肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「脂肪のかたまり」作:モーパッサンさん / 訳:高山鉄男さん(岩波文庫)

 

モーパッサンさんの短編小説「脂肪のかたまり」が最高に胸糞悪い内容でかんたんしました。

 

www.iwanami.co.jp

 

f:id:trillion-3934p:20180414004312j:plain

 

 

100ページ足らずの内容なのですぐに読み終えられます。

100ページでこんな気分悪い名作を作り出せるもんなんやと唸りましたよ。

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ。

 

普仏戦争(1870~1871)でプロシャ兵に街を占拠されたフランス人たちのお話です。

 

もうこの町はアカンと街を脱出して他の地域へ向かう乗合馬車

乗合馬車の乗客は貴族や大商人といった上流階級の人達の他、聖職者の尼さんや共和主義者のおっさん、そして「ブール・ド・シュイフ(脂肪のかたまり)」というあだ名のぽっちゃり系娼婦さんなどでした。

 

急いで街から脱出した人たち。

予想外の大雪で馬車は遅々として進まず、弁当の用意などもしていなかったので皆腹ペコになりました。

でも、しっかり者のブール・ド・シュイフさんだけはお弁当を用意してはったのです。
(ここの食事の描写と挿絵がとても素敵です)

 

娼婦の施しを受けたくない上流階級系の人たち。

でも、空腹に耐えかねた皆は結局お弁当をおすそ分けしてもらうことになりました。

ここでは皆さんブール・ド・シュイフさんに愛想を振りまいています。

 

 

馬車は宿場町「トート」に着きました。

一行は宿屋で休んで、翌日すぐに出発するはずだったのですが。

 

この宿場町もすでにプロシャ兵に占拠されており。

プロシャ兵の士官がブール・ド・シュイフさんに欲情しますが、愛国者の彼女はプロシャ士官の申し出を拒否ります。

 

したらプロシャ士官は意地悪で乗合馬車の一行の出発を禁止してしまいました。

しかも原因はブール・ド・シュイフさんにあるみたいな演出付きです。

やだ、ひどい。

 

こうなるとブール・ド・シュイフさん以外の馬車の乗客たちは困ってしまいます。

彼らはもっともらしい詭弁や論理を駆使して、彼女にプロシャ士官と寝るように迫っていくのです。

あろうことか聖職者の尼さんまで。

日ごろ人に品性を説いている人たちの自己中極まりない振る舞い、嫌悪感が凄いです。

 

結局押し負けたブール・ド・シュイフさんはプロシャ士官と一夜を過ごし。

 

翌朝、馬車は無事に出発の許可を得ることが出来ました。

馬車の中で。

皆はめいめい弁当を食べ始めますが、朝まで仕事していたブール・ド・シュイフさんだけは弁当を持っていません。

一同、初日は彼女に食べ物を恵んでもらっておきながら、今日になると「ああやだやだ、娼婦がいると空気が悪いわー」みたいな顔をして誰も彼女に食べ物をあげないのです。

もう醜い醜い。

 

ブール・ド・シュイフさんはすすり泣きを始め、共和主義者のおっさん「コルニュデ」さんはラ・マルセイエーズを口笛で吹き始めて皆をイライラさせ始めました。

馬車内の空気は相変わらず最悪です……。

 

 

 

というお話になります。

 

大人のイジメそのもので、むかむかしてきます。

そのむかむか惹起力もまた偉大なる文学なのでしょう。

 

本筋は人間の露悪ですが、一方で美味しそうな弁当の描写であったり、家事を手伝ったり赤子を抱いたりしているプロシャ兵の素朴な姿であったり、ところどころに挿入される場景がそれぞれ地に足が立っていてまたいいんですよ。

 

ピエール・ファルケさんの手によるという挿絵も素晴らしい。

適度なデフォルメと省略が場の空気をかえってくっきり印象付けてくださいますね。

 

 

 

人間にはいいところもあれば悪いところもあるものですが、この小説では人間の一番感じの悪いところ、醜いところ、ダサいところ、おぞましいところをビビッドに見せつけてくださいます。

