肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

信長の野望201Xの「大開眼」

 

信長の野望201Xの3周年記念アップデートであれこれ大量の新要素が追加されていてかんたんしました。

 

↓アップデートのリリース

お知らせ

 

 

いったい何から手をつけていいのか分からないので、とりあえず山城で三好主従の恋敵仇敵である土雷さんを狩り続けて3周年チケットを集めています。

 

とは言え勾玉交換で歴代登場武将すべてを交換できるのは6/19の13:59までですから、大開眼関係だけでも着手しておいた方がいいか……と三好元長さんの大開眼に挑戦してみました。

 

 

出来上がった元長さんはこちら。

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だいぶ強くなりました。

 

大開眼後の戦闘中ステータスは、

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大開眼前の戦闘中ステータスと比べて、

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おおむね生命力と攻撃力が2,000くらい、敏捷が100くらい増えている感じです。

特性とか装備の影響もありますのであくまで一例としてお受け止めください。

(ちなみに画像の土雷さんは術攻撃が効かないので長慶さん元長さんはちっとも役に立ちません)

 

 

 

ただ、大開眼はしょーじき大変でした。

 

大開眼は通常の開眼同様、同一武将でないとえらく開眼効率が悪い仕様のようです。

逆に言うと、同一武将を集めやすい勾玉武将やドロップ武将が有利な仕様ですね。

 

具体的に元長さんの開眼率を30%→50%にするためは、開眼率30%の元長さん(4元長)と開眼率10%の元長(2元長、あるいは1元長+2星4武将など)が必要です。

 

同一武将の場合、師範武将の開眼率×0.5が大開眼率になりますので、20%高めるために15%分(開眼率30%の同一武将)と5%分(開眼率10%の同一武将)の師範武将を用意せんとあかん訳でして。

 

 

30%→50%に向けては6元長(勾玉3,000個)が要る。

第2開眼特性の要素を加えると他の星4武将も別途必要。

 

こいつはなかなかクレイジーなやり込み要素ですね。

ガチャ出身武将とかどうしたらいいんだ。

 

まあ攻略上ここまで鍛え上げる必要はないので趣味の世界の話なんですけど。

ゲーム自体は無課金微課金で充分にやっていける(ガチャに大金を投じる必要はない)バランスのままというのは本当にありがたいですね。

 

 

 

 

まさに趣味の世界の話として。

元長さんは私にしては珍しく星4武将特性の移植とかにこだわった経緯があります。

 

特性はこちらで、都の覇者となりつつヤクザから歌手に転職した感じに。

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開眼特性はこちらで、一向宗に配慮しつつ兵器も使いこなせる感じにしました。

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穿楊の射や自在の機は、第2開眼特性としてはいい選択ではないかと考えています。

(1つ目の開眼特性は先手大将や慧眼あたりですかねえ)

 

 

 

この大開眼後、縦陣や連鎖をしない場合のファウストの威力は14万というところです。

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実戦では縦陣や連鎖やクリティカルにより100万超のダメージも飛び出しますよ。

 

大開眼実装も含め、兵器の重要性がますます高まってきていますね。

そのうち十河一存さんの無骨者を他のなにかに変えたいものです。

 

 

 

 

さて、残りの大開眼候補たちも控えておりますが。

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波多野稙通さんは4周年に回すとして、問題は三好長慶さんと十河一存さんだなあ。

 

長慶さんは……

畿内ガチャ2倍が来たら2長慶をキープして、レベル78の他の星4武将を13人(39%)と第2開眼特性武将(1%)と第2開眼特性武将を開眼させる師範武将を捧げよ。

 

一存さんは……

開眼30%一存さんを7人用意しないと大開眼50%に到達しない、そのためには河内和泉を廻り続けて147一存を集めよ。
(同一星3武将の大開眼率は師範武将開眼率×0.1

 

ってか。

開眼練士・開眼大師範が導入されるとはいえ、これは現実的じゃないなあ…………。

 

 

 

うーーーむ。

 

 

 

ここまで書いといてなんなんですけど、

大開眼という要素はいったん忘れることにしよう

 

