肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「キングコング:髑髏島の巨神」ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督

 

キングコング:髑髏島の巨神」にかんたんしました。

 

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公開2日目に映画館へ行ったところ、見事に満席でした。

60歳前後のおじさんが多かったかな。
青少年グループや若いカップルもちらほら。


これはなかなかの傑作でした。

トーリーは「危険な場所ほど美しい」の一言で済むので、
ネタバレはしません。

「300」パシフィック・リムを撮った会社の作品、と聞けば
なんとなく内容が想像できる人も多いと思われます。

死にそうな人が死に、生き残りそうな人が生き残ります。
それっぽく深そうな設定や背景をつくったりはしていますが、
基本的には怪獣が暴れるシーンを繰り返し楽しむだけの映画になります。
それでいいだろ? それがいいです! というスタンスで正解です。

 

見どころは何と言ってもコング。
超神々しい。超パワフル。
このコングなら一匹でコナミワイワイワールドもクリアできるさ。
ヤシの木投げて鈍器で殴ればワルダー即お陀仏めちゃクール。

しかもすごく頭いい。
攻撃方法があれこれ多彩で観ていて面白い。
もうこのままスーパーロボット大戦に出てくれってくらい。

今回のコングは体長31.6メートル・体重158トンですからね。
全長18メートル・重量20トンのマジンガーZよりも遥かに大きい。
ナパーム弾(千度)でけっこうダメージを受けるくらいだから
ブレストファイヤー(3万度)一発で倒せるかもしれないけど。


監督はゴジラエヴァンゲリオンなどの日本怪獣映画の系譜が好きらしいですが、
個人的には日本の怪獣映画と共演してももうひとつノリが合わないと思います。

それよりもパシフィック・リムと共演してほしい。
パシフィック・リムキングコング
もちろん「対」は「たい」ではなく「つい」と読む。

ジプシーは79メートルだからそのままではサイズが合わないけど、大丈夫。
コングさんは成長期という設定だ。
たぶん育てば100メートルくらいになってくれるさ。
出る作品によって都合よくサイズは変わるだろうさ。

 

コングさん以外のモンスターはどれもキモくておぞましくて、
これもまた不快な満足感がありました。
特にクモとか節足動物系のモンスターが最低。
「うわっキモ! コングさん早くやっちゃって!」という感じ。

怪獣映画の敵はキモくて怖ければOK。
人間も変に賢い必要はなくて、適度に抵抗して後は無能にパニクっとけばOK。
感動ドラマなんて福神漬けかラッキョウ程度の添え物でいい。

劇中ではヘリが輸送船から飛び立つシーンが格好良かったり、
軍隊がちゃんとキビキビニギニギ軍隊っぽく動いていたり、
各キャラが各キャラらしく行動するバックボーンが設定されていたりと、
ほどよい活躍ぶり目立ちぶり。

何もかも、私にとってはちょうどよかったのです。

大変鮮やかな、見ていて楽しい映画でした。

 

日本ではあまりヒットしなさそうですが、世界ではけっこう売れているようです。
よかったよかった。

 

これに気をよくして、楽しくてバイオレンスな続編が発表されますように。