肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

信長の野望201X「大志版の鍋島直茂さん現る(爽風の熱血漢)」

 

201Xに大志版の鍋島直茂さんが登場していてかんたんしました。

いずれ来たらいいなとは思っていましたが、まさかこんなに早くいらしゃるとは!

 

 

↓爽風の熱血漢ガチャ実装リリース

nobu201x.gamecity.ne.jp

 

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爽風の熱血漢。

クールっぽいけど血は熱い。

言い得て妙なガチャであります。

 

大志版の鍋島直茂さんといえば、死狂いストイックな知将仁将勇将として一部ユーザー(私)から深く愛されている武将ですね。

信長の野望・大志の「能力値合計の順位」と「イケメンな新顔グラ」 - 肝胆ブログ

信長の野望・大志「龍造寺隆信と龍造寺家(1570年信長包囲網)」&「鍋島直茂言行録」 - 肝胆ブログ

 

 

自主的な三好家縛りで日ごろプレイしている私としましても、この大志版直茂さんが実装された以上はセカンドパーティとして龍造寺家軍団の結成を真剣に考えなければなりません。

 

 

そういう訳で、以前爆死して以来封印していたガチャに手を出すことにしました。

 

 

↓ガチャ開始前。貴石6476個、紹介状89枚。

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星4 一人目

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星4 二人目

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星4 三人目

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嫌な予感がしてきました。

 

 

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星4 四人目

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星4 4/5が揃う。

またこのパターンか。

 

 

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星4 五人目

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星4 六人目

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星4 七人目

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やっと来た!

来てくださった!!

 

 

 

ついでに肥前ガチャで龍造寺隆信さんも初確保して終了です。

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ガチャ実施後。紹介状79枚、貴石1600個使用……。

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以前爆死したときは、貴石●●●●個くらい逝ったのでそれに比べればはるかにマシか。

いや、感覚が壊れてきていますね、実際……自制自制。

 

星4の安宅冬康さんか三好義興さんか三好宗三さんあたりが実装されるまで手を付けまいと大事にコツコツ貯めてきた貴石・紹介状よ、ごめんね。

大志直茂さんがセクシー過ぎたのがいけないの。

 

 

 

 

気を取り直して、新バージョンの直茂さんです。

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(参考)クソコラ前

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……いい。

 

いいわぁ。

 

私にとっては直茂さんこそ丹心の眼差し持ちやわ。

むしろ私が丹心に凝視するわ。

 

 

好き嫌いが分かれるビジュアルやとは思いますけどね。

元の爽やか知的青年な直茂さんの方が好きな人も多いと思いますけどね。

 

 

私はこの、乱暴にするのもされるのも得意そうな大志直茂グラが大好き。

兜の内側ライトで照らされて、メッシュ入ったみたいになってる髪色がエロ過ぎる。

これはいいコラ画像

 

ボロボロのマントが龍造寺家の苦難を物語ってそうなのも好き。

ゲッター1(チェンゲ)と神隼人(原作)が融合したみたいな味わいあるわ。

よく見たら龍造寺隆信さんとお揃いなのも萌え味が強い。

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新直茂さんは、冒頭画像の通り優秀な特性を持ってはりますし、スキルもクセがありますがけっこうエグイ倍率です。

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何回か試しましたが、屍4体に物理(or 鬼獣2体に術)で、倍率は2.2倍前後くらい。

とりわけ屍ボスが複数出てくる肥前攻略には最適なアタッカーですね。

 

「常住死身の構」……二つに迷わず死を選ぶ武士なスキル名も素晴らしい。

 

 

いずれ龍造寺家パーティを組むとしたら、普通の単体ボスは隆信さんで、屍複数or鬼のボスは直茂さんで、という分担にするのかなあ。

……龍造寺家、全体アタッカーとか範囲アタッカーがいなかったような。

 

 

 

ちなみに、こちらの直茂さんも

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きちんと龍造寺隆信さん、龍造寺家に忠義を尽くしている感じなのがいいですね。

この風貌と実力で義兄に忠節を尽くしているのがまたイイの。

 

 

史実のイメージも割とそうなんですが、

実務能力高くて、インテリで、動じなくて、あくまで筋を通していて、いざという時は暴力を辞さない、むしろ率先して殴り込んでいくスタイルの鍋島直茂さん、ごっつう魅力的だと思います。

 

 

 

201Xはどの大名家にとってもやさしい世界ですから、義兄上が哀れなお姿になられない龍造寺異聞もいずれ実装されますように。

 

 

 

 

 

おまけ

 

にゃーん

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星3で実装されたのが嬉しい人。武芸者では珍しい回復スキル持ち。

