肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

信長の野望20XX「肥前アナザー攻略(龍造寺家)」

 

20XXの職業相性仕様も相まって、思いの外スムーズに肥前アナザーを攻略することができてかんたんしました。

 

肥前アナザー魔窟実装時のリリース(だいぶ前)

nobu201x.gamecity.ne.jp

 

 

無事に全部攻略できました。

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肥前アナザー攻略における難関は、

神(淤縢山津見さん)と戦うことになる須古城と、

龍造寺家オンリーで攻略することになる魔窟でしょうか。

 

 

 

須古城ラスト。

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龍造寺家以外のメンバーを入れられるので、比較的やりやすいですね。

 

 

私の手持ち龍造寺メンバーだと淤縢山津見さんの相手は面倒そうだったので、兵器特化の波多野おじさんにやっつけてもらいました。

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何もさせずに神様ご退場。

兵器特化&連携ジャベリンというのは便利な代物であります。

'20/2/1現在だとジャベリンも勾玉全武将交換もできますし、お好みの星4戦術家武将を開眼(開眼させるほど兵器威力が上がります)させて兵器特化(雑賀孫一さん・島津日新斎さんの特性および匠の心技・参で充分です)にしておくと便利ですよ。

星5の戦術家か覇道者でつくることができればなお強いのでしょうけど……。


 

 

 

続いて魔窟攻略。

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龍造寺家オンリー、同職業2人までという縛りになります。

 

 

ラストステージのボス戦はこんな感じ。

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肥前のステージはボス戦も含め屍6体で敵が構成されています。

私の場合は、爽風の鍋島直茂さんで4体は確殺、のこりを龍造寺隆信さんと江里口信常さんで倒すというやり方で順調に攻略できました。

 

 

大志鍋島直茂さん。無事に顔のよさを+7%できて嬉しい。

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この方の登場と職業相性の導入とで難易度は大きく下がったと言ってよいでしょう。

極論、フレンドさんもこの大志直茂さんをお持ちで、二枚目二枚パーティを組むことができれば、肥前アナザーは楽勝だろうと思います。 

 

 

 

龍造寺隆信さん。

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スタンダードに強い単体アタッカーなので、もう少し掘り下げて育ててみたいと思っています。

いずれはお寿司を食べて神様と殴り合うような不死熊役割を担ってもらうのかなあ。
 

 

 

陽泰院さん。

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福袋武将ながら優れたスペックの持ち主ですね。

今後は状態異常がいやらしい敵への対策で活躍してもらおうと思っています。

 

 

 

 

江里口信常さん。

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龍造寺家の貴重な範囲アタッカー。属性は水。

これくらいのステータスと特性で、肥前アナザーの雑魚屍は充分掃討可能です。

 

 

 

なお、肥前アナザーで活躍してくれたわけではないのですが、龍造寺四天王は他にも見どころがある武将がいるので、もっと活躍させられないかなあと構想しています。

 

 

円城寺信胤さん。属性は水。

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射撃手の防バフ持ち。倍率が+45%とかなり高く。

機耐性の特性が集まったら、この方を機壁にしてみようかしら。

 

 

 

木下昌直さん。属性は地。

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この方も高い防バフ(自身+45%)持ち。マスずらし無効も有能ですね。

警戒・四をお持ちですし、私は術壁武将を持っていないので、そのうち木下さんをそういう風にしようかなあと考えています。

 

 

 

以上、龍造寺アナザーの攻略でした。

 

龍造寺家も触っていて楽しい武将が多くていいですね。

そのうち肥前ガチャ2倍が行われて、まだ見ぬ龍造寺家兼さんと慶誾尼さんが訪れてくださいますように。

 

龍造寺異聞も来てほしいんですけど、どの戦いを題材にしたら一番みんなが幸せになるのかなあ。

やはり島津家と一緒に沖田畷の戦いで、超強いニュー家久さんが登場しつつ隆信様が哀れなお姿になられない展開が待ち望まれている感じでしょうかね。

 

※2020/3/24追記

えらいのが来ました。

信長の野望20XX「沖田畷異聞 感想」 - 肝胆ブログ

 

 

あるいは、次回のぶニャがコラボが龍造寺家ならいっそいいのかもしれない。

龍造寺本家が元気なのになぜか猫に悩まされる鍋島直茂さんとか最高じゃないか。

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「ハマスホイとデンマーク絵画 展の感想」東京都美術館

 

楽しみにしていたハマスホイ展を見に行ってみたところ、心をニュートラルにしてくれる静かな作品の数々にかんたんいたしました。

 

artexhibition.jp

 

www.tobikan.jp

 

 

'20/1/28現在は東京都美術館で開催されています。

4月以降は山口県立美術館に移るそうなので、東京ないし山口にお越しの際は寄ってみるといいと思いますよ。

 

 

 

ハマスホイさん(1864-1916)はデンマークの画家さんで、薄暗い灰色でアパートの室内を描写した作品で有名な方です。

ものすごく地味なモチーフなんですけど、見ていると落ち着くというか、精神的にニュートラルにしてくれるというか、日本で言うところの禅、坪庭、枯山水などに共通するような気分を与えてくれる作品でして。

そうか、緑がかった灰色が人間にとってニュートラルな色なんだね、と思えるような。

デンマークでは「ヒュゲ」とも言うらしいんですけど、ハマスホイさんの作品は、一般的によく使われるヒュゲという言葉よりはもう少し暗め・テンション低めな落ち着きを孕んでいる印象です。