 

学園三好松永がステキな内容になりますように。

 

 

 

 

 

「蒸した茄子ってうまいんですね」

 

会食先の小料理屋でいただいた「蒸し茄子」が美味しすぎてかんたんしました。

 

↓ご参考

蒸し茄子 - Google 検索

 

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個人経営かつローカルなお店なので店名は出しませんが、おまかせコースの後半でシンプル~な蒸し茄子を出していただいたのです。

煮魚やの、揚げ物やのを経た後に出てきたイメージです。

 

極めてあっさりとした調理で、素性のよい茄子の皮をむき、翡翠色に輝くやつを柚子を添えて蒸しあげただけ。

そちらに鰹節、大根おろし、生姜おろしを添えて出していただき、塩、あるいは醤油で召し上がれという品になります。

 

 

このシンプル極まりない茄子が、「こんなに茄子って美味しかったの!?」と驚くような仕上がりでございまして。

 

蒸したことで汁っけがこぼれんばかりに活性化していてジューシィ、ソォジューシー。

最小限の味付けがエイヤエイヤと神輿のように茄子のうまみを担ぎ上げ。

前半戦中盤戦料理の濃い味付けをすっきりさらりと流していってくださったのです。

 

よく味わうと一緒に蒸しあげた柚子の香りが超いい仕事してはりましてですね。

柚子さんに「茄子ってうまいやろ? 俺こいつのこと大好きやねん」って仲のいい友達をやたら推してくるタイプの人格が宿ったかのようなのですよ。

 

 

 

やーー、家庭や土地によっては当たり前の料理なのかもしれませんが。

茄子といえば漬物、煮物、天ぷら、炒め物、ミートソースやカレーに合流、などなどの発想しかなかった私にとって、ただ素朴に“蒸す”というのはすっごく新鮮な体験だったのであります。

 

ポピュラーな料理なのかなあ?

グーグルさんではけっこう蒸し茄子レシピがヒットしますから、単に私が世間知らずだっただけか。

今度家でもつくってみようと思います。

 

 

 

この喜び、脂系料理の後に出てきたからなお清新だったという面もあるのでしょう。

メニューの流れをつくるときに、茄子という食材は後半戦で真価を発揮しやすい特性があるのかもしれませんね。

 

逆に蒸し茄子と冷奴だけでちびちびお酒をいただくのもこの季節幸せそうだなあ。

こんな文章書いていると早速食べ直したくなってきた。

24時間スーパーで茄子買ってこようかなア。

 

 

 

身近な食材だからこそ、馴染みのないレシピを知ると嬉しくなってしまいますね。

とりわけ野菜系は。

 

これからも旬の野菜を使った素敵な料理に出会えますように。

 

 

 

 

 

「魔界に堕ちた三好義継さん」(魔界少女拳所属)

 

信長の野望201Xで異常にプッシュされている「魔界」(音楽×演劇×格闘技)のサイトをしげしげと眺めていたらめっさイケメンな三好義継さんが紛れ込んでいてびっくらかんたんしました。

 

www.makaisyojyoken.com

 

 

以下、画像はオフィシャルHPから引用しています。

 

 

三好義継さん。

解説を読んでも何を言っているのかさっぱり分からないのが凄い。

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すごいですね……本当にすごいですね……

三好義継さん、かろうじて私が読解できたところによると豊臣秀頼さんと一緒に行動しているようです。

栄華を誇った大名家を一代で潰した者同士というくくりなのでしょうか。

 

とりあえずキャストの吉野恵悟さんがイケメンなのと、三階菱紋入りの青い衣装がすこぶるイケているのが三好ファンの心をくすぐりますね。
(ちなみに吉野恵悟さんは大東市出身とのことで)

 

これは鬼十河さんの息子と言われても納得であります。

 

 

 

豊臣秀頼さん率いる「魔界少女拳」。

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左から豊臣秀頼さん、大内義隆さん、三好義継さん、日野富子さん、邪魅さん(何者だ)とのことです。

 