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「六角定頼 感想」村井祐樹さん(ミネルヴァ書房)

 

六角定頼さんを天下人として位置付けて称揚している本が面白くて、研究者の溢れ出る情熱・意気込みをぶつけられたような読後感も味わうことができてかんたんしました。

 

www.minervashobo.co.jp

 

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六角定頼さんのみならず、六角高頼さん~義弼さんまでの戦国期六角氏の通史を丹念に解きほぐしてくださっている良質な評伝になっています。

 

あとがきにて

一人でも多くの方が六角定頼に興味を持ち、戦国時代を考えるうえで、外せない人物だと思ってくれるようになれば、こんな嬉しいことはない。

 

と書いてはりますが、まず間違いなく読者はそのように感じるのではないでしょうか。

 

 

 

六角家は江戸時代に怪しい史料が大量生産されたことで研究が難しくなったこともあり、相当の実力者、かつ佐々木氏という名高い家柄を有しておきながら、現代まできちんとした研究や評価がなされてこなかったことに定評があります。

 

著者はそんな六角家が大好きなようで、一次史料ベースの研究成果を積み上げ、とりわけ六角定頼さんを“将軍・管領以外で「天下を宰領した人」”として熱くアピールされている訳ですね。

 

その熱意が乗りに乗った筆の冴えはまことに見事なもので、六角定頼さんを取り上げた章は読んでいるだけで著者さんの形相を想像してしまうほどです。

立派な研究成果の上に抑え難い情念を塗り込んでアピールに努めていくスタイルに、三好家研究で名を上げ始めた頃の天野忠幸さんを思い出してしまう。

これから六角家も同じように人気が出て、顕彰されていくといいですね。

 

 

本は素直な時系列で構成されており、

 第一章 父高頼と兄氏綱 ――戦国大名六角氏の始まり

 第二章 定頼の登場 ――将軍を庇護し幕府を支える

 第三章 定頼の全盛 ――「天下人」として畿内に君臨

 第四章 定頼の事蹟 ――発給文書に見るその権勢

 第五章 子義賢と孫義弼 ――後継者の苦闘、そして戦国大名六角氏の終焉

となっています。 

 

メインは第二章~第四章の六角定頼さんパートで、定頼さんの現実的かつバランス感に富んだ判断力を堪能することができるのですが、定頼さんすごいパートと同じくらい、淡々とえげつない事績を紹介してくださる六角高頼さんのパート、および六角義賢さんによる六角義弼さんへの叱責状全文現代語訳のライブ感に期待を上回る面白さを味わわせて頂きました。

 

とりわけ六角義賢→義弼叱責状は、三好家や畿内情勢だけでなく、斎藤氏、朝倉氏、浅井氏、織田氏等々、よく知られた戦国時代後半の有名人・有名勢力との関係をビビッドに描写しておりますので、戦国時代好きならば必読モノではないでしょうか。

たいへん貴重かつ長大な史料を全文試訳してくださった意義は大きく、ありがたいことであります。

 

 

 

ざっくり言えば、六角家は高頼さんの頃に幕府(東軍)や寺社の向こうをはって押領に励んで勢力を拡大して、定頼さんの頃は一転して幕府の主柱として将軍・管領の庇護、地域社会の安定に尽力し、義賢・義弼さんの頃には残念ながら衰微していく……という流れを辿っていきます。

(こう書くと朝倉家に近い面もありますね)

 

著者は、六角定頼さんが

  • 大内義興さんが去って以降の)幕府のメイン戦力であったこと、戦ではほとんど負けたことがないこと
  • 実際に将軍の足利義晴・義輝や管領家細川高国細川晴元を庇護していたこと
  • 戦だけでなく、幕府と諸大名との外交や、京を含む畿内地域の相論等々で、誰よりも定頼さんの意向が重視されていたこと
  • 当時の人々から「王室の藩幹、部門の棟梁」「天下を平定し、国鈞を秉持す」等々と讃えられていたこと

といった要素を備えている「天下人」(但し、三好長慶さんや織田信長さんと同様、能動的に天下を取りにいったというよりは、眼前の課題への対応を重ねていった結果天下人として社会から扱われるに至った人……)として評されています。

 

何を以て「天下人」と定義するかは現状研究者や論者によって違うので、まずは提唱をいただいた段階ということになろうかと思いますが、「細川高国 with 大内義興」を天下人として評してもいいんちゃうかとするなら、「細川高国細川晴元 with 六角定頼」とした方が確かにフェアかもしれません。

 

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<参考・私見:戦国時代における中央の実力者の変遷イメージ(誰から天下人なのだろう?)>

 

 ・細川政元さん(明応の政変から戦国時代だとしたら)