 

 

美術展では、19世紀のデンマーク絵画の流れをたっぷり堪能させていただいた上で、なお異彩を放つハマスホイさんの作品をシメに魅せつけてくださる流れになっています。

 

以下、個人的に気に入った作品を。

 

 

 

 

 

1.日常礼賛――デンマーク絵画の黄金期

・13 フレズレクスボー城の棟――湖と町、森を望む風景
 (クレステン・クプゲ)

  お城からの遠景を描いた作品。

  なんでもない景色を切り抜いたような構図が好き。

 

・14 ブランスー島のドルメン
 (ダンクヴァト・ドライア)

  巨石記念物を主題にした風景画。

  自然の広大さ、巨石の大きさと極小な人・海鳥の対比。

 

・15 シェラン島、ロズスコウの小作地
 (ヨハン・トマス・ロンビュー)

  収穫期の農場の風景。

  描き加えられたというツバメの躍動感よ。

 

 

2.スケーイン派と北欧の光

・22 漁網を繕うクリストファ
・29 朝食――画家とその妻マリーイ、作家のオト・ベンソン
・30 詩人ホルガ・ドラクマンの肖像
・31 スケーイン南海岸の夏の夕べ、アナ・アンガとマリーイ・クロイア
 (いずれもピーザ・スィヴェリーン・クロイア)

  当美術展でハマスホイさんの次に印象的だったのがクロイアさん。

  スケーイン派というそうですが、光の当たり方が実に好みです。 

 

・26 台所の片隅、花を生ける画家の妻
 (ヴィゴ・ヨハンスン)

  地味ながら日常の幸福を切り取ったようで感じ入ります。

 

・28 スケーインの北の野原で花を摘む少女と子供たち
 (ミケール・アンガ)

  子どもたちと控えめに華やかな草花の構図が好き。

 

 

3.19世紀末のデンマーク絵画――国際化と室内画の隆盛

・32 晩秋のデューアヘーヴェン森林公園
 (ティーオド・フィリプスン)

  ゴーガン(ゴーギャン)さんの影響を受けたという秋の木々。

  印象派風の色彩がたいへん美しいです。

 

・37 画家クレスチャン・サートマンの肖像
 (ヨハン・ローゼ)

  抑えた色調、力強い線、溢れ出る無骨感に好感度が高まります。

 

・42 遅めの朝食、新聞を読む画家の妻
 (ラウリツ・アナスン・レング)

  安心感のあるあたたかい光と、妻の部屋着の質感がいいですね。

 

・46 縫物をする少女
 (ピーダ・イルステズ)

  少女がいなくても完成度が高い室内風景画。

  行儀良さそうな少女が加わってなんとも妙味あるヒュゲ感が。

 

・49 飴色のライティング・ビューロー
 (ギーオウ・エーケン)

  これも完成度の高い室内風景+少女の絵。

  存在感ある家具の飴色、少女の服の深緑色が地味ながら美しい。

 

 

4.ヴィルヘルム・ハマスホイ――首都の静寂の中で

・54 古いストーブのある室内
・56 自画像
・66 農場の家屋、レスネス
・69 若いブナの森、フレズレクスヴェアク
・70 室内
・73 背を向けた若い女性のいる室内
・80 室内――開いた扉、ストランゲーゼ30番地

  といったところが私の好みです。

  めったに観れない作家さんですし、
  現代人からの人気は今後ますます高まりそうですから、
  機会がある人はぜひ。

 

 

 

 

非常に楽しめる、静かな作品ながら深い情動を得られるような美術展でした。

 

東京都美術館は、子どもたちに「せんせい」のようなお絵かきボードを貸してくれて、好きな絵を模写してみましょうみたいなことしているのも素晴らしいですね。

「はじめてのびじゅつてん」で、気にいった絵を選びましょう、まねっこしてみましょう、その過程でよく観てみましょう、ってやるのスゴくいいと思いますの。

 

 

鑑賞した方々がハマスホイさんとデンマーク絵画に気持ちをリラックスさせてもらって日々の多忙やお疲れが少しでも紛れますように。

 

 

 

 

 

大相撲'20初場所感想「白鵬幕府崩壊からの徳勝龍下剋上・戦国時代到来」

 

大相撲初場所大河ドラマ麒麟がくる」に負けず劣らず従来秩序が崩壊して混沌とした戦国時代を迎えていてかんたんしました。

私、なんだかんだで白鵬関(と鶴竜関)のこと好きなんですけど、これはもういよいよ時代の変化を認めて受け入れ新たな楽しみを見出していく時が来たんですねと得心した気持ちです。。

 

www.sumo.or.jp

 

 

白鵬関・鶴竜関の二横綱が全くいいところなく休場。

かつて全勝優勝も成し遂げた豪栄道関が大関陥落。

そして高安関の大関復帰失敗。

 

 

もう本当に千秋楽当日の北の富士さんコラムの通り、

www.chunichi.co.jp

 

白鵬が休場すると、誰が優勝するかわからない。皆にチャンスがある。幕尻と大関が戦って、看板の大関が負けた。横綱を目指す力士が平幕に敗れる。いったい番付って何だ! ということになりはしまいか。私には人が言うほど新旧交代が進んでいるとは思えない。去年も初めて優勝した力士が何人もいたが、白鵬不在の場所が多い。しっかりした、実力通りの横綱大関がいて、それを倒し優勝を争うのが大相撲の本来の姿ではなかろうか。

