肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

漫画「ミナミの帝王 失踪留学生編 感想」作:天王寺大先生 / 画:郷力也先生(週刊漫画ゴラクNo.2697)

ミナミの帝王「失踪留学生編」の竜一さんが格好よすぎてかんたんしました。

いつの間にやら立派な貫禄をお持ちになって……。

 

www.nihonbungeisha.co.jp

 

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失踪留学生編。

外国人留学生が学費&生活費&借金のために掛け持ちバイトで疲弊し大学へまともに通えず行方知れずになる問題(+そんな留学生を野放図に受け入れまくってきちんと管理していない某大学問題)を題材にした章になります。

 

 

以下、ネタバレを一部含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のヒロインはベトナム人留学生のシュアンさん。

褐色童顔系のかわいらしい女性です。

最近のミナミの帝王はマンゴー保育園の沙也加園長といい、宗教法人買い取り編のルリカさんといい、クセのある美人が多く登場してきて実にいいですね。

 

 

で、シュアンさんは「失踪留学生」のテーマ通り、夢を抱いて日本に来たものの苦労して騙されて酷い目に遭いかけてと非常に気の毒な感じになるんですね。

 

そこへ、彼女に一目ぼれした竜一さんが救世主的活躍をしてくださる訳ですよ。

(そういえば以前もアジア系女性に恋してアンニョンソウルしたことがありました)

 

危うく強姦されそうになったシュアンさんを見事に救出してですね。

 

 

「私はもう恥ずかしくて生きていけない」

 

と消沈するシュアンさんに対して竜一さんが!

 

「シュアンちゃん 俺も もう 子供やない」

「人間誰にも人には見せられへん部分がある」

「そんなとこを抱えながらも健気に生きてるさかい……」

「人間はえらいんや!」

 

「誰しもすねに傷を持って生きてるもんや」

「その傷を俺は……」

「醜いとは思わへん!」

「愛おしいやないか……」 

 

と説きほぐしながらミナミの灯りのしたを歩くのですよ!

 

これは竜一さん史上でも最高に男前な竜一さん

ほんまご立派になられたものです。

彼も様々な魅力を持つ人物ですが、格好いい竜一さんを見たいファンにとってこの章は必読ものでありますよ。

 

 

まあ、最終的なオチはあまりにも強引で酷い展開になってしまいましたが……。

メタ的には漫画設定に影響するから仕方ないのでしょうけど。

 

竜一さんに更なる幸せあれかし。

 

 

 

 

今号のゴラクは他にも見どころの多い巻でございました。

 

 

白竜HADOU「警察の森」編。

最終ページの

 

鷲田:「決着をつけようぜーーーッ!!」

日野:(……ッ!?)

 

にフフッとなりました。

「決着をつけよう」という緊迫すべき場面で、そのフリが唐突過ぎて相手が「??」とついてこれていない構図がシュールでいいですね。

 

 

 

シニザマ「松永久秀編」。

従来の梟雄説通りの松永久秀さんが描かれています。

死亡カルテ

松永久秀

自爆(第一次爆傷による爆死)

享年68歳

松永久秀まるで子供向け番組の怪人のように自爆した

それは乱世においても唯一無二の死に様だった

 

という解説がジワります。

忠臣説を調べていない訳ではなくて、梟雄説のほうがゴラク読者層にウケると判断されたような印象。

まあそうかもなあ。

要は読者が読みたいものが積み重なっていった結果が梟雄説なんだろうし。

 

 

 

江戸前の旬「1046話~宝石~」。

魚と宝石の近似性だけで1話使っている展開が面白いです。

 

「寿司ダネのイカもダイヤのように包丁の入れ方で見た目や味を変化させることもできるし、ルビーのように加熱処理することでより色を鮮やかにすることも出来るんです」

「さしずめルビーはマグロの赤身のヅケってとこね!」

「確かにイクラなんかはよく宝石に例えられるような…」

「親方! マグロのブロックは赤いルビー…寒サバの青はブルーサファイア サヨリの輝く体の色はまさにダイヤモンド…」

 

と、おっしゃる通り確かに魚介類の美しさは宝石に匹敵するとは思うのですけど、こうして文字に起こすと絶妙に味わいがあっていいですね。

 

 

 

ゴラクも相変わらず元気で面白いです。

 

 

ミナミの帝王は次号から「"暴走老人”編」が始まるとのことですが、お車関係でしょうか。引続き注目を集めているテーマですね。

 

はやくレベル5の自動運転が普及しますように。

レベル5の自動運転が普及するような世の中になっても萬田金融の商売は順調でありますように。