ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE(オーブ再放送)の本編13話「黒き王の祝福 誕生! サンダーブレスター」にあらためてかんたんしていたんですが、オーブ前史・タマユラ姫現役時代の勇者ゾフィー伝説を見たくて見たくてしょうがなくなりました。
以下、ウルトラマンオーブの一部ネタバレを含みます。
ウルトラマンオーブの敵は「魔王獣」と言いまして、それぞれが遥か過去にウルトラ戦士の力で封印されたという設定がございます。
元になった怪獣を思えばけっこうえげつない面子なんですよ。
■魔王獣の皆さん(復活後にオーブが倒した順)
闇ノ魔王獣:マガタノゾーア ⇒ ウルトラマンティガが封印
風ノ魔王獣:マガバッサー ⇒ ウルトラマンメビウスが封印
土ノ魔王獣:マガグランドキング ⇒ ウルトラマンタロウが封印
水ノ魔王獣:マガジャッパ ⇒ ウルトラマンジャック(新マン)が封印
大魔王獣 :マガオロチ ⇒ ゾフィーが封印
マンさんがゼットン超えを果たしていたりパンドンさんをゼロさんが封印していたりと地味に熱い設定なんですが、その中でも注目は大ボスのマガオロチさんを封印していた「勇者ゾフィー」さんでありましょう。
太平風土記などによれば、はるか昔にタマユラ姫をさらった「星を食らい尽くす」オロチを、勇者(ゾフィー)が封印してくださったのだそうで。
まあ、本編では勇者ゾフィーの封印は「六大魔王獣」&「ベリアルさん」の力で破られてしまうのでゾフィー(笑)感のある演出ではございましたけれども!
そんなけごっつい面々の力を結集しないとゾフィーさんの力を破れなかったんだと思えばやっぱりゾフィーさんの力はさすが宇宙警備隊長的な輝きに満ちてございますよね。
オールドファンはこのオーブストーリーを見ながら、みんな思ったはずなんです。
「ゾフィー対マガオロチ、見てみてえ」
ってね。
各ウルトラ戦士の奮闘後に現れた絶望の化身マガオロチ(あるいはマガタノオロチ)を打ち砕く奇跡のM87光線。
映像化したら盛り上がること間違いなしであります。
オーブが「諸先輩方! 光の力! お借りします!」したのと同じように、ひょっとしたらかつてベーダ―人を一撃で粉砕した「ビーッグ! M87光線!」(ウルトラ兄弟がピラミッド組体操でゾフィーに力を集める姿は必見です)を使用したのかもしれませんね。
なんでこんなにゾフィーゾフィー言うかとゆうと、ゾフィーさんはウルトラ兄弟最強というイケ設定を持ってはるのに、主役の映像作品が製作されたことがないんですよね。
(いちおう彼の名を冠した総集編映画はありますが)
弟たちの作品にゲスト出演するばかりで、しかも初代マンを除けばけっこうつらい役目が多くて……という。
同じオーブの「ウルトラファイトオーブ」でバードンさんに単独リベンジしはったときの興奮ったらなかったですよ。
ぜひCHRONICLEでもウルトラファイトオーブを再録いただきたいものです。
その代わりゾフィーさんは漫画には恵まれておりまして、上で少し紹介した内山まもる先生の作品や真船和雄先生の「STORY 0」では八面六臂の大活躍をしてはるんですけどね。
ゲームに登場する時も基本的に最強格の扱いですし。
そんなゾフィーさん本来の実力を、現代の映像クオリティで見れたらなあ……
ドラマパート抜きの、バトルシーンだけでもいいから……
(ドラマパートで今更の人間体とかタマユラ姫とのラブシーンとか入れたら激昂するファンが出てきそうだ)
いつかきっと、何十年来のゾフィーファンが歓喜するような作品が登場しますように。
↓ '21/2/14追記 歓喜しました
「ウルトラ6兄弟 THE LIVE in 博品館劇場 -ゾフィー編- 感想 強い兄貴だ……!!」 - 肝胆ブログ
余談ですが、ジード映画でもネタにされていた「サンダーブレスター」と「ジード プリミティブ」似ている問題。
見かけは確かに似ていますが、やっぱりサンダーブレスターの方がはるかにマッシブでいかついですよね。
暴走度もサンダーブレスターの方が凶悪ですし。
この両者、
サンダーブレスターは「ゾフィー」×ベリアル
ジード プリミティブは「初代マン」×ベリアル
という組み合わせの違いがあります。
オーブリングとジードライザーの違いをいったん置いておけば。
違うのはゾフィーか初代マンかだけ……
ゾフィーが入ると凶悪で、
初代マンが入ると基本形態……
…………。
やっぱり、サンダーブレスターって荒ぶるゾフィーをベリアル閣下がなだめている形態だったのやもしれませんね(笑)。
'18.5.3追記
ゾフィーが封印したのはマガオロチの「卵」だったそうです……
「ウルトラマンオーブクロニクル(年代記) エピソード10構想」ウルトラマンオーブ完全超全集より(小学館てれびくんデラックス) - 肝胆ブログ