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かんたんにかんたんします。

芦名家小説「会津執権の栄誉 感想」佐藤巖太郎さん(文春文庫)

 

金上盛備(かながみもりはる)さんを主軸に、落日の芦名家(蘆名家)を描いた小説「会津執権の栄誉」が地に足の着いた読み応えに富んでいてかんたんしました。

 

books.bunshun.jp

 

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芦名家は会津に根を張る有力大名でしたが、嫡男の夭折等がありまして、後継者を佐竹家からもらうか伊達家からもらうかで家中が二分し、佐竹家と結んだものの最終的には伊達政宗さんに滅ぼされてしまうという顛末を辿ったお家でございます。

 

こちらの小説は末期芦名家の様々な立場の武士を主人公にした連作短編集でして、構成としましては

  • 湖の武将(主人公は富田隆実さん)
  • 報復の仕来り(主人公は芦名家馬廻役の桑原新次郎さん)
  • 芦名の陣立て(主人公は金上盛備配下の白川芳正さん)
  • 退路の果ての橋(主人公は芦名領の農兵の小源太さん)
  • 会津執権の栄誉(主人公は金上盛備さん)
  • 政宗の代償(主人公は伊達政宗さん)

 

となっています。

 

 

金上盛備さんと富田隆実さんは信長の野望等にも登場するのでご存知の方も多いかもしれません。

 

信長の野望・大志の金上盛備さん。

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人呼んで"会津執権”。政治面でさすがの高い評価を得ています。

 

 

富田隆実さん。

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なかなかの武勇評価ですね。攻城心得持ちなのも大きい。

摺上腹の戦いでは名門芦名家の意地を示す活躍をなさります。 

 

 

芦名家を滅ぼした伊達政宗さん。

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強い。

色々言われることもありますが、当時の奥州秩序の中であれだけ暴れたり、その後の統一政権の中でしたたかに生き抜いたりした政宗さんはやはり尋常でない傑物でしょう。

 

 

 

小説の詳細なネタバレはいたしませんが、基本的に史実通りに芦名家が滅びの道を歩む中、芦名家で生きる一人ひとりの人間的な葛藤や覚悟や意地を誠実に描いたような小説になっています。

いわゆる大胆過ぎる歴史解釈や面白すぎる創作要素をウリとするタイプの小説ではなく、史実を舞台に「リアリティある人間を描く」タイプの小説でして、好みです。

 

 

 

メイン主人公の金上盛備さんはとりわけイイですね。

 

すごい人なんですよ。

彼の高い実力は小説内でも十二分に描写されているのです。

 

当時の中央政界の情勢を正確に把握し、近隣で最も勢いのある伊達家ではなく、豊臣秀吉さんとの繋がりが深い佐竹家を選ぶ政略センス。

芦名家が伊達家か佐竹家かで紛糾したのは1587年。

秀吉さんが九州征伐をやっている頃で、現代人から見ればそりゃ秀吉さんを選ぶわとなりますが、当時の奥州で秀吉さんの動きをきちんと把握・評価できていた人がどれだけいたことか。のちの小田原征伐時ですら上手く立ち回れない奥州勢が多くいた訳ですからね。

実際、金上盛備さんは上洛経験もあり、秀吉さんたちと謁見したり、官位を得たりと、当時の奥州では激レアな都会通だったようです。

 

その上で、摺上原では富田隆実さんたちを含め見事な陣立てを行い、序盤は伊達家相手に優勢を取るという軍略センス。

伊達成実さんや片倉景綱さんと互角以上に戦ったという史実はすごいと言うしかありません。

 

 

しかしながら……

 

足元、芦名家中の綻びを止めることはできず……。

摺上原での戦いでは、日和見・撤退する芦名家臣が続出し、遂に彼は孤独な突撃死をすることになるのです。

 

この、金上盛備さんの敗死に臨む描写がとてもいいですね。

あえて詳細な引用はしませんが、敗因を「慢心」とする佐藤巖太郎さんの文章がとてもいいのですよ。

 

実力も実績もある、それに見合う人格も誇りもある、そんな優れた金上盛備さんの弱点はただひとつ「慢心」であると見抜く豊臣秀吉さんや伊達政宗さんがね。

こういう人間描写がね、実に読んでいて面白いんです。

 

マクロな視点ではすべて正解を選べるのに、身近なミクロの支持は集めきれない偉才。

阿波三好家の篠原長房さんなんかもそんな印象がありますが、こうしたどこか不安定なものを孕んだ強さ賢さってのは美しいものだと思うよ私は。

 

 

他の主人公たちも、滅びつつある芦名家に相応の忠義や思い入れをもちろん持っているんですけど、同じくらい一人ひとりの人間的な事情や経緯や反骨やコンプレックスみたいなのが混じっていて、合理性だけで動くのではなく、人間的心情に大きく拠って動いているところがよくてですね。

著者の人生経験の豊富さ、人間社会の確かな観察眼を伺えて満足度高いですね。

史実と人間のどちらも活かして物語を書いてくれる人、好き。

 

 

 

一転、最終章の伊達政宗さんのパートは、同じように政宗さんならではの人間的動機をしっかりと描写しながら、伊達政宗豊臣秀吉徳川家康という大大名たちのスケール感がみなぎっていて、それまでの芦名家中の諸々との対比が鮮やか過ぎるくらいに決まっていて超いいんです。

本当に、視点、スケール感が、芦名家中とは残酷なくらい隔絶されていて素敵。

大大名たちが見ているものと、芦名家中のあれこれで描かれているものの世界観が違い過ぎるの。

そして、繰り返しではありますが、その中でもまた政宗さんや秀吉さんや家康さんの人間がクオリティ高く記されているのがほんまに面白い。

いいシメの章でございました。

芦名小説でありながら、伊達政宗さんの好感度も高まるのがスゲェ。

豊臣秀吉さんや徳川家康さんのスゴさもめちゃくちゃにスゴくてスゴいから広くおすすめですよ。

 

 

 

最後に、畿内史好きの者としては、金上盛備さんの回想で現れる豊臣秀吉さんのこんなセリフが実に響きます。

 

「わしが逆臣明智日向守を打ち滅ぼした時には――」

花洛の聚楽第に伺候した際の、関白秀吉の言葉である。

「世の中の変化の兆しは、すでにあった」

畿内の人々は、殺し合いの世に疲れ切っていた。変化が始まっている時世に、古い手法で主君を弑しても逆臣に与する武将はいない。勝敗の帰趨は、すでに合戦の始まる前に決していたのだという。

織田家の後継者争いでも、わしは、特別なことなど何もしていない。変化を見極めずに今までと同じ手段を繰り返そうとするとき、人は自ら崩壊へと進んでいく。わかるか、金上入道」

人は自ら崩壊へと進んでいく――。ただの因果応報を説かないところに、実践者である秀吉らしさが出ている。

 