   ↓

 ・細川高国さん with 大内義興さん(大内義興さんを天下人と評する人も多いですよね)

   ↓

 ・細川高国さん with 六角定頼さん(今回、定頼さんの事績がよりクリアに)

   ↓

 ・細川晴元さん with 六角定頼さん(〃)

   ↓

 ・細川氏綱さん with 三好長慶さん(細川家内乱の決着)

   ↓

 ・三好長慶さん(一時将軍レス、氏綱さん存在感希薄化、五畿内制覇)

   ↓

 ・足利義昭さん with 織田信長さん(将軍中心の連合政治という足利幕府っぽい体制復活)

   ↓

 ・織田信長さん(将軍レス、五畿内を含む広大な支配国、公卿・正二位右大臣)

   ↓

 ・豊臣秀吉さん(将軍レス、全国制覇、関白)

   ↓

 ・徳川家康さん

 

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その他、いくつかの感想を短文で。

 

剛腕な六角定頼さん相手に難しい交渉してはる三好宗三さんの苦労が偲ばれる感、

六角定頼さんが亡くなった時に大喜びしてはる本願寺の本願叶った感、

なんかが印象に残りました。

 

あと、あらためて「義弼」さんの「弼」って弓が上手そうな字でいいなとか。

(義弼さんへの半端ないディスりようはかなり気の毒で、六角家も研究が進めば武田家みたいに定頼さんの頃の施策が後の衰退の遠因ちゃうかとか言われたりする可能性もあるのでほどほどにしといた方が笑)

 

六角定頼さんをアゲることを命題にしているので、論筋がやや強引、一方的に映る部分があったりもします。

まあその辺は議論のブチ上げ段階ではよくある話ですし、六角家がインパクトある議論を呼べば、滋賀県を中心にして近畿地方と東海地方の研究の交わりが進むとも思いますので、小さくまとまっているよりはいいのでしょう。

 

 

実はいちばん気になったのはちょこちょこ挿入されるガンダムネタで、この手の書籍の性格や読者層をイメージした場合に、大胆やなあ、勇気あるなあ、ファースト派かあと感じ入りました。

私もガンダムはぼちぼち好きですけど、ミネルヴァ書房の評伝選の中で出会いたい要素かと言われればそんなことは期待したこともなかったので、不意打ち感ありましたね。

 

 

 

 

以上、六角家の魅力・実力をこれまでなかったほどのクオリティで伝えてくれる野心作ですから、広く歴史好きに読んでいただき、そこからまた新たな議論や研究に繋がっていってくれたらいいなと感じた次第です。

 

六角家におかれましても、前後の高頼さん、および義賢さん、義弼さんの研究について一層の掘り下げが進んでいきますように。

 

 

 

 

 

 

 

「仮釈放 感想」吉村昭さん(新潮文庫)

 

吉村昭さんの「仮釈放」が、人の善意を踏みにじる最高に読後感の悪い内容でかんたんしました。

 

www.shinchosha.co.jp

 

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読者の倫理観形成に影響を与えそうな内容ですので、個人的には青少年には勧めたくない……ある程度年齢や経験を重ねた人以外は読まない方がいいんじゃないか、とすら思いました。

 

それだけの面白さ、鮮烈さがあるんですけどね。

無垢な若い人には読ませたくないなあ。

 

 

 

以下、ネタバレをそうとう含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじにこうある通り、

浮気をした妻を刺殺し、相手の男を刺傷し、その母親を焼殺して無期刑の判決を受けた男が、16年後に刑法にしたがって仮釈放された。長い歳月の空白をへた元高校教師の目にこの社会はどう映るか? 己れの行為を必然のものと確信して悔いることのない男は、与えられた自由を享受することができるか? 罪と罰のテーマに挑み、人間の悲劇の原型に迫った書下ろし長編小説。

 

悔いることのない男が主人公なんですよね。

 

これは難儀、因果な話でして、「罪と罰」というテーマは罪の意識を抱くことがすべての出発点でありゴールでもある訳じゃないですか。

 

それなのに、この主人公は16年の服役をしてもなお、自分が悪いことをしたとは欠片も感じていないのですよ。

浮気した妻を刺し殺し、その浮気相手にも重傷を負わせ、浮気相手の家に放火して関係ない浮気相手の母を焼き殺すという所業を犯しても、「あいつらは死んで当然」という風になんら悔いるところがありません。

今風に言えばサイコパスとでも表現したらいいのでしょうか。

 

タチが悪いことに、主人公は元高校教師で、誠実・知的じみた雰囲気を持っていて、社会に相応に適応することもできて、罪を犯す前も、服役中も、出所した後も、きちんと仕事も生活も築き上げていくことができるタイプなんですよね。

