肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「ドカせん全3巻 名セリフ集」渡辺保裕先生(週刊漫画ゴラク)

 

ドカせんのコミックスを3巻通して読み直してみたら、やっぱりこの作品は名作やなとしみじみかんたんいたしましたのでドカソウルあふれる各話の名セリフを紹介せずにはいられません!

 

www.nihonbungeisha.co.jp

 

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以下の熱きドカセリフ、ドカテキストについては経緯や背景をあえて一切説明せずに紹介させていただきます。

いったいなんの漫画なのかすら分からないかもしれませんが

詩集みたいなもんだと思ってください。

 

 

 

1時間目◎真の技術継承

「チャーハンがドカ(侠)ならこの上品な
 利尻昆布のスープは……

 ドカジョ(土木女子)そのものだ」

 

 

2時間目◎解体と修復[前編]

「デモリッション(解体)!!」

 

 

3時間目◎解体と修復[後編]

「両面軽く焦げ目をつけるのは重機投入!!

 ロングフロント(マルチブーム)で
 ブチ壊す!!」

\ま…まるでギネス登録されている
 日本が誇るKOBELCO建機SK3500D!

 65m超!
 ビルで例えると20階相当ーーーーッ!!/

 

 

4時間目◎溶接の未来[前編]

「中型切断機は友情を切断するための
 ものであろうか……

 いや 違う」

 

 

5時間目◎溶接の未来[後編]

「思い出すな…」 

「ああ…」

「金属と金属がぴったりくっついた時の
 衝撃……」

「そうそう魔法かと思ったぜ」

「溶接ってのはまさに魔法だよ

 高層ビルだって車や船だって
 それに飛行機だって
宇宙ロケットも
 溶接しなきゃ完成しねぇんだからな!」

 

 

6時間目◎ボクらの建機[前編]

「三菱Y-35

 日本最初の油圧ショベル……」

「雄歩」

「ユン坊」

「ずっと父さんが乗っていたモデルだよ」

 

 

7時間目◎ボクらの建機[後編]

ユンボは里イモ!

 ユンボを中心に

 現場は成り立つと言うことかッ!!」

 

 

8時間目◎道路に懸ける夢[前編]

オレはホント

ダサい(ドカじゃない)な――…

 

 

9時間目◎道路に懸ける夢[後編]

あなたたちは今

人生の大切な時(路床施工中)

じっくりと納得いくまで

何度でもやり直していいのよ

何度でも……

 

 

10時間目◎二人目の侠[前編]

「そう!

 上り勾配10%は坂の角度じゃなく

 水平方向に100m進んで10m上がるという意味

 よくわかったな!」

 

 

11時間目◎二人目の侠[後編]

「時間をかけるとこんなに旨くなるのか……

 マジでドブ漬け塗装と同じだッ!!」

 

 

12時間目◎塗装の未来[前編]

「油性ペンキと水性塗料……

 そして

 最新のラジカル塗料――

 混ざるものか混ざらぬものか…」

塗ってみせようドカコック

 

 

13時間目◎塗装の未来[後編]

生徒たちには目分量に見えるかもしれないが

この白川の目をくらます事は出来ない!!

主材(小麦粉)100に対し
硬化剤(だし汁)11.1!

間違いない!この比率は……

エステー化研の
クリーンマイルドシリコンの比率!!

 

 

14時間目◎解体レクイエム

「持ち主に捨てられた悲しさ

 置きざりにされた淋しさ

 そんな邪な心は―――…」

ド・カットオフ(断ち切れ今すぐ)

ドかき氷お供え(竣工)

ドカデパーチャー(旅出て今すぐ)

 

 

15時間目◎穴掘りに懸けた青春[前編]

「電車もガス管も水道管も電線も

 地下トンネルだってよ

 ぜーーんぶ穴掘んなきゃはじまんねーんだよ」

 

 

16時間目◎穴掘りに懸けた青春[後編]

「開削のむなしさ…

 やり遂げた仕事は土の中

 目には見えない

 原状回復で埋め戻してしまうのだから

 世のため人のためなんておためごかしでは

 満たされないだろう

 しかし

 だからこそ…

 この大会があるのさ

 高校開削児の晴れ舞台!

 主役は君たちだ」

 

 

17時間目◎ドカを交える[前編]

…オレも最後に熱くいくか

「京橋さん

 オレと食(ドカ)を交えようぜ」

 

 

18時間目◎ドカを交える[後編]

「注文住宅 施主の覚悟はメシ!!