この秀吉さん、この史実解釈、とても好みです。

 

 

 

 

いろいろ長々書きましたが、優れた芦名小説であり、優れた政宗小説でもあり、優れた戦国時代小説でもあると思いますから、広く歴史小説好きに自信をもって推薦したいですね。

 

これほどにレベルが高い歴史小説がこれからも増えて、そして出会うことができますように。

 

 

 

 

「じゃりン子チエ 文庫版5巻感想 お好み焼の焼き方」はるき悦巳先生(双葉文庫)

 

じゃりン子チエ文庫版の5巻が名場面の連続でかんたんしました。

 

www.futabasha.co.jp

 

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5巻に収録されている話は次のとおりです。

 

  • 楽しい正月のむかえ方…?の巻
  • 雷蔵の手紙の巻
  • ドロボーのおみやげの巻
  • キツーイ取り調べの巻
  • おいしいお好み焼の作り方の巻
  • オケラのテツの巻
  • とことんオケラのテツの巻
  • ソムデン・ポチョムキッドvs.マッドドッグテツの巻
  • 天丼パーティーの巻
  • レディー・幕ごはんの夢①の巻
  • レディー・幕ごはんの夢②の巻
  • レディー・幕ごはんの夢③の巻
  • ツイてる男とツイてないみんなの巻
  • ラクタ市に向かっての巻
  • それぞれのガラクタ市の巻
  • ラクタ(人間)市の巻
  • おとこマルタ君の巻
  • 変装の効用の巻
  • テツはどこに…?の巻
  • 人間の戦いの巻
  • センセのデートの巻
  • 『中学生の友』の巻
  • いい相談相手を見つけようの巻
  • 恋する二人の巻

 

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃりン子チエの各キャラクターを掘り下げていくうえで、重要なファクターが続出ですよ。

 

テツとヨシ江はんの過去、「市川雷蔵名義のラブレター」の行方。

ボクシング東洋チャンピオンと互角以上に戦い、単純なパワー勝負ならおバァはんにも負けないことが判明したテツ。

渉先生の恋愛と、恋愛面では圧倒的上位存在として君臨するヨシ江はん。

ひらがなとカタカナを読める小鉄

春になるとノイローゼになるアントニオジュニア。

赤福を仲良く分け合う大阪下町の家族。

百合根オッちゃんのお好み焼講座。

 

いずれも必読性が高いものになっておりますよ。

 

 

 

チエちゃん

渉先生の恋愛に、少し背伸びして関心を示すのがかわいらしいです。

初めて覚えた恋愛という概念を、赤福を食べながら家族に問題を出すのがいい。

そうやみんな集まってるからウチちょっと問題出そかなぁ

この赤福がノドにつまったら苦しいやろ

そやけどこうゆうので苦しいのはとれたらすぐ治るやろ

ほんならノドにつまるもんもないのに苦しいのはどんな時でしょうか

それは楽しいねんけど

楽しいのんと同ンなじ位苦しいねんな

 

そんなチエちゃんをにこにこ見守っているヨシ江はんやおバァはんもいい。

「それ首つり自殺とちゃうか」と答えてしまうおジィはんもいい。

 

 

テツ

ワシなんでお母はんに勝ったんや

あれがもしマグレやったら勝てる思て今度お母はんに抵抗したらワシえらい目にあうもんな

とにかくそこらへんをはっきりせんことにはワシ危なぁてお母はんに会うわけにはいかんのや

 

……と、(変装していた)おバァはんにケンカで勝ってしもたものの、なんで勝ったのかが分からずに混乱して身を隠すテツがかわいいのです。

そのあとキッチリおバァはんと花井先生にカタにハメられるところも、刃牙のアライJr.感があってかわいい。

 

おバァはんの旧友の女詐欺師や、渉先生の彼女等、出会う女性陣から基本的にモテてしまうところも含めて本当にズルい男であります。

 

 

ヨシ江はん

かつてテツにもらった市川雷蔵名義のラブレターを燃やすシーン、

そやけど女はアホやね

こんな手紙長いこと大事に持ってるんやから

なんでか……

お母はんそう思いましたわ

こうゆうもんは持ってない方がええんですわ

 

渉先生を柔らかく諭すシーン、

でもわたしは女の味方をしますよ

いってもらわない方がいい時もありますしどんなことでも知りたいとゆう時も…

でもそうゆうことを考えなくてすむようになるには時間がかかるんじゃないですか

恋愛をしてる間は無理ですよ

 

と、感情に揺れ惑うキャラクターがおおいじゃりン子チエ界にあって、ひとり上位次元で安定しているヨシ江はんが素晴らしいです。

彼女は、連載開始時の家出を克服してから、本当に強くてしなやかですね。

 

花井先生の

ヨシ江はんは簡単に男の立場になって考えるようなアホやないよ

という評も実に鋭い。

 

こうした、ハッキリした物言いからは遠く、されど味わいや響きがあるような言葉の使い方、小津安二郎映画みたいで好き。

 

 

あと、侵入してきた泥棒を棍棒でぶん殴って始末するヨシ江&チエ母娘も好き。

 

 

小鉄

ひらがなカタカナを読めることまで判明したチート猫の小鉄さん。

 

そんな小鉄さんが

ワシ チエちゃんと遊ぼ

チエちゃんと居ると気持ちがスカッとするからな

 

と、飼い主の前で逆立ちしてアピールに努めているのに、チエちゃんにつれなくされて転んでいるところが実に愛しい。

人間以上に人間のことをよく理解しているにもかかわらず、人間の物語に介入はできないという小鉄さんのポジションいいですね。

 

 

アントニオジュニア

おまえ考えたことないんか

なんでオレらは猫やねん……

 

春になるとノイローゼというか、空虚な哲学者になるジュニアさん。

なんでオレらは猫やねん……ってごっつうパワーの強いワードに驚きます。

 

ヒラメちゃんの歌で元気になった後は、小鉄さんに鬱陶しいくらいテンション高く絡んでいくところも手のかかる弟感があって愛くるしい。

 

 

百合根(お好み焼き屋のオッちゃん)

1話まるごとお好み焼の作り方を語る回が必見ですよ。

 

特に

キャベツはちょっと多いかなと思うくらいが良い

つまりそのスルメをカンナでけずったような

そのスルメの糸切りみたいなの…

「最近のお好み焼はこれが入ってないどー」

それを全体に軽くばらまく

このスルメが鉄板で焼かれた時の香ばしいにおいがいやが上にも食欲をケダモノにするのだ!!

