肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「FF5のオメガはどこから来たのか(考察)」FF5設定およびDFFコスモスレポート等より

 

PSPディシディアファイナルファンタジー(無印)……通称DFFのクリア後コンテンツをひととおり埋めてみたところ、「レポート」というDFF世界の核心に迫る文書の中に「オメガ」さんの記述があってかんたんしました。



DFFの過去記事

PSPの「ディシディアフィアナルファンタジー(無印) ストーリークリアまでの攻略」スクウェアエニックス - 肝胆ブログ

 

 

以下、FF5およびDFF・FF1のネタバレを含みます。

 

また、書いている内容は私の妄言というか、矛盾上等の戯言です。
間違っても公式設定みたいに受け取らないでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


DFF、究極の幻想カオスを倒してコスモス・カオスレポートもコンプリートして。

一人プレイでできることはだいたいやり切った感じになりました。


カオスサイドの面々を扱うのも楽しかったです。


特にエクスデス先生は自分で使うと超強いですね。
オールガードが楽しい楽しい。
キャッスルバニア(PS2)のパーフェクトガード特訓が活きました。


あと、暗闇の雲さんの「潜地式波動砲」でCPUを翻弄するのも楽しかったです。


キャラをいじっているだけで楽しいアクションゲームっていいですよね。

 

 

で、集めたレポートに目を通してみたところ。


オメガさん関係で気になる記述がありました。

ちょっと引用してみます。

 

しかし、災いはすぐそこまで迫っていました。
隣国による、召喚獣オメガと呼ばれる兵器
対抗する手段は他になかったのです。

 

結局、あの子は隣国を滅ぼすこととなります。
業火が家々を焼きつくし
召喚獣オメガは、あの子の力で封印され……。

それはまるで、地獄のような風景でした。

 

 

Oh……。


このレポートの記述は、「DFF世界が始まる以前の出来事」であり……「FF1世界の大昔の出来事」でもあります。


次元の狭間を介しつつ、FF1世界とDFF世界はかなり近所に位置しているようでして。

FF1に登場した「ルフェイン人の文明」は「DFFのカオスになる子」を生み出し、「オメガ」を有する隣国を滅ぼした。

「オメガ」は「DFFのカオスになる子」によって封印された……。


そんなルフェイン人の記憶が預言者ルカーンの手で記録されています。

(FF1プレイヤーにはたまらない記述です)

 

 

 

 
DFFストーリーには関係ないのに、唐突に現れるオメガさんの記述。

まあファンサービスなんでしょうし後付けですし真面目に考えるといろいろ矛盾するんですが、せっかくなので妄想を膨らましてみることにいたしましょう。

 

 

 

FFシリーズにおいて、オメガさんは超有名なモンスターです。



初出はFF5


いわゆるラスボスより強い裏ボスの一体(もう一体は神竜さん)でした。

まともに戦うと記憶を消されたり波動砲を撃ち込まれたりして瞬殺されるのですが、全員「エルメスのくつ」を履いて一人が魔法剣サンダガみだれうち、三人が「あいのうた」を歌っていればかんたんに勝つことができることでも有名ですね。

 


シルエットはラピュタのロボットに似ています。

FFはしばしば古代文明や浮遊遺跡が出てきますし、スタッフに熱心なラピュタファンがいたのかもしれません。

 

 

して。



このラスボスより強いオメガさん。

誰がどのようにしてつくりあげたのでしょうか?

 

 

定説ではFF5世界の古代文明「ロンカ」が製造したことになっています。


オメガさんをやっつけると手に入る「オメガのくんしょう」にも「こだいぶんめい」と書いていますし。

(画像はPS版のFF5

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「マシンヘッド」さんや「プロトタイプ」さんの存在も、古代ロンカ人が「まずはプロトタイプをつくり、完成品としてオメガをつくり、廉価版としてマシンヘッドを量産して……」という流れを想像させてくれますね。

 

 

しかし。


昔から気になっていたのですが、この流れだとなんか違和感もあるんですよ。

 


一点目。


FF5のオメガさんは「次元の狭間」にいらしゃいます。

次元の狭間は1,000年前のエヌオー戦で封じ込まれた場所であります。
一方のロンカ文明は500年前くらいまで存続していたみたいなので、だったら次元の狭間にだけオメガさんがいて、500年前に滅んだロンカ遺跡にオメガさんがいないのは変です。
エヌオー戦で技術が失われたとかもあり得ますが)