 そこに乗せる揚げ立てカラアゲは35年ローン

 その少しの不安の上にかける夢と希望」

長ねぎ みじん切り
にんにく すりおろし
しょうが すりおろし
ぽん酢 大さじ5
砂糖 小さじ2
ごま油 小さじ2

 

 

19時間目◎鳶職体験実習[前編]

どうやら本物(ドカ)…みてえだな

 

 

20時間目◎鳶職体験実習[中編]

「とっとと食って架けバラシ

 トビ天丼設置完了」

\そそり立つエビ天ーーーッ

 伸ばした建地(エビ天)はほぼ垂直!!/

\とり囲む大根おろし(足場)は

 安全配慮のKYM※/

※危険余地ミーティング

 

 

21時間目◎鳶職体験実習[後編]

「お客さんが

 他の職人さんが

 ええ足場のおかげで

 ええ仕事になったて

 言うてくれたら満足やんか

 それが足場鳶のやりがいや!!」

 

 

22時間目◎水力発電所見学学習[前編]

土木科一年

桐野 摩周子

 

 

23時間目◎水力発電所見学学習[中編]

「ハイ

 ハイ

 ハイ

 ハイダム(15m以上)ライス発破!!」

\流れ落ちるとろとろふわふわ卵ーッ!!/

\ディスチャーーージ(放流)/

人類の英知(ハイダム・ウィズダム)!!

土木工事の(ハイダム・)

最高到達点(スターダム)!!!

 

 

24時間目◎水力発電所見学学習[後編]

水と戦い(ドカダム)、

水と生きる(ドカライブ)。

 

 

25時間目◎侠達の祭典

「ドカリンピック(ドカ五輪)開催だ」

 

 

26時間目◎ドカリンピック①

「橋梁鳶……

 焼き鳥タ・レボリューション開通!!」

\ファーティフ・スルタンメフメト橋を
 架けてくるとはッ!!/

\1988年円借款で日本企業によって
 架けられた第2ボスポラス橋!!/

\第1第2とも耐震工事も補修工事も
 日本企業が受注したはず…/

 

 

27時間目◎ドカリンピック②

ケ・セラ・セラ(パンがないのなら)

セ・ラ・ヴィー(クレープを召し上がれ)

 

メカロッタ(戦え教え子たち)

メカビットリア(勝利のみ見つめて)

 

 

28時間目◎ドカリンピック③

※作者であるゴラクマイトガイは、
 実際に自宅で調理し食してみた。
 メンマ多めダーーーッムうまであった。

 

※台湾遠征時、水餃子美味、
 娯楽旋風児、帰国後再現、
 難航、鋭意挑戦中!

 

 

 

29時間目◎ドカリンピック④

ガイコック!!!!!

 

 

30時間目◎ドカリンピック⑤

陰極まれば陽に転じ(アンドカラッキー)

陽極まれば陰に転ず(ドカラッキー)

禍福は糾える縄の如し(ドカロケンロール)

 

 

最終話◎自分の現場

「んだコラーーッ」

「やんのか?
 来いよ!! 来いよ!!」

「行ったらーーーッ!!」

 

 

 

 

……以上、ドカせんの名セリフ集でございました。

 

ちなみに私が好きなドカはダムコックさんです。

 

 

連載は終了してしまいましたけど、打ち切りではなくネタ切れによる終了、あるいはもともと短期終了予定だったんだと信じています。

 

いくらいやだと言ったって

誰かがいつも呼びにくる

 

って1話で書いてはりましたし。

 

 

ドカコック/ドカせんは勢いで読むのが大事なので、週刊連載で前編/後編に分けて勢いを損ねるよりは、また読切とかのドカっと読める形で再会したいですね。

 

早々に「ドカコック ロシア編 波濤を越えたドカコック」が掲載されますように。

 

 

「ドカせん(ドカコック続編)1話感想」渡辺保裕先生(週刊漫画ゴラク) - 肝胆ブログ

 

 

 

大相撲'19春場所感想「上位陣強い、貴景勝も強い」

 

春場所はドラマの多い、見どころの多い内容になってとてもかんたんしました。

 

www.sumo.or.jp

 

 

全勝優勝した白鵬関、

意地を見せる鶴竜関、

充実した豪栄道関と高安関、

絶妙な番付位置で大暴れする逸ノ城関と、

さいきんでは珍しく上位陣が盤石の活躍をする中で。
(怪我をしている栃ノ心関を除く)

 

貴景勝関が10勝を上げ大関の座を掴んだのは、数字以上の価値があると思うのですよ。

これには上杉景勝さんもニッコリ。かもしれない。

 

 

幕内で勝ち越した力士は次のとおりです。おめでとうございます!

 

15勝 白鵬(優勝)

14勝 逸ノ城(殊勲賞)

12勝 豪栄道、碧山(敢闘賞)

11勝 琴奨菊

10勝 鶴竜、高安、貴景勝(技能賞)、嘉風、竜電

  9勝 明生、輝、友風

  8勝 千代大龍隠岐の海、阿炎、宝富士

 

 

 

白鵬関は凄さを表現する言葉に困るほど凄いですね、相変わらず。

痛めた右腕が大事ないことを祈ります。

三本締め、私はアリだと思いますし、その場で一緒にやったお客様は素敵な思い出になったことだろうと想像していますが、まあ色んな意見が出るでしょうね。

色んな意見が出ること自体、相撲の話題が増えてイイのではないでしょうか。

他の力士が横綱になったとしても、同じことをしそうな方は見当たらないですし。

 

逸ノ城関ははたき込みの威力が大変なことになっていましたね。

逸ノ城関は重い。

重いから相手は前かがみがちになる。

そこを上からはたかれるとエライことになる。

上位陣は早速対策を考えてくるでしょうから、番付が上がった来場所が楽しみです。

 