 

室町時代の家格秩序ならぬ「番付秩序」の崩壊といっても過言ではないように思えます。

 

 

ただ、延々と繰り返される白鵬関批判のネットニュース&コメントにもいい加減倦んできていたこともあり、こうしたいまの状況下、相撲の面白さが削がれてきたなあと思っていたら。

 

まさかの徳勝龍関優勝というリアル下剋上を目撃することになってしまい、従来の大相撲の面白さとはまた違う、戦国時代的エンターテインメントの時代が到来したような潮目変化感にワクワクしちゃいましたね。

 

 

 

あらためて、今場所の幕内勝ち越し者は次のとおりです。

 

 14勝 徳勝龍(優勝・殊勲賞・敢闘賞)

 13勝 正代(敢闘賞)

 11勝 貴景勝北勝富士(技能賞)、豊山、霧馬山(敢闘賞)

 10勝 朝乃山、竜電、輝

   9勝 遠藤(殊勲賞)、阿武咲、栃煌山

   8勝 隠岐の海、炎鵬、勢、照強

 

皆様おめでとうございます!!

 

 

徳勝龍関、正代関の今場所のよさはもはやコメントすることもありませんね。

終盤戦を両者が実力で引っ張ってくれて、観客としてはただただ満足・感謝するばかりであります。

彼らと、今場所の監督に捧げる勝利を見ていると、相撲ファンはもういつまでも「大学出」に偏見を持たなくてもいいんじゃないかなあ、とあらためて思いましたがどうでしょう。

 

貴景勝関はただ一人、若き大関として踏ん張ってくださいました。

朝乃山関が上がってくるまでは、しばらく孤独な責任感を負うことになりそうです。

朝乃山関は辛うじて10勝、ここから星を積み重ねてほしいところですね。

 

北勝富士関、豊山関、輝関の仕上がりのよさも今場所は目を引かれました。

彼らも、いつビッグな栄誉を得ても不思議でない段階にまで来ている気がします。

 

遠藤関もいよいよポテンシャルを開花させてきておられます。

序盤戦の連続殊勲星は主人公感アリアリでしたね。

 

 

ここに、惜しくも負け越しましたが、大栄翔関や御嶽海関もいますから。
(大栄翔関、負け越したけど内容はどれもよかったので心配していません!)

 

まさしく大相撲戦国時代。

 

今場所はまさに大和の松永久秀的なジャイアント成り上がりが見られましたが、来場所以降の覇者もまったく予想が出来ません。

いずれ朝乃山関は大関になると思いますが、いずれにせよ朝青龍関・白鵬関による長い長い蒙古幕府(言葉矛盾)は崩壊しかかっていると言わざるを得ないでしょうし、朝青龍関・白鵬関に続く大横綱候補もまたいまだ見つかっていないと考えざるを得ません。

そう、「誰も勝者を予想できない」という、実は相撲ファンがもう十年以上も経験していない、新たな楽しさが目の前に現れつつあるのです。

 

ちなみに。
朝乃山関は富山だから神保氏……
貴景勝関は名前から上杉氏……
これは、現代大相撲を舞台に上杉VS神保の再戦が執り行われることになってしまうのでしょうか。

 

 

とりあえず黄昏の白鵬関や鶴竜関、凋落しつつもまだまだ長く活躍を見たい豪栄道関や栃ノ心関、しっかり幕内に残ってくれそうな琴奨菊関なども引続き応援しつつ。

朝乃山関や大栄翔関、更には隆の勝関や幕内復帰目前の照ノ富士関等々、個人的に響く若い世代も応援してこの混沌の時代を楽しんでいこうと思います。

 

※'20/1/27夕刻追記

  あああ豪栄道関……

  お疲れさまでございました涙

 

※'20/3/22追記

  私が間違っていました。

大相撲'20春場所感想「相撲協会の底力」 - 肝胆ブログ

 

しばらくは相撲ファンも勝手が違って混乱が続くと思いますが、多様化した楽しみ方も丸ごと呑み込んで大相撲が引続き隆盛でありますように。

バキ道の相撲篇もなんとかまともな内容に着地しますように。

 

 

 

 

 

 

 

定点観測

 若隆景(十両五枚目) 9勝6敗

 若元春(幕下筆頭)  6勝1敗

 若隆元(幕下十七枚目)4勝3敗

 

 

 

 

「じゃりン子チエ 文庫版4巻感想 ヨシ江はんの実力」はるき悦巳先生(双葉文庫)

 

じゃりン子チエ文庫版4巻、おかあはんのヨシ江はんのキャラが大変掘り下げられてきていてかんたんしました。

5巻も来月発売されるそうです。

堅調に売れているなら何よりですね。

 

www.futabasha.co.jp

 

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4巻に収録されている話は次のとおりです。

 