もう「ワオ」としか言いようがないですが、「魔界」については他の勢力も負けず劣らずカオスな面々が揃ってはりますのでこれが平常運転なのでしょう。

 

 

 

個人的にはティムールさんと

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小豆洗いさんが

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たいそう気になります。

 

 

 

こういった濃い面々に三好家を代表して義継さんが入っているのは大変なことですよ。

 

以前も少し書きましたが、

信長の野望・大志「三好義継と三好家(1565年次郎法師直虎)」 - 肝胆ブログ

 

ほんまに三好義継さんは扱いの幅が急速に広がってきているように思います。

こんなにポテンシャルを秘めたお人やったんやなあと感慨ひとしおですわ。

 

 

 

是非義継さんの活躍を観に行きたいのですが、魔界って基本的に平日の夜開催らしいんですよね。

 

↓次回公演日

www.makaisyojyoken.com

 

 

格闘技ならDVDとか動画よりも生で見てみたいんですけど、平日夜に東京の新木場まで行くのはしばらく無理そうだ……。

土日ならなんとかなるんだけどなあ。

 

誰か見に行けたら感想を教えてくださいまし。

 

ていうかこういう記事は観に行ってから書くべきなんですが、取り急ぎ義継さんを発見したときの衝撃が大きすぎてつい書いてしまったということでご容赦ください。

 

 

気がつけば三好義継さんが世間から人気者扱いされているような日が訪れますように。

 

魔界いきたい……!

 

 

キン肉マン第247話「美しきルチャドールの意地!!の巻が傑作回過ぎてうなる」ゆでたまご先生(プレイボーイwebコミック)

 

今週のキン肉マンが現キン肉マンのよいところを全て凝縮したかのような傑作回でかんたんしました。

私の中では今シリーズ現時点で断トツのベストバウトです。

 

 

↓ちょっとでもキン肉マンに興味ある人は今週中に読みましょう。
bookstore.yahoo.co.jp

 

 

 

現行シリーズでは、いまだ素性や全容がよく分からない敵「オメガ・ケンタウリの六鎗客」とキン肉星王位争奪戦を争った「運命の5王子(除くソルジャーマン)&キン肉マン」が戦い始めたところでして、いまは初戦でキン肉マンマリポーサが戦っているところです。

 

キン肉マンマリポーサですよ。

あの盗っ人ジョージがすごいキレイな眼で参戦してくれているんですよ。

いまやすっかり熊本城の一口城主となって改心してはるようです(埼玉県在住)。

 

 

今週はそのマリポーサさんと六鎗客「ヘイルマン」の決着回です。

以下、ネタバレ上等で見どころを挙げていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず今週はセリフテキストが最高でした。

これぞゆでたまご先生節!

誰にも真似できない、あふれる知性とおかしみを感じる絶妙な日本語表現!!

 

 

先週の「背中 背中~~!!」という面白すぎるヒキから始まった今週は。

ノックさんの

「あ…ああ~~っ」

というキン肉マンでお馴染みの驚き声から始まりましたよ。

 

 

 

読者にとってヘイルマンさんはすでに敗北が確定している状態なのですが、

「ひ…火だ!(メラメラ)

ですとか

「チキショオオ~~ッ」

「勝利までもう一歩だったのに~~っ」

ですとか、

ヘイルマンさんの素過ぎるコメントがまず面白い。

 

 

 

続いて、マリポーサさんとヘイルマンさんのあふれる知性が伺えるやりとり。

「クッ…なるほど そうだったのか
 そもそも最初のあの足4の字固めが
 撒き餌だったということか!」

「フッ…察しがいいな そのとおり
 私があの場面で足4の字に出れば
 実力のある超人ならそれを裏返して鎌固めにくることは定石
 ここまでの攻防でお前がズブの素人ではないと
 十分理解できたからこその捨て身の作戦だ」

 

と、一見とても高度な頭脳戦をやっているように思えるのですが冷静に考えると「せやろか」感がむらむら湧いてくるこの会話センス。

 

 

 

