肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「ぼくの輪廻 最終回までを通した名セリフ集」嶋木あこ先生(フラワーコミックス)

 

「ぼくの輪廻」の最終巻がいつの間にか発売されていまして、最後まで巨乳(とBL)への執念を貫き通していてかんたんしました。

 

cheese.shogakukan.co.jp

 

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「ぼくの輪廻」は、きれいな絵柄で童貞と巨乳とBLとの三角関係をやりつつ輪廻転生を楽しんでいくような漫画です。

意味が分からないと思いますが私もいまだに意味が分かりません。

 

楠木正行さんも登場するので、南北朝時代ファンも楽しめる、かも? です。

BL描写がけっこうしっかりあるので、というか月刊チーズってそういう意味だったんですね感があるので、苦手な方はお控えくださいまし。

 

冷静に考えると、

巨乳が好きな読者はBLを嫌がるでしょうし、

BLを嗜む読者は巨乳を嫌がる気もしますので、

なんでこんな三角関係漫画が成立していたんでしょうね。

輪廻転生という力技と美麗作画という力技の合わせ技で成し得た奇跡でしょうか。

 

 

 

詳しいネタバレは避けますが、最終巻では後半数巻で撒いた伏線を上手く回収して? 、きれいに? 完結しておられました。

最後まで漫画のテイストが一貫していたのには感服せざるを得ません。

このラスト、私はけっこう好きです。

 

そこで、何ひとつ解説を挟まずに、各巻のお気に入り台詞を引用することで、当作品への敬意を示したいと思います。

 

 

1巻!

なんてモノを見てしまったのだ…

布の上からではわからなかったが

生のアレはなんたるまるみ 

なんたる張りツヤ

一体全体

何がどうなってあのように膨らむのか

あんなモノ 大日如来の教えにはなかった

 

 

2巻!

かつて この俺が

栄賢の尻と間違えて揉んだ巨乳だぜ?

自信持てよ

 

 

3巻!

戒律に縛られている僧侶の身で

あんな行いをする勇気は

私にはなかった

だが

もし私のほうが先に

ヤイ殿の乳を揉んでいたならば…

 

 

4巻!

繰り返しになりますが

お姫さまが一生懸命なとき

頑張っているとき

必死なとき

ポロリしてしまうオッパイは

あふれ出る情熱そのものなのです!!

決してビッチだからではありません!!

物事の側面しか見ることをせずに

ビッチだなんだと訳知り顔で

言い切る輩がいるとすれば

それは まさに愚の骨頂!!

 

 

5巻!

相手が男の場合

さらなる覚悟が必要だ

なぜなら恋人同士になったとしたら

デートはともかくとして

熱いキスを交わしたり

全裸でくんずほぐれつしなければ

ならないからだ

 

 

6巻!

安心してくれ

この件については

俺も勉強してきたから

こんなこともあろうかと

腸内洗浄日課にしてたんだ

だから腸内は

すっげーキレイなはずだぜ☆

 

 

7巻!

この後 お互い裸となり

舐め合いと弄り合いを繰り返し

よい塩梅になり申したらば

殿の股ぐらの矢を

私めの尻の穴に射抜いていただくという

最終段階が残ってございます

 

 

8巻!

尻は男女共に備わっとる物ですんで

ある意味 見慣れとる部位ゆえに

刺激が足りんかったのかもしれません

で あれば

女子にしかない物で

勝負してみてはいかがでしょうか?

 

 

9巻!

俺のクララは見事 勃ち続けた

俺という人間は

やればできる男だというコトが

証明されたのだ

自分でもビックリするくらい

興奮しちゃったぜ

男相手に

 

 

10巻!

おまえ 1034年前

僕のチョンマゲを

どこに突っこませた!?

どうりで あの後

頭部から変な臭いがすると

思ったんだよ

おまえのウ◯コの臭い

だったんだな!?

 

 

11巻(最終巻!)

僕を選べば僕は君のオッパイを揉む

彼を選んだら僕は君の乳を揉む

さぁ どっちにする?

 

 

以上です。

 

内容が気になった方は実際の漫画をご覧ください。

画力の無駄遣いという言葉をあらためて認識することになりましょう。

 

 

この勢いで、楽しい歴史漫画がますます増えていきますように。

 

 

「ぼくの輪廻 1~3巻 栄賢編(高野山編)」嶋木あこ先生(Cheese!) - 肝胆ブログ

 

 

 

 

「毛利領国の拡大と尼子・大友氏 感想」池亨さん(吉川弘文館 列島の戦国史⑥)

 

列島の戦国史シリーズ6巻、毛利家の成長を中心に西日本戦国史の動向を記した書籍が、日ごろ戦国時代ものであまり目にしない視点が多くてかんたんしました。

 

 

www.yoshikawa-k.co.jp

 

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16世紀後半、西日本では毛利氏、尼子や大友などの地域勢力が領土争いを繰り広げた。社会状況も概観し、西国大名の覇権争いを描く。

 

 

このシリーズは、ある意味で教科書的に、各地の動向に加え、地域社会面や文化面等を包括的に概観している点が魅力なので、細かめに目次を引用いたします。

厳島合戦前夜の西日本―プロローグ

    中国地方二大勢力の激突

    守護家の内訌

    旧勢力の後退

    明の海禁の破綻

 

一 地域覇権争いの新局面

 1 毛利氏の台頭

    元成の相続と郡山城攻防戦

    隆景・元春の小早川・吉川家相

    井上衆の誅殺

 2 陶隆房のクーデターと厳島合戦

    大内義隆からの奪権

    毛利・尼子氏の動き

    「防芸引分」

    折敷畑合戦

    決戦に向けて

    厳島合戦

 3 防長征服

    山代一揆の掃討

    須々万沼城の攻防

    石見の戦い

    山口陥落

 4 各地の動向

    島津貴久大隅制覇

    大友氏の豊前筑前進出と国衆の反抗

    四国の情勢変化

 

二 地域社会の変容と文化

 1 農民の成長と郷村の展開

    開発と用水管理

    郷村の発達と矛盾

    郷村内部の対立

 2 商品生産と流通の発展

    地域の商品経済

    特産品の誕生

    陸上交通の発展と管理

    海上交通の発展

    都市と地域市場

    貨幣流通と撰銭問題

 3 一宮の変貌

    杵築大社

    厳島神社

    宇佐神宮

    諸国一宮

 4 武士と文化のたしなみ

    多胡辰敬家訓

    玉木吉保の学問

    上井覚兼と文芸

    大名の教養と教育

 

三 東シナ海地域の変動

 1 朝貢貿易の終了と西国大名

    王直の平戸移住

    大友氏の東アジア貿易

    毛利氏と東アジア

    対馬宗氏と倭寇

 2 南蛮貿易の展開

    南蛮貿易とは何か

    ポルトガル人の種子島漂着

    ポルトガル船の平戸来航

    入港先の横瀬浦・長崎への移転

 3 キリスト教の普及

    ザビエルの来日

    各地での布教

    信徒教育と天正遣欧使節

 4 琉球の地位変化

    東南アジア貿易の衰退

    島津氏の圧迫

 