  • ああ イデンの巻
  • 父兄運動会①の巻
  • 父兄運動会②の巻
  • 父兄運動会③の巻
  • イヤンなったテツの巻
  • おみやげ おみやげの巻
  • 泳げない二人の巻
  • 泳げない一人の巻
  • みんなで海への巻
  • テツじゃ の往復ハガキの巻
  • 往復ハガキの返信の巻
  • 鑑別所同窓会の巻
  • テツは大モン…の巻
  • 無敵な特別コーチの巻
  • 刺激的なチャリの巻
  • 恐怖の電話の巻
  • ボクサー・テツの初仕事の巻
  • ピーピーのテツの巻
  • ヒラメちゃんのプレゼントの巻
  • 傑作の題が決まらない…の巻
  • テツとヨシ江はんが!!の巻
  • 夢見がちな男たち…の巻
  • それぞれの悩み…の巻
  • ヒラメちゃんの表彰式の巻

 

父兄運動会、海水浴、テツの鑑別所同窓会、ボクシング篇……等々が収められつつ、チエちゃんを取り巻くそれぞれの人物がかなりスゴイ実力を発揮している巻になります。

 

以下、ネタバレ含みで各登場人物の活躍と好きなセリフをご紹介です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チエちゃん

「遺伝」という概念を知ってしまい、自分がテツに似ているんじゃないかと悩むチエちゃんが最高にかわいい。

「やっぱりイデンの話はホンマやろか

 ウチは大人になったらテツみたいになるんやろか

 今日もカッとして下駄ぶつけてしもたしなあ

 テツは足は速いし野球も…相撲も…

 ウチのええとこは全部テツに似たんかなあ

 ああウチは日本一とりかえしのつかん少女や」

 

テツの鑑別所同窓会についていって、思いの外なテツの人気に驚くチエちゃんもいいですね。親の知らない面を垣間見るという経験は大事。

ひょっとしたらテツは大人に人気があるのとちゃうやろか

そうゆうたら花井のオッちゃんもミツルのオッちゃんもお好み焼き屋の…カルメラの…みんな迷惑してるのにテツに会いに来る

 

両親のデートを目撃した場面も同様にイイですね。

なんの話をしてたのか聞こえへんかったけど

時々見えるお母はんの顔はいつも笑うてた

お母はんがあんなによう笑うとはウチは今まで知らんかった

それより時々笑うテツの顔がものすごかった

 

デート目撃の後、母と娘でウソ八百の会話をしながらごはんを食べるのも好き。

 

 

ヨシ江

異常に足が速いことが判明、

コケザルやヒラメちゃんにナイスフォロー、

テツを上手くリードして久しぶりのデートに持ち込む等、

彼女特有の強さがいよいよ現れてきた感があります。

 

「まあちょっと座りませんか」

 

の一言でテツをコントロールできるのがスゴい。

 

「わたし今でも雷蔵から来た手紙だいじにとってありますんや」

 

と、何となく今後の展開が想像できる殺し文句をシレっと吐いて完全にテツを手玉に取っているのが好き。

それにしても市川雷蔵好きとは。気が合いそうです。

 

 

テツ

ヨシ江はんにはやられつつも、相変わらずケンカは強いテツ。

元ランク1位のウェルター級ボクサーを一撃でノックアウトするというとんでもない活躍(営業妨害)をしているのに唖然です。

「キャ~殺して~」

 

ヒラメちゃんに甘え始めるのもウケます。

「とにかくワシおまえと居るとすごく素直になれるねん」

 

海水浴で、テツとカルメラが地元ヤクザとケンカしているのを、チエちゃんや花井のオッちゃんが笑いながら眺めている遠景も好き。

 

 

ヒラメちゃん

得意の絵でテツを描いてコンクールで表彰されるという栄誉に浴しました。

テツのお腹が冷えないよう、腹巻きも描いてあげたという彼女ならではの優しさがいいんですよね。

 

水泳で、いままで息継ぎなしで泳ぎ続けていたというのも彼女らしくて好き。

「チエちゃんのゆうとおり横に顔上げたら急に息が出来てん」

 

 

小鉄&アントニオジュニア

二匹でひょうたん池で泳いで、変な病気もらってきて全身痒くなるのがかわいい。

飲食店には入れられませんけど。

 

小鉄は、遺伝で悩むチエちゃんを眺めながら

ワシのことは分からんけどチエちゃんがどっちに似たのかはわかる

チエちゃんの横顔はお母はんにそっくりや

 

と、飼い主より先に正解に辿りついているのがいいんですよね。

 

その際、チエちゃんから小鉄はどっち似かと聞かれて

きびしいこときくなあ

どっちに似てるゆわれてもワシの場合目が開いたらダンボール箱に乗って河の上を流れとったもんなあ

猫にも捨てられた痛みはあるのさ

 

と深刻な身の上をひとり思い返しているのも男前。

 

 

ジュニアはお好み焼き屋に居座るオバはんらに、ソース塗ったお好み焼きをぶつけまくって顔に青ノリまでかけて撃退したというのが、バクチ屋の用心棒だった父親を彷彿とさせて好き。

 

 

 

 

まこと、一人ひとりのキャラが立ちまくっているのがさすがですね。

 

それにしても本当にストーリーを覚えていない。

原作もアニメも当時かなり見たはずなんだけどなあ。

 

5巻以降も登場人物たちの魅力掘り下げが続いて楽しませていただけますように。

 

 

 

「じゃりン子チエ 文庫版3巻感想」はるき悦巳先生(双葉文庫) - 肝胆ブログ

「じゃりン子チエ 文庫版5巻感想」はるき悦巳先生(双葉文庫) - 肝胆ブログ

 

 

大河ドラマ 麒麟がくる「衣装五行思想からの畿内戦国史展開予想」(続 1話視聴時点の妄想)

 

麒麟がくるのオフィシャルHPを観てみたら、演出家の大原拓さんが大胆なネタバレ要素を披露してくださっていてかんたんしました。

普通に公式で明言されているので、もしかしたら既に多くの人が気づいていて展開予想とかされているんですかね?