そんな読者のん?感を吹き飛ばすマリポーサさんのスゲェ格好いい啖呵。

「この試合中貴様は私から一度は炎を奪い
 蝶の羽根さえ奪い取った たいしたものだ」

「だが かつて盗っ人ジョージとして名を馳せた私が
 奪われっぱなしではあまりに屈辱的」

「だから私もお前が最も屈辱的なものを
 奪い返してやったのだ!」

「それが…」

「お前が一度は心に抱いた」

「勝利への希望だーーーっ」

 

とマリポーサ式マッスル・リベンジャー(この表現もやさしい)にムーブを移していく展開が超熱いのです。

やはり冷静に考えたら蝶の羽根が奪い取られている(足を負傷させられている)のに普通に宙を舞っているマリポーサさんは何かがおかしいのですがもはやそんな細かいことなんて気になりませんよね。

 

 

12発ヘッドバットを喰らわしているのを見るともう読者のテンションはアゲアゲ。

そう、マリポーサのこの技が見たかったんだよ。

 

「ヘイルマン
 頭は溶けて
 体はフラつく~~~~っ」

 

という実況もそのまんまでいいぞいいぞ~~っ。

 

 

 

ここからマリポーサさんの新必殺技「アステカセメタリー」に移行して見事決着が着くのですが、フィニッシュ直前のマリポーサさんのセリフがまたいいんですよね。

 

「王位争奪という柵(しがらみ)から外れた

 私の放つ新技」

 

という枕詞がね。もうね。

マリポーサさんの進化を鋭く格好良く表してくださっていてマリポーサ好きの読者にとってはもう感涙ものなのですよ。

そうだよ、私たちはこんな5王子を待っていたんだよ完璧超人始祖編で悪魔超人のリバイバルを見たときからずっとずっとね、と思い起こされてしまうんですよ。

マリポーサ式マッスル・リベンジャーをここまで磨き上げたのならばこれはもうシルバーマンさんもニッコリして祝福の光を放ってくださるはずだよぉ……!

 

 

 

ここまでページを追ってくるころには、

 

「コーナーポストに立って腕組みをするマリポーサさん」

「アステカセメタリーに至る類例のないムーブ」

「シュン ピキィピキィピキィ バリリ(氷リング破壊)」

「サッ(勝利ポーズ)」

 

という超イケてる必見モノ作画の勢いもあって読者は興奮状態です。

とりわけアステカセメタリーのムーブは是非ともアニメや3DCGの動画で見てみたい逸品ですよ。格ゲーとかで再現されたら間違いなく人気キャラになると思います。

 

いつの間にか集まってきている観客や、地味にひな壇超人としていい仕事をしているウルフマンも場を盛り上げてくださいまして。

いい。

本当にいい。

 

 

 

 

ここ数話の攻防はもちろんあったのですけど、それ以上に今週のキン肉マンは1話の中に現行キン肉マンの魅力がぎゅっとぎゅーっと詰まっていたと、あらためて強調しておきたいです。

ものすごく読者満足度の高い回でした!

 

 

 

これだけ密度の高い回はそうそう創り出せないだろうとは思いつつ、まだ初戦ですので今後の試合も負けないくらい盛り上がっていってくださいますように。

 

マリポーサさん、もう1試合くらいやってほしいなあ。

 

 

 

 

大相撲'18年夏場所感想「過去の辛い経験を活かした鶴竜関」

 

平成最後の夏場所が終わり、横綱鶴竜関が連覇を果たしはりました。

鶴竜関と栃ノ心関の冴えっぷりにかんたんし続けた2週間でしたね。

 

www.sumo.or.jp

 

 

幕内で勝ち越したのは次の方々です。

 

14勝 鶴竜

13勝 栃ノ心(技能賞、敢闘賞)

12勝 千代の国(敢闘賞)

11勝 白鵬

10勝 妙義龍、旭大星(敢闘賞)、貴景勝、錦木

9勝   御嶽海、正代、大翔丸

8勝   勢、逸ノ城玉鷲松鳳山(殊勲賞)、嘉風琴奨菊、輝、
   栃煌山佐田の海、碧山

 

 

鶴竜関の連覇は心の奥から湧き出るような嬉しさがありますね。

優勝インタビューで後半戦の優勝争いについて聞かれたとき、

――トップに立ってからも気持ちは変わりませんでしたか。

「そうですね、そこで気持ちがブレちゃって辛い思いをしたこともありますので、そういう経験も活きたと思います

という短いやり取りに過去の経緯を様々思い起こして涙ぐんだ私のような相撲ファンも相当数いらっしゃるのではないでしょうか。

長く相撲を見てきてよかった、という瞬間に立ち会えた喜びは何物にも代えがたい!

