肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

信長の野望・大志「毛利元就と毛利家(1567年天下布武)」と「山中鹿之介言行録」

 

大志版の山中鹿之介(幸盛)さん言行録が格好良すぎてかんたんしました。

あわせて、山中鹿之介さんという切り口を通じて描かれた毛利両川の姿も堪らないものがございました。

 

 

 

山中鹿之介さんの言行録を埋めるため、1567年天下布武シナリオを毛利家で開始。

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毛利元就さんが生涯をかけて築き上げた広大な領土。
既にゲームクリアが確定しているような状況です。

 

 

毛利元就さんの能力。

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さすが。どんな71歳やねんと言うしかない素晴らしい実力ですね。

 

 

志の「百万一心」。

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即効性には欠けますが、方策をどんどん伸ばしていけるところは地味にいいですね。

 

 

毛利家中の皆さん。多い。

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合戦向けも政治向けも揃っていて、万全と言ってよい態勢です。

 

 

評価が高まっていて目立ったのは乃美宗勝さんでしょうか。

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名高い毛利水軍を代表するお方ですもんね。

外政が高いのは村上水軍説得の件が反映されているのでしょう。
瀬戸内交易系の研究が更に進めば内政も増えて万能武将化するかもしれません。

 

 

 

これだけの領土・人材が揃うと攻略面では書くことがありません。

とりあえず四国に殴りこんで長宗我部元親さんと土居清良さんを早めに青田買いし、続いて九州制圧に励み、最後に畿内を制圧すればクリアです。

 

↓惣無事可能な状態

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途中で元就さんが天寿を全うしはりましたので、吉川元春さんに家督を譲りました。

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ごめんよ輝元さん。

だって元春さん素敵やし輝元さんの志「領地保全」なんだもん。

志システムで当主人選が大事になったので、つい史実と違う当主を選んでしまいます。
こういうところも「行動力」が大事だった天翔記っぽい。

 

 

元春さんの志「生涯不敗」。

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実績は超猛将やのに逸話は文芸的なものばかりな元春さんが大好きです。

志の効果もお父さん同様地味なものが多くて、「生涯不敗」感が特にないのが愛しい。

 

 

元春さんの恫喝。

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「鬼吉川が至強の武」

 

インテリ勇猛いいよね……!!

 

 

 

ちなみに山中鹿之介さんの言行録発生は失敗しちゃいました。

「九州侵攻」「第1次尼子再興軍」を見たかったんですが、1565年の直虎シナリオで始めた方がよかったようです。

 

 

鹿之介さんの言行録は以下でじっくりと……

 

 

 

山中鹿之介さん言行録

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大志版の鹿之介さん。

従来版よりも目的意識が強そうな表情をしていて好きです。

 

↓従来顔グラ

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能力的にも、武勇が全国トップクラスになりましたよ。

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鹿之介さんといえば七難八苦。

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のび太くんのパパも鹿之介さんリスペクトです。

 

 

ちなみに201Xでは尼子道場が開催中。

身もだえするような七難八苦を満喫してはります。

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大志に戻ります。

毛利家の九州侵攻の隙に乗じて尼子家再興を目指す鹿之介さん。

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鹿之介さんの活躍に目を見張る毛利両川。

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素直に「俺より強いかもしれん」と認める元春さんと、「一番強いのは私」と冗談交じりにマウントしてくる隆景さんの対比がいいですね。

 

 

 

鹿之介さんと吉川元春さんの長い因縁が始まります。

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有名なトイレエピソード。

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175回(笑)。

 

 

でも、元春さんの方が上手なようです。

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窮地を脱した鹿之介さんは、明智光秀さんを通して織田信長さんに接近します。

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大志の明智光秀さんは、鹿之介さんや松永久秀さんの生き方・死にざまを見届けるという役割を持っております。

光秀さんの心境の推移について「みなまでは言わない」ものの、一つひとつの武士の命が本能寺の変への道を切り開いたような情感があっていいですね。

 

 

しかし、播磨方面の情勢変化もあって、尼子再興軍は織田家から見捨てられたような形になってしまいます。

 