ネットリとしたクソ教養野郎たちの思いあがった悪意が湿度粘度高くまとわりついてくるような読了感、ほんま傑作文学やなと思いました。

 

なんかかえって元気が湧いてきましたよ。

たまにはこういうビターな物語を読むのも大事なことなのかもしれませんね。

 

 

 

この作品の登場人物たちのような醜さがたぶん自分にもおおいにあると思うのですが、可能な限り自覚して自律することができますように。

 

 

 

「オカルト・マキアート 第12話:玩具」長谷川哲也先生(ゴラクエッグ)

 

ゴラクエッグで連載している長谷川哲也先生のホラー漫画「オカルト・マキアート」の12話がすこぶる怖くてかんたんしました。

 

www.nihonbungeisha.co.jp

 

f:id:trillion-3934p:20180411224229p:plain

 

 

ホラー漫画なのでネタバレしない方がいいでしょうから、あらすじも怖いポイントも何も言わないことにいたします……。

 

ホラーというジャンルも幅が広くて、なおかつ私は怖いのもグロいのも得意ではないのであんまり詳しくないんですが、このオカルト・マキアート12話「玩具」のような筋のホラーはとりわけ苦手というか超怖いです。

(人によってはむしろ“怖くない”タイプのホラーかもしれない)

 

 

とりあえず1か月ほど('18/4/10~5/9?)は無料で読めると思いますので、機会があれば読んでみてください。

 

↓12話への直リンク

ゴラクエッグ|オカルト・マキアート(第12話)

 

 

 

このオカルト・マキアートという漫画は意欲作だと思っておりまして、「世にも奇妙な物語」や「アウターゾーン」のように1話完結でクオリティの高いホラーストーリーを読ませていただける作品になっております。

 

だいたいオープニングで女子高生が「怖い噂」を話していて、そこから「噂話は本当だった……その真相は……」というホラーパートに移っていく構成です。

毎回毎回凝った脚本・演出で魅せてくださいますので、長谷川哲也先生の新境地感があって私はホラー苦手なりにとても面白いと思っているのですが。

 

「ナポレオン」14巻のあとがき(ビクトル対談)で

「ナポレオンと並行してゴラクエッグにオカルトマキアートというホラー漫画を描いているが、これが全然反応がない。誰も読んでいない気がする」

などと作者さんが嘆かれていたります。

アクセス数とかコミックス1巻の売り上げとかが芳しくないのでしょうか。

 

 

ゴラクエッグは「クロエの流儀」を除けばあんまり話題にあがらない印象で、面白くて挑戦的な漫画が多いのにもったいないなあと思います。

 

ウェブ漫画も競争過多というか色んな掲載サイトがあって読者も追い切れていない感じですよね。

とりわけ大人向けとか女性向けとかの漫画はニッチなポジションに留まっている気が。

 

一応オカルト・マキアートはナタリーでニュースになっていましたけどね。

(確かヤフーニュースにも転載されていたはず)

natalie.mu

 

 

 

願わくば長谷川哲也先生の漫画がもっともっと評価されますように。

 

「ナポレオン 覇道進撃 13巻」長谷川哲也先生(ヤングキングアワーズ) - 肝胆ブログ

 

 

 

 

「悪い女」草凪優さん(実業之日本社)

 

「悪い女」という官能小説がこれはもはや官能文学やなというほどに人間の機微を描き出していてかんたんしました。

 

www.j-n.co.jp

 

f:id:trillion-3934p:20180409230540j:plain

 

 

草凪優さんという作家さんをご存知でしょうか。

官能小説というジャンルの中で実力者として活躍されている方で、記号的なエロでなくリアルな人間味を感じるエロで高い支持を集めてはるのです。

女性読者が多いことにも定評があって、知る人ぞ知るけど知らない人は全く知らないな作家さんなんですよ。

 

 

