畠山重忠さん所縁の菅谷館にようやく行けたのと、併設の嵐山史跡の博物館で手に入るガイドブック類がとても充実していたことにかんたんしました。
前も畠山重忠さん目当てで埼玉県を訪れたことがあり、今回が2回目の訪問です。
埼玉県「大里郡寄居町の鉢形城(長尾景春&北条氏邦)」と「深谷市の畠山重忠公史跡公園」 - 肝胆ブログ
菅谷館にいらっしゃる畠山重忠さん。
馬を背負う重忠像もいいですが、こちらの仕事が出来そうな重忠像もいいですね。
こちらは重忠さんを顕彰する石碑。
人柄を褒めつつ非業の最期を遂げたことを端的に説明されています。
自分でもなんでこんなに畠山重忠さんのことが好きなのかよく分からないんですけど、なんか惹かれちゃうんですよ。
ちなみに嵐山史跡の博物館では「畠山重忠ロボット」がいて何やら解説いただけます。
武将ロボを作ろうという発想がすごい。
菅谷館は畠山重忠さんの居館と伝えられているところで、その後は山内上杉家と扇谷上杉家の争い等で再整備されたりしたようです。
都幾川の地勢を巧みに活かした縄張りになっています。
この埼玉県比企郡のあたりは鎌倉街道があったりする関係で城がすこぶる多いですね。
たぶん畠山重忠さんではなく山内上杉家あたりの整備によるものだと思いますが、立派な土塁があります。
「出枡型土塁」と言って、土塁の一部を入り口の外側に飛び出させて侵入してくる敵に横矢を放てる仕組みになっていたりするのが見応えございますよ。
草花に恵まれているので散歩にもよい感じです。
館の隣にある嵐山史跡の博物館では、先ほど貼った重忠ロボの他、館跡からの出土品や、関西では珍しい「板碑」なんかを見ることができてとても興味深いです。
ビデオコーナーでは比企郡の城の数々を解説いただけるのも親切。
わけても出色なのは、ガイドブック類の充実具合です。
どの資料も概要や直近の発掘成果等が分かりやすく整理されていて重宝します。
こういうものは現地に来ないとなかなか手に入らないですね。
「秩父氏の歴史」は特によございました。
畠山氏、小山田氏、河越氏、豊島氏、江戸氏、葛西氏などなどのルーツである秩父氏。
名前は知っていても細かいことまでは存じないので、こうした出会いがとっかかりになれば幸いです。
もとは名馬を擁する牧の管理に長じていたそうで。
比企郡、町として真摯に地域の歴史に向き合っている感じがしてとても好印象でした。
こうした優れた研究・整備の姿勢が受け継がれていきますように。
埼玉県比企郡嵐山町「杉山城(続日本百名城)」 - 肝胆ブログ