四 毛利氏と尼子・大友氏の死闘

 1 山陰の攻防

    毛利氏の東石見侵攻

    芸雲講和と毛利氏の石見制圧

    毛利氏の出雲侵入

    芸豊講和と白鹿城攻略

    毛利氏の伯耆因幡侵入

    月山城攻略と尼子氏の降伏

 2 毛利・大友氏の激突

    門司城争奪戦

    豊芸講和

    毛利軍の伊予出兵

    毛利軍の北九州再侵攻と立花城攻防戦

    尼子勝久の出雲侵入と「毛利氏包囲網」の形成

    大内輝弘の周防侵入と毛利軍の北九州撤回

 3 毛利氏包囲網の瓦解

    出雲の戦い

    備前浦上氏と毛利氏の抗争

    尼子勝久の再侵攻

    宇喜多直家の毛利氏帰属と三村元親の離反

 4 龍造寺・島津氏の発展

    龍造寺隆信の台頭

    島津氏の日向制圧

 5 四国の動向

    三好氏の讃岐進出

    土佐長宗我部氏の台頭

    長宗我部元親の土佐中・東部制圧

    長宗我部元親の土佐統一

 

五 戦国大名の領国支配

 1 国家の論理と領主層の編成

    「分国」と「家中」

    大名家中と国衆

    土豪層の寄親寄子制的編成

    長宗我部氏の「一領具足」と島津氏の地頭衆中制

    家臣の一揆的結合

 2 法と行政・裁判

    法の制定

    行政・裁判機構の構築

    地方行政機構

 3 軍事制度の整備

    貫高知行制

    軍法の制定

    支城城番制

 4 領民支配と社会の編成

    検地と年貢収取

    都市・流通支配

    大名財政と蔵本

 

六 織田権力との出会い

 1 石山戦争から高松城講和へ

    足利義昭の備後鞆下向

    毛利水軍石山本願寺支援

    播磨での抗争

    別所長治・荒木村重の寝返り

    毛利方の状況悪化

    宇喜多直家・南条元続の離反と石山本願寺の降伏

    備中・美作の攻防

    鳥取城の陥落

    備中高松城の講和

 2 島津氏の勢力拡大と織田権力

    耳川の合戦

    大友氏の衰退

    龍造寺・島津氏の筑後・肥後進出

    龍造寺隆信の戦死と島津氏の九州制圧

 3 長宗我部氏の勢力拡大と織田権力

    長宗我部元親の阿波・讃岐・伊予進出

    織田信長の路線転換と本能寺の変

 

本能寺の変後の西日本―エピローグ

    毛利氏の豊臣大名化

    長宗我部氏と豊臣権力

    島津氏と豊臣権力

 

あとがき

参考文献

略年表

 

詳しい方であれば本の内容がある程度類推できると思いますが、

私のようなライトな戦国時代ファンにとっては、こうして包括的な通史を読めるのは様々な視点を得ることに繋がってありがたいですね。

 

 

印象に残った点としましては、やはり毛利氏関係が中心になります。

  • 乃美宗勝さんの活躍場面の多さ
  • 厳島合戦の流れに諸説ある旨を補足
  • 防長経略や対尼子家における国衆取り込み記述の充実
  • 大友家との激闘に関する記述の充実
  • 毛利家の伊予出兵(対大友家の一環)
  • 浦上家・宇喜多家の抗争への関与、対三好家や対織田家
  • 井上衆誅殺時の家臣から元就さんへの起請文が、祖法的位置づけを帯びて長州藩黎明期まで参照されていたこと

 

等々。

    

毛利家の歴史といえば対尼子家や対大内家が注目されることが多い訳ですが、こうした広域の歴史を取り扱うシリーズの特徴を活かして、関門海峡を挟んだ対大友家、あるいは瀬戸内海を挟んだ対四国勢力についての記述が充実しているのは素晴らしいですね。

細部についてはもちろん個々の家の研究には及ばないやもしれませんけど、マクロな視点で西日本地域がどのように変化・統合していったかを通観できるのは貴重な機会だと思います。

 

 

個人的には対阿波三好家(篠原長房さん等)のくだり、瀬戸内海を舞台に、毛利家や浦上家や宇喜多家や三好家や遠方の大友家や各水軍衆が入り乱れるような辺りを一視点として取り上げていただいたのが嬉しいです。

 

当著は(締切的限界でもあったのか)毛利家の記述はかなり充実している一方で、毛利家からはやや縁遠い三好家、あるいは龍造寺家・島津家等々の記述はあまりアップデートされていないような印象もございますので、その点はちょい残念なんですけど。

 

こうした、たぶん多くの人の目に触れるであろう通史的な書籍で瀬戸内海の攻防をフィーチャーしてくださったことで、今後、毛利家だけでなく相手方の研究動向も反映されて、より深みのある考察がなされるようになっていったらいいなあと思いました。

 

三好家もさいきん研究が進んで、また、ありがたいことに室町幕府的前史や織田信長さん的後史との接続も進みつつあるわけですが、阿波三好家の掘り下げや、西日本史との接続はまだまだこれからな気がいたしますので、こういう通史的シリーズがよい契機になって意欲ある研究者方や歴史ファン方に興味を抱いていただけるといいですね。

 

 

 

著者があとがきでよいことを言っておられます。

歴史学の今日的有用性として、過去の教訓を提供することがよく挙げられる。東日本大震災が発生すると、貞観十一年(八六九)に起きた大地震など災害の歴史が注目され、昨今の新型コロナウイルス流行では、一九一八~二〇のスペイン風邪など感染症の歴史への関心が高まっている。これらの社会的関心に、歴史学が応えなければならないことはいうまでもない。

同時に、歴史学固有の役割という観点からすると、現在の社会の歴史的位置、いいかえれば、私たちはどこから来てどこに行こうとしているのかを、明らかにすることが基本に据えられるべきだろう。それは、人類社会のさまざまな側面についてなされるべきだが、その作業のトータルな最終成果として、通史叙述があると考えられるのである。災害や疾病の歴史も、社会との相互関係――社会がどのような影響を受け、どのように対応し、自身およびそれらとの関係をどう変化させたのか――を明らかにすることにより、通史の中に位置づけられることになろう。

 

こうした著者の姿勢は、まさにこの列島の戦国史シリーズの記述っぷり、(多少個々の記述が物足りなくとも)広域的ダイナミズムを概観する、地域社会や文化や経済の様子にも触れる、今後の研究に繋がりそうな様々な視点を散りばめる、等々の姿勢に繋がっておられる気がしますので、私はこのシリーズがやっぱり好きですわ。

 

 