以下、作品の軽いネタバレを含みます。

また、エロいことは特筆して取り上げませんが、実際の作品はとてもエロいのでエロいのが好きな方も安心して手に取ってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ。

 

24歳の派遣社員「佐代子」さんは、見かけは地味だけど燃えるようなセッ●スが持ち味の女性でして、3人のセッ●スフレンドがいはります。

しかも佐代子さんは「切羽詰まった男」にしか欲情しないので、セッ●ス相手は不倫で調達するのが基本、なんなら相手の奥さんに関係をリークして男を追い込んでセッ●スを盛り上げるようなことまでしてしまう人です。

 

わあひどい。

 

佐代子さんがそんな悪い女になったのは高校時代の歪んだ恋愛?経験に起因していて、同情はできないけれど、分からんでもない心理の働きがなされていたりもします。

 

そんな佐代子さんが一見充実したセッ●スライフを送ってたら、やがて不穏なトラブルに巻き込まれていく……

 

 

という内容です。

 

 

 

佐代子さんと彼女を取り巻くダメな男たちの人間描写がとても秀逸で、めっちゃエロいなあと思いつつめっちゃ面白い文学やなあともかんたんできてしまう本ですよ。

 

(……サンプルに一部の文章を引用しようかと思ったのですが、どないしてもいかがわしい内容を多分に含むことになりそうなのでよしておきます)

 

 

 

 

この作品、序盤は佐代子さんたちの人物紹介、中盤はセフレさんたちとの変態プレイの数々、終盤は打って変わっての純愛要素(但し歪んでるしどっちにしろエロい)と展開していきます。

 

秀逸なのは中盤から終盤にかけての佐代子さんの内面の変化。

あんまりネタバレするのもあれなんですが、不倫も変態プレイも心から彼女が望んでいた行為ではない、本当に望んでいるものの代替物だったのではないか……? という流れがよかったですね。

受け入れやすい急変というか。

 

なんか分かる気もするんです。

変態プレイとまではいかずとも、ちょっと変わったコンテンツにいっとき入れ込んでたけど急にふっ……と冷めるときってあるじゃないですか。

人付き合いで楽しいと思ってやっていたけど、そもそも自分はこれのことそんなに好きやったっけ? って引いちゃうときってあるじゃないですか。

 

またセフレの皆さんが妙に実在してそうなリアリティがあったもんですから、そういう方々の世界に芯の芯まで染まり切れなかった彼女のきれいな部分がね。

(セフレの人生を破壊しているので彼女だけ純愛モードになるのはズルいんですけど)

 

 

深く傷ついた人間が、偽悪で心のバランスを取ろうとしているうち本当に悪になってしまう類の話、しかも若干の救いのある話。

明らかに世間規範からは外れているんだけれど、本人たちの中でだけは崇高な納得感に満たされている様態。

こういうの嫌いじゃないですねえ……。

 

 

 

官能小説なのでどうしても手に取る人は限定されると思いますが、一般的な成人の方々からも平らな心でもっと評価されてほしいと思いました。

 

多様性を推す社会がこの手の娯楽作品も受け入れられる多様性を備えていますように。

 

 

 

 

 

「享徳の乱 中世東国の「三十年戦争」」峰岸純夫さん(講談社選書メチエ)

 

ちょっと前に話題になっていた関東戦国史本「享徳の乱」が思いのほかライトな内容でかんたんしました。

 

bookclub.kodansha.co.jp

 

f:id:trillion-3934p:20180408204506j:plain

 

こだわりの表紙は月岡芳年さんの「芳涼閣両雄動」。

南総里見八犬伝の一場面ですが、享徳の乱の舞台のひとつ古河城が登場するのです。

江戸時代の人はいまの人より戦国時代初期の関東騒乱を知ってたんだぞ、という思いがこもっているようです。

 

 

リンク先のオフィシャルHPから概要と目次を引用させていただきます。

 

