ブルームバーグ社の「最高級キャビアはロシア産にあらず-シェフ絶賛の新たな中国輸出品」という記事にかんたんしました。
中国産の高品質キャビアが世界のトップシェフに認められ始めていて、乱獲で生産量を落としたロシア・イランに代わって中国産キャビアがブームになるだろうという記事になります。
既に中国の「カルーガクイーン(卡露伽)」社はキャビア生産量で世界一なのだそうで。
個人的に興味を引かれたのは次の2点です。
・中国人自身が中国の食品汚染報道に困っている
・上海の更に南、暖かい地方でキャビアが獲れる
中国の食品汚染問題。
段ボール肉まんとかインパクトあり過ぎでしたもんね。
中国の食の安全性懸念は世界的に有名とのことで、こちらの記事で取り上げられている会社はまっとうな品質のキャビアを出荷しているにもかかわらず、「中国産」という悪名に苦しめられているそうです。
不祥事を起こした企業なんかでもそうですけど、一部のド阿呆の悪さで大勢の善良な人々が迷惑を蒙るのは残念なことです。
風評被害もそうですし、その後のコンプラチェック追加負荷もしんどいですし。
私はキャビアの品質なんてとんと分かりませんが、このキャビアが報道通り良質なものなのであれば、原産国のイメージにかかわらず正当に評価されてほしいですね。
作り手さんが真面目に頑張った結果なんでしょうし。
でも、このキャビアが有名になったら、今度はこのキャビア出荷元に「なりすます」悪徳業者が出てきそうだなあ。
「ロッチ製ビックリマン」みたいなやつ。
「カルーガ社」ならぬ「ガルーカ社」とか。
販売会社もいまは「中国産」であることを伏せざるを得ない状況みたいですが、そのうち「関サバ」みたいなブランド管理を始めたりするんでしょうか。
悪い人が多い世の中、自衛のためにも早め早めに手を打っていくリーガルセンスが必要でありましょう。
暖かい地方でのキャビア養殖。
浙江省の人造湖、千島湖でチョウザメが養殖されており、一匹一匹に認識番号を割り当てている。千島湖には黄山山脈から澄んだ冷たい水が流れ込む。
とのことで。
千島湖といえば中国版アトランティス、沈んだ古代都市で有名なところです。
湖に潜ってみればロマンかきたてる遺跡とスイスイ泳ぐチョウザメさん。
完全に「アクアノートの休日」じゃないですか。
どうしよう。
行ってみたくなっちゃうじゃない。
↓ご参考。美しい湖です。
こちらの湖、北緯29度……日本で言えば奄美大島あたりでしょうか。
チョウザメ・キャビアって寒い土地のイメージだったんですけど、冷たい水が流れてくる環境ならこんな緯度でも養殖できるんですね。
私が無知なだけかもしれませんが、素直に感心しました。
以上、「中国とキャビア」というのに意外な面白さを感じたのでニュースを紹介してみました。
ブルームバーグは資産運用系のニュース中心ですけど、地味に世界の食のトレンドニュースも優れていると思います。
金持ちの読者が多いでしょうからニーズがあるんでしょう。
そのうち日本のB級グルメも取り上げられますように。