 

www.nhk.or.jp

 

 

 

五行思想というものがあります。

相生とか相剋とか聞いたことありませんか。

 

演出インタビューによれば、

青は黄色を倒し、白は青を倒す……。

明智家の家紋は水色桔梗です。光秀が青(水色)なら、信長は黄色、藤吉郎は白といった具合にキャラクターを色分けし、衣装の裏テーマとして「五行相剋」を取り入れました。

 

とのこと。

ほうほう。

 

※参考画像:wiki五行思想」より引用

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※そういえば昔、「アガペイズ」という風水野球ゲイ漫画がありましたね。

 

 

 

 

そこで、みんな何色やったっけと登場人物紹介ページを見てみたところ。

www.nhk.or.jp

 

 

木(青・緑)

 明智光秀三好長慶細川藤孝

 

火(赤)

 斎藤高政(義龍)、松永久秀徳川家康

 

土(黄)

 織田信長細川晴元

 

金(白)

 藤吉郎

 

水(黒)

 斎藤道三(利政)、足利義昭

 

木(緑)のような金(白)のような

 三淵藤英

 

木(青)と火(赤)のあいだ?(紫)

 足利義輝

 

 

 

……ということになりましょうか。

 

 

明智光秀さん(青)は織田信長さん(黄)を倒し、藤吉郎さん(白)に倒される。

明智光秀さん(青)は斎藤道三さん(黒)に育てられ、斎藤義龍さん(赤)を励ます。
(そして斎藤道三さんと斎藤義龍さんは相剋の関係)

織田信長さん(黄)は藤吉郎さん(白)を育て、藤吉郎さんは徳川家康さん(赤)に家を滅ぼされる。

そして、三好長慶さん(緑)が燃えると松永久秀さん(赤)が生まれる。

 

おお、確かにそんな感じになっていますね。

 

 

 

ということは、明智光秀さんと三好長慶さんは同じグループということで。

 

てっきり「明智光秀織田信長」の関係と「松永久秀三好長慶」の関係がこれから対比されていくのかなあと思っていたのですが。

 

もしかすると、

明智光秀織田信長」と「三好長慶細川晴元

読み解く方がドラマの展開的に正しいのかもしれません。

 

 

こうなると再び色々妄想がはかどるところがありますので、せっかくですので今後の展開予想をもう少し書いてみたくなりました。

 

※予想①~⑨↓

大河ドラマ 麒麟がくる「三好長慶と松永久秀の役割、そして解釈違いの予想」(1話視聴後時点の妄想) - 肝胆ブログ

 

 

 

予想⑩:明智光秀三好長慶細川藤孝が結託

青色チームということで素直に考えるとこうなるのでは。

木属性が集まって大樹(足利将軍のこと)を支えるならキレイな姿ですね。

 

 

予想⑪:細川晴元畿内混迷の主因扱い、足利義輝はセーフ

黄色い細川晴元さんが色んなことを全部負うかたちになりそう。

そうなったら気の毒過ぎますが……。

 

紫の足利義輝さんは綺麗な神輿のままで、大きくサゲられることはないのでは。

なんせ向井理さんですし。

 

 

予想⑫:駒の命の恩人は三好長慶

1話で言及された、駒さんの命の恩人。

その事件が10年くらい前として、天文六年(1537年)頃に京にいそうな人、

かつ明智光秀さんと似通い先行モデル的な役柄を担える人となると……

 

登場人物の中では三好長慶さんくらいしかいなくないですか。

当時は15歳くらい。

親を亡くしたり細川晴元さんに頭を下げざるを得なかったり天文法華の乱で京が大炎上したりして、1話の明智光秀さん同様、どうしたら世の中がもっとよくなるのだろうと考えていそうなタイミング。

ていうか本当に天文法華の乱で駒さんも火災に遭ったのかもしれない。

駒さんは医師助手なので、後に晩年(40代)の三好長慶さんを往診して、脈を取ろうとしたりする際に「この手は……」となる展開とかどうです。

 

もしかしたら木沢長政さんという既に亡き英傑が助けてくれたという線もあり得るかもしれませんけどね。

 

 

予想⑬:畿内戦国史にミニバブルが訪れる

こうして大河ドラマでにわかに畿内史や三好長慶さんが注目されると。

家庭内で歴史通ぶっていたお爺ちゃんの面目が潰される懸念が出てきます。

孫に畿内史関係のことを質問されても

「おかしい……ワシの愛読している●●●●では、織田信長が上洛するまで畿内はダラダラしょうもない争いを続けていた、たいした人物は出なかった、三好? 下剋上して下剋上された残念な人だよ、としか書いていなかったのに……」

になっちゃうじゃないですか。

 

そうなると出版社等も商機およびクレーム予防で、急に畿内史特集を組んだりし始めると思うんですよね。

 

ただ、この界隈を上手く説明できてなおかつギャラの安いライターさんなんて少ないでしょうから、かなりの粗製乱造が起こることもあるでしょう。

反対に、クオリティの高い畿内史関係創作の供給が増えてくれたりしたらいいんだけどなあ。20XXのライターさんのような方が良く遇されるようになると嬉しい。

 