概要

私の説は思いきって簡単にいうとこうなる。

 ◎戦国時代は応仁の乱より13年早く、関東から始まった
 ◎応仁の乱は「関東の大乱」が波及して起きたものである

「関東の大乱」というのは享徳3年(1454)12月、鎌倉(古河)公方の足利成氏が補佐役である関東管領上杉憲忠を自邸に招いて誅殺した事件を発端として内乱が発生し、以後30年近くにわたって東国が混乱をきわめた事態を指す。
 この内乱は、単に関東における古河公方と上杉方の対立ではなく、その本質は上杉氏を支える京の幕府=足利義政政権が古河公方打倒に乗り出した「東西戦争」である。しかし、これほどの大乱なのに1960年代初頭までまともな名称が与えられておらず、「15世紀後半の関東の内乱」などと呼ばれていた。

 

目次

はじめに 教科書に載ってはいるけれど……
第一章 管領誅殺
 1「兄」の国、「弟」の国
 2 永享の乱と鎌倉府の再興
 3 享徳三年十二月二十七日
第二章 利根川を境に
 1 幕府、成氏討滅を決定
 2 五十子の陣と堀越公方
 3 将軍足利義政の戦い
第三章 応仁・文明の乱と関東
 1 内乱、畿内に飛び火する
 2「戦国領主」の胎動
 3 諸国騒然
第四章 都鄙合体
 1 行き詰まる戦局
 2 長尾景春の反乱と太田道灌
 3 和議が成って……
むすびに 「戦国」の展開、地域の再編

 

 

目次を見ると大著のような印象を受けますが、実際は200ページ程度の本になります。

200ページで永享の乱(1438年~)からメインコンテンツの享徳の乱(1455年~)を経て北条・上杉・武田の関東三国志(1560年頃~)、豊臣秀吉の小田原攻め(1590年)までの関東戦国史150年の流れをざざざっと追っていきますので、一つひとつの考証や解説はどうしてもライトになってしまっている印象ですね。

 

私のような「201Xで関東シナリオをやっていることだし、いっちょ関東の歴史ものでも読んでみようか」程度の人にはよくても、ガチ関東史ファンからすると物足りないかもしれません。

 

 

享徳の乱というのは、乱暴に説明すると応仁の乱より先に始まった応仁の乱の関東版で、関東を東西に分けて延々と30年戦っていたような出来事になります。
(著者さんは応仁の乱を関西版の享徳の乱だと捉えてはるようです)

 

西側は室町幕府の支援を受けた関東管領の上杉家(山内上杉家扇谷上杉家)、東側は古河公方(もともと鎌倉にいた関東の足利氏)。
両者が利根川を挟んで関東を東西に二分していたような感じです。

 

西の応仁の乱やその後の動乱と同じく、関東もこの享徳の乱や前後の動乱により、従来秩序を形成していた足利氏や上杉氏の権威・実力が失墜していきます。

中央で台頭していった三好家&織田家と同じように、関東では北条家が従来秩序を克服して君臨していった訳ですね。
北条家の河越夜戦の相手は山内上杉家扇谷上杉家古河公方だったでしょう。北条家以前の関東ではその三者が戦い合っていたのです。

 

 

さいきんの歴史研究の流行りなのかもしれませんが、関東の戦国時代初期と畿内の戦国時代初期は本当によく似た構図で語られることが多いように見受けられます。

畿内戦国史が好きな人には関東戦国史も比較的親しみやすいでしょうし、その逆も然りであります。

 

本書のむすびで

関東においては、戦国領主の上部に古河公方関東管領といった上位権力者の政治体制が残存しつづけ、関東それ自体のなかから突出した戦国大名権力を生み出すことは、ついになかった。山内上杉氏や扇谷上杉氏、あるいは長尾景春太田道灌らはそれを目指したが挫折した。いちはやく「戦国時代」を迎えた東国であるのに、今日まで必ずしもそう考えられてこなかったのはそのためである。

(やがて北条・武田・上杉(越後長尾)という周縁部勢力が関東を席巻した)

 

