昆布の神宗で販売している「つぶ昆おこし」がおいしくてかんたんしました。
神宗は「塩昆布」の老舗さんです。
こちらの塩昆布は味加減が最高で、常備しておくと幸せになれるマジックフードであり、関西人の多くにとってのソウルフードでもあるんですよ。
老舗というと頑固一筋な印象を与えるかもしれませんが。
本店は淀屋橋のオフィスビルの一階に入っていて格好いいですし、
しょっちゅうお菓子メーカーなんかとコラボ商品をつくってはりますし、
意外と機動的かつ柔軟な経営をなさっている印象です。
こちらの「つぶ昆おこし」もそんなコラボ商品のひとつ。
パートナーはあみだ池大黒さんです。
大黒さんは超有名な大阪名物「岩おこし・粟おこし」や新進気鋭のポンポンブランド「pon pon Ja pon」を展開してはる企業さんですね。
そんな大阪を代表する両店がタッグを組んで制作した「つぶ昆おこし」。
普通「おこし」と言えば水飴&しょうが味ですが……
こちらの商品は「メープルシュガー」×「粒状の昆布(神宗人気商品)」の組み合わせなんです。
メープルと昆布ですよ。
びっくりするような組み合わせだと思いませんか。
でも、これがおいしいんですよねえ。
分量のバランスが巧みで、メープルは水飴味を引き立てるような穏やか調味、昆布は更に裏方で水飴・メープルの味を増幅するような仕事に徹しています。
メープルゥ! 昆布ゥ! みたいなトンガリバランスではありません。
甘い……メープル風味だ……うまみが濃い……昆布のおかげなんやろなあ……という、やわらかな余韻を楽しめるお味なのです。
冷静に味わったらけっこう濃厚な甘味・うま味なんですけど、口当たりがやわらかいので濃さに気づきにくいんですよ。
それにしても、メープルと昆布がこんなに相性いいなんて。
考えてみれば、みたらし団子やカンロ飴のおいしさだって「砂糖」×「醤油(うま味)」ですもんね。
甘味とうま味(グルタミン酸……醤油や昆布)の組み合わせは鉄板なのかもしれません。
そこに加わる「おこし」ならではのサクポリ食感がまた楽しい。
さすがあみだ池大黒さん。
鮮やかな歯応えでやんすねえ。
サクポリうまうまサクポリうまうまというハッピールーチンに浸ってしまいます。
大坂の繁栄と共に「おこし」は<身をおこし・家をおこし・国をおこす>と言われ、大阪名物となり 広く人々に親しまれるようになりました。
こんな縁起ええこと言われたら食べ過ぎてしまいますわ。
とは言え、みたらし団子やカンロ飴をたくさん食べることができないのと同じで、甘味うま味が乗算されている分たくさん食べるとどうしても口飽きして参ります。
飲み物を用意しておくのも大事ですけど、「あと一個……!」を辛抱する自律が何より大事ですね。
食感の軽さに騙されて一気食べせず、少しずつ食べるようにいたしましょう。
以上、つぶ昆おこしのご紹介でした。
一箱50gと軽いですし、324円と価格もお手頃です。
ちょっとした手土産にとてもいいと思いますよ。
以前コラボしていた「昆布コメッコ」もおいしかったんですよねえ。
こういう楽しい企画を継続してくださりますように。