豪栄道関はよかったですね。

これには思わず私がウキウキ。

豪栄道関が強い場所は面白い、という私の中の定説が輝きを増しました。

 

碧山関もよございました。

逸ノ城関同様、来場所は上位陣との揉み合いの中で確かな地位を築いてほしいです。

 

琴奨菊関は敢闘賞を惜しくも逃しましたが、実力を充分に示してくださいましたね。

近頃は幕内中位の「壁」になってはるイメージです。

豊ノ島関との取組が組まれてほしかったなあ。

 

鶴竜関と高安関は、もう少し白星が伸びてもおかしくないくらい、状態はよかったと思いますね。

嘉風関はもっともっとご活躍できるはずという期待を。

竜電関は着実に力をつけてはって嬉しいです。好き。

 

貴景勝関は、今日の一番、まことにまっすぐで気持ちがよかったです。

大関陥落がかかる栃ノ心関に対してのあの潔い真っ向勝負。

相当な圧力があったであろう中で。

栃ノ心関のことを好きな人にとっても嬉しい姿勢、爽やかな強さ。格好いい!

繰り返しですが、今場所の充実した上位陣の中での10勝はハイプレミアムですよ。

ぜひぜひ突き押しが得意な上位として長く活躍いただきたいです。

身長が低い、火ノ丸相撲的なヤング力士の希望にもなって欲しい。

 

 

他の勝ち越し勢の中では、千代大龍関と隠岐の海関が好印象でした。

千代大龍関は玉鷲関との一戦がよかったな。

隠岐の海関はヌルっと柔らかい勝ち方が多くて快かったです。

 

 

負け越し勢の中では、御嶽海関、北勝富士関、大栄翔関(それぞれ7勝)が惜しい、もう少しだったのに、次はもっと頑張って、私は一層応援しているぞ、感を抱きました。

皆さん若手同士だったり埼玉栄繋がりだったりで貴景勝大関昇進に相当な刺激を受けていることでしょうから、今後の成長スピードにドライブがかかるのではないでしょうか。

琴奨菊関が初優勝した後の豪栄道関や稀勢の里関の活躍の様に。

 

 

 

そういう訳でいつも以上に、今場所活躍された方はそれぞれ凄かったし、今後が楽しみになる要素もいっぱい撒かれたしという場所だったと思うのです。

 

ファン的にはとてもありがたいことですね。

 

 

力士の皆さまがより良いコンディションで夏場所を迎えられますように。

 

 

 

この前別件で国技館に行って、それはそれでとても楽しかったのだけれども(ちゃんこも食べた、おいしかった)、やっぱり本場所をそろそろ観に行きたいなあ。

さいきん力士関係で自慢してくる友人知人が多くて、素直に羨ましいのです。

 

 

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相撲界の毛利三兄弟

 

若隆元(幕下二十四枚目)5勝2敗

若元春(十両十枚目)5勝10敗

若隆景(十両五枚目)8勝7敗

 

 

 

「大阪堂島米市場 江戸幕府VS市場経済 感想」高槻泰郎さん(講談社現代新書)

 

堂島米市場の取引模様や江戸幕府の財政政策を紹介する新書がめちゃくちゃ面白くてかんたんしました。

 

bookclub.kodansha.co.jp

 

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これは良著ですよ。

歴史と経済との見事なラグランジュポイント

ワクワク、エキサイティングな本でございました。

 

 

日銀前総裁の白川氏が激賞してはるのも頷けます。

変化はいつの時代も起きており、江戸時代も現代も解決を迫られている問題に大きな違いはないことを思い知らされる。 

金融システムの安定の最大の前提条件は財政の持続可能性であるという今日的な問題意識に繋がる。  

 

という氏の書評はまさに仰る通り。

とりわけ歴史好きの社会人にはとてもおすすめであります。

 

 

 

もの凄くざっくり当著の構成を紹介すると、

前半では堂島米市場の成立やその取引手法の紹介、

後半では堂島米市場を巡る幕府や大名や商人・投資家たちの動きの紹介、

という感じになっています。

 

 

前半部分では各大名家が発行する「米切手(お米引換券)」や、いわゆる先物取引と見做されてその先進性が取り上げられることが多い「帳合米商い」等の話が中心になります。

 

江戸時代、各大名家は年貢として徴収したお米を現金化するため、各地の米市場、とりわけ大坂は堂島の米市場でお米を売却しておりました。

その際、米俵を市場まで運んで商談するのは大変なので、「米切手」という現物に交換可能な証券を発行して商談することにした訳ですね。

 

更に、各大名家の米価が相場として馴染んでくると、「帳合米商い」といって商品先物、というよりは日経225先物的な取引まで登場してきはります。

お米や米切手という現物を使わずに、米価が上がるか下がるかという予測そのものに投資することが可能となり。

そうすれば、今後米価が下がりそうでお米現物の方が心配なら、先物の方で先に売って利益確保しておくということもできることになりまして。

結果として市場参加者は米価変動のリスクを吸収可能になっていくのです。

 

賢いですね。

 

なお、先物とか財政とか言い出すととっつきづらい印象を受けるかもしれませんが、本のなかで詳しく解説してくれていますので、経済的な言葉に馴染みがなくても大丈夫ですよ。