という文章があるのですが、これを

畿内においては、戦国領主の上部に足利公方や管領家といった上位権力者の政治体制が残存しつづけ、畿内それ自体のなかから突出した戦国大名権力を生み出すことは、ついになかった。細川氏や畠山氏、あるいは木沢長政らはそれを目指したが挫折した。いちはやく「戦国時代」を迎えた畿内であるのに、今日まで必ずしもそう考えられてこなかったのはそのためである。

(やがて三好・織田という周縁部勢力が畿内を席巻した)

 

に直しても違和感がすくないざんしょ。

 

応仁の乱が本当に享徳の乱の波及で始まったのかどうかは私には何とも言えませんが、歴史観を養ううえで、こうした東西の相似性はとても示唆的だと思います。

 

 

 

本の記述に戻りますと、新田岩松氏にスポットライトが当たっていることを除けば、おおむねベーシックな享徳の乱の解説となっており、たいへん読みやすいです。

 

 

ちょっと印象に残ったのは「天災と動乱の相関」について触れているところ。

享徳の乱直前に起こった「享徳地震(1454年)」で東北に大津波が押し寄せたことが取り上げられており、更にその後「明応地震(1498年)」で南海トラフがアレして日本の南側沿岸部がえらいことになったことが紹介されているのですが……。

うーむ、この時の間隔は44年かあ。

いったいどこで暮らせばいいんだろう。

 

 

個人的に好きな長尾景春さんや太田道灌さんが掘り下げられてないかなと期待していたんですが、彼らの解説もライトなものでした。

“景春の夢、道灌の「限界」”という表現は文学味を感じましたけどね。

 

 

 

以上、中世史の人気がじわじわ高まっている中、関東の戦国時代についてざっと流れを知るにはよい本だと思います。

こうした本は、関心のある家や人や出来事を掘り下げていくきっかけになりやすいのではないでしょうか。

 

 

中世史本が読まれているのは、現代も従来権威が揺れている時代だからなのかなあ?

現代で揺れているのは家柄とか武力とかではなく、昭和時代頃に築かれた文化慣習価値観であったり、行政や企業など大きな組織の力であったり、あるいは知性そのものに対する信頼であったりな気はしますが。

 

既存秩序が崩れて動乱を招いたことは人類史の中で何度もありますが、人類はそのたびに新たな秩序を形成し、世情を安定させる道を選んでまいりました。

すごいぞ人類。

 

 

これから先の人類の歴史が中世のやり直しになりませんように。

 

 

 

 

 

信長の野望201X「佐竹家等攻略(上総・下総・下野・常陸)」

 

信長の野望201X、佐竹義重さんを軸とした関東勢ストーリーの難易度というかS評価の取りにくさにかんたんしました。

 

↓ストーリー実装のお知らせ

お知らせ

 

 

いちおう何とか全部S評価は取れましたが……

f:id:trillion-3934p:20180408012528p:plain

 

私の体感では、常陸が一番かんたんでした。

上総・下総・下野はストーリークリアだけならそんなに難しくないのですけど、魔窟が鬼畜(特に下野)なのでS評価取るのがほんま大変でした。

 

 

 

上総は新ボスのがしゃどくろさんが妙に強かったです。

f:id:trillion-3934p:20180408012932p:plain

 

 

 

下総は鬼ラッシュ、常陸は屍ラッシュとなりますが頑張ればきっと何とかなります。

鬼特化範囲アタッカー、屍特化範囲アタッカー(or充分育った汎用範囲アタッカー)がそれぞれ2名ずついるとやりやすいかと思われます。

 

また、アタッカーはそろそろ無骨者ばかりでなく、現代兵器とスキル攻撃を両立できるようにしておかないとボス連戦なんかが厳しくなってきている印象です。

 

 

 

最悪なのは下野の魔窟で、wikiから引用させていただきますが
(編集者様ありがとうございます)

f:id:trillion-3934p:20180408013341p:plain

 

すべて戦闘数が1、いきなりボス戦という。

 

クリアはできるんですよ。

でもS評価とるのはとても大変です。

 