 

予想⑭:足利義昭明智光秀の生き方を強力に縛る

黒色→青色の相生関係から。

長慶・義輝時代を入念に描いて、その中で明智光秀さんが目標や志を具体化していって、そして後半に義昭さんが登場して光秀さんは彼とともに天下静謐を次こそ実現するために……と。

その中で、光秀さんが義昭さんを動かすというより、義昭さん主導で光秀さんを動かすような、義昭さんが相当目立つ活躍をするのかもしれませんね。

 

 

予想⑮:明智光秀徳川家康に何かを託す

天海僧正になれとは言いませんけど。

徳川家康さんを赤にしているのは、明智光秀徳川家康という相生関係も意識しているのかもしれません。

さすれば、山崎の戦いで本人はバッドエンドを迎えても、何かしら光秀さんの遺志は家康さんを通じて江戸時代の天下泰平に繋がったんだよ、的な救いになりますよね。

 

 

 

 

以上、予想の続きでした。

 

当たるとはまったく思っておりませんが、どうせなら予想や期待を大きく上回るほどの傑作になっておられますように。

 

 

麒麟がくる「第六回 三好長慶襲撃計画 感想とウルトラセブン」 - 肝胆ブログ

 

麒麟がくる「最終話 本能寺の変 感想 世を平らかにする覚悟に果てなし」 - 肝胆ブログ

 

 

 

大河ドラマ 麒麟がくる「三好長慶と松永久秀の役割、そして解釈違いの予想」(1話視聴後時点の妄想)

 

麒麟がくる、のっけから面白いですね。

畿内戦国史をがっつーり描いてくださる気配にかんたんしました。

 

www.nhk.or.jp

 

 

物語は天文十六年(1547年)から始まりましたね。

米の刈入れが終わっていましたので、季節は晩秋ごろでしょうか。

 

畿内史的に1547年秋といえば舎利寺の大戦が終結したタイミング。

細川氏綱さんの反乱が三好四兄弟に粉砕され。

足利義晴・義輝父子は細川晴元さん・六角定頼さん・三好長慶さんという畿内の大物全員から睨まれて身の置き所がちょうどなくなったところです。
(将軍就任直後だった少年義輝さんの屈辱は察して余りあります)

 

この後、1548年に三好長慶さんが細川晴元さんへ謀反。

1549年に三好長慶さん大勝利。

1550年には細川晴元さんに味方した足利義輝さんをも京から追放し、三好長慶さん中心に時代が回っていくことになります。

 

 

ドラマでは鉄砲も出てきました。

史料で確認できる鉄砲初戦果は1550年の中尾城の戦いで足利・細川・六角軍が三好家の侍を鉄砲で撃ち殺したというものですが、この時点で足利義輝さんが籠る中尾城には対鉄砲用の防壁が備えられていたみたいですから、たぶん1549年の江口の戦いかその以前頃から三好家では鉄砲を実践投入していたのでしょう。

 

 

そして、主人公の明智光秀さんが京に近づけば、やたら数の多い三好家の侍たち。

三階菱紋の幟を掲げ、阿波藍由来か薄藍色の着物を着てきびきび行進する姿にタダゴトじゃない集団の雰囲気があってよございましたね。

同様に治安の悪い京で浅葱色の隊服を着て活躍した幕末田舎侍集団オマージュ感もあって嬉しく思ったり。

 

 

松永久秀さん(吉田鋼太郎さん)もさっそく大活躍で何よりです。

このドラマでは三好家・足利家がかなり濃厚に取り上げられそうでとても嬉しい。

大河ドラマ明智光秀」とくれば、下手したら「第1話:永禄の変」とかになってもおかしくないのに。

もしかしたら中盤まで三好家のドラマを引っ張ってくれるんですかね、マジですか。

 

 

 

嬉しさのあまり、2秒で妄想した今後の展開予想を以下に書いておきます。

三好家ファンの痛い願望に過ぎないので一笑に付していただければと存じます。

最終話まで見た後、予想が何個当たったか振り返ってみようかな。

 

 

 

予想①:三好長慶さんは相当アゲられる

三好長慶さん(山路和弘)さん、もの凄く悪そうで老練そうなキービジュアルになってございますが。

三好長慶/山路和弘 | 登場人物 | 『麒麟がくる』

 

これは、実は表面上の態度は悪辣系であったとしても、やることなすこと全てが光の戦士となる前フリじゃないでしょうか。

第1話で、(もしかしたら実態以上に)荒廃した京の都を見せてくれましたよね。

あれ、どう考えても「三好政権による京の治安回復」の絵をこれから際立たせたいからだと思うんですよ。そもそも1話時点で三好家の侍だけは近代軍隊みたいな行進をしていて、明らかに躾が行き届いていますよね。

山路和弘さんの卓越した演技力&イケボイス、三好長慶さんの史実で成した功績&魅力、それらを視聴者に次々とサプライズギフトしてくださったら嬉しいな。

「三好長慶とは」分かりやすい最近の研究とかの解説 - 肝胆ブログ

 

 

予想②:松永久秀さんはグチを吐きつつ長慶さん大好き

松永久秀さんの明智光秀さん対応を見るに。

相応に久秀さんも長慶さんへのグチを溜めてると予想しています。長慶さん、久秀使いが荒いですからね。

ただ、明智光秀さんも心から斎藤道三さんを嫌いでないのと同じように。

久秀さんも長慶さんのことを「ムカつく。でも、好きぃ……」というおっさんずラブなんじゃないすかね。

 