 

それだけに、刑務所の職員、保護司、出所後の就職先の方々、更には再婚相手が、皆、主人公にすこぶる親切で、善意を施してくださるんです。

主人公もそうした善意にしっかと応え、皆に手ごたえを感じさせるような厚生っぷりを示しよるんですね。

 

 

でも、内心では一切反省していないんです。

悔恨の情がないのです。

 

毎日まじめに仕事をし、定期的に保護司を訪れ、生活ぶりは慎ましく、やがて再婚して平凡な所帯を構えるに至る。

そりゃあ誰がどう見ても模範的な出所者ですよ。

 

でも、内心では一切反省していないんです。

悔恨の情は遂に湧いてこなかったんです。

 

 

 

最終的に、主人公は再婚相手を再び殺害し、その足で保護司のもとを訪れ、媚びるような眼を表しよります。

 

この酷い展開よ。人の善意の無力感よ。

これならドストエフスキーさんの方がよっぽど人間に光を見出していますわ。

 

吉村昭さんの書いたこの小説には、救いも希望もなく、ただただ真っ黒な闇、「罪」に対する底のない諦念が満ちていて、「罰」の甲斐なさが際立っています。

人の知恵や努力や良心を嘲笑されているような感覚すら抱きます。

 

 

 

吉村昭作品ならではの淡々とした、事実味ある文章のおかげで、こうした読後感が嫌になるくらいしみじみしとしとと胸に刻まれてしまいます。

 

こういう作品、傑作を、幼い人には読ませてはいけないんじゃないでしょうか。

エロとかグロとかよりも、こういう小説をこそR-18とかにすべき。

積み重ねた経験なしにこの本を読むと、あくまで特殊な主人公を題材にした物語を悪い意味で一般化して、「罪人の厚生は無理」という救いのないバイアスの呪いにかかってしまうような気がしますよ。

 

 

逆に、いい大人は、この本を読んでみて、自身の倫理観や規範意識がどんな反応を示すかを試みてみるのも趣ある読書体験かもしれません。

 

 

非常に業の深い作品だと思います。

いい小説って、いい毒ですよね。

 

 

実際のところ。人の厚生に努めている人、人の善意の恩恵にあずかる人に、救いのある世の中でありますように。

 

 

「透明人間の骨 4巻(最終話)感想」荻野純先生(ジャンプ+) - 肝胆ブログ

 

 

「月と六ペンス 感想」モームさん / 訳:行方昭夫さん(岩波文庫)

 

モームさんの代表作と名高い「月と六ペンス」を読んでみたところ、一線を越えまくっている芸術家の業深さ描写のキレ味にかんたんしました。

 

www.iwanami.co.jp

 

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月と六ペンスは、筆者モームさんを仮託する「僕」と、ゴーギャンさんをモデルにした「ストリックランド」さんの物語です。

隠岐に行くとき、離島→ゴーギャンという連想で仕入れて読んでみた次第です。

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物語はおおきく三部構成になっていまして、

  1. 舞台はロンドン。僕とストリックランド夫妻との出会いから、ストリックランドさんが家族を捨てて出奔し、画家を目指すに至るまでを描く。
  2. 舞台はパリ。再会したストリックランドさんは困窮しつつ絵を描き続けていた。ストリックランドさんが、親切な友人夫妻に酷いことをした末、パリから去っていくまでを描く。
  3. 舞台はタヒチ。ストリックランドさんが楽園に魅了され、俗世を完全に捨て去りタヒチの絵を描き続け、そのまま客死。やがて遺した作品が非常に高く評価されるようになるまでを描く。

 

という流れになっています。

 

 

1の段階ではいかにも昔のヨーロッパ文学っぽい文章が続いてあんまり盛り上がるところはないんですが、2の段階に至ってこの小説はがぜん熱量を増してくるんですね。

 

ネタバレをしますとストリックランドさん、瀕死のところを親切な友人に救出され、看病され、養ってもらったのにですね、そのままあろうことか友人の奥さんを寝取ってしまうのですよ。

しかもたいした主体性もなく。

奥さんが寝取って欲しそうだったから望みを叶えてやった、くらいの雑な対応で。

更に、旦那を捨てて転がり込んだストリックランドさんがちっとも自分の方を向いてくれないもんだから、その友人の元奥さんはたいへんな末路を辿ることになってしまってですね……。

 

一連のNTR描写のクオリティがもうほんま半端ないの。

ストリックランドさんの一貫した非人間性もさることながら、日ごろは貞淑な奥さんの内に秘めた獣性の描きっぷりがね、業が業を呼ぶ! 的な熱くて深くて黒い面白さに満ち満ちているんです。

 