いろいろ試しましたが、弾薬箱つかって兵器連鎖でポイントを上乗せしないとS評価の獲得は厳しい感じでした。

弾薬箱は現状スポンサーからもらえないのでつらい……。

パーティメンバーや戦術によってはアイテムなしでもなんとかなるかもしれませんが。

 

 

 

ストーリー攻略はますます難しくなってきていますけど、いまだに長慶さんをリーダーにしている私でも何とかなっていますので、ちゃんとした性能の武将をお使いの方ならおそらく大丈夫かと思われます。

f:id:trillion-3934p:20180408014659p:plain

 

学園長慶さんの性能どうなるんだろう。

現行長慶さんを引退させざるを得ないくらい強くても悲しいし、現行長慶さん並の能力で登場しても悲しいなあ。

 

 

 

 

 

上総・下総・下野・常陸は関東の様々な武将が登場してきます。

 

メインは佐竹義重さん。

f:id:trillion-3934p:20180408015542p:plain

f:id:trillion-3934p:20180408015558p:plain

f:id:trillion-3934p:20180408015612p:plain

 

おおむねイメージ通りのキャラクターでしたが、ところどころ可愛いところが見られて好感度高かったです。

 

 

 

里見家もあらためて登場。よかった、異聞限定キャラにならなかった。

f:id:trillion-3934p:20180408015815p:plain

 

実は甲斐武田氏の親戚な真里谷家も登場しますよ。

 

 

土岐為頼さんも印象的な格好良さでした。

f:id:trillion-3934p:20180408020054p:plain

 

 

 

さいきん人気の小田家も活躍したり。

f:id:trillion-3934p:20180408020157p:plain

f:id:trillion-3934p:20180408020210p:plain

f:id:trillion-3934p:20180408020234p:plain

 

 

 

佐野家の評価が高いのがちょっと嬉しかったり。

f:id:trillion-3934p:20180408020509p:plain

 

 

 

山上道及さんの自己矛盾発言が楽しかったり。

f:id:trillion-3934p:20180408020340p:plain

 

 

 

まさかの塚原卜伝先生まで登場しはったりと。

f:id:trillion-3934p:20180408020618p:plain

 

 

 

関東戦国史への興味を掻き立てる重厚なストーリー展開でございました。

 

登場人物が多く、かつ上杉謙信さんのような特定の誰かのキャラ立ちで話を引っ張る系ではないので、この辺の歴史に関心がないと理解しづらいかもしれませんが……。

 

 

「関東ってこんなところだよ」というまつりさんたちの前説が大事ですね。

f:id:trillion-3934p:20180408021331p:plain

 

 

 

開き直ったまつりさんのセリフが好きです。

f:id:trillion-3934p:20180408021449p:plain

 

 

 

 

第二部のストーリーもそろそろ大詰めを迎えそうな雰囲気です。

 

このペースだと伊達政宗さんで第二部完! なんですかね。

伊達家は天文の乱やら政宗さんの撫で斬りやらで幽魔が暗躍できるネタが豊富だし。

 

 

 

ストーリーは更に盛り上がりつつも攻略難易度は据え置きでありますように。

 

信長の野望201X「北条家攻略(伊豆・武蔵・相模)」 - 肝胆ブログ

信長の野望201X「伊達家ストーリー攻略① 磐城」 - 肝胆ブログ

 

 

信長の野望201Xの「三好御前」

 

201Xにシレッと三好家女性が登場していてかんたんしました。

しかも三好家と思えないほどの使い勝手良さで……!