記紀平家物語太平記日本外史や小説家/ビジネスパーソンが執筆した「よく分かる~」的歴史本等々、通史というのはどうしても書き手語り手の価値観フィルタを通りますので、ともすれば史実研究の成果と整合しなくなることも多い気がします。

 

それだけに、このシリーズのように一定以上のクオリティを保った通史が、更にクオリティの高い史実研究の呼び水となって、学問界隈が賑やかになっていきますように。

 

 

 

「享徳の乱と戦国時代 感想」久保健一郎さん(吉川弘文館 列島の戦国史①) - 肝胆ブログ

「応仁・文明の乱と明応の政変 感想」大薮海さん(吉川弘文館 列島の戦国史②) - 肝胆ブログ

「大内氏の興亡と西日本社会」長谷川博史さん(吉川弘文館 列島の戦国史③) - 肝胆ブログ

「室町幕府分裂と畿内近国の胎動 感想」天野忠幸さん(吉川弘文館 列島の戦国史④) - 肝胆ブログ

「東日本の動乱と戦国大名の発展」丸島和洋さん(吉川弘文館 列島の戦国史⑤) - 肝胆ブログ

「東日本の統合と織豊政権」竹井英文さん(吉川弘文館 列島の戦国史⑦) - 肝胆ブログ

「織田政権の登場と戦国社会 感想」平井上総さん(吉川弘文館 列島の戦国史⑧) - 肝胆ブログ

「天下人の誕生と戦国の終焉 感想」光成準治さん(吉川弘文館 列島の戦国史⑨) - 肝胆ブログ

 

 

 

 

「東京「街角」地質学 感想 この本はガチおすすめ」西本昌司さん(イースト・プレス)

 

京都市部のオフィスビルや商業施設で使用されている石材を題材に、石の美しさ、石の種類と成り立ち、近代の石材利用史、石を通じた地球の歴史等々を軽妙に教えてくださる書籍にかんたんしました。

 

都市部での散歩が飛躍的に面白くなってしまう、散歩道の開眼を導いてくださる素晴らしい本ですので、本屋さんで見かけたら積極的な確保をおすすめいたしますよ。

 

www.eastpress.co.jp

 

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まず、オフィシャルサイトから内容紹介・目次を引用いたします。

都会の真ん中で

「すごい石」を探す

 

丸の内のビル外壁にマグマの痕跡を見る

日本橋のデパートでアンモナイトを発見!?

 

石に秘められた

人と地球の物語を掘り起こす

都市型“発掘”エンターテインメント!

 

石に注目して街を歩けば、その美しさ・多様さに気付く。どこでどのようにしてできた石なのか知りたくなる。さらに、なぜこの石を選んだのだろうとか、なぜ同じ石で補修しなかったのだろうとか、余計なことまで気になってしまう。

そんな石の見方・楽しみ方を「街角地質学」と呼ぶことにしよう。

街の中にある石には、そこに置かれるまでの物語がある。石に秘められた物語を掘り起こすことができれば、街の景色が変わって見える。街角地質学で、石と東京の魅力を再発見しよう。(はじめにより)

 

【目次】

はじめに

 

■CHAPTER1 街角地質学とは何か?

石材を見て楽しむ基礎知識

 

01東京の街を彩る石の生い立ち

石材はどこに使われているか

石材の名前を知ると物語が見えてくる

石材を集めてきた東京の歴史

石材の流行は時代とともに変化する

石材と岩石の違いを知る

岩石の種類がわかればルーツがわかる

石材名は人々の営み、岩石名は地球の営み

結晶質石灰岩は大理石の中の大理石

化石だらけの大理石

大理石の模様は石灰岩の履歴書

御影石の色と模様をつくる鉱物

花崗岩幾何学模様が表すもの

御影石の縞模様が表すもの

火山がつくった石材

石材は観察にぴったりの岩石標本

石材の表面仕上げ

人工の石

石材の観察に出かけよう

  

■CHAPTER2 人間の営みを感じる石めぐり

石材でたどる日本近代化の歴史

 

01近代的な石材利用のはじまり(明治)

安山岩花崗岩 皇居(江戸城)の石垣

小松石 幕末に作られた品川台場

房州石 靖国神社築地塀

北木石 安山岩から花崗岩の時代へ

白丁場石 花崗岩のピンチヒッター

真壁石とヨーロッパ産大理石 迎賓館赤坂離宮

稲田石 東京を席巻し始めた花崗岩

4つの花崗岩を使い分けた日本橋

明治・大正の洋館を外壁と暖炉に注目して見る

  

02華やかな石材の時代(大正~ 昭和初期)

岡山産万成石と大垣産大理石 明治神宮に使われた石

国会議事堂建設がもたらした石材

関東大震災で石材が広まった?

ヨーロッパ産大理石の普及 銀座線沿い

石材で装飾したデパート 三越日本橋本店

日本橋高島屋伊勢丹新宿本店、明治生命館

国立科学博物館東京国立博物館

昭和初期の洋館めぐり

  

03現代における石材の多様化(戦後)

高度経済成長期の石材

再開発で輸入大理石が多様化(1970〜80年代)

総石貼り超高層ビルの登場(1990〜2000年代)

個性派石材の時代(2010年代以降)

 

 

■CHAPTER3地球の営みを感じる石めぐり

石材でたどる大地の歴史

 

01日本列島成立後にできた石

箱根火山の溶岩流

沖縄がサンゴ礁の海になったころ

120万年前の火砕流

日本列島の裂け目を埋めた溶岩

瀬戸内海にあった火山

日本列島誕生の立役者

  

02化石でたどるテチス海の生物

テチス海だったアルプス・ヒマラヤ造山帯

5000万年前の単細胞生物の殻・「貨幣石」

1億年前の厚歯二枚貝

二枚貝のようで二枚貝でない腕足動物

ウミユリの破片

ジュラ紀サンゴ礁

アンモナイトが泳いだ海

ジュラマーブル中のアンモナイト以外の化石

断面ではない化石が見られる「ゾルンホーフェン」

深海に沈んだ殻

石灰藻

テチス海誕生前の化石

  

03大理石の模様からたどる大地の変動

トラバーチンの縞模様

水流によってできた縞模様

石灰岩に見られる2タイプの筋模様

更紗模様は地下岩盤破砕の跡

石灰岩が再結晶した跡

地下深部で変形した跡

  

04造山帯でできた御影石

白い花崗岩のふるさとはマグマだまりの上部

瀬戸内の花崗岩は巨大マグマだまりの跡

日本と中国の花崗岩は海洋プレート沈み込みで生まれた

3億年前の造山帯でできたマグマ

ゴンドワナ超大陸をつくったマグマ

ゴンドワナ超大陸誕生のプレッシャー

ロディニア超大陸でできた御影石

約25億年以上前の超大陸のかけら

  

