肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

新日本風土記(NHK) 知多半島美浜町の「鵜の山」

 

何気なく見ていた新日本風土記知多半島回(6/2再放送予定)に
かんたんしました。

 

新日本風土記 - NHK

 

知多。常滑

セントレア空港ができたころ、飛行機が近くを飛ぶたびにお婆ちゃんが手を叩いて
喜んではるような土地柄でした。

久しぶりに観ましたが、この辺の人々は本当にいい笑顔をしていると思います。

 

番組では尾州廻船や愛知用水常滑焼などが紹介されていて
それぞれ見応えがあったのですが、中でも「鵜の山」が印象に残りました。


鵜の山とは川鵜の大繁殖地とのことです。

知多半島にこんなところがあったんですね。
存じませんでした。


それで何が凄かったかというと、大量の川鵜の糞がもたらした
「土壌の豊かさ」です。

川鵜の糞がついている地面を指で掘り起こしてみるシーン。

納得の栄養豊富感ですよ。

ネバネバしてそうというか、納豆みたいというか。

言葉の説明はほとんどありませんでしたけど、ひと目で養分の充実が
理解できる映像でした。

土を映しているだけという地味なカットがこんなに心に残るのだから、
土壌もカメラマンさんの腕もたいそう凄いものなのでしょう。

 

川鵜の糞にはリン分が豊富に含まれていて、よい肥料になるのだそうです。

かつては糞の採取権を入札で競っていて、その収益で学校を建てられる
くらいだったのだとか。

「糞立小学校」というとんでもないワードが出てきていましたけど、
これは当事者だから使える言葉であって、我々よその土地の人が気安く
使わない方がいいんでしょうね。

明日以降よけいなトラブルが起こらないことを祈っております。

 

鳥の糞のリンといえばナウル島……。

あれはアホウドリの糞由来ということでしたが、魚を食べて生きている鳥という
点では確かに川鵜と共通点がありますねえ。

乱獲されたアホウドリ、無事に繁殖してはる川鵜ということで
両者の明暗が分かれた形でしょうか。

 

 

それにしても相変わらず新日本風土記は良質です。
OPの「あはがり」とちびっ子がジャンプする映像だけで涙が滲んでしまいます。

これからもこういう受信料の払い甲斐がある番組が続いていきますように。