 

 

↓イベントスカウトガチャ「百花繚乱の宴」のお知らせ

お知らせ

 

 

星3のところにさりげなく「三好御前」が。

マジか。

学園三好松永を控えているこのタイミングで、まだガチャを引かせようというのか。

(しかもなかなか出なかった)

 

 

 

無事に確保した三好御前さん。

f:id:trillion-3934p:20180407000813p:plain

 

 

サングラスでそんな予感はしていたんですが、長慶室ではなく久秀室の方でした。

長慶さんの娘とされている方ですね。

長慶さんの一回り年上の久秀さんに長慶さんの娘を嫁に出すもんやろか? という疑問がなくもないのですが、ひょっとしたら久秀さんのバックアップの為に長慶さんが妙齢の養女を迎えて嫁に出したとかはあったのかもしれません。

 

 

特性が匠の心技・参(現代兵器威力が60%アップ)ってのも有能です。

ファウストパニッシャーを装備できる戦術家に合っていますよね。

 

 

 

 

拡大図。

f:id:trillion-3934p:20180407001344p:plain

 

久秀さんとの夫婦仲は良好な模様です。

「ごはんよー」みたいな顔で手榴弾を手にしているのがいい感じ。

 

ミリタリーの上に着物を羽織っている姿もああ三好家の子やなと思い当たります。

 

 

 

開眼特性。

f:id:trillion-3934p:20180407001800p:plain

 

自在の機(追加吉兆マス出現率アップ)でした。ええやん。

十国の覇者になりうる片鱗を開眼するわけですね。

 

 

 

この時点で良特性&良開眼特性&良ビジュアルと気に入り始めていたんですが……

 

スキル「峭厳たる裨補」(しょうげんたるひほ……厳しくサポートするよ的な意味)が

f:id:trillion-3934p:20180407002905p:plain

 

縦列に攻撃力+65%、回復35%というまとまりの良い内容でかんたんしました。

 

父親と違って有能なバッファーで、

夫と違って周りを癒すタイプという。

 

正の長慶さんと正の久秀さんを掛け算してできた結果感。

義興さんの立場のなさが深刻です。

 

 

 

いかがでしょう。

三好家オンリーパーティとかを構想している奇特な方には素晴らしい人材ですよ。

そうでない方でも、手に入ったらまあ育てる価値は充分あるのではないでしょうか。

 

 

 

そのうち異聞とかで久秀さんとの夫婦模様を見せてくださいますように。

なんとなく201Xの久秀さんは尻に敷かれてそうだ。

 

 

 

 

「みとわ」菓匠三全(萩の月の会社)

 

「みとわ」という切ない食感のお菓子がたいそうおいしくてかんたんしました。

 

www.sanzen.co.jp

 

↓画像はオフィシャルHPより引用

f:id:trillion-3934p:20180404232342j:plain

 

 

ラングドシャクッキーで和菓子「淡雪」を挟んだお菓子になります。

 

「淡雪」とは、泡立てた卵白を寒天で固めたものだそうです。一見カチコチしているんですけど、口の中に入れるとしゅわわっと儚く溶けて消えるんですよ。

淡雪とはよく名付けたもので、「ボクは消えちゃうけどずっと君のそばにいるよ」的なとても切ない食感が魅力です。

 

それがみんな大好きラングドシャクッキーで挟まっている訳であります。

お馴染みの甘ささっくり安心感からのしゅわわわえっいまのなんやったんですからね。

 

言うなればラングドシャクッキーは「日常」の象徴で淡雪は「突然の喪失」を象徴してるんだ的アンビバレント感を味わえる哲学的事象地平の彼方みたいなお菓子です。

 

一言に直すと「超うまい」。

 

 

 

箱に入っていた紹介文によれば、「みとわ」とは和菓子の源流である「木の実」からの「実と和」であり、あるいは「美味しさを永遠に――」からの「美永遠」なんだとか。

 

素敵な言葉遣いですね。

 

 

また、この「みとわ」は「萩の月」で有名な菓匠三全さんの新ブランドだそうで。

けっこうレアな手土産にもなりますね。

食感のインパクトがイイ感じなので初対面の方にも親しい方にもよさげです。

「雪解け」ということでお詫び相手に持参してみたり(笑)。

 

 

 

和菓子と洋菓子ががっちゃんこすると時々すごいものが生まれますね。

 

これからもこんな斬新な美味しさが生まれ続けますように。

みとわの取り扱い店舗が増えますように。