満身創痍の中で優勝をもぎ取った先場所と異なり、今場所は鶴竜関の巧みな技術をたくさん見せていただけて観客満足度も高かったと思います。

白鵬戦、栃ノ心戦、逸ノ城戦などこれぞ鶴竜関の「形」という納得感がありましたね。

(一方で時折見られた張り差しや変化が気になる方もいらっしゃるかと思いますが)

 

 

栃ノ心関の大関昇進も非常に明るいニュースで、相撲ファンの気持ちを快晴にしてくれたような清々しさがございます。

今場所は栃ノ心関の魅力が全部出たような印象でしたね。

持ち味の重機のような腕力に加えて、まわしを掴む技術の急速な高まり。

白鵬戦初勝利の高揚と、鶴竜戦惜敗時に土俵へ打ち付けた拳。

観客の胸を打つような場面の連続はまさしく台風の目といった存在でありました。

 

鶴竜白鵬、栃ノ心といった上位陣の取組はいつもの場所以上に「まわしの取り方、取る位置」に注目してしまう内容が多く、突き押しメインだった昨今の幕内の風潮にも変化が出てきたような気がいたします。

 

 

千代の国関の12勝、敢闘賞受賞もたいへん嬉しい。

この人の内容が「危なげなくなってきた」という事実は実はすごいことだと思います。

 

 

休場明けの白鵬関は11勝。

もうかれこれ3-4年くらい「力が落ちてきた」と言われ続けていますが、力が落ち続けているのだとしても11勝で負けた相手は鶴竜、栃ノ心、逸ノ城、阿炎だけだという。

よくも悪くもこの10年の相撲界は「絶対強者の白鵬 vs その時期調子のよかった力士」という構図が続いてきて、力士も観客もそれに慣れてしまっておりますが、いつか(私はいますぐではないと思っていますけど)白鵬関の力が本当に落ちてしまったときに、どのような魅せ方をすれば相撲界が盛り上がるのかは試行錯誤が要るんだろうなあ。

 

 

10勝の妙義龍関、旭大星関、貴景勝関、錦木関はそれぞれ喜びたい背景をお持ちなので誰か一人を強調するのは憚られますね、4人とも勝ってくれたことがとにかく嬉しい。

9勝勢の中では御嶽海関がもう少し星を伸ばせそうな印象だったのですけど惜しかったですね。8勝勢の逸ノ城関も同様。

 

 

 

負け越した方々の中だと、印象に残ったのは阿炎関、千代大龍関と遠藤関でしょうか。

 

阿炎関(7勝8敗)は白鵬関に勝った後のインタビューがほんまにね。

あれで全国のお母さま方は完全に貫かれてしまいました。

息子はみんな見習うべき。

 

千代大龍関(6勝9敗)は御嶽海関に勝った一番が往年の千代大海関の取り口みたいでグッときました。

 

遠藤関(3勝10敗2休)は勿体なかった無念さに尽きます。

もともと下半身が強靭な方ですが、今場所は上半身の仕上がりも凄い充実していて、これは期待できそうだと思っていたところの怪我でしたからね……。

強行出場について色々言われておりますが、おそらく一番無念さを抱いているのが本人だったのだろうと受け止めております。

 

 

怪我をされている方々といえば、稀勢の里関や照ノ富士関が……。

まだ引退しないで欲しいなあ、本当に。

一方で、いまも幕内上位で勝ち越してはる琴奨菊関の凄さを思い知らされます。

 

 

