ゴラクエッグで連載している「貸出妻M」が倒錯した退廃美(とギャグ)にまみれていてかんたんしました。
以下、アダルトな内容注意です。
青少年や、いかがわしい内容・品のない表現が苦手な方はお控えください。
どの出版社も、Web連載はけっこうキツめのエロ展開を許容していますね。
本屋さんよりもアクセスが容易だと思うんですが、あんまり青少年保護とかで話題になっていないのはどうしてなんでしょう。
と良識ぶった発言をしたところで、こちら「貸出妻M」。
戦後の日本社会を舞台に。
妻?がNTRされないと性的に興奮しないという小説家と、なんかいろいろ闇が深そうな妻?(かわいい)の物語です。
現在3話までupされておりまして。
エロ描写が高品質なことに加え、竹久夢二作品あたりの雰囲気に通じるような世界観が薫り高く。
たいへん官能的で魅力的な作品となっております。
詳細なネタバレはしませんが、
1話では近所の絵画教室の先生に妻?を寝取られ。
2話ではカストリ雑誌の編集者に妻?を寝取られ。
3話では小説家の軍友に妻?を寝取られております。
そして、妻?を寝取られた夫はそれを陰で見ていて、興奮して、興奮エネルギーを小説執筆に転嫁して好評を博するという。
妻?は夫が抱いてくれない寂しさエネルギーを浮気相手誘惑に転嫁しつつ夫の小説稼業好調を喜んでいるという。
まっこと倒錯した夫婦愛の物語を見せつけてくださるのです。
しかも3話あたりからサスペンス的な要素まで露わになってきたものですから、今後の展開がとっても楽しみですよ。
この妻?の「鳴子さん」、何者なんでしょうね。
エロやNTRに苦手意識のない方はぜひ愉しんでみてください。
絵とストーリーがみだらに美しい一方、セリフはキレッキレな鋭さでよござんすね。
「どうだ
私の勃起は!」
「ご…」「ご立派です…」(涙)
ですとか。
「こうして妻は…」
\男の蝋を受け止める痴杯となったのです/
ですとか。
文学とギャグが渾身のアウフヘーベンしてますよ。
「男は裏切るけどブタさんはずっとそばにいてくれる」っていうセリフ、私も一度は真似してみたいです。
宝島社の「あの娘を落とす間取り」という作品も笑えますのでおすすめですよ!
ゴラクエッグでは、ほかにも「歩き巫女 九尾」(大杉ゆきひろ先生) というエロ作品があります。
これもエロくてアホな漫画なんですが、武田信玄さん界隈のストーリーとなっていて歴史描写面も頑張ってはるので楽しいですよ。
とりわけ村上義清さんの漫画的格好良さは武田家関連創作作品でもトップクラスですので、エロが苦手でない村上家ファンはどうぞどうぞ。
松永久秀さんのエロ漫画が読みたい方はゴラク本誌で好評月イチ連載中の「戦国えっち」(荒木俊明先生)をおすすめします。
こちらもエロくてアホな漫画です。
長慶さんは出てきませんが三人衆は出てきました。
東大寺で大仏を燃やすよりもバチ当たりなことをしていました。
コンビニのエロ雑誌は存続が危ぶまれておりますが、Web漫画のほどよいエロ漫画はこれからもほどよいエロさで存続していきますように。
やりすぎてガッチリ規制されたりしませんように。
「粉尻砕身(フンケツサイシン)」って……
尻も身も砕けるってどんなプレイなんでしょう。
今後のフランス戦から目を離せません。
「貸出妻M単行本感想」松本救助先生(ゴラクエッグ) - 肝胆ブログ