これは一読の価値ありまくりですよ。

 

またね、奥さんを寝取られた旦那さんのキャラクターもいいんですよ。

めちゃくちゃ善良かつ個性的な男でね、素晴らしいサブキャラクターでして。

ストリックランドさんが描いた元奥さんのヌード絵を、切り刻もうとしながら、あまりの美しさ、絵の素晴らしさに打ち震えて触れられなかった場面とかもうつら過ぎて惨め過ぎて透明感あり過ぎて最高です。

彼があまりにも好人物過ぎて、そんな彼から奪って彼を捨ててという顛末のえげつなさが際立つ、救われない面白さを存分に味わえます。

 

 

3のタヒチ編に進むと、もはやストリックランドさんの、絵、美だけを求めて、世間の暮らしや常識から完全に解き放たれていく様子、描写がですね、芸術家のある種の理想像染みていて、いっそ健やかな読後感すら覚えるようになっていきます。

 

詳細は省きますが、ゴーギャンさんの残した個性的かつ美しいタヒチの絵画を知っている我々からすれば、「そんなこともあったのかもしれない」という説得力がどうしても富んできますからね。

 

これはズルい小説。

 

かつてMMRでもキメフレーズとして使われていた、「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」味を充満させて往生していくストリックランドさん。

そして、そんな彼に畏敬を抱きつつも、自らは現実的な暮らしを送っていく「僕」。

 

この対比が、理想像としての月と、現実としての六ペンスということなんでしょう。

月は「狂気」の寓意も持っていますし、ストリックランドさんには狂気と理想の二面性がありますけどね。

 

 

 

さて、このゴーギャンさんをモデルにした「ストリックランド氏」ですが、小説を読む限りとんだ外道野郎でして、ゴーギャンさんってこんなヤカラだったんですねと思ってしまいそうになるのですが。

 

実際のところ、史実のゴーギャンさんと当小説のストリックランドさんは、かなりの乖離があるようです。

おおらかな時代だったのかもしれませんが、モームさんも、よくゴーギャンさんの遺族から訴えられなかったもんだ。

(まあ、友人の奥さんにちょっかいを出したことは実際あったっぽいですけど)

 

 

 

かように、この小説は高尚な文学の皮をかぶったNTRと業と崇高推しの小説ですから、現代になって一層ウケそうな魅力を有していると思われます。

興味が湧いた方はどうぞ読んでみてくださいませ。

 

楽しいコンテンツが次々生まれてくる世の中で、日本産海外産を問わず、名文学の取っつきづらい魅力もまたリバイバルされていきますように。

 

 

 

 

大相撲'19名古屋場所感想「大栄翔関が地味によかった」

 

大関が全員休場してどうなってしまうのかと危惧された名古屋場所が想像以上に盛り上がって千秋楽までしっかり面白かったのでかんたんしました。

 

www.sumo.or.jp

 

 

勝ち越した力士は次のとおりです。

 

14勝 鶴竜(優勝)

12勝 白鵬、照強(敢闘賞)

11勝 琴勇輝、友風(殊勲賞)

10勝 遠藤(技能賞)

  9勝 御嶽海、佐田の海北勝富士、琴恵光、逸ノ城、炎鵬(技能賞)

  8勝 志摩ノ海、阿炎、碧山、大栄翔、千代大龍、妙義龍、隠岐の海

 

 

鶴竜関、よかったですね。

連日キレのいい取組を見せてくださった上に、千秋楽大一番での攻防はすこぶる見応えがございました。

優勝インタビューもさすがのお人柄がにじみ出る内容で、観衆を非常にあたたかい気持ちにしてくださったのではないかと思います。

 

白鵬関ともども、更なる怪我がなきよう、引続き長く活躍していただきたいものです。

やっぱり横綱が引っ張っていく場所はいいですよね。

 

 

 

12勝をあげた照強関もよかったですね。

炎鵬関とともに場所を湧かせてくださいました。

 

照強関には今場所、伊勢ヶ浜部屋の物語面でも心を揺さぶられました。

 

安美錦関の引退。

いつも家族への感謝を口にされる安美錦関が好きでした。

安美錦関引退に対する照強関の言葉。

稽古では下手の切り方や脇の締め方を教わった。偉大な先輩がいる部屋に入ってよかった。ずっと安美錦関の背中を見て育った。これからは親方として指導していただいて、番付を早く上げたい

“小兵旋風”照強、安美錦に感謝「偉大な先輩がいる部屋に入ってよかった」 - zakzak

 

そして、日馬富士氏を語る照強関の言葉。

体重イコール重さじゃない。低さ、角度、スピードが重なって重さになる。それはうちの横綱(元日馬富士)が証明している

照強 幕尻Vへ2敗守る 先人の“極意”継ぐ小兵「体重イコール重さじゃない」/スポーツ/デイリースポーツ online

 

