漫画太郎先生の「ミトコンペレストロイカ」がいつの間にか打ち切りになってコミック最終巻も発売されていてかんたんしました。
単行本、なかなか出ねーなと思っていたら……
とっくに連載終了していたとは。
どうやら行きつけの本屋さんでもほとんど入荷していなかったようです。
仕方なしにアマゾンで最終巻を手に入れました。
「ミトコンペレストロイカ」。
もともとジャンプスクエアで「ミトコン」という名前で連載していたんです。
おおきくは「3人の美少女」による冒険譚になります……が、それよりも画太郎作品であることが大前提です。
いたいけな女性読者が中心なジャンプスクエアでは毛色がまったく合わなかったようで、瞬く間に打ち切りになってしまいました。
や、画太郎先生も女性ファンが多いんですけどね。
ファン層はキャリア系やサブカル系が中心ですから、乙女感のあるスクエア読者とは違っていたみたいです。
で、それを拾ったのが新潮社の@バンチ。
「罪と罰」という作品のおまけについていた小冊子には、ミトコン復活のくだりが記されています……。
以下、漫画太郎作品独特の下種さ・下品さ・糞さを含みます。
品のない表現が苦手な方は恐れ入りますが退却してください。
ミトコン復活のくだり。
いつものトラック落ち……
そこの階段は滑るぞーーッ!!
↓
プップー
↓
ドカーン
「うぎゃあああーーーーッ!!!!」↓
死ーーん
完
と、打ちきりになっていたところ……
「オレの名は」
「サトニシ…」
「アットバンチ編集長!!! サトニシテツヤだ!!!」
「あ…あっとばんち!?」
「変臭長…!?」
「まだ冒険が続けたいならオレについて来い!!!」
「えっ!!?」
「ま…また冒険を」
「再開させて頂けるんですか?」
「そーゆー」
「こっと」
「ヌスミちゃん お汁ちゃん!!! 聞きましたか!!?」
「はい姫さま!!!」
「おーっと 喜ぶのはまだ早いぜ お嬢ちゃんたち…」
「えっ!!?」
「一つ忠告しておくがオレの雑誌は大手と違って規制がゆるい…」
「?」
「よーするに」
「エロもグロもより過激になるということさ」
「えーーーーーッ!!?」
「い…一体どのくらい」
「過激になるんですか?」
「アナル」
「OK」
「えーーーーーーーーーッ!!?」
「脱糞」
「OK」
「えーーーーーーーーーッ!!?」
「これがホンマの」
「実と肛門や!!!」\まさに外道!!!/
……………………。
こうして「ミトコン」あらため「ミトコンペレストロイカ」の連載がめでたく始まりましたの。
そして……全6巻で打ち切り。
以下、各巻をダイジェストで紹介いたします。
1巻!
作者の巻頭挨拶。
お詫び
今まで私はバカには理解されなくてもいいというスタンスで星のように尖って生きてきました。
しかし昨今の若者はゆとり教育とスマホの変換機能のせいで頭の回転がやたら鈍く、漢字もろくに読めないバカばかりです。
これでは、私の漫画が売れるはずがございません。
そこで私は、これまでの考えを悔い改め、これからは満月のように丸くなってバカでも理解できる漫画を描こう、そう決心し、そのいましめとしてペンネームの☆を〇に変えました。
さらに「漫」という漢字も平成生まれの変換ゆとりバカにはちょっと難しいので平仮名に変えてあげたよ。
ありがたく思え、バカヤローーーーッ!!!
まん〇画太郎
2巻!
「タイゾーーーッ!!!」
「よくもウチの大切なドクミをやりやがったなコノヤローーーーッ!!!」
「出てこいタイゾーーーッ!!!」
「ぶっ殺してやるーーッ!!」
「…………」
「!?」
「も…」
「もう…」
「死んでます…」
「えーーーーーーッ!!?」
3巻!
「船長大変です!!!」
「どーしたあわてて」
「ブレーキが完全にぶっ壊れてチンポ号が止まりません!!!」
「な…何!!?」
「チンポ号が止まらない!!?」
「このままではチンポ号がオマン港に突っ込みます!!!」
「えーーーーーーーーーーッ!!?」
(中略)
ドカーン
ぐわん
バッターーン
ちゅど~ん
「ウギャーーーーーッ!!!」
完
4巻!
「この部屋を見ればあなたがババア専門の」
「ヘンタイであることは一目瞭然!!!」
「すっとぼけるのもいい加減になさい!!!」※壁一面にはババアの絵がびっしり描いてあります。
「バ…」
「ババア専門のヘンタイ!!?」
「バカも休み休み」
「言えーーーッ!!!」
「わしは歴としたロリコンじゃーーッ!!!」
「ババアなんぞにこれっぽっちも興味ないわーーーーーーッ!!!」
「え~~~~~ッ!!?」
5巻!
単行本の帯にはこんなことが書いてありますよ!
1ヵ月以内に5巻を重版できないと…
打ち切り決定!!?1人10冊買ってミトコン続けさせろーーーーーッ!!!
ツイッターアカウント開設。貴方の拡散力で是非お力添えを!
↓その5巻の表紙。
6巻! これでラストだ!
単行本に画太郎先生からの手紙が挿入されています。
プー公からの手紙
この手紙を読んだ人は
画太郎のように
無職になります
ただし 3日以内に
画太郎の漫画を10冊
買えば 大丈夫だそうです
ただし
ブックオフで買うと即死します
漫☆プー太郎
……………。
めでたしめでたし。
相変わらずの画太郎節、ナンセンスなパワーが溢れた怪作でありました。
女の子たちはパッと見かわいいですけど、だいたいいつも通りです。
週刊少年ジャンプ&ジャンプ+で画太郎先生が話題になっていますね。
画太郎先生の漫画は「連載すればニュースになる」「コミックは固定ファンに一定量売れる(重版はかからない)」という強みがありますので、一時的にはプーになりつつ本格的に食いっぱぐれることはなさそうです。
たぶん……画太郎先生の気力が続く限りは……。
画太郎先生ありがとう!!!
いつもおもしろい漫画を描いてくれて…!!!!
漫画太郎作品は上述のとおりな内容ですけど、疲れている時に読むと本当に元気が出てくるんですよ。
仕事で打ちのめされていた時に「画太郎版ブスの瞳に恋してる」を読んで見事に立ち直った女性を知っています。
生きていくのが心底辛くなったときは、まずは画太郎作品を読んでみるといいと思いますよ。
ジャンプ+の「星の王子さま」がいい塩梅に盛り上がって、テニプリと並ぶほどの星プリ勢を生み出しますように。