 

また、こうした米市場の仕組みを説明いただける中で、「神宗」の昆布パッケージに描かれている「蛸の松」が、「久留米藩蔵屋敷」、すなわち米取引の関連施設を描いた絵であることまで教えていただけるのが地味に嬉しかったりも。

知りませんでした。

 

 

堂島米市場の紹介パートで、個人的にかんたんしたのは「立用」(るいよう)という、ストップ高・ストップ安の機能にも通じるような、その日の取引を一旦無かったことにする仕組み。

市場の営業終了時間が近づいたときに、一人も取引を成立される者がいない時は、相場が一時的に上がり過ぎるか下がり過ぎるかしている時なので、取引を停止することで相場の急変動を防ぐという考え方なんですね。

資金力豊富な者による市場操作を防ぐ意味合いもあったようで。

 

こうした運営判断は市場参加者の自治でやっていたみたいですが、当時の米商人たちも現代の投資家同様、独特のヒリついた空気感みたいなんがあったんでしょうね。

米商人ドラマみたいなのを見たくなってきました。

 

 

 

本の後半パートでは、堂島米市場、お米取引を巡る人々の動きです。

財政難から、実際持っているお米の量以上に米切手を発行してしまう藩が続出したり、なんとか米価を高値で維持しようと江戸幕府が腐心していたりと、なんか現代の日経新聞に載っている話題に近いような話をさまざま取り上げていただけるんですね。

 

子孫の人とかがいたら不名誉に思うかもしれませんのでここではどの藩か書きませんが、不渡り米切手を出して取り付け騒ぎを惹起してしまったり、堂島米市場で高値が付くように年貢受取時の品質チェックを厳しくしてたら農民から「無理言うな」と陳情を受けたりと、なかなか興味深いドラマが多くて面白いですよ。

 

江戸幕府さんの方も、不渡り米切手対策で幕府が安全を保障(米切手の買取)してみたり、米価が下がった時は公金で買い支えたり、露骨な介入が米商人の反発に遭いそうなら巧みな口先介入的な施策をやってみたりと、けっこう感心するくらい敏腕に様々な手を繰り出してはります。

今も昔も、お上って本当に大変ですね。

 

他にも、米価情報を早く掴むために米飛脚の仕組みが整えられていったり、中には鳩や狼煙や手旗での伝達を試みる投資家が現れたりと、米取引にまつわる様々なエピソードを紹介いただけ、非常に密度・満足度が高い内容になっております。

 

 

本題からは少し逸れますが、巻末の、著者さんのこういうコメントも沁みます。

経済学と歴史学の分析手法の双方を採り入れて歴史的事実の解明を進める経済史学は、他の分野にも決して負けない魅力的な学問であると筆者は考えている。事実、経済学や金融・ファイナンス論の知見を駆使しなければ、本書を書くことはできなかった。

(中略)

しかし、数学から逃れることのできない経済学の勉強と、くずし字を含む歴史的資料の解読から逃れることのできない歴史学の勉強を同時並行で行う意欲的な学生など、そうそういるものではない。この「参入障壁」を乗り越えるのに見合ったインセンティブを付与するには、研究論文を書き続けるだけでは十分でないことに気がついた。「経済史研究は複合領域だからこそ面白い」ということをわかりやすく、具体的に示さねばならないと思った。

 

 

そうですよね……。

ファイナンスが分かるなら他に稼げる職業はいっぱいありますもんね……。

 

でも。

この本、経済史は、多くの人をドキドキさせることが可能な、非常に社会貢献度の高い、意義深いものだと思うのです。

本当に。

 

こうした研究を、微力ながら応援したいと思いました。

 

 

マーケットでドカンと稼いだ人が、経済史領域の寄付講座とかを考えてくださる世の中になっていきますように。

 

 

 

信長の野望201X「松永長頼さんとは何者か(京洛の暗闘ガチャより)」

 

201Xにとうとう松永長頼さんまで登場しはってかんたんしました。

しかも有能仕様で……!

 

↓京洛の暗闘ガチャ リリース

nobu201x.gamecity.ne.jp

 

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さいきん畿内2倍ガチャで爆死した私の前に、再び現れた長慶2倍ガチャ。

 

もっと早く来てくれてさえいれば……

このHGJの皆さんが足利義輝さん(もってない)だったら戦力超強化だったろうに……

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一応、わずかな紹介状で長頼さんと実休さんが来てくれたのでよかったです。

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もうガチャはしばらくやらない。

 

やらない。

 

 

 

 

さて、気を取り直して本題の長頼さんです。

 

既に久秀のニャ望での活躍については取り上げましたが、

信長の野望201X「久秀のニャ望 感想」 - 肝胆ブログ

 

あらためて長頼さんの能力と人物面を。

 

 

 

長頼さんの201X能力

背後の味方に溜め&周囲攻バフ20%を与えられる武芸者として登場した長頼さん。

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「太守」とは当時の人から「丹州太守」(丹波のドン)と謳われた事績から、

「謹厚」とは「慎み深く、真面目で温厚」という長頼さんっぽい人柄からですね。

(人柄についてはあくまでイメージ論です)