次に紅しょうがのミジン切りを全体にばらまく

とたんにお好み焼がカラフルになるど~~

 

のくだりが好き。

(個人的には、スルメは味が強いのでちょっとでいい派です)

 

 

 

 

 

そんなこんなで、ますます登場人物の群像劇が充実してきた5巻でした。

じゃりン子チエにこんな情緒深い恋愛要素あったんやなあ。

 

次巻以降の展開もまったく覚えていないので楽しみです。

各キャラの彩りがいっそう豊かになって笑わせてくださいますように。

 

 

「じゃりン子チエ 文庫版4巻感想」はるき悦巳先生(双葉文庫) - 肝胆ブログ

 

「じゃりン子チエ 文庫版6巻感想 百合根の哀愁」はるき悦巳先生(双葉文庫) - 肝胆ブログ

 

 

麒麟がくる「第六回 三好長慶襲撃計画 感想とウルトラセブン」

 

大河ドラマ麒麟がくる」、遂に三好主従がおおいに活躍する回が放映されてかんたんしました。

 

www.nhk.or.jp

 

 

大河ドラマの放映タイトルに「三好長慶」が冠される日がくるとは。

 

内容としても

 

等々、見応えある回でございました。

三好主従はあくまで脇役なので、しばらく登場シーンは減ると思いますし、畿内史関係の掘り下げもここらが限界ギリギリの線だとは思いますけど、これだけでも充分過ぎるほど嬉しいものですね。

 

 

それにしても三好長慶さん襲撃計画。

これはたぶん「(足利義輝さんの暗部だと解釈されそうな)1551年の暗殺未遂×2は取り上げませんよ」「(ドラマ的に)悪いのは細川晴元さんです」ということだと思うんですけど、そういう史実解釈とドラマ制作の狭間的な話は置いておいて、「歌っているところを襲撃される三好長慶さんのマクロスヒロイン」感がただただ愛しいと私は思うのです。

 

史実の三好長慶さん、暗殺されそうになったときは自分で刺客に脇息ぶつけて身をかわしているし、基本武闘派だし、本来は決してヒロイン属性あふれるタイプではないはずなんですけど。

 

……いや、そうでもないか。

教興寺の戦いなんて、籠城している長慶さんを救いに畿内各地から六万もの兵が集まってきたんだもんな。

 

あれ? 史実でもヒロイン? 

そうか……そういうことだったのか……(ゲッター線汚染)。

 

「三好長慶とは」分かりやすい最近の研究とかの解説 - 肝胆ブログ

 

 

 

明智光秀細川藤孝三好長慶松永久秀という四人で、真紅の紅葉散る中庭で刺客と戦う絵面、超よかったですね。

最近の時代劇とは一線を画した色使い。

どちらかというと、「カラー映画」「総天然色」とか言われていた頃の時代劇(地獄門とか)を彷彿とさせるものがあるようにも思います。

 

 

チラッと出てきた大柿城攻防戦での「エイトオエイ」も本当にいい。

いまのところ、大河ドラマとしては第2回「道三の罠」が一番好きで、斎藤道三本木雅弘)さんのヒリつくような深謀演技に加え、陣太鼓や「エイエイエイ」「エイトオエイ」を何十分もたっぷり堪能させてくれたのが堪らないんですよ。

中途半端なBGMよりも、太鼓と掛け声が生み出す、ある種「祭」のような高揚感が戦にはよく合うと思うのです。

この戦演出だけでも私は「麒麟がくる」を超推すよ。

 

 

ドラマ終了後、紀行に越水城が出てきたのにもたまげました。

www.nhk.or.jp

まさかドラマ本編に登場していない舞台、しかも史跡がほとんど残っていない越水城を出してくれるとは。

こういうことをきっかけに、兵庫県で三好ファンが増えたり、信長の野望で当たり前のように越水城(と芥川山城)が実装されるようになったらいいなあ。

 

 

真面目な話をひとつだけ加えるとすれば、明智光秀さんと細川藤孝さんのいう「本来あるべき姿……足利将軍を各地の守護がしっかり支える姿、国衆も民もひとつになって世の安寧に尽くしている姿」が、なぜそうなっていないのか、あなたたちはもっと真剣に考えた方がいいのでは? 誰か特定の人物のせいにしていていいの? とは思います。

(あくまでドラマの現時点段階の話です)

そういう視点を補うべきなのが、斎藤道三さんであり、織田信秀さんであり、三好長慶松永久秀主従な訳で、実際にこれだけ豪華な人物・役者陣を揃えてもいるのですから、ドラマにおける明智光秀さんの志がこれからますます磨かれて強靭なものになっていくといいですね。

 

 

引続き「麒麟がくる」が盛り上がりつつ、再び三好主従が存分に活躍する日も訪れますように。

 

 

 

 

以下、完全な雑談、というか戯れ言です

一説には、「麒麟がくる」のタイトルはウルトラセブンオマージュの傾向が見られるそうですね。

 

 

すなわち。

 

今般の「三好長慶襲撃計画」は「セブン暗殺計画」由来だと。

 

 

ははーん。

 

ということは、ウルトラセブンたる三好長慶さんが、いかなる戦いにも負けたことのない無敵の細川京兆家(特技:分身、というより分裂)に挑むことを強調されているのでありますね。

 

なるほど、これはよくできている。

 

 

確かにウルトラセブン三好長慶さんの類似点が多いことはよく知られています。

  • 頼りになる兄弟がいる。
  • 優秀な息子がいる。
  • 妻の影は薄い。
  • 娘がいる説もある。(パパはウルトラセブン松永久秀室)
  • メガネが重要。(ウルトラアイ/20XX)
  • 鋭い刃物を持っている。(アイスラッガー/岩切海部等)
  • 三体のしもべがいる。(カプセル怪獣三好三人衆
  • 部下には厳しい。(ウルトラマンレオ松永久秀
  • その部下が息子の面倒を見てくれる。(ゼロ/義興)
  • 過労で動けなくなるまで戦い続ける。
  • でも本当は戦闘員ではない。(恒点観測員340号/連歌観測員344号)
  • 出身地も近い。(M78星雲/〒771-2304 徳島県好市三野町芝生822芝生城跡)

 

よし。

これらの根拠を踏まえれば三好長慶さんとウルトラセブンは科学的に完全一致していると言っても過言ではないと思われます。

 

おそらく「麒麟がくる」で三好長慶さんが御臨終になる際も、松永久秀さんに向かって「いま沈んでゆく夕日が私だ。そして、明日昇る朝日がお前だ」等と悲しい遺言を残されるのでしょう。

(そして続編では何事もなかったかのように復活されているのでしょう)

 

 

 

なんでこんな当たり前のことをいまさら言っているかといいますと。

 

三好長慶ウルトラセブンということを踏まえれば。

 

「西へ」の明智光秀さんは、ウルトラ警備隊ということになるのであります。

 

明智光秀ウルトラ警備隊隊員説。

 

 

誰?

射撃が上手いからソガ隊員?

 

という意見も出るかもしれませんが……

 

 

私はあえて明智光秀=フルハシ隊員説を提言したい。

 

 

なぜなら、明智光秀さんの一番の特徴は「美濃斎藤家家臣」であり「(やがては)幕臣」という両属性にあるからですね。

 

ウルトラ警備隊員の中でこれに近い特徴を持つのはフルハシ隊員しかいません。

 

 

なぜかって?

