差し入れにいただいた東京土産の「N.Y.キャラメルサンド」がすこぶる美味しくてかんたんしました。
東京の友人がうやうやしいお土産をくださりました。
こげ茶色のスタイリッシュなパッケージ。
「N.Y.CARAMEL SAND」という意識が高そうなネーミング。
なんだか「特別オーラ」を放っている箱構えです。
もちろん、オーラだけの見かけ倒しではないですよ。
こやつ、うまいんです。
めちゃめちゃうまいんです!
金色の小袋を開けてみれば、思いの外うすうすなクッキーサンドがお目見え。
キャラメルは中に潜んでいるため、軽く食べられそうな優しいルックス。
齧ってみると……。
サクゥ!
チョコォ!!
キャラメ甘ぁ!!!
モサモサッモサモサッ
「もう1枚ィ」……!!
という感じの味わいに乱暴されてしまうのです。
上品なのに強引な魅力ですよ。
貴族化した蛮族という感じですよ。
すごい。
めっちゃうまい。
食感が素晴らしいですね。
しっかり味のクッキー、しっかり味のチョコ、しっかり味のキャラメル。
下手をすれば胸焼け惹起モノのヘビィートリオですのに。
濃いキャラ三人衆が外側のサクサク食感と内側のとろとろ食感に包まれて、軽やかに食べ切れる達者バランスに仕上げられているんですよ。
こんなうんまい東京土産が誕生していたんですね。
こんなん貰ったら恩知らずになろうにもなれませんわ。
……とは言え。
実は、
「キャラメルかぁ……」
「……味濃さそうやなあ」
というのが率直な第一印象でした。
キャラメルって、食べたい気分の時と食べたくない気分の時の差が大きい食べ物だと思うのです。
あったかいキャラメルを冬場とか疲労した時とかにいただくのは素敵ですけど。
ねちゃねちゃ後残りするキャラメルを夏場とか爽やかな気分の時とかにいただくのはイマイチじゃないですか。
このお土産を頂いた時、私は正直キャラメルを食べたい気分ではなかったのです。
(本当にすみません。反省しています)
ところが、先に食べ始めた人たちがみんな、
「むおっ」
とか言って一瞬黙り、やにわにガツガツむさぼり始めるではありませんか。
え?
どしたん。
おいしいの?
と私が聞いているうちに、他の人は2袋目に突入しています。
……周りが美味しそうに食べていると食欲って湧いてきますよね。
我ながら浅ましいのですが。
で、冒頭の味のご紹介に繋がった感じです。
偏見フィルタは人生を楽しむのに邪魔なものだと痛感いたしました。
後から調べてみたら、東京駅の大丸1階でいっつも行列になっているところ、あれがこのN.Y.キャラメルサンドの売り場やったんですね。
何回か通りがかったことがあるのに知りませんでした。
「行列=自分には関係のない店」と即決してしまっていたようです。
あの行列を思い出すと、また買ってきてね☆と頼むのは憚られますが……。
また食べたいです。
自分で買えっていう話ですね。
更に調べてみたら、このお菓子は「東京たまご ごまたまご」の会社がこしらえてはるんですって。
ごまたまご……。
すみません、東京ばな奈派でした。
これからは時間に余裕がない時は東京ばな奈を買って、時間に余裕がある時はこのN.Y.キャラメルサンドを買おうと思います。
行列は嫌なので、できればブランドが毀損しない程度に支店を出してくださいますように。