肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

小田原・箱根 菜の花の「ご黒うさん」

 

 

小田原や箱根にある「菜の花」という和菓子屋さんの銘菓、
「ご黒うさん」にかんたんしました。

 

ご黒うさん – 和菓子菜の花

 

 


皮には竹炭を練り込み、中身は黒ごまあん。
その名の通り真っ黒なおまんじゅうです。

インパクトがあります。


新月をモチーフにしたお菓子とのこと。

箱根・大涌谷のあたりは黒ギャルの美尻のような風貌の
燻製たまごで有名ですから、てっきりあのたまごがモチーフかと
思ったのですが。

たいへん失礼いたしました。



で、驚いたのは真っ黒な見た目ではありません。

味です。

ごまあんの力強い甘さ風味がとても上質でおいしいのです。


和菓子や土産物の世界でごまあんをつかったものは数多いのですが、
たいていがクドかったり舌触りが悪かったりで当たり外れが大きい、
むしろ“外れ”の方が多いくらいの印象がございます。

その分、“当たり”のごまあん菓子に出会った時の喜びはひとしおで……!

こちらのお菓子は“当たり”どころか“大当たり”ですよ。


ごまのクセを弱める薄める方向に調味せずに、
クセ……個性をいっそのこと増幅してまう方向の仕上げ。

皮も控えめではなくて「ヨッシャいったれいったれ」みたいな感じに
ごまあんを盛り上げていくスタンス。

結果としてたいへんパワフルで稠密な、小さな見た目に釣り合わぬ
キャラクターに仕上がっております。

 

食キング風にコメントするなら「小田原名物が増えました!」ですね。

これから小田原や箱根にでかける人が現れたら、お土産はこのお菓子を
リクエストしたいくらいです。



ネーミング的にビジネス利用にも向いてそう。
ちょっと上から目線で傲岸感はありますけど。

おっさんがおっさんギャグ承知でご苦労さん言いながら
このお菓子を渡してきてくれたら愛しくありませんか。
(ありませんね)

どうでもいい話ですが、おっさんがこういうのを持ってきても
スベるだけですが、デキる女性がこういうのを持ってきはったら
一目置かれるイメージがあります。
この差はなんなんでしょう。

 

 

 

小田原に行ってみたいんですよね。

北条家を偲んだりかまぼこ食べ比べたり。
小田原城に行って、それから三島の山中城に寄って
えげつないと評判の障子堀を見学したら楽しいだろうなあ。


いつか東国見物の機会が訪れますように。

 

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