05マントル上昇流でうまれた個性派御影石

パンゲア大陸の裂け目にできたマグマ

ロディニア大陸の裂け目にできたマグマ

16億年前のラパキビ花崗岩

20億年前の巨大なマグマだまり

 

おわりに

 

 

ごらんの通り、石材の紹介から始まって、近代建築への石材利用の数々、更には石を通じて地球・大地の営みにまで思いを馳せる内容の本になっています。

地学って楽しいわ。

 

具体的な文章を紹介したほうが分かりやすいと思いますので、幾つか。

 

東京は石だらけだ。

 

ビルの壁なんて、コンクリートだけであっても機能上は問題ないのだから、石材を使う必然性はない。わざわざ石材でデコレーションしているのだから、人々が石に美しさを感じているということなのだろう。

しかし、石材の魅力は、外見の美しさだけではない。そこに置かれるまでの物語を秘めていることである。

 

 

国会議事堂について。

国産材だけで賄おうとした議事堂建設は日本の石材産業に大きな影響を及ぼしたと思われる。議事堂に採用された石材はブランド価値を上げただろう。たとえば、外壁に採用された「徳山石」「議員石」は、関東では「稲田石」に推されてしまったものの、全国的に知られる石材となり、西日本ではメジャーになった。また、利用可能な大理石の事前調査が行われたことで、大理石という装飾用石材としての需要があることが認識され、各地で開発を促すことになった。

 

 

明治生命館について。

終戦後にアメリカ極東空軍司令部として使用されたことで有名な明治生命館(1934)でも、同時期の石材を観察できる。2005年に行われた外壁の洗浄や復元工事のおかげで、北木石のつくりだす美しい外観が楽しめるだけでなく、土日だけではあるが、大理石で装飾された内部もじっくり見学できてうれしい。内装の大理石は、玄関ホールにイタリア産「キャンポ」カウンターに徳島県産「茶竜紋」壁にイタリア産「ボテチーノ」床に「ネンブロロザート」と、和洋折衷コンビネーションとなっている。

 

 

近年の個性派石材について。

たとえば、東京日本橋タワー(2015)の外壁に使われている御影石は、なかなかインパクトある個性的な柄があって驚かされる。チョコチップ入りのバニラとストロベリーアイスをやわらかくして混ぜたようなぐにゃぐにゃ模様だ。

アースカラーと言われる褐色系の石材も好まれているようで、ザ・ペニンシュラ東京(2007)、三井住友銀行本店ビル(2010)、東京ミッドタウン日比谷(2018)などの外壁は、ベージュ~褐色の御影石であり、石が本来持っている自然な風合いが好まれるようになっているのかもしれない

 

 

ある種の石材には頻繁に化石が埋まっています。

化石があると聞けば、探したくなる人も多いことだろう。そのような方は、KDDI大手町ビルのロビー内壁三井住友銀行新宿通支店ビルの外壁を見てみよう。鹿児島県沖永良部島田皆産の「田皆石」と呼ばれる琉球石灰岩が使われている。このベージュの石材に浮かんで見えるさまざまな形の斑模様は、ぜんぶ化石と言ってほぼ間違いない。しかし、慣れていないと、なにがなんだかわからないと感じてしまうかもしれない。

琉球石灰岩が化石だらけだとわかると、かつて、生物あふれる豊かなサンゴ礁がずいぶん広がっていたことを想像できる

 

 

香川県の石材について。なんとカンカン石の紹介もありました。

港区立郷土歴史館の玄関には、彫刻が施されたグレーの石材が使われている。香川県高松市由良山で採掘された「由良石」である。

火山岩が、香川県で採掘されたというのは不思議な感じがしそうだ。なにしろ、香川県には火山はない。つまり、「由良石」は、現在活動中の火山でできた岩石ではない。それでも、火山岩があるというのは、かつての火山活動の名残ということになる。

フィリピン海プレート上の堆積物が沈み込んで融けてできたマグマが、マントル物質と反応してから噴出したと考えられている。ちなみに、叩くといい音がすることから「カンカン石」と呼ばれるサヌカイト(讃岐岩)も、瀬戸内火山岩類のひとつである。

「由良石」は、東京大学医学部付属病院管理研究棟の玄関にも使われており、マグマの中に取り込まれた異質岩片(捕獲岩)が多くみられる。それは、地下深部にあった岩石であり、地殻下部がどのような岩石でできているのかを探る手がかりを地表に運んでくれている。いわば“地下からの手紙”なのである。

大阪府高槻市「霊松寺と三好義興墓(カンカン石)」&「芥川商店街 肉のマルヨシのコロッケ」 - 肝胆ブログ

 

 

ウルトラマン80の怪技「ウルトラカンノン光線」回で有名な大谷石も。

都内で観察するなら、築地本願寺の石塀が良いだろう。帝国ホテルのロビーには、かつての建物の「大谷石」による壁面彫刻が復元されていて、かつてそこにあったであろう優雅な雰囲気を彷彿させる。そのほか、横浜の山手聖公会教会や、本家本元である宇都宮市の松が峰教会といった建築に使われており、東京の石めぐりをするなら押さえておきたい石材である。

海底に降り積もった火山灰などが長い年月を経て凝灰岩となったもので、日本列島を大陸から裂いた激しい火山活動の跡であり、いわば"日本列島誕生の立役者"と言って良いだろう。

 

 

人気者のアンモナイト化石。

アンモナイトを見つけやすいのは「ジュラマーブル」(代表的なものが黄色っぽい「ジュライエロー」)と呼ばれる石材。「ジュラ」とは映画「ジュラシック・パーク」でもお馴染みの地質時代のひとつ「中生代ジュラ紀」のことで、約1億5千万年前の暖かく浅い海の底にたまったドイツの地層(Treuchtlingen層)を切り出してきた石灰岩である。いわば、アンモナイトが泳いだ海の跡だということになる。

この石材は、丸の内オアゾ地下、丸の内ビルディング地下、地下鉄三越前駅改札付近、赤坂サカス外壁、東京ミッドタウン地下、小田急百貨店10階など、誰もが歩ける場所に使われているので観察しやすい。

 

 

「更紗」模様の石材について。

松屋銀座の階段の壁の大理石は、砕いた石を混ぜたような独特の模様である。このような模様の大理石を、石材業界では「更紗」と呼ぶことがある。

更紗模様の大理石には「紅更紗」「山口更紗」といったように銘柄に「更紗」が入っているもののほか、「錦紋黄」「八重桜」といった日本的なネーミングがされているものもあり、命名者のセンスを感じる。地質学的に言えば、石灰岩が砕けた角礫の隙間が石灰質の泥や砂によって埋められた石灰角礫岩である。

更紗模様の大理石は、一度はバラバラに砕かれた石灰質の岩盤が、再び石灰分で固められた“天然のテラゾ”のようなものだ。いわば、地下深部でできた岩盤の傷跡大地が不動ではなく、ダイナミックな運動が起こっている証拠でもある。

