DFFのフリオニールさんが格好よかったのでPSP版ファイナルファンタジー2をプレイしてみたところ、思いの外な大ボリュームで相当なプレイ時間を費やしてしまいました。
ファミコン版にはなかったオマケ要素がふんだんに追加されていて、中でも「ソウル・オブ・リバース」という追加ダンジョンのストーリーと、ミンウさんの素敵アルテマと、追加武器「ワイルドローズ」のワイルドさにはかんたんさせられましたよ。
FF2をプレイしたのは初めてです。
一応ファミコン版を友達がプレイしているところは見ていたので、なんとなくの流れは知ってはいたのですが、いざ自分でやってみると色々な発見や気づきがあって面白いものですね。
以下、ネタバレを含みますのでご留意ください。
本編攻略
パラメキア帝国の侵略に立ち向かうフリオニールさんたち一行。
ファミコン版のフリオニールさんはパッケージ絵の面影なき「せんし」というビジュアルでしたが、PSP版のフリオニールさんはしっかりとグラフィック再現されています。
バンダナも衣装も当時のゲームと思えないくらいオシャレさんですね。
FF2はそんなに難易度が高いゲームではありません。
よく言われている通り、「よろい」「かぶと」「こて」は装備せず、軽装備と盾装備をキープすることで回避率を高めておけばスイスイ攻略していく事ができます。
魔法は何を使ったらいいのか一見分かりにくいのですが、
治療系の「ケアル」「レイズ」「エスナ(レベル5-6まで育てれば石化治療可能)」、
攻撃系の「ファイア(アンデッド一掃)」「ブリザド(亀殺し)」、
瞬殺系の「トード」or「ミニマム」or「テレポ」or「デジョン」、
MP対策の「アスピル」、
回避アップの「ブリンク」、
そして何より攻撃アップの「バーサク」「ヘイスト」、
を覚えておけば大丈夫です。
マリアさんに限らず、余裕があれば全員に覚えさせてもいいでしょう。
終盤で大事なのはバーサクとブリンクです。
ていうかバーサクは本当に大事です。
このゲームは、
ボスが出る
↓
アタッカーにバーサクを重ねがけする
↓
殴る
↓
ボスは死ぬ
という美しい流れで構成されています。
初見殺しは幾つかありますが、一番大事なのは初めの町「アルテア」のすぐ南にある半島の先っちょを歩かないことです。
オープニングイベント後10秒で辿り着ける地帯ながら、出てくる敵は中~後半に立ち寄る「ミシディアの町」の周辺の連中……ボムさんやのコカトリスさんやのという。
このせいで私はゲーム開始直後に全滅の憂き目に遭い、PSPをへし折りたくなるような衝動に駆られてしまいましたよ。
まったくファミコン時代によくあったような雑な敵エンカウント配置をこの時代に再び経験することになろうとは。
まあ、ミンウさんが加入してブリンクで敵の攻撃を回避したりテレポで瞬殺したりできるようになれば、いい修行相手になってくれるんですけどね。
あと、PSP版には「秘紋の迷宮」という追加要素がありまして、攻略することで各キャラクター専用の武器を入手可能です。
フリオニールさんなら「ラグナロク」、マリアさんなら「アルテミスの弓」、といった具合に。
ただ……この秘紋の迷宮、報酬はデカいものの、めっちゃプレイ時間を浪費します。
攻略本や攻略サイトの参照が必須な作業要素付きで、何回も同じマップを繰り返す必要があり……正直、あんまり楽しくありません。
報酬で手に入る武器が素晴らしい逸品揃いなだけに、むざむざスルーするのももったいないのが逆に腹立つという。
ソウル・オブ・リバースをプレイするなら、少なくともミンウさん、ヨーゼフさん、リチャードさんの専用武器は手に入れておいた方がいいかと思いますけどね。
私の本編クリアデータのステータスが↓の画像ですが、
プレイタイム26時間半、歩数10万歩弱。
ファミコンゲームのプレイ時間じゃないよな……。
特定武器や魔法の熟練度上げ等はやっていない、自然体プレイです。
おそらく半分は秘紋の迷宮によるものだと思うんですよね。
こんなけ秘紋の迷宮に長期滞在していると、敵が多少弱くてもHPとすばやさは一定戦闘回数ごとに上がっていくので、戦闘では先制攻撃を頻繁に取ることができ、難易度が一層下がっていくという……。
うーむ、この追加要素は微妙だったなあ。
ちなみに、クリア時点で、よく使う武器や魔法の熟練度は10~11というところでした。
最大レベルは16とのことですが、よっぽど作業に励まないと無理そうっす。
ソウル・オブ・リバース攻略
本編をクリアすると、追加でプレイすることができるゲームモードです。