 

 

 

「溜め付与」&「攻バフ」。

これは「豪姫さん」を持っていない私のような者には垂涎のスキルであります。

(吉兆次第で)1ターン目から溜めを付与した全体攻撃なんかをぶっ放したり、

(吉兆次第で)毎ターン溜め付き単体アタックもあり得たり、

何より、自ら溜めることのできない「射撃手アタッカー」「薬師アタッカー」「幕僚・参謀アタッカー」を一気に実用レベルに持っていく事ができます。

 

 

例えばこういう荒木村重36%さんの場合。

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長頼さんと力を合わせ、それなりのバフや縦陣を用意すれば……

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600万くらいのダメージを出すこともできる訳です。

私は持っていませんが、星4でクリティカル可能性付き射撃手アタッカーの「学園お市さん」「伊集院忠朗さん」なんかだとロマンが更にアップですね。

 

 

ちなみに長慶さんも、縦陣なしで30万ダメージと笑える事態に。

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足利義栄さんと両立できないのは残念ですけどね。

なぜ三好家界隈は似たようなスキル持ちが集まるのか。

 

 

そういう訳で松永長頼さんは星3武将でありながら大変優秀なポテンシャルを秘めておられます。

 

優秀なだけに、特性の組み方には悩んでしまいますね。

壁キャラにして特定状況で守りながら背後を強化する人にするか、馬印を積んで普段使いに便利な人にするか、等。

おおきくは岡部元信さんと似たようなポジションだと思うので、何なら2人確保して壁長頼と馬印長頼を使い分けてもいいかもしれない。

 

 

 

それにしても、攻バフとか防バフとかは「指揮の上手さ」「鼓舞による士気アップ」という感じでなんとなくイメージが湧くのですが、「溜めを付与」って冷静に考えたらどんなスキルなんでしょうね。

 

「人様に溜めを与える」「そう……君は自分では溜められないんだね」とか、字面だけ見たらすごい下品じゃないですか。

背後の味方に溜めを与える……「ハァハァ、太守様の謹厚な後ろ姿見てたら、俺もう、我慢できないっすよぉ」みたいな? やだぁこの201X。

 

 

長頼さんという人物

松永長頼さん。

松永久秀さんの弟。

生年不詳~1565年没。久秀さんの弟なので、長慶さんよりやはり年上でしょうかね。

 

史実では三好家勢力圏の北部方面担当者で、当初は山科など京都界隈の荘園を押領して公家からクレームをつけられていたことで知られています。

 

戦では、京都に攻め寄せてきた足利将軍を撃退がてら近江まで追い掛け回して大津に放火して帰ってきたり。

京都に攻め寄せてきた細川晴元派残党の三好宗渭さん、香西元成さん等を撃退していたら、うっかり相国寺が炎上してしまったり。(燃やした犯人がどっちかは知らない)

なんとなく兄上同様に炎上属性をお持ちな気がいたしますね。

 

 

その後、丹波守護代内藤氏を後見し、「内藤宗勝」となって、波多野家等と戦うことで「丹州太守」と成り上がっていかはります。

これは久秀さんの大和侵入以前のことですから、大げさに言えば、三好家一門以外で「最も早く一国を任された男」は松永長頼さんということになりましょう。

 

言い換えれば、松永長頼さんもまた「長慶さんに無茶ぶりされた男」ということです。

 

丹波はですね、明智光秀さんも苦労されていたことから察せられるかもしれませんが、山岳地帯で攻めづらいわ国人が群雄割拠だわという難しい地勢である上に。

代々細川家が守護を務めていたり、そもそも足利尊氏さんが鎌倉幕府打倒を誓ったりと、足利幕府と非常に縁の強い土地柄でございまして、要は足利家・細川家と戦っている三好家にとってはすこぶる難儀なところなのであります。

 

長頼さんは、そんな丹波を、いまだ久秀さん大和侵入期ほどには勢力も威光も強くない時期の長慶さんに「お前ちょっと上手いこと攻めて調略して統治してこいよ」と命じられる訳です。

三好長慶さんが信長の野望・天道PKで指南タイプが「鬼」だったのもさもありなん。
三好兄弟は弟だけが鬼な訳じゃないのです。

 

 

しかも長頼さん、久秀さん同様、このブラックな無茶ぶりに相当程度まで上手く応えちゃうんですよね。

軍事面ばかりが注目されがちなんですけど、内藤家を実質手中に収めていく過程で老獪な面を見せはったり、御成敗式目貞永式目抄)を勉強して統治に役立てたりと、長頼さんは政略面でも敏腕でして、ピーク時には波多野家も屈服させて丹波の大部分をゲットしてしまうのです。

しかもしかも、丹波攻略の合間に京や河内の合戦にばりばり援軍しながら。

 

本当によく働く松永兄弟。

 

 

ただ、若狭武田家の内紛に介入したところ、同じく介入してきた朝倉家との戦に敗れてしまい、そこからは丹波国人衆の離反も続き、最終的に長頼さんは赤井(荻野)直正さんに討たれてしまいます。