 

 

メジャーな白い花崗岩「稲田石」について。

GHQの総司令部が置かれたことで有名な旧第一生命館。同じ街区にあった農林中央金庫とともに、建物を部分保存したうえで一体的に再開発され、1995年に「DNタワー21」となった。ここの見どころは、何と言っても壁の花崗岩である。割肌を鉄ノミで削った「ノミ切り仕上げ」で、厚みが15㎝くらいもある「稲田石」の高い壁を見上げると、その威容に圧倒されると同時に、「稲田石」の白さを感じる。

DNタワー21の内部の床も壁も「稲田石」で覆われており、ピラミッドの中にでも入ったかのような雰囲気を味わえる

東京駅丸の内駅舎前から行幸通りへつながる白い敷石も「稲田石」で、晴れた日に近くのビルから見下ろすとその白さが存在感を引き立てている。前章で述べた通り、東京で「稲田石」を見かけることは多いので、区別できるようになると街歩きの楽しみが広がるに違いない

稲田花崗岩が白っぽいのは、花崗岩としては浅いところでできたということも影響している。マグマだまりの内部で、鉱物の結晶ができると、重い(比重が大きい)鉱物は下に沈み、深い上のほうに軽い(比重が小さい)鉱物が集まりやすい。軽い鉱物は白っぽいものが多いので、白っぽくなりがちである。

 

 

このように、いずれも平易な文章で石の魅力を説きつつ、地学的解説まで巧みに加えてくださっているのが素晴らしいですね。

 

本では実際の写真も大量に掲載されていますので、たいへん具体的で分かりやすく、独特の美しさを堪能できまして、好奇心を刺激される・現地を訪れてみたくなること請け合いです。

 

 

 

各土地を散歩していて、花や樹木、鳥、山川海、建築、匂いや音や風、食事、あるいは史跡等々、楽しみ方は色々あるかと存じますが、そこに「石」が明確に加わりまして、まさに目が開かれたような思いです。

 

石ってこんなに面白いんですね。

 

たいへん感銘を受けましたので、続編で関西版も出版されますように。

 

 

↓「鳥」の本も面白かったっす。

「都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 感想 散歩が楽しくなる本が好き」唐沢孝一さん(中公新書) - 肝胆ブログ

 

 

大相撲'21初場所感想「まさか大栄翔関の優勝を目撃できるとは」

 

大相撲2021年初場所、推しの大栄翔関が初優勝を遂げられてかんたんしました。

 

こんな日がこようとは……!

個人的には琴奨菊関⇒豪栄道関⇒稀勢の里関の優勝以来の「まさか」「遂にやってくれた」感があって、すこぶる嬉しいです。

 

www.sumo.or.jp

 

 

今場所幕内の勝ち越し力士は次のとおりです。

 

13勝 大栄翔(優勝・技能賞・殊勲賞)

11勝 正代、朝乃山、照ノ富士(技能賞)

10勝 琴ノ若

9勝   隆の勝、高安、御嶽海、逸ノ城、宝富士、志摩ノ海、

      阿武咲、豊昇龍、明瀬山、翠富士(技能賞)

8勝   霧馬山

 

 

人数が少ない……!

 

コロナ禍で休場力士が相次ぐ中、開催そのものの妥当性や、人数が減った中での成績にあれこれ言われることも多かろうと思いますが、そういうのは出場している力士方の奮闘とは直接関係しないことですから、好成績をあがられた方々に対しては素直な賛辞をきっちりお送りしたいと思います。

 

 

大栄翔関の優勝を見れるとは思っていませんでしたので、心から嬉しいです。

もともと彼は安定して9~10勝できる力士ですから、調子によっては優勝争いに加わることも充分あろうとは想像していたんですけれども。

 

今場所は突きの回転に加え、従来以上に足が前へ前へ出せていたのが最高でしたね。

千秋楽の隠岐の海関戦のラスト、足を先にしっかり前に出した上での諸手突きで決めたのが、今場所の大活躍を象徴しているようでめっちゃアガりました。

 

それに、プレッシャーも相当あったでしょうに、立ち合いの際、いつも先に両手を土俵につけて相手の気を待っている姿が、まことに頼もしく、格好よかったです。

 

優勝インタビューも、まさしく大栄翔関の人柄が存分に出ていましたよね。

あの「嬉しいです」「はい」「本当に嬉しいです」という、派手さの欠片もないコメント、朴訥な話し方!

かわいい……格好いい……好き……。

 

これからも大栄翔関には上に昇っていただいたり、玉鷲関のように長く活躍いただいたりして、ファンを喜ばせてくださることを祈っております!

 

 

 

大関陣については、貴景勝関や正代関が注目を集めた場所でしたが、私としては朝乃山関が底堅いポテンシャルを見せてくれた場所だった印象がございます。

組んでしまえば好不調のない安定した強さを発揮されますので、立ち合いや差し手等の工夫で自分優位の型に持っていけるようになれば、綱取りも近づくことでしょう。

要するに白鵬関的な方向な訳ですけれども。

 

加えて照ノ富士関。

もはや実質大関と誰もが見做している訳ですが、来場所で本当に昇進されることを心待ちにしております。

 

 

勝ち越し勢の中では、翠富士関が目を引きましたね。

肩透かしが話題になりました通り、センスの良さに驚かされます。

反射神経とか身体能力以上に、相手の重心を掴む武術的センスがずば抜けているような印象で、たいへん魅力的な個性です。

 

高安関や宝富士関が復調してきているのも嬉しいですし、

阿武咲関や志摩ノ海関、豊昇龍関が着実に力をつけているのも嬉しいです。

大栄翔関に並ぶもう一人の推し、隆の勝関も上位で安定して星を取れるようになってきているので、この流れで更なる好成績も期待しちゃいますね。

 

 

負け越した中では、7勝8敗の北勝富士関ですね。

もう少しで、更に壁を破って、高みに行けそうな気配を感じます。

来場所以降、大暴れして目立って、埼玉出身力士は大栄翔関だけじゃないんだぜ感を発揮して埼玉県民を喜ばせてあげてほしいところです。

 

 

 

なかなか難しいとは思いますけど、来場所はコロナ禍が少しは落ち着いたり、横綱大関陣が復帰して力を見せつけてくれたりして、出場力士数的な意味でも番付の格的な意味でも、より充実した場所になりますように。

 

大栄翔関が大活躍してくれたのは大変嬉しいですし、しばしば初優勝力士が出るのも楽しいんですけど、戦国時代的な混沌感、上下の定めの不確かさがいつまで続くのか感がそろそろ濃くなってきている印象もありますね。

 

 

 

※定点観測:相撲界の毛利三兄弟はコロナ休場

 

 

 

 

「笑う警官 刑事マルティン・ベック 感想」マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー / 訳:柳沢由実子(角川文庫)

 