ここまでヒントを出せば、勘のいい方ならお分かりでしょう。

 

 

そう、明智光秀さんは、畿内へ行くときは「フルハシ隊員」、美濃や越前で活動するときは「アラシ隊員」として二つの立場を使い分ける活躍をなさることをアピールされているのですよ。

 

言うなれば幕府はウルトラ警備隊で、斎藤家や朝倉家は科学特捜隊なんですね。

 

 

 

NHKさん、分かりましたよ。

伝わりました。

 

タイトルに隠されたメッセージをこうやって丹念に読み解けば、結論はひとつ。

 

麒麟がくる」終盤、老境に入った明智光秀さんの演者を長谷川博己さんから毒蝮三太夫さんにサプライズチェンジされることを今のうちから仄めかしているということなんですね。

 

これには美濃のマムシも苦笑い。

 

若いときから大物に囲まれて育った明智光秀さんは悪い意味で怖いもの知らずになり。

織田信長さんに「うるせえこの野郎」等とうっかり毒舌を吐いてしまって関係が悪化し、本能寺の変に至ってしまうということか。

なるほどなあ。

 

 

ネタバレしてしまってすみません。

 

 

 

以上!

 

 

 

麒麟がくる「第二十二回 京よりの使者 感想 足利義輝=ノンマルト説か」 - 肝胆ブログ

 

信長の野望20XX「戦国大河コラボ 戦国主従紀行録」

 

20XXの戦国大河コラボイベントが短いながらも味わいのあるテキスト、そしてほどよく腕を試される難易度っぷりでかんたんしました。

 

↓イベントのリリース

nobu201x.gamecity.ne.jp

 

 

勝ち鬨をあげる推しメン二人。

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戦国大河というスマホゲームとのコラボイベントになります。

私は未プレイなのでよく分かりませんが、戦国時代を題材とするゲームって本当に増えましたね。三好家や龍造寺家が厚遇されるゲームも増えてほしいものであります。

 

 

 

 

イベントのストーリーでは上杉謙信さん、武田信玄さん、真田幸村さん、織田信長さんが取り上げられていました。

 

とりわけ、上杉謙信さんと武田信玄さんは、早くに失った家臣・弟との邂逅が描かれていてよかったですね。

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201Xでの“馬”名場面を振り返る武田信繁さん。

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20XXになって、201X時代と繋がっているキャラと繋がっていないキャラが混ざっている感じですね。

201X時代にキャラが立っていた勢力はそのまま続投なんでしょうか。

 

まあ、20XXでグラが星5バージョンになったとしても、血河浅井長政さんのように「着替えた」で済ませることも可能でしょうしね。

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攻略面では、全体的に難易度が低くてありがたい感じです。

 

が、20/2/20に追加実装されたEX2のステージ3だけはかなり難易度高いですね。

たまたま私の手持ち武将との噛み合わせがよかったので、参考までに攻略情報を書いておきます。

 

メンバーは次のとおり。

 

爽風の大志鍋島直茂さん。

ボス殺し担当および顔のよさで周回を飽きさせない担当。

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三好長慶さん。

天邪屍担当および便利バッファーおよびパニッシャー係。

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クリスマス松永久秀さん。

強力バッファーおよび状態異常対策係①。

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寿桂尼さん。

バッファー及び状態異常対策係②。

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陽泰院さん。

バッファー及び状態異常対策係③。

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状態異常対策係は上手くいけば不要なんですが、操作ミスしたとき用に保険です。

 

これに、武芸者の範囲アタッカーを借りて、弾薬箱を使って開始します。

 

 

バトル1。長慶さんに片付けてもらいます。

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バトル2。フレンドさんに片付けてもらいつつ、クリ秀さんのバフスキルを直茂さんに当てておきます。

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ちなみに凶兆を踏むと高敏捷でぶん殴られますので気をつけましょう。

 

 

バトル3。大ボスのがしゃ狂骸さんが登場します。

私は関ヶ原異聞のEXをプレイできなかったので初対面。

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がしゃ狂骸さん、縦陣を揃えていくと自身に防バフをかけるので、むしろ横陣を揃えていく方がいい感じです。

また、がしゃ系ボスなので雑魚敵をどんどん復活させますから、長期戦は困難だと思います。強い武芸者やジャベリンでパッと倒す方が近道かと。

 

 

兵器で雑魚を減らし、直茂さんにバフを集めて攻撃。

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これで生命力を1まで削ります。

 

 

すると……

なんか小さくなって復活しよります。

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硬質・大を持っておられるので、引続き強い攻撃でシバくか、まきびしや薄金を使って反射ダメージで倒すかがいいでしょう。

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屍に強いアタッカーなら、溜めがなくてもバフが少なくても倒せたりします。

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強いぞナベシマン。

ボスも含め、屍4体を確殺してくれるのが楽しい。

敵側からすると弾数の多いロシアンルーレットみたいで嫌だろうな。

 

 

そういう訳でかなり強いボスですけど、報酬もいいですし、手持ちによっては挑戦してみてもいいんじゃないかなと思います。

 

これからも屍主体のステージがときどき登場して鍋島直茂さんの活躍シーンが確保されますように。

 

 

 

「三好長慶とは」分かりやすい最近の研究とかの解説

 

大河ドラマ麒麟がくる」に登場したり、信長の野望20XXで人気キャラになっていたりと、三好長慶さんの知名度が最近急に向上していてかんたんしている一方、彼がどういう人物なのかを分かりやすくまとめているサイトや書籍が意外と少ないので、自分なりの最近の研究を踏まえた現時点の理解をとっつきやすい形で書き記しておきます。

ご参考になれば幸いですが、しょせん私の素人理解ですし、あえて単純化して書いていますのでご留意くださいまし。

 

 

どんな顔?

こんな顔です。

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肖像画の讃(バックの文章)には「按成一剣定天下」と書かれており、「武力で天下を安定させたよね」と功績を称えられています。

あと、特別に下賜された「桐紋」が衣装に描かれています。

 

 

 

何をした人なの?

雑に言えば、応仁の乱以来、ずうっと戦乱が続いていた当時の首都圏(畿内地域)に平和をもたらした人です。

 

 

その過程で、

  • 一時的に足利将軍を京から追放して首都を単独支配
  • 室町時代の有力守護である細川家・河内畠山家の勢力を吸収
  • それまで武家支配が及んでいなかった大和を侵略
  • 結果、五畿内(山城・摂津・大和・河内・和泉)を支配下
  • 足利将軍に代わって改元を主導、天皇即位式を警護
  • 石垣や居城移転や鉄砲やキリスト教等の先進事例を多く採用
  • 寺社や朝廷を保護し一揆を抑止し交易を促進し治安を改善

 

等の画期的な成果を上げられています。

 

 

言い方を変えれば、

後の織田信長さんたちが活躍できる下地をつくった人、

ややこしい室町時代的勢力を一掃してくれて、実力と名分さえあれば中央政界でデカい顔ができる前例をつくっておいてくれた人、

でもあります。

 

 

基本プロフィールは?