こういう言葉を重ねられると、相撲ファンとしては涙ぐんでしまうものがあります。

 

小さな身体で、なおかつ「押し」で星をあげていく照強関には、物語性を帯びた格好良さがございますね。

 

 

 

遠藤関が再び輝きを増してきている一方、御嶽海関は実力に比してやや物足りない成績が数場所続いていますね。

関脇時代の豪栄道関のような空気感をまとい始めている気がします。

どこかでバッと殻を破るような覚醒を期待したいところです。

 

 

 

さて、優勝力士や優勝争い力士や三賞力士ではないんですが、個人的に活躍ぶりと成長ぶりを注目したいのが大栄翔関です。

 

今場所、成績だけを見れば8勝7敗とやっとの勝ち越しに見えるのですけど。

その細目が……

 

  1. ○明生(押し倒し)
  2. 逸ノ城(押し倒し)
  3. 琴奨菊(押し出し)
  4. 栃ノ心(押し出し)
  5. 玉鷲(はたき込み)
  6. ●高安(はたき込み)
  7. 白鵬(はたき込み)
  8. 鶴竜(はたき込み)
  9. ○宝富士(押し出し)
  10. ○御嶽海(突き出し)
  11. ○正代(上手投げ)
  12. ○朝乃山(引き落とし)
  13. ●阿炎(押し出し)
  14. ○竜電(押し出し)
  15. ●碧山(はたき込み)

 

となっておりまして、ベテラン勢にはまだまだ勝てていないんですが、注目すべきは御嶽海関、正代関、朝乃山関、竜電関と、台頭しつつある若手勢を倒しての幕内上位勝ち越しなんですよ。

 

実際、後半戦の、とりわけ御嶽海関戦なんかは非常に優れた内容で、地味ながら実力を高めてきてはるのがよく分かる一番だったと思います。

負けた取り組みも内容はそんなに悪くないですし。

 

園芸部経験あり、ひまわり好き、控えめな笑顔がかわいい、なんでもないときの表情もかわいい、等々の萌えポイントも豊富な力士ですし、なんかそろそろ「来そうな」気配を感じるんですよね。

大栄翔関の活躍にこれからも注目していきたいと思います。

 

 

 

とりあえず来場所は大関陣がみんな復活してカド番脱出したり優勝争いしたりしてくださいますように。

貴景勝関は相撲以外のニュースが残念な雰囲気になってきていますが、そういうのも含めて再起して活躍してくださいますように。

 

 

 

定点観測

 若隆元(幕下26枚目) 4勝3敗

 若元春(幕下5枚目)   5勝2敗

 若隆景(十両4枚目)   8勝7敗

 

 

 

「筒井順慶 感想」金松誠さん(戎光祥出版 シリーズ【実像に迫る】)

 

戎光祥出版の実像に迫るシリーズに筒井順慶さんも登場していてかんたんしました。

筒井順慶さんの薄い本が一般書店で手に入る時代になったんですね。

 

www.ebisukosyo.co.jp

 

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実像に迫るシリーズは以前も取り上げたことがありますが、歴史上の人物やトピックスを、美麗かつ豊富な史料画像や最近の研究の成果を駆使して100ページほどのコンパクトなボリュームにまとめてくださっているというありがたいシリーズであります。

入門用にも復習用にも資料使いにも重宝できるおすすめシリーズ。

 

「鍋島直茂」岩松要輔さん(戎光祥出版 シリーズ【実像に迫る】004) - 肝胆ブログ

「戦国京都の大路小路」河内将芳さん(戎光祥出版 実像に迫るシリーズ) - 肝胆ブログ

 

 

 

当著では、筒井順慶さんの生涯……幼くして家督を相続し、畿内争乱に巻き込まれ、松永久秀さんと戦い、織田信長さんの勢力に組み込まれ、そして訪れる本能寺の変……をしっかり解説いただけます。

 

 

筒井家は興福寺衆徒の家柄でして、応仁の乱に巻き込まれて畠山尾州家サイドに立って畠山総州家サイドの大和国人と戦ったり、細川政元さん配下の赤沢朝経さんが大和に侵攻してきて一時没落してしまったり、細川晴元さん配下の柳本賢治さんの大和侵攻に立ち向かったり、同じく細川晴元さん界隈のあれこれで暴走した一向一揆の大和侵攻に立ち向かったり、台頭してきた木沢長政さんが大和の上位権力者として振舞い始めたりと、戦国時代初期から通じてなかなか苦労が絶えない感じです。

 