1960年代のスウェーデンミステリ「刑事マルティン・ベック」シリーズの代表作「笑う警官」を初めて読んでみまして、その地道で骨太なストーリーライティングっぷりにかんたんしました。

派手なトリックやどんでん返しはありませんが、汗と足と集団戦で着実に犯人に迫っていくような作品で好きです。

 

store.kadokawa.co.jp

 

f:id:trillion-3934p:20210123184354j:plain

 

 

あらすじ。

市バスで起きた大量殺人事件。被害者の中には殺人課の刑事が。若き刑事はなぜバスに乗っていたのか? 唯一の生き証人は死亡、刑事マルティン・ベックらによる、被害者を巡る地道な聞き込み捜査が始まる――。

 

 

以下、少しだけネタバレを含みますのでご留意ください。

犯人の名前とか動機とかは書いていません。

 

 

 

 

 

 

 

スウェーデンや北欧界隈といえば、高福祉とかヒュゲとかムーミンとかインテリアとかかもめ食堂とか、ポジティブな印象を抱くことが多いように思いますけれども。

 

北欧ミステリで描かれる北欧は、麻薬とか売春とか銃事件とかが頻繁に登場しまして、なかなかダークな一面も推されている模様です。

 

 

こちらの「笑う警官」でも、ストックホルム世間ではベトナム戦争反対デモが大盛り上がりを見せつつ、主人公マルティン・ベックさんたちが追うことになる銃乱射事件の他、麻薬問題や売春問題や密輸問題や差別問題、更には資本主義的価値観の過剰な発達、ニンフォマニアといった性的倒錯心理の発見等々、あまり明るくない要素がふんだんに登場して参ります。

 

加えて、舞台は冬のストックホルム

寒い。暗い。

 

加えて、主人公のマルティン・ベックさんは不愛想でまるで笑わない。

私生活も暗くて寒い。

 

 

要するに、暗くて寒くて治安の悪い街で、陽気さの欠片もない主人公たち刑事が、陰惨なバイオレンス事件を地道に地道に追いかけていくような話なんですね。

 

こんな話おもしろいんですかとなりそうなところ、これが抜群におもしろいんです。

 

 

「ステンストルムはなぜバスに乗ってたんだ?」

「わかりません」

 

銃乱射事件の被害者のひとりは同僚の刑事。

しかし、彼がバスに乗っていた理由がまるで分からない。

 

 

「こりゃひどいな。母親だって見分けがつかないんじゃないか」

 

被害者のひとりは顔が吹っ飛んでいて、どこの誰なのか不明。 

 

 

「撃ったのはだれだ?」

「ドンルク(dnrk)」

「人相は?」

「サマルソン」

 

唯一生き残っていた被害者も、この意味不明な言葉だけを残して事切れる。

 

 

読み進めるほど謎がどんどん増えていって、犯人に近づいている気がぜんぜんしないのですが、それが刑事方皆さんの努力の甲斐あって、終盤で一気に犯人に肉薄していくんですね。

その泥臭さが、硬質な文章とやたら相性よくて、快いんです。

 

ファンタジックなヒーローの活躍を眺めているというより、読者のリアルの生活の延長線上で頑張っている人たちがいる、という感じのシンパシーに富んでいます。

それだけに、ラストの犯人を追い詰めるシーンや、明らかになったドラマ性等が、作品の暗い雰囲気の中でとても爽やかでして。

 

知り合いから名作だから読めと言われて読んだんですが、これは名作と言われるだけあるなあとかんたんいたしました。

 

 

 

 

さいきん、本が売れない、海外ミステリは特に売れない、みたいな話を聞きますけど。

www.nikkei.com

 

おもしろいものはおもしろいのだから、魅力的な作品が、ニーズのある読者に上手く届く仕組みができていくといいですね。

 

 

 

バイオレンスな事件も、バイオレンスな事件を惹起する諸事情も、少しずつ減っていく世界でありますように。

 

 

 

 

「Tale of Ninja : Fall of the Miyoshi(忍者伝 三好家的隕落)攻略情報まとめ」

 

Hello ninja.

 

三好家崩壊ニンジャゲームにかんたんした続きです。

 

「Tale of Ninja : Fall of the Miyoshi(忍者伝 三好家的隕落)初攻略の感想 なんだこれは…たまげたなあ」 - 肝胆ブログ

 

 

初クリア後に数時間プレイし続けたところ、'21.1時点の攻略要素はほぼコンプできたと思うので、自分の備忘も兼ねてメモを残しておきます。

たぶん私は世界上位100人に入るくらいにはこのゲームを楽しんでいると思う。

 

以下、攻略情報ですのでご留意ください。

 

 

 

 

 

 

十河一存ステージ

4種の攻略方法、風林火山は次のとおりです。

  • 風(ショートカット)
    川のそばの女性からゴシップネタを聞き、川向こうのワンさんの家で不倫に協力する旨申し出ると、ワンさんが掘った隠しトンネルを使えるようになる
  • 林(楽に潜入)
    居酒屋の商人からおつかい依頼を受け、医者から薬を受け取り、商人のところに戻ると村長の館(十河一存さん滞在先)に入れるようになる
  • 火(力攻め)
    ---
  • 山(自らの手を下さず始末する)
    馬泥棒から依頼を受け、川のそばを歩いている三好家侍を殺して鍵を奪い、馬泥棒に渡して「パワーがアガるハーブ」の情報を聞き、医者の家の裏庭でハーブを入手(自分が食べてはダメ)し、馬の餌にハーブを混ぜると、十河一存さんが落馬して死亡する

 

 

ちゃんと一存さん落馬ルートもあったんですね。

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これで名実ともにゴーストソゴーになれてしまう訳ですが、やはり三好家ファンとしては複雑な気持ちでいっぱいです。

 

 

この他、サブクエストとしては、医者の家の隣の温泉主から「汚染物質」を入手して、他の温泉2か所の給湯口に使ったら褒めてもらえて温泉で休めるようになるといったものもありますよ。

 

 

ニンジャをパワーアップさせてくれる「ニンジャジェイド(忍者の翡翠?)」の場所はこちら。

赤玉を取ると体力が自動回復するようになるので、優先的に入手しましょう。

 

赤玉は、スタート地点側、川沿いに右へ進んだところの対岸にあります。

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黄玉は、逆に、スタート地点と反対側から、ならず者の家の裏で入手します。

正面から入るとならず者が襲いかかってくるので、川を渡って侵入しましょう。

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青玉は、居酒屋の屋根の上にあります。

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あと、強い刀はワンさんの家の蔵にあります。

ワンさんの家に鍵が落ちているので、それで入れます。

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三好義興ステージ

4種の攻略方法、風林火山は次のとおりです。

なお、全体通して、制作者は寺と神社の違いを意識していないようなのでご留意ください(あるいは高度な神仏習合知識を活用しているのかもしれない)。

 