徳島県出身。

1522年~1564年。

年が近い有名人は武田信玄さんや陶晴賢さんや毛利隆元さん。

 

居城は西宮市(越水城)→高槻市(芥川山城)→大東市/四条畷市(飯盛城)。

お墓は京都の大徳寺聚光院(通常非公開、たまに特別公開)や堺の南宗寺等。

 

 

 

強いの?

戦も政治も異常に強いです。

 

決戦をするたび大勝利、しかも最終的な動員兵力は約6万にのぼるという。

世論工作もやたら上手く、足利義輝さんとの関係がこじれた際には、なぜか「足利義輝三好長慶に謀反」と世間に言わせてしまう始末です。

 

 

 

弱点はないの?

運と寿命(享年43歳)。

 

 

 

天下人なの?

諸説あります。

 

戦国時代や江戸時代初期の文献では「天下主」「天下執権」等と天下人っぽい表現で讃えられていました。

当時の「天下」は「五畿内」を指す説が近年有力なので、戦国時代に初めて五畿内を支配した彼を「最初の天下人」と呼ぶ人も増えてきています。

 

が、そもそも「天下人」という言葉に明確な定義がないので、

  • 全国支配をしていないから天下人ではない
  • 官位が従四位下どまりだから天下人ではない
  • 最終的に足利義輝さんと手を結んだから天下人ではない
  • とにかく天下人ではない

等の声も多い状況です。

皆さまの思う「天下人」のイメージに当てはめて判断いただければよいかと。

 

総じて、当時の人からは高評価、現代ではマイナーさもあって評価が混在、といったところでしょうか。

  

 

 

そんな話はじめて聞いた or これまで聞いた話と違う。

天野忠幸さん(現:天理大学准教授)等の研究が2000年代頃から急速に進みました。

もともと応仁の乱をはじめとする畿内史がややこしい上、織田信長さん以降の歴史の主役と直接関わっていないこともあり、研究・創作ともにそれまでは題材になりにくかったようです。

 

世俗的な眼から天野忠幸さんの功績を挙げると

  1. 三好家関係の一次史料(当時の文献)を整理した
  2. 逆に、三好家関係の俗説(講談や小説等の創作要素)を除外した
  3. 三好長慶さんや松永久秀さんの魅力的な人物像を提示した

 

というところで、1・2のおかげで最近は三好家界隈の研究がとても盛んになっていますし、3もあって私も含めたアマチュア歴史ファンも三好家トークを楽しめる状況になってきた次第でして。

3はあくまで仮説段階だと思いますが、1・2の基礎的事実の整理については学問的に定説になりつつある段階だと認識しています。

 

 

一方、江戸時代後期(頼山陽さんの創作等)から続く伝統的な三好長慶さん像は松永久秀さんに下剋上された残念な人」「晩年はボケた」でして、こうした昔ながらのイメージをお持ちの方もいまだ多く。

また、2000年代の「ニコニコ動画」や「信長の野望・革新」が盛んだった頃は、松永久秀さんが「梟雄キャラ」「義理1キャラ(すぐ裏切るキャラ)」として人気者だったこともあり、なおさら三好長慶さんは梟雄久秀さんの踏み台のような扱いを受けることも多く。

 

 

要は、2020年現在は「最近の研究」が浸透している途上、というところです。

初めて聞いた、で当たり前ですし、

聞いていた話と違う、でも当たり前です。

わざわざ能動的に調べて喜んでいる人の方がレアです。

 

そもそも、戦国時代の学術的な研究自体が戦後の学者さんたちの努力でようやく盛んになってきたところですし、 一口に戦国時代といってもプロもアマも縦割り横割りが激しくてなかなか互いの研究成果が上手く共有化されない構造課題があったりして、どうしても最新研究が定説化するには時間がかかっちゃうものなんですよね。

 

 

 

松永久秀さんに下剋上されたんじゃないの?

されてないです。

当時の文献では最期まで久秀さんは長慶さんに忠節を尽くしていますし、長慶さんや三好一族の連続死で久秀さんは何ひとつ得をしていません。

むしろ「松永久秀忠臣説」が人気出てきています。

 

実は、三好長慶さんは2年間ほど死を秘匿され、しかも秘匿が成功してしまいまして。

長慶さんの死を内緒にしていた1564-1566年頃、宣教師さんとかに「最近三好長慶さんは政務を疎かにしてすべて松永久秀さんに任せてしまっている」と評されてしまい、そのせいで松永久秀下剋上説が広まったんじゃないかという哀しい経緯があったことが判明しております。

 

 

 

晩年は不幸だったとか悲惨だったとか。

家庭面では不幸だったと言って差し支えないと思います。

  • 1561年 弟の十河一存さんが死亡(長慶40歳)
  • 1562年 弟の三好実休さんが死亡(長慶41歳)
  • 1563年 一人息子の三好義興さんが死亡(長慶42歳)
  • 1564年 弟の安宅冬康さんを自ら成敗し、自分も病死(享年43歳)

 

もともと三好長慶さんは

  • 11歳で父親が死亡
  • 18歳で母親が死亡
  • 27歳で妻と離縁

 

という経験もされておりますし、なんというか、いくら乱世といえど、もう少し運命の女神さんも彼に優しくして差し上げて……とは思ってしまいます。

 

 

 

なんで弟の安宅冬康さんを殺したの?

分かりません。

 

  1. 松永久秀さんの讒言
  2. 精神衰弱により道連れにしようとした
  3. 安宅冬康さんが謀反を企んでいた
  4. 後継者の三好義継さんに権力を集中させるため(お家分裂を防ぐため)

 

等の説がありますが、いずれも根拠はなく、創作や想像や状況証拠からの推測です。

天野忠幸さんは4を提示していますが、じっさいどうなんでしょうね。

本人の気持ちを慮ればどれも気の毒すぎる。

 

リアルにミステリです。防げ陰謀論

 

 

 

晩年はボケたり精神を病んだりしたんじゃないの?

死の直前まで普通に仕事しているので、ボケたりメンタルヘルスになったりはしていないと思われます。

 

精神が不安定だった説の元ネタは頼山陽さんです。

また、某小説家兼医師さんの「うつ病だったのでは」というかなり実験的な仮説論文(大胆な判断、痛烈なご批判を期待、と断って書かれたもの)が、wikiに部分的に切り取られて掲載されていた時期があり、余計にそういうイメージが広がってしまったりも。

 

 

 

ということは、すごい人なのに気の毒すぎませんか?

そうなんです。

だからこそ近年ファンを増やしているのかもしれません。

私は「三好長慶=戦国時代の樋口一葉」みたいに思っています。

 

 

 

そんな三好長慶さんの魅力は?