敗因はたぶん過労(と長慶さん死亡、永禄の変による士気・名分ダウン?)。

もちろん赤井直正さんが名将なのも大きいでしょうけど。

 

 

任された国で途中まで上手くいくも、時世が変わる中、最後はその国の在地勢力に逆転されるという点でもお兄様の先駆者っぽい感じがしますね。

 

 

 

ちなみに長頼さんのお子様が、割と有名な内藤ジョアンさんと内藤ジュリアさんです。

内藤ジョアンさんは豊臣秀吉さん期に明との和睦交渉を務める外交官にならはりますが、働き者だったお父さんの血筋が脈々と受け継がれていたのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

以上、松永長頼さんのご紹介でした。

 

けっこう魅力的な人物だと思いませんか。

現代では目立ちませんが、松永久秀さんに引けを取らない実力者ですよ。

 

興味を持った人は戦国ヴァンプを読んでみてもいいかもしれません。

「戦国ヴァンプ」ほおのきソラ先生(ARIA) - 肝胆ブログ

 

 

研究でも201Xでも人気が出て、松永長頼さんや丹波界隈のまだ知らぬ事績が明らかになっていきますように。

 

 

 

 

「劇場版ウルトラマンR/B セレクト! 絆のクリスタル 感想 ウルトラマントレギア登場、てかカメラとCGすげぇ」

 

ウルトラマンルーブの映画を観に行ったところ、空撮視点のカメラを多用した迫力ある戦闘シーンに魅了されたり、新キャラ「ウルトラマントレギア」さんって何者? と気になったりと、色々な点でかんたんいたしました。

 

m-78.jp

 

 

以下、極力ネタバレしないよう努めますが一応ご留意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思いつくままに感想を。

総じて面白かったです。

 

 

 

朝倉リク(濱田龍臣さん)

少し大人っぽくなって、とても格好よかったです……!

この年頃の役者さんは、見るたびに新たな魅力を備えていたり印象が変わったり、リアルタイムで活躍を追う醍醐味がございますね。

プリミティブ中心に、ジードの各フォームを惜しげもなく披露してくださったのも満足度高し。

 

 

湊家&ウルトラマングルーブ

お母さんが帰ってきても、アサヒさんがなんやかんやあっても、湊家は湊家でした。

いいよね、湊家。

 

そして、ウルトラマングルーブ、超格好よかったですよ。

CGを活用したグリングリンムーブが鮮やかでね。

お子様方に「家族の絆ってスゲェェ」と力ずくで教えてくれる感じがよかったです。

 

 

ウルトラウーマングリージョ

グリージョそのもの以上に、グリージョ登場の流れが印象的でした。

ウルトラマンR/Bを追ってきた結果、自分がこんなに御剣サキさんとグルジオレギーナ(ボーン、キング含む)のことを好きになっていたんだなあと自覚できましたよ。

いいよね、古き友ゼリフ。

 

 

 

ウルトラマントレギア(って何者なんでしょう?)

武人とか無差別破壊者とか謎の使命感とかそういう系ではなくて、暗躍系、陰謀系、でも実際戦ったらすごく強いというタイプの敵キャラになります。

台詞や態度が常に飄々としていていい感じに憎たらしいのがいい。

 

少しネタバレすると映画内ではウルトラマンを名乗ることはなかったのですが、口元や胸元も含め全体的にウルトラマンらしい意匠がこらされておりますので、多分ルーツは実際にウルトラマンなんでしょう。

胸元のデザインを見るにO-50出身ウルトラマン版のベリアルさん的な位置づけなんですかね? でも、頭はギンガさん風やしオーブ風カラータイマーの上にはエックス風のバッテンが乗ってるんだよなあ。

多次元宇宙を移動する力をお持ちですので、今後も使い勝手良いボスキャラとして活躍されそうな気がします。

 

一緒に観に行った人は「指使いとか怪しさとかがジャグラス・ジャグラーみたいだったから、ジャグラーウルトラマンオーブダークになった姿なんじゃないかな」等と仰っておられました。

なるほどですね。

(むしろガイさんとジャグラーさんの子どもなんじゃないかなとは言えなかった)

 

 

カメラ&特撮ジオラマ

ニュージュネレーションシリーズを重ねるごとにクオリティが上がっていっているのが凄いと思います。

今作では空撮視点、ドローン視点的なカメラが多かったのが見応えありましたよ。

ウルトラマンや怪獣を、空から3次元立体に見ると大きさが引き立ちますね。
街の広さ、ビルや一般住宅の高さとの相対感がよく伝わってきます。

もちろん空撮だけでなく、2on2での戦闘をどの角度からどう立ち回りすればイイ画面になるのか、相当検討した上で視点を決めているんだろうなと唸らされるカメラワークがもう本当にドキドキものであります。

 

ビル破壊、ビル貫通のシーンも「おおっ」感に富んでいました。

惜しみない街の破壊っぷりでしたね。

壁一面ガラス窓のビルの破壊なんかも実に好物。

 

 

ストーリー

細かいネタバレは避けますが、親子もの、家族ものですので、お子様連れで安心して観に行ける作品ではないでしょうか。

 

カツミさんのお友達とその母親、そして濱田龍臣さんの噛み合わせが特によかった。

 

カツミさんとイサミさんのラストシーンはとても爽やかで、余韻もあってで、「これでいいのだ」と共感した観客も多かったのではないでしょうか。

 

もちろん、元がルーブですので笑える場面もいい意味で多いですよ。

 

 

 

 

以上、今年のウルトラマン映画も面白かったです。

私が行った回では(たまたまかもしれませんが)観客少なめだったので、トレギアさんとかが話題になったりしてお客さんが増えていきますように。

 

トレギアさんは今後のウルトラマンシリーズでも因縁が紡がれていく気がしますので、だったら初登場となる当作を早めに見ておいた方がいいですよね!

