上級者向けシナリオとして警戒していたウィザードリィ#2、
「ダイヤモンドの騎士(通称KOD……Knight Of Diamonds)」が
思っていたよりかんたんでかんたんしました。
以下、クリア画像を貼っていたりしますのでご留意ください。
ウィザードリィという古典RPGのシリーズをご存知でしょうか。
一定年齢以上の方であれば名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。
ジャンプ漫画で言えば「男一匹ガキ大将」あたりの位置づけになる感じです。
バトル漫画はいまもたくさんありますが番長漫画ってほとんどないですよね。
まあそういうことです。
最近参加したフリーマーケットで、プレイステーションの
「リルガミンサーガ」「ニューエイジオブリルガミン」という、
ウィザードリィ#1-5をプレイ可能なソフトを発見いたしました。
そう言えば私、ウィザードリィのナンバリングタイトルのうち、
#1、#6-8しかクリアしていなくて、#2-5をプレイしたことがありません。
せっかくだし#2-5をクリアして全ナンバリングタイトル制覇だと
しゃれこんでみたくなったのであります。
この#2は昔から「ウィザードリィ#1をクリアした人向けの上級者シナリオ」
「そうとう歯ごたえがあるから人気が出なかった」といった噂を聞いていました。
変わっているのは、Lv1からキャラクターを育てて開始するのではなくて、
#1で育てたキャラクターを転送して始める前提になっているということです。
なんでもLv1程度のキャラクターでは話にならないくらい、
冒頭から殺意に溢れたモンスターが襲ってくるとのこと。
これは恐れざるを得ないですよね。
(転送手段が乏しいファミコン版ではまた違った調整がされているそうです)
そこで、かつて慣れ親しんだ#1「狂王の試練場」でみっちりレベルを上げて
キャラを転送することにいたしました。
詳しい解説は省きますが、何時間かかけてグレーターデーモンさんを
養殖して促成栽培に努めたのです。
転送したメンバーのレベルと職業は以下の通りです。
#1で集めた装備はすべて剥ぎ取られました。
さすがに「村正」とか持ち歩いていたらまずいですもんね。
とりあえずボルタック商店という有名な店で「ロングソード」を3本、
適当な鎧を3組買ってスタートです。
さあ、地下1階。
どんなモンスターが現れるのか……。
おお、のっけから「レッサーデーモン」とか「メジャーダイミョウ」、
「Lv7メイジ」といった連中がわらわら出てきます。
#1では終盤一歩手前で出てくるやつらです。
ドラクエで言えば「じごくのつかい」「トロル」クラスの敵ですよ。
これは確かにLv1のパーティだと2秒で全滅してしまう。
しかし……こちらもLv30オーバーのパーティです。
これはドラクエで言うとLv90くらいです。
貧弱なロングソードでも一撃で屠るダメージを与えられます。
それどころか「ティルトウェイト(最強の敵全体攻撃魔法)」を
30発以上ぶっ放す魔法使用回数があります。
ダメージを受けても「マディ(ベホマ)」でらくらく回復です。
……苦戦する余地がない。
うーむ、どうやら怖がり過ぎてレベルを上げ過ぎてしまったようです。
まったく戦闘に歯応えがない。
「ロングソード+1」「ロングソード+2」を拾ったら、もう充分かな……と
さくさくさくさくMAPを埋めていくことにしました。
MAPもやや複雑ながら、そこまで酷い苦労はいたしません。
文字入力式の謎かけがありましたが、答は思いつく範囲の内容でした。
この#2の目的は「コッズ」の名を冠する伝説の武具を集め、
それと引換に「ニルダの杖」を入手して町を救うことなのですが。
道中、この「コッズ」武具が襲いかかってきます。
モンスターとして「マジックアーマー」「マジックヘルム」とかが
攻めかかってくるのです。
なかなかシュールです。
「友好的なマジックソード」とか、いろいろシナリオ上の矛盾を感じます。
この武具たちも強敵のようなのですが、一撃で倒してしまったので
あまり強敵感はありませんでした。
しかもこの武具たち、倒すと伝説級の武具としてそのまま装備できるのです。
こちらの戦力はますます増強されていきます。
雑魚敵はますます雑魚敵、時間の無駄的存在になっていきます。
簡単だ……簡単すぎる……!
むう、なんか質の悪い暇つぶしみたいだぞ。
この辺りでレベルを上げ過ぎたことを本気で後悔し始めました。
意図せずにチートプレイをしているような感じで……。
そういう訳で、後半のフロアはいっきに進行してしまうことにして、
そのままあっという間にクリアできてしまいました。
……試合に勝って勝負に負けた気分です。
シナリオ開始時の適正レベルは12~14辺りですかねえ。
ぎりぎり#1をクリアできる水準、がほどよいように思えます。
あまり#1でレベルを上げすぎるとつまんないよ、という教訓を
流布させていただきたいと思います。
あと、ひとつだけしょうもないポイントを申し上げますと。
全身にコッズ武具を纏って「ニルダの杖」を得ることができるのは、
キャラクターのうち「1名」だけとなります。
コッズ武具を装備可能な職業はファイター、侍、ロードだけです。
また、ニルダの杖を得るためには「マラー(ルーラ的魔法)」を
使えることが望ましいです。
以上を踏まえると、「ニルダの杖」を得る栄誉は「侍」さんということに
なりがちです。
(ファイター、侍、ロードの中でマラーを自然体で使えるのは侍のみ)
「ニルダの杖ゲット役をこのキャラクターにやらせたい」というこだわりを
お持ちの方は、これらの点についてお含みおきくださいまし。
しばらくはまた他のゲームをやって、3Dダンジョンへの渇望が溜まった段階で
#3「リルガミンの遺産」に手を出そうと思います。
なんだかんだで楽しみです。
#2も記憶が薄れてから再プレイするかもしれません。
全シリーズをクリアするまで、私のプレイステーションが
生き長らえてくれますように。
「ウィザードリィ#3 リルガミンの遺産 初攻略の感想」PSリルガミンサーガ版 - 肝胆ブログ