個人的には有能かつ薄幸なところを推していますが。

最大の魅力は「これぞ」という人物像がいまだないところではないでしょうか。

 

求む、素敵なコンテンツ誕生。

麒麟がくるにも期待しています。

 

 

 

必殺技とかないんですか?

ないです。

あえて言えば「実休さん召喚」でしょうか。

 

「車懸り」「啄木鳥」「三段撃ち」みたいな分かりやすい創作がある人はいいですね。

北条氏康さんなんかもそうですが、明らかにすごい人なのに分かりやすい必殺技がないせいでコンテンツ損している戦国大名っていると思うんです。

 

 

 

有名な戦は?

見どころが多くて面白い戦は

あたりでしょうか。

詳細は長くなるので割愛します。

 

 

 

ライバルは?

スポーツ漫画風に言うと、

  • 地区大会のライバルが木沢長政さん(惜しまれつつ引退)
  • 全国大会のライバルが遊佐長教さん(後に仲間に)
  • 世界大会のライバルが足利義輝さん(後に仲間に)

でしょうか。

 

 

 

友達は?

理由は不明ですが、同い年の千利休さんと墓場までぴっちょり一緒(聚光院)です。

小説等では利休さんに長慶さんの妹が嫁いだことになっていますが、仔細よく分からず。でも、仮に義兄弟だったとしても、お墓が隣り合っている、しかも千利休さんが生前にそれを指定、というのは相当な思い入れようですが果たしていったい。

 

 

 

趣味は?

連歌と禅。

 

茶の湯はあまり熱心ではなかったようです。

弟の三好実休さんや親戚の三好宗三さんが茶の湯では有名です。

 

 

 

人柄は?

分かりませんが、細川藤孝さんの証言によれば動かずにじっと沈思しているタイプの人だったようです。

あと、織田信長さんの有名な料理人坪内某エピソードを信じるならば、薄味派です。

そうとうストイックな匂いがしますね。

 

旧主を殺さなかったことで「甘い」とも言われがちですが、最近は「殺さないのが当時の常識」「世論への配慮が本当に上手い」と評されるようになってきています。

 

 

 

浮いた話は?

波多野氏出身の妻がいたが離縁した、

遊佐長教さんの娘を継室にもらったらしい、

以外はなんの記録も残っていません。

すなわち縛りはほとんどありません。

あとは何を想像するのもあなたの自由です。

 

 

 

属性は?

法名が「聚光院」なので光属性でいいんじゃないでしょうか。

光を聚(集める)。

戦国乱世における元気玉的な存在だったのかもしれません。

 

楽を聚(集める)した豊臣秀吉さんとの違いが面白いですね。

 

 

 

あだ名は?

  • 三筑(三好筑前守の略)
  • 在家菩薩(禅僧から見て)
  • 倭の耶律楚材(明から見て) 

 

など。

「在家菩薩」という言葉は仏教界に身を置く人でないと正確なニュアンスは分かりにくいかもしれませんし、「耶律楚材」という言葉は、現代の日本人が思うニュアンスと当時の中国人が思うニュアンスにギャップがあるかもしれませんね。

現代では「日本の副王」ともよく称されていますが、あらためて手元の諸資料を見たら出典が分かりませんでした。もしかしたら司馬遼太郎さんの「街道をゆく」の阿波編が初出かもしれないです。

 

 

 

彼が目指した世とは?

分かりません。

 

天野忠幸氏は室町時代の家格秩序を克服し、新たな世を」という魅力的な長慶像を発信してくださっていますが、あくまで仮説段階です。

なりゆきで天下人になっただけなのかもしれませんし、逆に先の世をしっかり洞察しつつ世論に配慮して物事をゆっくり進めていた人なのかもしれません。

 

彼の構想を評価する上でキーとなるのが、1558年の足利義輝との和睦。

それまで京を単独支配していた長慶さんは、ここで義輝さんと和睦し、以降は

  • 上に室町将軍を据えつつ
  • 自らが引続き実権を握り続け
  • 河内や大和等、周辺諸国への侵略を進める

というスタンスになるのですが、この和睦がどのような判断だったのか。

妥協なのか、屈したのか、能動的選択なのか。

 

議論が尽きない、興味深い論点であります。

 

 

 

興味が湧いたので真面目な資料や本を読みたいです。

※2021/10/23追記

新書が出たのでこれが一番いいと思います。

「三好一族――戦国最初の「天下人」 感想 マストバイ」天野忠幸さん(中公新書) - 肝胆ブログ

 

 

天野忠幸さんによる最近の研究に触れるならば、まずガイダンスとして、徳島経済同友会での講演要旨資料が短く上手にまとまっていておすすめです。

(リンク先のPDFファイル)

t-doyukai.jp

 

 

その上で、本を選ぶのであれば、「松永久秀下剋上」が手に入りやすくて読みやすいと思われます。

www.heibonsha.co.jp

「松永久秀と下剋上 室町の身分秩序を覆す」天野忠幸さん(平凡社) - 肝胆ブログ

 

タイトルは松永久秀さんですが、前半は三好長慶さんの事績と重なっていますし、後半の織田信長さん時代との繋がりも学べていい感じです。

 

 

「三好一族と織田信長」も中央政権の連続性という視点でいいですね。

www.ebisukosyo.co.jp

 

 

三好家に限定せず、畿内戦国史を広く知りたい場合はこちら「室町幕府分裂と畿内近国の胎動」がおすすめ。 

www.yoshikawa-k.co.jp

「室町幕府分裂と畿内近国の胎動 感想」天野忠幸さん(吉川弘文館 列島の戦国史④) - 肝胆ブログ

 

読んでみて肌に合いそうだったら、より学術的な本や論文をお読みくださいまし。

その際は、天野忠幸さんに加え、馬部隆弘さんや中西裕樹さん等の文章にも目を通されると理解が立体的になっていいと思いますよ。

 

 

大阪界隈にお住まいの方なら、「飯盛山城と三好長慶」も郷土史的面白さがあっておすすめです。

www.ebisukosyo.co.jp

 

 

 

真面目な本じゃなくて小説とかゲームとかないんですか。

あんまりないんですよねえ……。

まだまだ供給不足なのが実態です。

 

小説は、最近の研究が反映されたものがほとんどありません。

手に入れば「新三好長慶伝」は最近の研究もある程度反映されていて読みやすいんですが、松永久秀さんの扱いがかなり悪いので彼のファンはしんどいかも。

小説「新三好長慶伝 龍は天道をゆく 感想」三日木人さん(幻冬舎MC) - 肝胆ブログ

 

マチュアでよければ私が昔書いたやつもありますが、長くて暗いのでだったら専門書読んだ方がいいじゃんという感じです。自分で読む分にはまあ面白いんですけど。

きょう、(小説 三好長慶)

 

 