 

 

 

信長の野望201X「久秀のニャ望 感想」

 

201Xの「のぶニャガの野望」コラボイベント「久秀のニャ望」にて、三好家中のキャラや人間関係がすごく掘り下げられていてかんたんしました。

 

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↓普段より澄んだ瞳の松永久秀さんがかわいいですね。

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↓比較用:普段の久秀さん

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以下、一部ネタバレを含みます。

 

攻略に役立つ内容は含みません。

淀古城のラストだけ妙にテクニカルな難易度の高さですが、他の面はそれほどの難しさではないので中級者であればチケットを集めるのは充分可能だと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミィよし長慶&まつニャが久秀

まずはコラボ先の三好主従がよございましたね。

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あくまで私の印象論ですが、史実の長慶さんに一番近いのはこの「ミィよし長慶」さんなんじゃないでしょうか。

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自信と知性と切れ味と優しさと慇懃無礼ブレンドされている感じが特に。

 

 

まつニャが久秀さんは201Xや大志同様、野望と忠義を両立させていくスタンス。

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両者の主従関係も、f:id:trillion-3934p:20190308001430p:plain

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久秀さんのキャラを理解し、受け入れ、モチベーションを引き出した上で、ブラックに近い業務量をサラリと押し付ける辺りが生々しく長慶さんっぽい。

長慶さんに押し付けられたブラック業務量を期待とか受容とかに脳内で変換してむしろ喜んでいそうなのも史実の久秀さんっぽい。

 

 

信長の野望シリーズの三好長慶さんは、

いちばん聖人兼危険人物が本家最新作の大志で、

いちばん面白いおじさんがクソコラこと201Xで、

いちばんキレッキレカリスマなのが猫……という。

(未プレイですが、他の作品ではお爺ちゃんになってたりもするらしいです)

 

このキャラの定まらなさがかえって三好家の魅力の掘り下げに繋がっているような気もしますし、なんか単純に楽しいですね。

マイナー人物だからこそ色々試せる面もあるのでしょう。

 

 

 

松永兄弟

遂に松永長頼さんが登場しましたねー。

嬉しいので彼についてはそのうち別途記事を書こうと思いますが、大きくはまつりさんが紹介しはった通りの人物です。

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信長の野望201X「松永長頼さんとは何者か(京洛の暗闘ガチャより)」 - 肝胆ブログ

 

 

そんな長頼さんがさっそくイベントで活躍しはるのも満足度が高い。実に高い。

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初登場即兄弟喧嘩。おいしい。

 

 

フリーダムに活躍する兄の松永久秀さん。

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貼りませんが、今回は奥様との関係も描かれていたりしますよ。

 

 

「松永兄弟」という新たな切り口ができた三好家。

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いたずらっ子かわいい兄と、落ち着いていて仕事ができて渋い弟。

いいよいいよー。

 

 

 

三好義賢(実休)

長慶さんのスキル鍛錬イベントに続き、実休さんがこちらでも大活躍です。

信長の野望201X「三好長慶スキル鍛錬」 - 肝胆ブログ

 

メンタルかわいい兄と、落ち着いていて仕事ができてイケメンの弟。

いいよいいよー。

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三好兄弟という切り口がようやく実装されてきた三好家(なお三男)。

 

 

 

個人的に実休さん関係で一番かんたんしたのは、松永兄弟への評価が高いこと。

 

長頼さんに対して。

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久秀さんに対して。

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これはひとつの仮説ですが、201X世界では三好御前さんという非実在青少年っぽい方がいらして、そのおかげで松永兄弟が三好家一門に準じる立場になっていて、義賢さんや長逸さんたちとの融和が進んでいるのかもしれませんね。

そう考えると三好御前さんという存在はとても大事なのではと思ったりも。

 

 

あと、「猫の兄上」を立ててる実休さんが面白かったです笑。

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実休さんとミィよし長慶さんはとても相性がよさそうな気がします。

完璧超人はタッグを組んでも強い的な。

 

 

 

足利義輝&足利よしペル

201Xでは足利義輝さんの魅力を損なわないまま、三好家を上げてくれているのが前からいいなあと思っています。

 

もちろんこういう面は紹介されているんですけどね。

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それでも、201Xの義輝さんと猫のよしペルさんは優先順位をしっかりつける英邁さを持ち合わせており、頼りになる将軍、長慶さんと伍するに相応しい実力者として描かれているんですよ。

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今回のイベントは、全体的にギャグ中心なんですが、義輝さん関係はかなりシリアスなテキストが続いて惹かれました。