パーティメンバーはなんとミンウさん、スコットさん、ヨーゼフさん、リチャードさん。
本編でお亡くなりになった方々がなぜか集結して、謎のダンジョンで謎の敵に挑むという構成でしてね。
これがストーリーテキストを中心にとても見応えやり応えがあり、「おお、PSP版(GBA版やスマホ版でもプレイ可能)をプレイしてよかったなあ」と思えること間違いなしなんですよ。
開始直後の難易度はかなり高いです。
本編終盤クラスの雑魚敵がわらわら出る癖に、当方は序盤で離脱した頃まんまの装備・ステータスですからね。
しかも開始直後のダンジョン(6階建)を抜けないと宿屋すらないという。
ただ、ミンウさんのブリンクなんかを活用して切り抜けて、ヨーゼフさん&リチャードさんと合流して、バーサクを覚えて、町に出て、そしてアルテマの封印を解くと……
今度は当方の戦力が適当なくらい過剰になって参ります。
まずは、ミンウさんが遂に習得した究極魔法「アルテマ」。
FF2のアルテマは期待外れなへっぽこ魔法みたいに言われることも多いのですが、ミンウさんが繰り出すアルテマは一味も二味も違いますよ。
レベル6にして、敵全体に1000前後のダメージ。
FF2では、同レベルのフレアやホーリーは2-300くらいしかダメージないですからね。
単体に放てば4-5000のダメージを与えよりますからね。
ブラックドラゴンだろうがダークベヒーモスだろうがもう怖くありません。
これぞ皆が探し求めしアルテマ!
私たちが見たかったアルテマ!!
究極魔法、古代の英知!!!
という気持ちに浸れます。
本編のガッカリアルテマからの、こちらのアルテマの威力がもたらすカタルシスだけで、ソウル・オブ・リバースのプレイ価値は跳ね上がっていると思うのです。
更には……
本編で「マサムネ」があった部屋で手に入る「ワイルドローズ」なるスコットさん専用の最強剣がですね。
もうほんま「ワイルドが過ぎる」仕様のドエラいバランスブレーカーなんですよ。
道具として使うと「味方全体にバーサク16」。
1000弱もダメージを与えられなかった攻撃が、4000くらい与えるようになります。
しかも重ねがけ可能。
ちなみにラスボスのHPは25000です。
過剰、圧倒的過剰……!
「●●●●だろぉ~?」というフィン王国民の声援が聞こえてきそうな嫁入り道具感。
もうなんなんでしょうねこの剣。
そんなソウル・オブ・リバースのクリアデータは↓の通りです。
2時間でクリアできるボリュームで、苦労あり、過剰な爽快感あり、そしてイベントの質はすこぶるいいという。
これはいいオマケ要素。
この時間当コストパフォーマンスを秘紋の迷宮には見習ってもらいたいものです。
その他印象に残ったキャラ等
皇帝さんの有能感。
攻略上はそんなに強い敵ではありませんが、あらためてイベントを通して見てみると、この方、征服事業主としてはとても優れていますね。
ミスリル資源を一手に抑えているところや、「大戦艦」なる戦略兵器、更には自らの魔力で生み出した「竜巻」ジェノサイドと。
こんなけ民を殺したら統治どころじゃなくなるので、世界征服して何がしたいのかはよく分かりませんが……侵略の上手さだけで言えば超一級だと思うのです。
「大戦艦」で各地の町が穴ボコまみれになったり、「竜巻」で各地の町が滅ぼされちゃったのはインパクトありました。
終盤で地獄の力を手に入れたりソウル・オブ・リバースではあんなことになっていたりと、おそらく神々や悪魔にも気に入られたのであろう器量といい。
ケレン味に富みつつおおきくはイケメンなデザインといい。
このキャラいいなあ。
ストーリー全般を通しても、ループもののFF1よりも分かりやすく、英雄叙事詩的で、地獄を通ってパンデモニウムに攻め込む終盤の流れが美しかったです。
「最後の竜騎士」リチャードさんや、偉大なるミンウ兄さんの死に様もよかった。
癖のある三枚目の敵キャラ、ボーゲンさんもよかった。
でもとにかくミンウ兄さんが素敵だった。
褐色ターバン強い白魔導士美青年。
ミンウさんいいよミンウさん。
少ないテキスト量で、こんなに魅せてくれるとは思いませんでした。
ジョブの組み合わせが楽しいFF1、FF3に昔は夢中になっていたものですが、ややこしげなFF2をスルーしていてごめんよという気持ちになりました。
ボム、モルボル、プリンという印象的な敵たち、チョコボや竜騎士やアルテマというFFらしい要素のシリーズ初登場の舞台でもありますし。
今更ながら、FF2はおすすめの作品ですよと言いたいです。
最近のスクエニっぽい3D美麗CGバージョンのミンウさんにいつか出会えますように。