ゲームだと、最近は信長の野望シリーズが三好家をけっこう推してくれているのでおすすめです。

信長の野望・大志の「残念な足利義輝像」と「危険な三好長慶像」 - 肝胆ブログ

信長の野望20XX「三好主従&人気武将の活躍」'20バレンタイン三連覇&主従同率1位記念 - 肝胆ブログ

 

 

 

 

 

以上、自分なりにとっつきやすく書いたつもりですが、やっぱり長くなっちゃいますね。プロの手による新書発売とかを切に願います。

 

 

なんにせよ三好長慶さんの知名度がじわじわ上がって、ファンもそこそこ増えていきますように。

 

 

 

 

 

信長の野望20XX「三好主従&人気武将の活躍」'20バレンタイン三連覇&主従同率1位記念

 

信長の野望20XXのバレンタインチョコ獲得数、三好長慶さんが三連覇するとともに松永久秀さんと同率一位を達成するというあり得なさそうなことが現実に起きていてかんたんしました。

 

明日の大河ドラマ麒麟がくる」6話ではいよいよ三好長慶さんが登場するらしいですし、これは何かミラクルなたぐいの風を感じますね。

  

 

mantan-web.jp

 

 

 

やーそれにしても三連覇&主従同率1位とは。

これはもう氷帝コールならぬ三好コールが自然発生しても不思議ではないっすね。

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(なるほど VALENTINE'S DAYじゃねーの)

信長の野望201X「三好長慶が'18バレンタインNo.1人気に」 - 肝胆ブログ

信長の野望201X三好長慶'19バレンタイン制覇記念「長慶大開眼50%」 - 肝胆ブログ

 

 

 

 

せっかくの機会ですので、信長の野望201X・20XXにおけるこれまでの三好主従の活躍を振り返ってみたいと思います。

コンテンツ供給が乏しいことで知られる三好家を、ここまでの人気キャラに育ててくださった当シリーズには感謝してもし足りませんの。

 

 

 

三好主従

河内和泉

三好長慶さんが情緒不安定&娘介錯キャラとして衝撃の登場を果たし、今以上に三好コンテンツが少なかった当時にあって戦国時代ファン(のごく一部)に凄まじいインパクトを与えてくださいました。

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そして松永久秀さんは殿を支えつつ腹の底では三好家乗っ取りを画策しつつ、

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殿のことは裏切れないのよと「忠臣・梟雄ハイブリッド」久秀という新たな人気ポジションを得ることになったのです。

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信長の野望201X、当初からコラ関係ははっちゃけてましたが、この三好主従登場からストーリー面でも躊躇しなくなってきて面白味が増した印象です。

 

実際の三好長慶さんがうつ病だったという説はかなり根拠レスで、昔からの小説的な取り上げであったり某実験的仮説が一時wikiで部分引用されてしまったことであったり等で広まってしまった訳でして、基本的に最近の三好ファンからは嫌がられる要素のはずなんですけど、201Xの情緒不安定要素に限っては「面白いからいいか」と皆から好意的に受け取られている気がします。や、あくまで私の主観的印象ですので今後三好長慶さんの人気が高まればやいや言ってくる人も出てくるかもしれませんが。

 

 

永禄の変異聞

信長の野望201X「永禄の変 異聞 ~二人の将軍と天下人~」 - 肝胆ブログ

 

引続き松永久秀さんが梟雄っぽい素振りをしています。

が、まつりさんあたりからは「でも長慶さんのこと大好きですよね?」とツッコまれ始めていたりもします。

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長慶さんは相変わらずメンタル不安定ですが、

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外の国の薬(現代の頭痛薬と胃腸薬)を飲んだ後は本来の有能ぶりを取り戻して活躍しはります。

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長慶さんは切り替えの早さ芸が、久秀さんは殿大好き芸がクオリティアップしてきた異聞でしたね。

 

 

 

山城

201X第一部の山場。

全国から諸大名が集まり、物語の大ボスとの決戦が始まる中……

 

 

長慶さんは囚われのヒロインに。

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久秀さんは救いのヒーローに。

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人目もはばからず三好主従の熱愛が繰り広げられます。

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この頃から公式で「三好主従はいいぞ」になって参りました。

ありがとう開発スタッフ方。

 

 

 

金ヶ崎・姉川異聞

信長の野望201X「金ヶ崎・姉川異聞」 - 肝胆ブログ

 

姉川の戦いに、なぜかご存命の三好長慶さんが介入するというサプライズ。

 

 

久秀さんはますます忠臣に。

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長慶さんはいつになく晴れやかな名将に。

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これには朝倉宗滴さん(ご存命)もかんたんせざるを得ないのです。

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公式だけでなく、201Xの世界内でも「三好主従いいよね」「いい……」になってきてしまいました。

 

いまやっているコラボも含め、201X・20XXには数多の素敵主従が登場してきます。

こうした主従切り口のパイオニアが三好主従だったと言ってもあんまり過言ではないんじゃないでしょうか。

 

 

 

正邪対抗! 201X学園

信長の野望201X「正邪対抗!201X学園(学園三好松永)」 - 肝胆ブログ

 

こまかい経緯は申し上げませんが、とぅるーひーろーたるキャプテン・ナガヨシさんとえくすぷろーじょんう゛ぃらんたるヒサヒデ・ザ・ボマーさんが激突します。

 

 

拳と拳で語り合う両雄!

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熱き戦いと別れが涙を呼ぶ!(仕留めてしまっても構わんよな?)

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これにはスタンディングオベーション間違いなしであります。

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「三好主従映画化」という公式の悪ノリがすごい。

もはや三好主従なら何をしてもいいだろう、という信頼関係がユーザーとのあいだに築かれている気がいたします。

 

 

 

久秀のニャ望

信長の野望201X「久秀のニャ望 感想」 - 肝胆ブログ

 

 

「のぶニャがの野望」とのコラボにより、猫化した三好主従までが登場いたします。

 

 

忠臣ではありつつも、人使いが荒い上に言うことを聞いてくれない長慶さん(猫)にボヤく久秀さん(猫)。

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一見紳士然としていますが底知れぬダーティな怖さを感じる長慶さん(猫)。

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新たな三好主従のかたちに驚きを禁じ得ないまつりさん(人)。

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なお、長慶さん(人)の様子はだいたいいつも通りです。

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三好家登場人物が増えてきましたが、基本的に「三好家一同→→心配(介錯はいたしませぬぞ)→→長慶さん」という感じになっているのがなんともはや。

 

 

久秀さん(猫耳)の妻として三好御前さん(猫耳)が登場していますので、長慶さん(人)の行きどころのない感情が出てくるのも新たな切り口です。

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かように、三好主従は201X・20XXのカオスを体現する象徴と化して現在に至っている訳ですね。

たぶんどんなコラボや展開でも三好家なら物語をつくれる状態になっています。

 

 