  • 風(ショートカット)
    寺で賽銭を盗み、商業エリアで肥料を買い、城下の農場で渡すと農民の家に入れるようになるのでそこで火打ち石を手に入れ、城下の村の下水道管理者に渡すと家の中の暗号が見えるようになり、下水の暗号を解くと芥川山城に侵入できる
  • 林(楽に潜入)
    寺の坊主からお使いを頼まれ、商業エリアで花を貰い、坊主に渡すと鍵を落とすので中で三好義興さんの参拝場所を確認し、寺のお堂で三好義興さんを待伏せし、護衛をひとり倒す(⇒自動的に三好義興さん始末シーンへ移行)
  • 火(力攻め)
    ---
  • 山(自らの手を下さず始末する)
    二の丸から岩を落とすと怪しい民家の入り口が開くので、怪しい民家の横で木材を拾い、中でハシゴを修理し、二階のパズルを適当にガチャガチャして解いて松永久秀さんに会い、毒をもらって芥川山城の台所の料理に混ぜると、義興さんがコロリと死亡する

 

 

「風」の暗号の答はこちら。(前の記事から再掲です)

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おすすめは「林」プランでして、ニンジャらしい襲撃ができるので格好いいです。

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暗殺者は何も語らず去る、的なシーンを見れますよ。

主人公のくのいちさん、仕事はちゃんと遂行するタイプのようです。

 

 

 

サブクエストとしては、城下の下水手前の民家で他の忍者に会い、更に兵舎エリアの一番崖っかわで忍者に会い、更に商業エリアの路地の奥で忍者に会うと、彼らが芥川山城の兵士をごっそり始末してくれたりします。

 

また、兵舎エリアで兵士の服を盗み、寺社エリアで隠れている盗っ人に服をあげると、芥川山城の裏口の鍵をもらえます。

 

いずれも「火」のような力攻めの際は活用してみてください。

 

 

 

ニンジャジェイドの場所は次のとおりです。

 

赤玉は、下水道出口。

芥川山城は下水も完備されていて、クオリティオブライフが高そうですね。

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黄玉は、寺の奥。

但し、敵の忍者が見張っているので注意ください。忍者は右側の塀を乗り越えて接近すればバックスタブ可能です。

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青玉は、商業エリアの木の下に落ちています。

山の上にこれだけの商業エリアや寺社エリアがあるとは、さすが芥川山城は天下の政庁であります。

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強い剣は、ややこしくて鍵を3つ集める必要があります。

 

1つは兵舎エリアの家の中に落ちていて、

 

1つは芥川山城の櫓の中にいる兵士を殺して奪って(バックスタブ推奨)、

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1つは芥川山城二の丸の櫓の中でパズルを解いて入手します。

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その後、兵舎エリアの蔵をピッキングして潜入すれば入手可能です。

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安宅冬康ステージ

4種の攻略方法、風林火山は次のとおりです。

  • 風(ショートカット)
    寺の三階菱9パズルを解くと、安宅冬康さん直行の隠しトンネルが開く
  • 林(楽に潜入)
    温泉の脱衣場で兵士の服を盗み着替えれば、洲本城に容易く潜入できる(但し城内の兵士には見破られて攻撃されるので注意)
  • 火(力攻め)
    ---
  • 山(自らの手を下さず始末する)
    海で漁師の指示通り網から魚を捕ってきておすそ分けしてもらい、街の奥でワイン(日本酒)を届けるお使いを受け、居酒屋のキッチンで料理をつくり、二階の松永久秀さんに持っていき、受け取った偽手紙を洲本城の冬康さんの館にセットすると、冬康さんが三好長慶さんに呼び出されて自刃させられる

 

 

「風」の場合、9パズルが苦手な方は、街の入り口右側の大岩(画像手前でなく、奥の坂の上にある方)の、

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足元に貴重な薬草が生えているので、

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これを、寺で拝んでいる人にあげると、代わりに9パズルを解いてくれます。

(この流れは、スタート地点の民家住人⇒畑住人へのお手紙クエストクリアで教えてもらえます)

 

 

 

ニンジャジェイドの場所はこちら。

 

赤玉は、スタート地点近くのひまわり畑の向こう。

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黄玉は、寺の裏側。

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青玉は、洲本城の外周部。

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強い剣は、安宅冬康さんが隠し持っています。要ピッキング

本丸でなく、館の離れです。

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こういうお宝を隠し持っているのは、安宅冬康さんの数寄者の面を踏まえての演出なのかもしれませんね。

 

 

 

 

「いちおう触ってみるか」くらいの気持ちでプレイし始めたのですが、けっこう面白かったのでだいぶやり込んでしまいました。

 

世界に何人ninjaがいるのか分かりませんが、ちゃんとした攻略サイトとかが立ち上がることはまずないと思うので、上記のネタがどこかのninjaのお役に立ちますように。

 

 

 

「Tale of Ninja : Fall of the Miyoshi(忍者伝 三好家的隕落)初攻略の感想 なんだこれは…たまげたなあ」

 

Hello Ninja.

Steamの海外(中国?)ゲームで、足利義輝さん配下のニンジャとなって三好家を崩壊に導く作品が登場していてかんたんしました。

 

store.steampowered.com

 

 

インディーズゲームで、値段は500円くらいです。

現時点で3ステージが実装されていて、全面初回クリアするまでに7-8時間くらいかかりましたので、対三好家ゲームをこれだけ遊べるなら安いんじゃないでしょうか。

 

内容はオーソドックスなステルス忍者ゲームでして、謎解き要素や三好家要素がたくさんある感じです。

ただ、カメラワークになれるまではかなり3D酔いしますので、普段この手のゲームをしない方は気をつけてくださいまし。

あと、今のところ日本語モードはないです。英語や中国語でがんばりましょう。

 

 

ていうか、三好家ゲーム!

まさかこんな代物が誕生するとは……!!

しかも海外で……何が起きているんだ……!!!

 

 

 

タイトル画面。三好家の秋。

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制作してくださったゲーム会社さんのロゴ。

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ステージセレクト!

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左から、十河一存、安宅冬康、三好義興です。

もうステージ名だけでシナリオが予想できますね。

 

 

 

主人公のニンジャさん。くのいちのようです。

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パンツ(下帯)丸見えですが、パンツ目的でこのゲームを買う人はいないでしょう。

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個人的には、織田木瓜紋の「風林火山」や「温故知新」の幟の方が気になります。

 

 

 

主人公の戦闘力はそんなでもないので、敵は極力背後を取って、バックスタブ(うしろからグサー)で処理しましょう。

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敵の索敵能力は高くないので、ガチ戦闘に慣れるよりも、ステルス接近に慣れる方がかんたんだと思います。

 

 

さあ、ニンジャになって攻略を始めますよ!