来場所はできれば3横綱3大関がそろって活躍してくださりますように。

なにとぞ怪我や事故が減っていきますように。

 

 

 

 

定点観測 相撲界の毛利三兄弟

 

 若隆景(十両十四枚目) 8勝7敗

 若元春(幕下十枚目)  5勝2敗

 若隆元(幕下十三枚目) 4勝3敗

 

 それぞれ順調に番付を上げてはりますね。

 

 

 

「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」ジェームズ・R・チャイルズさん / 訳:高橋健次さん(草思社文庫)

 

アメリカ、ヨーロッパにおける大規模事故の原因・経緯を集めまくった失敗事例集である当著が読み応えあってかんたんしました。

 

www.bunsobunko.net

 

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ちょっと前に「失敗の本質」を読んだこともあって、失敗関連の研究にもう少し触れてみたくなった次第です。

「失敗の本質」戸部良一/寺本義也/鎌田伸一/杉之尾孝生/村井友秀/野中郁次郎(中公文庫) - 肝胆ブログ

 

あえて両著の違いを述べるならば、「失敗の本質」は失敗の要因を「組織課題」という単一の切り口で分かりやすく述べた本で、こちらの「最悪の事故が~」は特定の要因に偏らずに様々な経緯を紹介していくドキュメンタリー集な構成の本になっています。

 

この辺りは好みで取っつきやすそうな方を選んでみるといいのではないかと。

 

 

取り上げられている内容は本当に様々ですが、どれも悲惨なものばかりです。

 

裏表紙の文章を引用しますと

現代における最も危険な場所の一つが巨大システムの制御室である。原子力発電所、ジャンボ機、爆薬工場、化学プラント、核ミサイル基地……技術発展に伴い、システムはより大きく高エネルギーになり、人員はより少なく済むよう設計されたが、事故が起これば被害は甚大になる。巨大システムが暴走を始めたとき、制御室で人びとは何をするのか、何ができるのか。最悪の事故を起こすシステムと、その手前で抑え込むシステムとの違いは何か。50余りの事例を紹介しつつ、巨大事故のメカニズムと人的・組織的原因に迫る。

 

とありまして、とりわけ技術評論家である著者の得意領域なのか爆発系の事故がたくさん紹介されておりますよ。

ジャンボ機も飛行船も蒸気船もスペースシャトルも大規模工場もとにかく爆発しまくる本になっています。読み終える頃にはデカいものを見たら爆発すると思え、となってしまいそうになるほどに。

 

 

事故の中ではスリーマイル島原発事故やチャレンジャ―号爆発事故などの有名なものがやはり印象的です。

とりわけ事故の大きな原因がそれぞれ「計器の誤測」「予算・スケジュールのプレッシャー」なんですと突き付けられると、業界は違っても背筋が冷やっとなってしまう実務者の方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

個人的に知らなかったエピソードの中で描写が面白かったのが、太平洋戦争当初に米軍が装備していた魚雷が使い物にならなかった問題

 

潜水艦から日本の艦船に魚雷を発射して見事命中させても爆発しなかったそうです。

例えば1943年7月24日に潜水艦ティノサが日本の給油船第三図南丸に放った魚雷は、11発も命中しておきながら1発しか爆発しなかったようで。

もはや魚雷と名乗れるレベルじゃないですね。

 

発射の好機を待ちながら何週間も潜水艦のなかでみじめな生活を送った乗組員たちが、二発一組の魚雷を放ったところ、ごつんと敵艦の舷側にぶつかる音は聞こえたものの爆発しなかった、というときの、彼らの反応を想像してみるといい。

 

この原因、ものすごくざっくり言うと「工場がテスト工程をケチっていてそのまま本番を迎えた」状態だったようで、これも業種問わずものづくり系の方にとっては「あーー……」となってしまうエピソードではないかと。

 

 

 

このような失敗エピソードが500ページくらいにわたって延々と続く内容になっており、気が滅入りそうになったり、エピソードがあちらこちらに飛ぶので分かりにくかったりするところもありますが、ベースの文章が迫真味や臨場感のあるものになっていますので意外と飽きずに最後まで楽しめきれました。

