夕食に食べた珈琲館の「グラタンパン」が思わず童心に返ってしまうような味と見栄えでかんたんしました。
※画像はオフィシャルHPより引用
見たまんまの料理です。
輪切りにしたフランスパンに、チキン入りのグラタンを詰め込んだ一品。
これが……
夏休みシーズンに一人で晩ごはんを食べているような人間にとってはすこぶる胸に潤いをもたらしてくれるのです。
温かいグラタンと、パン。
この郷愁力よ。
グラタンって、母や祖母の手作りであれ、家族で行ったファミレスやデパートの食堂であれ、幼心に強烈に焼き付いているものがある料理かと思います。
カレーやコロッケは大人になってからも色々経験がアップグレードされていくのに対して、グラタンについてはいつまでも子どもの頃に食べたあの味を追い求めている感じ。
お盆、ふるさとを思い出す時期にこういう品を食べているととても情けが深いです。
あるいは子どもに食べさせてあげて、その姿を眺めていたら幸せだろうなあなどと。
このグラタンパン、食べ方に悩みます。
お店からはスプーン、ナイフ、フォークの三種の神器を渡されますが、さてどう食べたものか。
- スプーンでグラタンを食べてから残ったパンを食べる
- ちぎったパンでグラタンをすくって食べる
- 上品にナイフとフォークで食べる
- かぶりつく
日和った私は3で食べてしまいましたが、本当は4が一番おいしいんだろうなあ。
グラタンは熱いのがたっぷり入っているのでかぶりつくには火傷注意ですけどね。
パンもグラタンもシンプル、奇をてらわない味なのがいいんです。
強い個性がなくて普通においしい。
コーヒーの邪魔をしない。
一休みの邪魔もしない。
喫茶店のこういうオーソドックスなメニューをたまに食べたくなります。
珈琲館はほかにも名物の銅板で焼いたホットケーキですとか、苦うまい珈琲ゼリーですとか、懐かしいメロンクリームソーダですとか、侮れない実力派メニューを揃えてはるのがいいですね。
コメダほど一見さんを呼びこむ目立ち力はないんだけれど、常連さんから確かな支持を得ているであろうオーラを感じます。
喫茶店やカフェは競争が激しい業態ですが、それぞれの魅力的なお店が引き続き暮らしのそばであり続けてくださいますように。