 

(攻略上の展開を一部ネタバレしてますのでご留意ください)

 

 

 ※'21.1.13追記

攻略情報を手っとり早く見たい方はこちらをどうぞ。

「Tale of Ninja : Fall of the Miyoshi(忍者伝 三好家的隕落)攻略情報まとめ」 - 肝胆ブログ

 

 

 

十河一存ステージ

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奉公衆っぽい方(進士晴舎さん辺りと脳内変換しておきます)と、主人公の会話シーンから始まります。

 

適当意訳いたしますと。

「上様(足利義輝さん)のお役に立つ時が来たで」

「すぐに長慶ブッ殺してきます!」

「待て待て待て。違う、そうじゃない」

「上様のお望みは長慶の排除では?」

「上様のお望みは三好家の脅威を排除することや。長慶一人を除いても三好家全体が元気なままやったら意味ないやんけ」

「ほんまや!」

「三好家の力の源は三好兄弟の結束と献身や。長慶の力を一つひとつ削いでいくんが大事なんやで」

「分かったで!」

「長慶の末弟、人呼んで“ゴーストソゴー”有馬温泉で療養しとる。こんなチャンスめったにないから、まずこいつから殺ってこい」

「行ってきます!」

 

という感じでしょうか。

主人公のニンジャさんのノリが素直すぎて好感度高いですね。

十河一存⇒鬼十河⇒中国語で鬼は幽霊⇒ゴーストソゴー! というのもウケました。

 

 

そんな訳で有馬温泉

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けっこう街並みがきれいです。

やや中国っぽい色使いな感じはしますが、かなり真面目に資料を集めたっぽい。

 

 

温泉を泳ぐことも出来ます。主人公は脱ぎません。

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攻略方法はいろいろありますが、村の有力者「ワンさん(王さん?)」が掘った地下トンネルを使うと楽だと思います。

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一存さん寄宿先の村長の妻と密通しているので、主人公に協力してくれるワンさん。

どことなく信長の野望シリーズの松永久秀さんの顔グラと似ていますが、この方はただのモブです。久秀さんは後で出てきます。

 

 

このゲームの攻略方法は、力攻めのほか、知略をつかう方法が3種類用意されていまして、4つあわせて風林火山の計とされています。

スタート地点にいるガイドニンジャに質問すると、ヒントを教えてくださるので適宜活用しましょう。

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ボスの十河一存さん。

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何回か挑戦していたら普通に勝てました。

ゴーストソゴーという割には無茶な強さ設定ではないようです。

 

敵と正面から戦う場合は、shihtキー&左クリックでの溜め斬りを上手く当てること、敵が構えた場合は無理せず距離を取ってヒット&アウェイに徹すること、が大事だと思います。

 

 

勝利!

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三好義興ステージ

史実通り、次は三好義興さんを狙いましょう。

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「弟二人が逝って、長慶めっちゃヘコんどるわ。弟あっての長慶やからな。
 次は長慶の嫡子、義興を狙うんや。あいつ若いくせに有能やからたまらんわ。
 義興いまは上様と仲いいけどな、いつ長慶みたいに調子乗るか分からんやろ。
 敵の本拠、芥川山城に潜入するしかないけど、気ぃつけや」

「分かりました!」

 

三好義興さんが足利義輝さんと関係良好だったと、マニアックな史実ネタを拾ってくるところが侮れないですね。

制作者の方々、何をソースにシナリオ書いたんだろう。

 

 

という訳で芥川山城です。

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ものすごく巨大な山城、というか石垣・白壁・天守閣!

これは、私が知っているなかでいちばん立派な芥川山城ですわ。

 

 

攻略に役立ちそうな画像を貼っておきますね。

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このステージでは松永久秀さんがいらしゃいまして、彼は従来説的なキャラクターですのでニンジャさんに協力してくださいます。

 

久秀さんに会う方法は、

「二の丸から岩を落とす ⇒ 下の怪しい民家に入ってパズルを解く」です。

民家の中で木材が必要になりますが、木材はその民家の横に落ちています。

 

 

いかにもな久秀さん。

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忠臣っけの欠片もありませんね。

 

 

三好義興さんのお食事タイム。

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グエー。

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漫画みたいに倒れるのでちょっと笑ってしまいました。

勝利!

 

 

 

 

安宅冬康ステージ

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「義興死んで、長慶 頭おかしなったらしいで。

 三好家に残った柱は、水軍大将の安宅冬康だけや。

 冬康は洲本城におる。デカい城ちゃうからチャンスはあるやろ。

 冬康仕留めて三好家崩壊めでたしめでたしやな」

「行ってきます!」

 

 

さあ淡路島の洲本です。

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ゲームの中でも、海はいいですね。

 

 

洲本城。

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芥川山城ほどではなくても、立派な石垣・白壁・天守閣です。

この辺はゲームの画面映え優先なのでしょう。

 

 

 

洲本の住民の会話が興味深いんですよ。

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「三好家だけやなくて、今川家も独自の法を定めて将軍権威に挑んでるやろ。これから世の中まだまだ変わっていくと思うで」

「お前、そんなことデカい声で話してたらヤバいわ~」

 

みたいなモブ雑談をしているんですが、本当にこの製作者、何をソースにシナリオ書いてはるんでしょうね(敬意)。

 

 

 

洲本の神社では、三階菱9パズルを楽しめたりもします。

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このパズルを解いたら、安宅冬康さん直行の秘密トンネルが使用可能になるんですが。

 

 

肝心の安宅冬康さんが

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私の体感だとゴーストソゴーさん以上にめちゃ強い武闘派で(これはこれで私の冬康さんイメージに近くてちょっと嬉しい)、何回か挑んでもボコボコにシバかれてしまいましたので。

 

 

この洲本でも、松永久秀さんのお力を借りることにしました。

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久秀さんに会う方法は、

「海で魚、街の奥でワイン(日本酒)をゲット ⇒ 居酒屋のキッチンで料理をつくる ⇒ 居酒屋二階の久秀さんに持っていく」です。

 

 

久秀さんの指示通りに動くと……

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不思議なことに、安宅冬康さんと六角家が内通している手紙が発見されて、冬康さんが処刑されてしまいます。

 

勝利!

 

 

 

 

……という訳で、インディーズゲームで、もちろん粗くはあるんですけど、畿内史好きとしては楽しめる要素がたくさんあり、のめり込んでしまいました。

 

三好家推しなので三好家崩壊に手を貸すようなシナリオはつらい、

でもそれ以上に三好家を題材にしたゲームをプレイできる事実が嬉しい!

という気持ちです。

 

三好家のゲームを生きているうちにプレイできるとは、思いもよりませんでした。

長生きしていたら想像もつかないような現実が起こるものなんですね。

 

 

このゲームがどこかの国で大ヒットして、日本に外圧がかかって、国を挙げて三好家コンテンツの充実に努めるような時代がいつか訪れますように。

 

あと、せっかくなので三好実休さん狙撃シナリオも実装してほしいぞ。