肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

ミンサガ考察「エンディング後の世界がどうなるか」

 

久々のミンサガにかんたんした続きです。

せっかくなので、エンディング後のミンサガ世界がどうなっていくか、考察、妄想みたいなことを書いておこうと思います。

 

前提として、ミンサガのイベントをすべてグッドな展開でクリアしたものとします。

また、私がパトリックさん好きなため、バファル帝国に甘い感じになっていますのでご留意ください。

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エンディング後のトピックス

サルーイン打倒に伴うモンスター活動の退潮、エスタミル防衛戦におけるクジャラート・騎士団・ローザリアの共闘、ブッチャーの野望の頓挫、何より主人公たちが無事に帰ってきてこれからも正義の味方であり続けるであろうことを踏まえれば、マルディアスは当面、歴史上類を見ないほどの平和を謳歌することになると考えられます。

 

これは治安革命と呼んでも差し支えないもので、

  • 人口の増加
  • 交易の発展
  • 軍事の停滞

などの影響を招くに違いなく、サガ的バトルの時代から政の時代へ変容していくことを意味します。

 

その上で……

 

 

 

バファル帝国

向こう100年くらいの時間軸では、エンディング後の世界でもっとも発展しそうなのはバファル帝国だと考えています。

 

サンゴ海の海賊被害が減り、ベイル高原のモンスターが減り、大都市メルビルの復興需要が高まり……とくれば、盛んになる交易活動のメリットを最も享受するのはバファル帝国でしょう。

 

元々バファル帝国は法律に長けた国(ユリウスさんいわく“不完全”らしいですが)であり、世界規模の交易が盛んになれば、国際法や紛争調停や海上保険などの仕組みづくりでも他国をリードする存在になっていくのではないでしょうか。

 

 

イスマス城が崩壊したのも大きい。

たぶんイスマスはサルーイン再封印を記念する世界遺産みたいな土地になるはずで、エロール教やミルザ教の聖地のように扱われることになるでしょうから、今後はイスマスを舞台にしたローザリアとの紛争は起こりにくいでしょう。

そうなるとバファル帝国は地政学上、他の大国との紛争リスクが激減するんですよね。

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世界で最も海軍が充実しているのもまたバファル帝国ですし、今後はシーパワーを背景にした第二の繁栄期を迎えることになりそうです。

 

 

8人エンディングによればクローディア姫はメルビルに戻ったみたいですから、帝位を継ごうが継ぐまいが、バファル版暴れん坊将軍として帝国に潜む悪を成敗し続けてくれそうですし、彼女が健在の間は陰謀系のリスクも低いことでしょう。

クローディア姫は政治のセンスなんてなさそうですが、それはいまの皇帝も同じですから有能な臣下のモチベーションさえ保てればどうにでもなりそうです。

 

なんなら帝国が援助したっぽいホークさんのレイディラックⅡ世が北半球で第二マルディアスとかの新世界を発見してくれるかもしれないですし、そうなればますますバファル帝国にチャンスが広がりますね。

ていうか海賊との提携、新世界発見の可能性、法務や文化に長けるとくれば、まんま大英帝国的な発展を辿りそう。

 

 

要は私の愛するパトリックさんとしてはですね、対サルーイン戦以上にいまこそ皇帝陛下のご恩に報いるときですからバファル帝国万歳!な気持ちで政務に励んでいただきたいと思います。

あの奸臣面からの忠臣ぶり、本当好き。

 

 

 

ローザリア王国・ドライランド

反対に、成長のキーが見出しにくいのが意外とローザリア王国ではないかな、と考えています。

 

もともとローザリアは豊かな土壌と水源に恵まれた穀倉地帯で、食料資源に裏打ちされた軍事力が他国に一目置かれていた訳なのですが。

平和の時代到来と、ローザリアの拡大主義との相性の悪さは否めません。

 

まして現国王のカール3世が息も絶え絶えな中、次世代を牽引するのがマルディアス統一の野望を隠さないナイトハルト殿下というのがまた間が悪い。

 

エスタミル防衛戦の経緯からクジャラートとの戦は起こしにくい、

イスマス世界遺産化によりバファル帝国との戦も起こしにくい、

北に広がるドライランドは乾燥地帯で地味に乏しい……

とくれば、ローザリアの急進派は狡兎死して走狗烹らる的に焦らざるを得ません。

 

高止まりする軍事費と、他国の経済成長の狭間で、ナイトハルト殿下は難しい舵取りを迫られることになるでしょう。

というか彼の竜騎士さんに対する態度を踏まえれば、むしろ率先して巨人の里を襲撃してラグナロク的反撃に遭ったりしないかすら心配だったりもします。

 

バファル帝国の先行きが大英帝国だとすれば、ローザリア王国の先行きはナポレオン時代のフランスのようなイメージがありますね。

無理な軍拡を進めるよりは、ノースポイントをバファル帝国よりも先に押さえて交易を奨励するか、ひたすらニーサ様への信心を高めてカクラム砂漠から石油やレアメタルが出てくるのを待つか、あたりがよいオプションだと思いますがいかがでしょう。

 

 

ローザリアに戻ったアルベルトさんは、苦労して育ったこともあって立派な統治者に成長しそうではあります。

が、彼の生来善良なる人格を踏まえれば、ひとかどの人物に育った後にはアンチナイトハルティズムの神輿として掲げられることになってしまいそうで、むしろ王国内乱の種になりそうなのが不安です。