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この義輝さんの独白、融和姿勢の芽生えのような述懐、好きですね。

そもそも義輝さんと長慶さんは、争っていること自体が本来おかしいくらい家柄や住む世界が違う二人ですから、理解し合うことは難しかっただろうと思う中で。

争いを経て両者の器量が磨かれていった面もあったりしたのかもなあ(根拠なし)。

 

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それはそうと、本筋から外れた三好元長さん、桂川のエピソード紹介。

 

戦略レベルでは三好家当主の元長さんが足利義維さんや細川晴元さんを担いだからこその士気や兵力の向上、高国さん方への勝利なのは間違いないと思いますが、現場レベルで高国勢を相手に奮戦したのは三好宗三さんや丹波衆たちですから、また元長さんとの仲違いが過熱しそうで面白いですね。

細川晴元政権内部の融和が進む異聞とかはさすがに無理だろうなあ。

 

ていうか細川高国さんは、政権内部の実力者たる波多野稙通(元清ー秀忠)さん・柳本賢治さんたちの離反と、宿敵の残党たる細川晴元さん・三好元長さんたちの蜂起とが連合しちゃって敗れた訳ですが、

この時勝利した細川晴元さんもまた、政権内部の実力者たる三好長慶さんの離反と、宿敵の残党たる細川氏綱さんの蜂起とが連合しちゃって敗れる訳ですから、

細川家の因果は巡る感ってすごいですね。

 

そして、「父と長慶の父が争うた地」と義輝さんは仰ってますが、足利義晴さんがどれだけ本気で高国さんを支援していたのかも興味深いテーマな気がします。

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三好長慶

更にキャラが濃くなって、いったい201Xの殿はどこへ向かっているのだろうか……

 

定例のご挨拶。

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介錯芸の他、肉体的な受け芸も覚えられたようです(スキル鍛錬の成果か)。

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実休さんとまつりさんがナチュラルに同列の存在になっているのもウケますね。

 

 


子どもたちへの愛情。

 

義興さんは残念ながらコラ未実装。

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三好御前さん。

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子煩悩な一面が……彼らが幼いときは子守歌を歌ってあげていたのだろうか。

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長慶さんと弟やお子様との仲睦まじさが強調されると、哀しみも一緒に湧いてくるのが三好家の罪作りなところです。

 

 

 

文化人や知識人との交流。

 

さりげなく、千利休さん(スキル鍛錬側で)や曲直瀬道三さんとの人間関係が示され、三好家の切り口をさらに広げられそうになってきたのには驚いています。

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以上、長々と書きましたが、紹介していない展開や場面も多いので、興味を持たれた方はぜひ実際にプレイしてみてください。

こののぶニャがコラボイベントは定番になって、毎年復刻されるかもしれませんから、これからゲームを開始しても再び巡り合える確率が比較的高いと思われますし。

1年あれば無課金でも充分戦力が整うゲームですしね。

 

そのためにも、今後もサービスが安定的に続いていきますように。

 

 

 

信長の野望201X「三好長慶スキル鍛錬」

 

……かんたんしました。

 

何この三好祭。

私は、今月、忙しいのに!!!

 

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信長の野望201X「久秀のニャ望 感想」 - 肝胆ブログ

 

 

まずは長慶さんのスキル鍛錬を。

端的に……!

 

以下、一部ネタバレ注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも通りの201X長慶さん。

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勘違いする長慶さん。更に面白属性を重ねていくスタイル。

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まっとうなICレコーダーの使い方をする歌い手三好一族。

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徳島県名物、小泣き爺……! またマニアックなローカルネタを。

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まつりさんによる的確な長慶評。

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私の歌を聞けぇ! (こうなるに至った細かい経緯は伏せておきます)

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生きろ、実休さんは美しい。

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そして登場するしっかり者の実休さん。

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実休ハ武士ニテ数寄者也!

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そしてパワーアップする長慶さん。

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ちなみに、長慶さんの強化スキル「副王の寛容さんカッケー」は防御バフが増して普通に有能です。

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全体攻撃+45%、全体防御+10%、自分防御は+45%。

防御仕様としても有能。

全体攻撃バフ的にも、平素は長慶>実休、ポテンシャルは実休>長慶という見事な落としどころに落ち着きました。
(六角定頼さん……)

 

 

 

これだけ三好家が優遇されていいのだろうか、と少し怖くなってきました。

 

が、あえて何様なことを申し上げれば、こうした三好強化は「コーエー社め、最近増えてきた三好ファンに媚びやがって」と受け取るのではなく、「学者による研究の進展、地元有志による顕彰の進展、ファンの声の積み重なりが、コーエー社というリアル世界を動かした」と前向きに受け止めたいところです。

 

そう、別に信長の野望に限らず、能動的に声を上げれば意外と世の中は変わっていく、といういい見本なのかもしれません。

 

だから三好家ファンの同士たるマイナー大名/武将のファンも、SNSなりアンケートなりで声を出していけば、戦国界隈がもっと盛り上がって皆ハッピーなんじゃないのと提言したいとも思うのです。

 

 

三好家が他大名家ファンのヘイトを買わず、やんわり人気が増していきますように。