次点予想としては、成り上がり梟雄野心を前面に出して、何なら従来説通りに三好家に酷いことするんだけど、ドラマ後半で織田信長さん時代になってから「やっぱり長慶様の頃が良かったよぉ~~」と泣いてくれるだけで全三好主従ファンに逆転ホームラン打つことになる吉田鋼太郎さんでもいいのよ。

もう吉田鋼太郎さんなら何をしてもズルい、かわいい、になることが約束された気がしますので、伸び伸び楽しく演じてくれたらいいなと思っています。

 

 

予想③:明智光秀さんは三好長慶さんに麒麟味を見出す

長慶さんによる京の単独支配、復興していく京の様子、繁栄する畿内の様子、名門守護勢力を次々に撃退する武威等を見るにつけ、ピュアな光秀さんは「ほぁぁ……しゅごい……」となると思われます。

そもそも松永久秀さんに対して既に好感を抱いておりますしね。

 

 

予想④:明智光秀さんは足利家が大事、故に三好愛に葛藤

光秀さんはインテリで、四書五経読んで育っていて、土岐氏・源氏の貴い血と誇りを受け継いだという自意識も持っておりますので。

頭で考えたら幕府は貴い、足利将軍は貴い、身分の上下は必要、という常識をけっこう強力に持っていると思うんですよね。

ドラマの足利家関係者、かなり魅力的な布陣になっていますし。

 

そうなると、頭では足利家大事と思いながら、身体(体感)は三好家イイじゃんになってしまっている光秀さんとしては、長慶さんがやること義輝さんが遭うことの狭間で葛藤しちゃうわけですね。

すなわち久秀さんから「口ではそんなこと言いながら身体は正直だな」とか言われてしまう光秀さんが期待されるのです。

 

 

予想⑤:明智光秀さんが三好家・足利家の和睦(1558)に貢献

大河ドラマですからね。

ここは明智光秀さんが六角義賢さんの手柄を奪う局面ではないでしょうか。

 

主人公ならではの活躍で三好家に貸しをつくって、和睦を促し。

主人公ならではの活躍で足利家に貸しをつくって、和睦を促し。

 

たぶん儒教マインドを持っている人からすれば、1558年の足利-三好体制って理想像だと思うんですよね。

四書五経って家格マインドガチガチと思われがちですけど、「天下のために人を得る者、之れを仁と謂う」(孟子みたいに、イケてる君主が有能な人物を登用することこそが真の仁! みたいな考え方も持ってますからね。

寛恕の心を以て三好長慶さんと手を結んだ足利義輝さんはまさにそういう仁の持ち主ですよね的なアゲ方ができるんじゃないでしょうか。

 

要するに、足利家が貴いという理想はそのままに、真の実力者が足利家を支えることで世に静謐が訪れ麒麟も踊り出す的な理想を光秀さんが持つに至ると予想しますよ。

 

 

予想⑥:長慶愛をこじらせた光秀さんが三好残党絶許マンに

そんな風に足利-三好体制に理想を見出した光秀さんですから。

三好一族連続死亡事件にたいへん胸を痛め。

三好義継さん・三好三人衆による永禄の変に対してはそりゃもう激怒も激怒、もちろん松永久秀さんに味方しつつ、「お前ら長慶さんのことが全然分かってない」とか吐きながら長慶さん亡き三好家なんて存在しない方がマシと断じるようなこじらせ外野アンチになるんじゃないですかね。

もちろん四国政策では長宗我部家推しになって三好家を徹底的に嫌がらせ。

 

 

予想⑦:光秀「長慶再び主義」と、信長「長慶反省主義」

久秀さんが年下の長慶さんに尽くしたように。

光秀さんもやがて年下の信長さんに仕えることになります。

信長さんも大変な実力者ですし、足利義昭さんを立てて上洛し新政権を開くのに貢献されますから、光秀さんは信長さんに新たな麒麟の到来を感じてドキドキしますと。

 

しかし、だんだん色々起こって、結果、光秀さんが理想主義者として長慶さんのように足利家を繋ぎとめようとするんですけど、信長さんは現実主義者として「これからは自分でやるしかない、三好長慶と同じ轍は踏まない、というか三好長慶も本音は現実主義者だから俺と同じ判断するはず」的な解釈違いを起こすのではないかなあと。

思い浮かぶ未来がだんだんズレ始めて、光秀さんが再び葛藤しだす……的な。

 

もちろん信長さんが長慶さんに劣るみたいな陳腐なアレではなくて、異なる二つの正義、信長さんだけが持っている君主の責任感使命感、みたいな大人のドラマになっていくことを期待です。

 

 

予想⑧:久秀さんは「信長と長慶の違い」を指摘し爆ぜ散る

光秀さんと仲の良い久秀さんがとうとうお亡くなりになるにあたり。

ドラマの前半中盤後半を通して関わってきた久秀さんが、長慶さんと信長さんの決定的な違いを語るような、光秀さんにとっては呪いにしかならないような指摘を遺して爆発するんじゃないでしょうか。

まあ爆発はしなくてもいいんですけど、せっかくだからウルトラマンタイガのOPくらいの勢いで爆発してほしいような思いもあります。

 

 