久秀界で一番人気というクリスマス久秀さんのストーリーは現時点で実装されておりませんが、もともとの殿のシャンパングラ(や之長氏のハムッ……ハフハフ、フハァ!! グラ)とも相性がいいはずですし、そのうち何らかのかたちで共演が実現いたしますように。

信長の野望20XX「クリスマス松永久秀」(聖夜の祝宴 in 2019 殿) - 肝胆ブログ

 

 

 

バレンタイン人気武将

三好主従以外の人気武将についても名場面を一コマだけご紹介いたしますよ。

 

織田信長

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長篠異聞が良すぎましたね。

一人だけすべてを察している信長さんの魅せ方が実にいいんです。

信長の野望201X「長篠異聞(後編)のストーリー」※一部ネタバレあり - 肝胆ブログ

 

 

 

黒田長政

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関ヶ原異聞に登場。

秀吉・ねね夫妻に深い恩義を抱いていて、それをてらいなく真っすぐ表す長政さんがマジ格好いい。

異聞そのものも201Xを通して最高のストーリーでした。

信長の野望201X「関ヶ原異聞 ~本編・決戦~ 感想」 - 肝胆ブログ

 

 

 

里見義堯

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国府台異聞より。

親バカな面を見せてくれたり、某虚無僧と仲良く?したりする、里見義堯さんの魅力が詰まった貴重な異聞でしたね。

(記事に取り上げたつもりだったけど取り上げていませんでした。なんでだっけ)

 

小弓公方たる「足利義明」さんも登場いたしまして、これがもう201X悪役武将の中でもトップクラスに格好いい活躍をしてくださいますから、足利ファンや小弓公方ファンも国府台異聞の復刻を楽しみにお待ちください。

 

 

 

真壁氏幹

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201Xの氏幹さんといえば、佐竹義重さんとの主従関係、そして塚原卜伝さんとの師弟関係と、おいしい見どころが多い方であります。

 

画像は常陸攻略より。

ここではそんな主従関係と師弟関係を両方楽しめるTボーンステーキのような展開を満喫できますよ。

さあみんな頑張って北関東まで攻略を進めよう。

信長の野望201X「佐竹家等攻略(上総・下総・下野・常陸)」 - 肝胆ブログ

 

 

 

 

 

201X・20XXの登場人物はみんな本当にキャラが立っていて、様々な地域愛や武将愛や性癖や嗜好の受け口が広くていいですね。

 

ますますユーザーが増えて一人ひとりがお気に入り武将を見つけられますように。

 

 

 

 

 

「こううんりゅうすい 最終8巻感想 案の定の本宮エンド」本宮ひろ志御大(グラジャン)

 

本宮ひろ志御大版の「まんが 日本の歴史」こと「こううんりゅうすい」が、すべてをブン投げて案の定な本宮エンドを迎えていてかんたんしました。

 

grandjump.shueisha.co.jp

 

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不老不死の力を得た徐福さんと卑弥呼さんと秦の始皇帝さんと聖徳太子さんが日本・世界の歴史の流れを見守る漫画だったのですが……。

 

乙巳の変の顛末や行基さんの事績等までは真面目に描いてはって私的には面白かったのですが……。

 

以下、ネタバレます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御大、飽きたのでしょう。

 

 

舞台が奈良時代から現代まで飛びました。

 

 

 

その間、注目すべき人物は……

 

 

戦国時代の織田信長さんと、

 

 

幕末の坂本龍馬さん、

 

 

以上2名しか現れなかったそうです。

 

 

これには全歴史ファン悶死不可避。

 

 

 

 

 

……ま、まあ、1万年以上続いた原始社会と比較して、人類が「クニ、政治、戦を始めた」という点だけで見れば、確かに奈良時代から現代まで大きくは変わっていないのかもしれませんが……。

 

織田信長さんと坂本龍馬さんという人選は完全に御大の趣味でしょうから突っ込むのはやめておきましょう。

 

なお、信長さんと龍馬さんも不老不死になりました!

(ちなみに不老不死勢の力は一人当水爆五千発分だそうです)

 

 

 

 

さあ、不老不死6名が現代に現れてどうなるかというと……

 

従来、彼らは「人類の歴史にはタッチしない」というスタンスを守り続けていたのですけれど……

彼ら自身が飽きてしまったようで。

 

 

織田信長さんは、全暴力団を束ねるドンとなって日本で内戦を始め、次いでアメリカに喧嘩を売って空を飛んでホワイトハウスに殴り込み、トランプさんの頭をブッ叩きます。

「ぐわあっはははは」

「何がICBMじゃ このわしも同じ軌道を通ってやるわっ」

(大気圏外を飛びながら)

 

「わしは日本から飛んで来た織田信長 すでに六百年以上生きている バケモノじゃ」

「今この地球に必要なのは絶対的な力で立つ一人の王じゃ それはこのわしよ」

 

 

 

聖徳太子さんと坂本龍馬さんは勝手に世界各国と外交を初めて「軍事力放棄」を実現しかけます。

あと、聖徳太子さんは小泉進次郎さんの身体を乗っ取って総理大臣になります。

 

 

 

秦の始皇帝ことエイセイさんは習近平さんに説教して聖徳太子さんへの協力を取り付けます。

 

 

 

卑弥呼さんと徐福さんはドン引きしながら傍観していた次第です。

(徐福さんは織田信長さんに多少操られながら)

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

そうこうしていたら、いきなり

地球に巨大な隕石が迫ってきました。

 

 

核ミサイルで迎撃する人類。

 

 

隕石は砕け散るも、

破片が無数に地球へ降り注ぎ……

 

 

一旦世界は滅び、

人類は三千万人まで減りました。

 

 

 

唐突!!!

あまりにも唐突ゥ!!!!

 

 

 

 

 

で……

 

 

 

西暦2500年くらい。

 

 

人類は再び繁栄し。

 

 

AIとかロボットとかが活躍する中。

 

 

織田信長さんが世界の王となり。

 

 

そんな織田信長さんと他の不老不死5名が

戦ったりもしましたけど。

 

 

最期はみんなで宇宙に出て

新天地たる惑星を目指して

旅立っていきました!

 

 

 

完!!!!

 

 

 

 

 

 

いやあ、非常に本宮ひろ志御大らしい、楽しい漫画でしたね。

途中から完全に「夢幻の如く」再びでした。

 

歴史ファンには特段おすすめしませんが、本宮ひろ志御大らしいスケール感とイキイキ感と勢いと強引な店じまいが好きな方にはおすすめですよ。

卑弥呼さんかわいいし。

 

 

現実の歴史はブン投げるわけにもいきませんので、本宮ひろ志的熱情を持ちつつも地道に着々と人類の歴史が流れていきますように。

隕石エンドはやだなあ。

 

 

「こううんりゅうすい<徐福>3-4巻感想 卑弥呼さんいいよね」本宮ひろ志先生(グランドジャンプ) - 肝胆ブログ