そんな機を見逃す毛利両川ではありません……。

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月に叢雲 花に風

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「私は最後まで、山中鹿之介でいるつもりだ」

 

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鹿之介さん……

 

 

貼りませんが、この後の元春・隆景兄弟の会話も余韻に富んでいていいんですよ。

毛利家ファンも尼子家ファンもぜひご覧になってみてください。

 

敵ながら矜持を通じ合わせている鹿之介さんと元春さん、武士として正しい打ち手を粛々と進める隆景さん、彼らをこの終結点に導いた織田家や播磨国人衆、既に去った元就さんや尼子家の方々……。

 

この鹿之介さん言行録を通じた一連のドラマは、シナリオテキストに優れた大志の中でも特に多くの戦国ファンに見届けていただきたい内容でございました。

 

 

 

歴代信長の野望シリーズと比べても、松永久秀さんと山中鹿之介さんの重厚な取り上げられ方は群を抜いて目立っています。

 

この二人、実は「評価が歴史の綾に翻弄された者同士」という共通点がありますね。

 

 

鹿之介さんは、江戸時代に家格秩序・朱子学道徳が完成する中で「忠義の士」としてのイメージが強固に形成され、大人気の「悲劇の英雄」になります。
(しかも子孫らしき方々が鴻池財閥として江戸時代に大成功を収めております)

 

支持は明治以降も続き、道徳の教科書に七難八苦が採用されるなどして、多くの日本人の心象に鹿之介さんが存在していたのですが……

 

第二次大戦後、戦前教育が否定・見直される中で、主君への忠義を称賛されていた鹿之介さん(や楠木正成さんなど)はなんとなく取り上げるのが憚られるようになっていきました※。

もちろんいまでも有名人ですし人気者なんですが、少しずつ少しずつ鹿之介さんの逸話を知らない人が増えているのは否めないように思います。

戦国コンテンツは花盛りですが、鹿之介さんが主力という作品は見かけませんものね。

 

 ※戦前教育を肯定したい訳ではないです 

 

 

一方の松永久秀さんは、江戸時代にやはり家格秩序・朱子学道徳が完成していく中で「けしからぬ裏切茶釜野郎」としてのイメージが強固に形成され、「悪玉」として広く知られるようになっていきます。

 

第二次大戦後には「爆死」という面白属性まで具備するようになり、ピカレスクロマンに満ちたマイナーダークヒーローとして扱われてきましたが……

最近では一次史料ベースの研究が進み、大志で描かれたような「長慶様だーい好き」という新説(あくまで新説)がだんだん知られるようになってきております。

 

 

鹿之介さんも久秀さんもとうの昔に亡くなった人物で事績は本来変わらないはずなんですが、その後の社会情勢や記録の残り具合なんかによって世間からの見られ方がずいぶん変遷していったということなんですね。

 

そんな中、推測ですが「山中鹿之介さんをこのまま埋もれさせていいんだろうか、ライトユーザーにも七難八苦の勇気を知ってもらいたい」「ユーザーに驚かれるかもしれないが、松永久秀さんの新説もストーリーに反映させてみよう」といった判断をされた今回の大志スタッフの英断と良心には、歴史ファンとして惜しみない称賛をお送りしたいと思うのです。

 

普通に売り上げと収支だけを見て「信長の野望製作」「有名大名・武将推し」をやる分には、鹿之介さんも久秀さんもマストじゃないはずですもん。

それをわざわざ厚く取り上げてくださったのは、やはり製作陣の人間としての思いがこもっているからではないでしょうか。

そもそも各シナリオテキストのクオリティにここまでカロリーを注いでくださっていることも含めて。

 

本当に本当にありがたいことです。

 

 

 

そういう訳で、とりあえず皆さん山中鹿之介言行録はおすすめですよ。

 

忠義という言葉も七難八苦という言葉も実社会では死語になりつつありますが、人間が魅力的だと思う人間の姿は昔も今もそんなに変わらないと思います。

 

これからも鹿之介さんの生涯が多くの人々に勇気をもたらし続けますように。