筒井順慶さんの父、筒井順昭さんは、木沢長政さんの敗死後に大和の国人衆を降して、大和を代表する勢力として成長いたします。

ですが、順慶さんが生まれた翌年、1550年に順昭さんは病死してしまい。

赤子の順慶さんと彼を支える一族で、なんとか筒井家を保っていこうとする訳ですね。

(「元の木阿弥」逸話は後世の創作)

 

 

この頃、畿内では三好長慶さんが君臨し始めていた訳ですが、長慶さんは当初畠山尾州家と協調していましたので、尾州家びいきの筒井家も三好家との関係は良好だったようです。

順慶さんの「慶」、長慶さんや細川国慶さんと関係があったりするんでしょうか。

 

しかしながら、順慶さん(10歳に満たない頃)は筒井家中のいざこざ解決に向けて安見宗房さんの後ろ盾を得ることになり、その流れで三好家に睨まれ、やがて三好家による安見宗房さん討伐のどさくさで松永久秀さんの大和侵攻に遭ってしまいます。

 

三好長慶さん存命時の松永久秀さんはすこぶる強く、筒井順慶さん(ティーンエイジ)は筒井城を追われ、その後も抵抗を続けますが、おおむねずっと劣勢だったようです。

 

 

 

長慶さん死去、永禄の変勃発後は、順慶さんは三好三人衆と手を結んで松永久秀さんに対抗。将軍家と三好家の分裂による畿内の混乱が続く中、とうとう足利義昭さんと織田信長さんが上洛してきはります。

 

松永久秀さんは足利義昭さん・織田信長さんサイドですので、いよいよ筒井順慶さんは絶体絶命、久秀さんによる大和支配が強化されていくと思いきや……

この頃から筒井順慶さん(二十歳過ぎ)の政治交渉力が輝き始めたのか、三好家の再結集の動きのためか、筒井順慶さんは足利義昭さんに接近し、松永久秀さんは三好三人衆と協調するという、チームの入れ替えが起こります。

(長らく苦労が続いた筒井順慶さんが、結果として勝ち組の流れに乗り始めます)

 

筒井順慶さんは辰市の戦い(1571年)で松永久秀さんに大勝。

更に、織田信長さんと足利義昭さんの関係が悪化すると、順慶さんは織田信長さん側につくというナイスな判断をいたします。

(個人的には、このタイミングで織田信長さんの方を選んだのは慧眼と言っていいのではないかと思います)

 

 

以後、よく知られる織田信長さんの急成長・急拡大の流れの中で、順慶さんは一角の武将として全国を転戦していきます。

筒井家の鉄砲衆が長篠の戦いに出向いたり、

戦死した塙直政さんに代わって大和支配を公的に認められたり、

多聞山城を壊して安土城に高矢倉(天守?)を運んだり、

雑賀攻めにも参加したり、

遂に松永久秀さんを滅ぼしたり、

本願寺攻めにも当然参加したり、

羽柴秀吉さんの播磨攻めにも参加したり、

明智光秀さんの丹波攻めにも参加したり、

有岡城攻めにも参加したり、

本拠を大和郡山城に移すことになったり、

信長さんの京での馬揃えにも参加したり、

織田信雄さんの伊賀攻めにも参加したり、

織田信長さんと一緒に甲州征伐にも参加して駿河経由で帰ってきたりと、

まあなんというか激動の時代をフル回転で過ごしてはったようです。

 

やっぱり織田信長さんの時代は、スピード感と詰め込み感が凄いですね。

さすがというべきでありましょう。

 

 

そして順慶さん、はるばる甲州まで行って武田氏滅亡を見届けて大和に帰ってきたと思ったら、本能寺の変を迎えることになります。

 

この本では、「洞ヶ峠の日和見」逸話を、洞ヶ峠まで来ていたのは明智光秀さんの方で、筒井順慶さんは当初から大和を動かず戦局を見極めていたとして否定しつつ、当時の風聞でも「筒井順慶明智光秀に加担」と噂されていたことは事実であることが解説いただけます。

 

光秀さん的にも秀吉さん的にも「どっちやねん」とヤキモキしたのは間違いないのでしょうが、山崎の戦い時点では畿内衆がどちらにつくかで戦局が大きく動いた訳ですから、大和で大軍を擁する順慶さんの存在は非常に重く、ここでも慎重に状況を見極めた順慶さんの判断力は高く評されてもいいように思えますね。

 

 

こうして見事なジャッジの連続でお家を保った順慶さんは、羽柴秀吉さんの配下となり、本能寺の変からわずか2年後の1584年に36歳の若さで病没いたします。

やはり過労とストレスでしょうか。

順慶さん亡き後も含め、筒井家もたいがい苦労が続くお家であります。

 