 

なかには失敗せずに見事な企画・設計をやったとか入念な訓練や品質管理をやったとかで事故を防いだ英雄的な事例も紹介されますが、「こうしたら事故は防げます」といった魔法の杖のようなことは書かれておりません。

 

むしろ、読めば読むほど「人間は失敗するものだ」「そのための冗長性の確保やまともなスタッフの採用・育成や何より初期段階での無理のない企画・設計が必要なのだ」という健全な意識、判断力を強化してくれる本ではないかな、というのが感想です。

抽象論や一般化も重要ですが、こういう具体エピソードに数多く触れておくことも事故を防ぐためには必要ではないかと思いますね。

 

 

 

世間の憧れを集めるビッグなシステムや建造物が、裏側を支える人々の偉大な努力によりこれからも大きな事故を起こすことなく役目を果たし続けますように。

 

www.mlit.go.jp

 

 

 

 

ジャンプGIGA '18SUMMERvol.1「アクタージュ、ぼく勉、ゆらぎ荘袋とじの感想等」

 

ジャンプGIGA(2018SUMMERvol.1)をアクタージュ番外編に釣られて買ってみたらしっかり面白くて満足度が高かったのでかんたんしました。

 

www.shonenjump.com

 

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アクタージュと、ぼくたちは勉強ができないと、ゆらぎ荘の幽奈さんの袋とじがおまけについています。

 

 

アクタージュは夜凪景さんがゲロを吐く前のエピソードになっていまして、僅か3ページの内容ながらキャラの掘り下げに繋がっていますし微笑ましく眺めていられますしでいい感じの内容です。

夜凪景さんの瞳が次々に変遷していったりテンションがおかしい方向に上がっていったりするのがかわいいですよ。

この主人公はほんま一般世間からズレていますが、ズレているのに注目してしまう魅力を持っていてまさしく大女優の原石を上手く表現しているように思ってしまいます。
(それなりにアンチがつきそうな点も含めて)

こういう番外編とか読切とかが2巻以降の単行本に収録されると嬉しいなあ。

 

 

幽奈さんは2ページで、例によって乳首を見せていただくだけの内容です。

乳首を見たい青少年はちゃんとお金を払って買いましょう。

 

 

ぼくたちは勉強ができないも2ページで、人気No.1の先生のけしからんポーズを見せていただくだけの内容です。

フィギュアスケート関係者から怒られないか若干不安になりますが、この桐須真冬先生人気の勢いはとどまるところを知らない様子で凄いですね。

個人的には、何周かまわって最近は唯我君が一番かわいいんじゃないかと思い始めています。

 

 

表紙の斉木楠雄のψ難は、本誌最終回後の内容(3年生に進級)で楠雄さんが超能力を使えなくなった? 状態のエピソードになります。

vol.3に続くようですし、内容はまさしくこち亀の後継者的な安定した面白さがありますので今後も楽しみですね。

本誌にも戻ってきて欲しいものです。

 

 

 

読切の中では「異形の少年」(小川カン先生)が一番好みでした。

動きのある絵、まとまりのよいストーリー、読み心地のよいコマ割りと構成、愛欲を前面に出した最近では珍しい敵役。

ヒロインさんも素敵なお人柄ですし、物語の続きを読みたい気にさせられます。

 

「求む辛口コメント」と記載されていましたが特に批判するような点が思い浮かばない……あえて言えば平野耕太作品の影響が強そうに見えてしまうことくらいかなあ。

別に悪いことでもないか。

うーん、肝心の「骨からつくった刀」がやや地味かなあ? でもアクションは見栄えいいしやっぱり辛口に批判するようなことにも思えないや。

 

 

 

毎回言っている気もしますがジャンプGIGAは500円ワンコインで相当なボリュームの作品を楽しめるのでありがたいですね。

今回のアクタージュのように、ジャンプ本誌作品の番外編やサブキャラクタースピンオフなんかが定期的に掲載されるとファン的にはなお嬉しいものです。

 

引続き尖った新世代がたくさん登場してくださいますように。