予想⑨:本能寺の変三好長慶解釈違い原因説

そう、ここまで来たらエンディングはひとつですね。

本能寺の変とは三好長慶さんの解釈違い論争から起こった悲劇だったのです。

これにはザ・マンさんも苦笑い。

 

 

 

 

 

 

以上、

麒麟がくるの話に見せかけて実は全く関係のない話をたくさん書いてしまいました。

最後まで読んでしまった方がいるのなら本当にこんな内容で申し訳ありません。

 

 

麒麟がくるについてはもちろん三好家の活躍を楽しみにしておりますが、実はそれ以上に「直虎」のときの寿桂尼さん(浅丘ルリ子さん)や榊原康政さん(尾美としのりさん)のような、そのドラマならではの輝きを放ってくださる方に出会えることを心待ちにしています。

尾美としのりさん、今回も土岐頼芸さん役で登場してくださるみたいですし、楽しみですね。

 

なんか色々大変とのことですけど、役者方やスタッフ方が実力を存分に発揮し、事故なくクランクアップを迎えられますように。

 

 

↓続き

大河ドラマ 麒麟がくる「衣装五行思想からの畿内戦国史展開予想」(続 1話視聴時点の妄想) - 肝胆ブログ

 

麒麟がくる「最終話 本能寺の変 感想 世を平らかにする覚悟に果てなし」 - 肝胆ブログ

 

 

 

 

吉村昭さんの短編集「海馬」と「石堂淑朗さんの解説」(新潮文庫)

 

吉村昭さんの動物を題材にした短編集「海馬(トド)」が場景が思い浮かぶような心地よい面白さだったのですが、小説に負けないくらい巻末の石堂淑朗さんの解説も素晴らしい内容でかんたんしました。

 

www.shinchosha.co.jp

 

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収められている小説は7編。

 

  1. 闇にひらめく(鰻)
  2. 研がれた角(闘牛)
  3. 蛍の舞い(蛍)
  4. 鴨(鴨)
  5. 銃を置く(羆)
  6. 凍った眼(錦鯉)
  7. 海馬(トド)

 

いずれも動物そのものではなく、題材となる動物を飼育したり狩猟したりしている男性が主人公です。

 

以下、ネタバレを含みますのでご留意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短編それぞれの内容はかなり構成が共通しており(「銃を置く」を除く)、

 

 女性関係に鬱屈したり不器用だったりする男性

   ↓

 動物の飼育や狩猟の中で発揮される男性の魅力なり人間らしさなり

   ↓

 事情持ちの女性登場人物が男性に惹かれていく

 

といったパターンが多いです。

基本的には救いがある展開ですからご安心ください。

「闇にひらめく」なんて「仮釈放」のifルートな感じがしてちょっと嬉しかったり。
(それにしても吉村昭作品は寝取られモノが多い笑)

「仮釈放 感想」吉村昭さん(新潮文庫) - 肝胆ブログ

 

 

 

そうした登場人物の幸いをあらすじとしつつ、見どころは題材となるそれぞれの動物関係シーンでしてね。

 

本当に息を呑んで闇に潜むうなぎを追っている気になりますし、

本当に闘う牛とともに汗を流している気になりますし、

本当に闇夜に浮かぶ蛍のまたたきを目撃した気になって心を動かされますし……

 

と、吉村昭作品らしい一つひとつの場景の迫真味が相変わらずお見事で、派手な動きも爆発もないのに大きな熱量を感じることができて、いい小説だなあと思うのです。

物語の本筋となる男女の幸いは現代から見ればクラシックな描写に思えるところもあるのですが、そこは本筋なんだけどある意味ではオマケというかね。

電車の窓から見える景色を楽しむ気分と似ていて、目的地に着くことよりも過程で味わう気持ちが大事なんだ感を抱くことができます。

 

 

短編それぞれの優劣は難しいのですけど、

いちばん目に浮かぶ景色が好きなのは「闇にひらめく(鰻)」、

いちばん好きな登場人物は「海馬(トド)」のお爺ちゃん、

いちばん感じの悪さがリアルな登場人物は「凍った眼(錦鯉)」のご遺族、

いちばん老いと引退の感覚がリアルなのは「銃を置く(羆)」、

といった印象が強く残っています。

 

「銃を置く」は「羆嵐」の後日談でもあるので要チェックですよ。

「羆嵐」吉村昭さん - 肝胆ブログ

 

 

 

 

さて、この短編集に解説を書いてくださっているのがウルトラマン好きとしても見逃せない石堂淑朗さんなんですけどね。

この方の吉村昭作品評が「まさに!」というもので感動したのですよ。

 

人生の動を静謐のうちに描く

私自身かつて持ち、今は使わぬ故に退化しつつある五感の回復が如実に感じられて心のバランスが癒される

淡々たる語り口は山場を山場と意識させない
(略)
自然と人事を一体化させ、劇的な山場をさり気なく隠す吉村さんの表現

 

読者がホワァと抱いていた吉村昭作品の魅力を、このように端的に言い表してくれることにですね、非常に深い感銘を受けるのであります。

これは素晴らしい解説。

ぜひ新潮文庫版で呼んでいただいて、本編とともに満喫すべき代物でございますよ。

 

 

 

短編集でサラッと読めますし解説が最高ですし550円(税別)ですし、満足度の高い一冊でございました。

うなぎ食べたくなりますし。

 

人と動物の営みがこれからもある種の信頼関係と節度を保ったものでありますように。