 

 

以上、筒井順慶さんの生涯を通史的に紹介していただける本はレアですし、短いページ数ながら密度の高い記述が続く、非常に満足度の高い一冊ではないかと思います。

 

 

個人的に印象に残った点を2点ほど。

 

1つは「筒井順慶さんの妻」。

故遊佐長教さんの娘説(まさか長慶さん後妻と同一人物だったりして笑)、

足利義昭さん養女(公家出身?)説、

織田信長さん養女(しかも徳川家康さんの妹?)説と、

三回の結婚が二次史料を含む文献に見受けられるそうですが、是非、相手の素性ともに果たしていったい。

単純にすべてを信じてしまえば、順慶さんが次々と頼れそうな女に乗り換えていった男扱いになってしまいそうでまことに心配です。

 

婚姻は外交の有力な手段ですし、筒井順慶さんの外交達者ぶりを思えば、いずれもあり得る相手なだけに、気になりますね。

筆者さんも真偽不明とされていますので、この辺は将来明らかになることを楽しみにしておきたいところです。

 

 

もう1つは「神君伊賀越えしてないよ説」

本能寺の変後、徳川家康さんは伊賀を経由せず、大和から高見峠を越えて伊勢に抜けて脱出したという説を紹介してくださっています。

順慶さんのサポートにより窮地を脱した家康さんという新たなイメージ。

旗本竹村家に伝来した文書等に、天正十年六月付けで家康さんから順慶さんへの謝意を示す内容が残っているそうですが、果たしていったい。

真偽はともかく、伊賀忍者による情報操作とか文書奪取とか、時代劇のシナリオを一本つくれそうな説だなあという感想を抱きました。

 

 

 

三好家の研究と(やや乱暴な)知名度アップが進んで、細川家や畠山家や筒井家や六角家などの研究にも刺激を与えているような気がする昨今の風潮、いいですね。

とりわけ筒井家や六角家は織田信長さん界隈との接点が豊富ですから、各地域の研究の結節を更に促してくれそうで何よりであります。

 

こうして全体的にいい感じで新たな知見や発見が生まれていきますように。

 

 

信長の野望・大志PK「六角義賢&筒井順慶の顔グラが好き、というかマイナー武将の描き方記事が好き」 - 肝胆ブログ

 

 

岐阜県中津川市「松月堂の栗苞(くりづつみ)」

 

岐阜県の銘菓「栗苞」が美味しすぎて短期間に2回もお取り寄せしてしまうくらいかんたんしています。

 

www.syogetsudo.jp

 

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※画像はオフィシャルHPより引用

 

 

ご覧の通り、栗きんとんを葛で包んだお菓子になります。

 

栗って美味しいじゃないですか。

天津甘栗とかたまに無性に食べたくなるじゃないですか。

気が付いたら何十個も食べてしまっているくらいの中毒性があるじゃないですか。

 

そんな栗さんをですね、まったりしっとりなきんとんに仕上げて、更にぷるんぷるんの葛で包んでしまった訳ですよ。

 

そいつを冷蔵庫で冷やしてからいただいちゃうんですね。

 

 

トゥルン……

 

ヒヤァ↑

シトォ↑↑

 

からのジーンとくる懐かしい甘み。

からの馥郁たる余韻の幸せ。

 

 

 

これは完成度高いですよ。

もちろん中毒性も高いですよ。

 

一粒キメるだけですっごいトぶことができます。

もはや合法ドラッグです。

 

食べる ⇒ 働く ⇒ もう一粒食べたくなる ⇒ 手が震えてくる ⇒ 

食べる ⇒ 働く ⇒ もう一粒食べたくなる ⇒ もうない ⇒ 追加発注

 

という無限ループにハマってしまっています。

 

 

けっこう高いんですけどね。

一粒当300円近くします。

でも値段とかもういいから早く食べさせてみたいな気持ちになっちゃうんです。

完全にクリ中です。

夏場ですしね。ヒヤッと口当たりよくてなおかつしっかりエネルギー、身体が求めちゃいますよね。あらがえませんよね(カゴに入れる)。

 

 

この栗苞を知ってから、岐阜や中津川への好感度が8割増しくらいになりました。

恵那峡とか苗木城の辺りですよね。

行くか、中津川。

 

 

差支えのない範囲で販売店舗が増えていきますように。

というかHPには関東の取扱店舗しか載っていないんですが、他の地域の百貨店とか駅とか空港とかには出していないのかなあ。

 

 

ちなみに商品名、「包」ではなく「苞」です。

「栗包」でなく「栗苞」。

和菓子に使われる漢字は格調高いぶん難しいっすね。