ナイトハルト殿下の義弟だし。

この辺も、臣下に政治を丸投げしているバファル帝国と違って、カール1世やナイトハルト殿下等の英雄頼りの気質があるローザリア王国の方がかえってカリスマが揺らいだ時には混乱が高まりそうな印象ですね。

 

 

 

クジャラート・フロンティア

向こう100年くらいはバファル帝国が第二の盛期を迎えそうですが、向こう300年くらいの長期的展望ではクジャラートがいちばんポテンシャルがありそうです。

 

クジャラートは文化的にはバファル・ローザリアに劣りつつも、豊富な人口や、他国の優れた文化を素直に吸収する面で秀でています。

世界最大の都市であるエスタミルを有しているのは、これからも他国の発展ポイントを吸い取る上で強い優位点として働くことでしょう。

 

 

更に、クジャラートはサルーインの戦乱で最も多くの利を得たと思われます。

 

外交面。

ローザリアとも騎士団とも関係は最悪でしたが、エスタミル防衛戦でなんかチャラになったような空気があります。

 

内政面。

タルミッタ太守トゥマンさんの失踪により、当面の内乱の芽がひとつ摘まれました。

また、盗賊ギルドでジャミルさんがのし上がることになりそうなので、ジャミルさんとパイプのあるウハンジさんは上手いこと彼を活用して統治に役立てそうです。

 

領土面。

もともとクジャラートの政策で、溢れる人口を移民させていたフロンティア。

サルーイン、ジュエルビースト、ヴァンパイア等の脅威が一掃された結果、フロンティアはガチフロンティアとして有望な地に一転いたしました。

フロンティアはいまは荒れ地ですが、中緯度地帯で水源も豊富と、モンスターの脅威さえなければ大発展する可能性を秘めております。

もちろん開拓に時間は要するでしょうが、フロンティアの本格発展によりクジャラートは中国+アメリカのような存在になる訳ですからその潜在力は凄まじいの一言です。

 

人口は正義を体現するのが今後のクジャラートですね。

 

 

但し、政治の拙さによる内乱リスクは否めません。

ウハンジさんやジャミルさんがいる間はなんだかんだ上手くやるでしょうが、感覚的には100年に1回くらい大きな内乱を起こしそうなお国柄ではあります。

ただ、政権は死すともクジャラートは死なず的に、内乱を繰り返すたびにかえって統治や技術を洗練させて、本当に現代の中国+アメリカみたいな大国に化けてしまいそうでもありますね。

 

膨大な人口とフロンティアスピリットは、バファルやローザリアとも違う、大衆的でロックでアナーキーな文化を生み出しそうでもあり、住んでて楽しそうとも思います。

 

 

 

騎士団

いちばん闇が深まりそうなのが騎士団領です。

再びミニオンが暗躍するとしたら、まず狙われるのは騎士団領でしょう。

 

平和到来による武人軽視。

人が暮らすにはもとより適さない厳しい環境。

ミルザやオイゲン公の意志はどこへやらの精神的退廃。

今後をリードするのはあのラファエルさんという尽きぬ不安。

 

テオドールさん乱心事件の際、ご本人は偽物だったのでフォローもまだできますが、彼に従ってノリノリでバイゼルハイムを攻めていたモブ騎士にドン引きした人も多いのではないでしょうか。

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世界規模の治安改善・交易発達などの流れはことごとく騎士団のマイナスに作用しそうですので、彼らの生きる道は傭兵稼業になるしかなさそうです。

 

他国の軍縮を受けて代わりに野良モンスターを討伐するとか、多少ミルザの道に反しつつも他国の内乱に助っ人したりするとかして、現金収入確保に躍起になるのでは。

 

上手くやれば、武力を活かして絶対安全がウリの銀行業を始めたり、鍛冶精工技術を活かして名産品を開発したりと、スイスのような発展を狙うことは可能かもしれませんが……。

なんなら傭兵業を通じて他国の政情をいち早く探ってインサイダー取引に励むとか。

 

目立つとラファエルさんに粛清されそうなのでイノベーションも起きにくいかなあ。

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発展の兆しが見えぬまま50年も100年も時間だけが経過すれば、騎士道精神の荒廃はますますえらいことになりそうで、闇の勢力が再び跋扈する一因にもなりそう……。

 

 

 

バルハラント・リガウ島・ワロン島・サンゴ海

富裕な貴族や商人の観光客が増えそう。

シフさんはそんな風潮を嫌がりつつも黙認してくれそう。

地味にグレイさんやシルバーさんやゲラ=ハさんはノリノリでガイドしてくれそう。

 

 

 

 

 

以上、私見をつらつらと書いてみました。

間違っても公式見解みたいに受け取らないでくださいね。

あくまで書いた方も読んでくださった方にも暇つぶしであります。

 

世界観がしっかりしているコンテンツは、考察や妄想をするのも楽しいですよね。

こうした素敵なコンテンツを生み出すクリエイターさんがしっかり遇される仕組みが世の中に整っていきますように。

 

 

ミンサガ「好きなイベント・風景(9週目攻略の感想)」 - 肝胆ブログ