 


二点目。


次元の狭間の図書館に、こんなことが書かれている本があります。

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1000年前の本「空より現れし、心を持たぬ者…「オメガ」…」

 
この本を書いたのがロンカ人なのか蜃気楼の町の住人なのか分かりませんが。

いずれにせよ、当時の人が「オメガをつくった!」という印象ではありません。
どちらかというと「天災」のような書かれ方です。

 


ここの記述だけを素直に読むと、


1,000年前のFF5世界に、ある日「オメガ」が降ってきた。

 ↓

ロンカ人も含め、古代人では太刀打ちできなかった。

 ↓

仕方なしに次元の狭間に閉じ込めた。

 ↓

1,000年前~ロンカが滅ぶ500年前までの期間に、オメガをベンチマークとしてプロトタイプ&マシンヘッドを開発した。



という風にも思えるんですよね。


プロトタイプ&マシンヘッドとオメガの間には戦力差があり過ぎますし。

ロボットアニメでも「強大な超科学兵器を参考に現代技術で劣化版量産機を開発」とかよくあるじゃないですか。

 

 

 

で、ここでDFFのレポートに戻りますと。


「FF1の古代ルフェイン人が戦っている、オメガを擁する隣国」=「FF5の古代ロンカ文明」にも見えるんですけど。

これはさすがに暴論が過ぎると思うのです。

FF5世界とFF1世界はもともとひとつでした、古代ロンカ文明を滅ぼしたのがDFFの(プレ)カオスさんでした、となるとFF5のストーリーがぐちゃぐちゃになりますしね。
(既にFF1の設定がDFFでぐちゃぐちゃになっている気もしますが)

 

 

じゃあ、DFFレポートとFF5本編を最大限尊重して、どんな流れなら自然かというと。

 


FF1古代世界で「ルフェイン人の隣国」がオメガさんを開発する。

 ↓

FF1古代世界でルフェイン人の生物兵器「(プレ)カオスさん」がオメガさんを封印。

 ↓

封印されたオメガさんは次元の狭間あたりで漂う。

 ↓

FF5世界の1,000年前、エヌオーさんが無の力を手に入れる。

 ↓

無の力に引き寄せられ、オメガさんが次元の狭間からFF5世界に降ってくる。

 ↓

ついでに、DFF世界の仕事がなくなって暇していた神竜さんも追いかけてくる。

 ↓

12の武器を持つ戦士たちがエヌオーさんを倒す。
同時に、無の力を封印するためFF5世界を分割する。

 ↓

12の武器を持つ戦士たち、オメガさんと神竜さんについて匙を投げる。

 ↓

オメガさんと神竜さん、仲良く次元の狭間に再封印される。
(倒せないけど封印はできたらしい)

 ↓

平和が戻ったFF5世界で、ロンカ人がオメガさんをベンチマークにプロトタイプ&マシンヘッドを開発する。

 ↓

FF5世界の500年前、なんらかの理由でロンカ文明が滅ぶ。
(ヤングエクスデスの仕業かもしれないし、土のクリスタルを分割したことによるエネルギー枯渇問題だったのかもしれないし、たくさんのかわいそうなロボットを操っても土から離れては生きられないからなのかもしれない)

 ↓

FF5本編へ。

 

 

というのはいかがでしょう。


こうなるとオメガさんを生み出したのは「FF1古代世界のルフェイン人の隣国」ということになって、そいつらどんなけ凄いねんという話になりますが。

ルフェイン人はルフェイン人で(プレ)カオスさんとか浮遊城とかデスマシーンさんとかレイズサーベルとかを有する超強国ですからね。
あのデスマシーンさんも対ティアマットさん用ではなくて対オメガさん用だったと思えば納得の性能であります。

というかティアマットさんはどうやって浮遊城を制圧したんだろう。

 


結局一番すごいのはFFシリーズを通じてこんなけ別格扱いされているオメガさん&神竜さんを完封できるバッツさんたちなのかもですけどね。

 

 

 

以上はやくたいもない空想話ですが、空想してみるのも楽しいものです。

どんな創作作品も、シリーズが続くと整合性とか一貫性はわちゃめちゃになります。
でも、整合していないのがかえって「神話」「伝承」みたいで、ファンがそれぞれ解釈できる「幅」を生み出しているのも事実だと思うのです。

宗教関係とかだと「幅」ができれば争いの元ですが、創作作品なら「幅」も楽しみのうちと言えるのではないでしょうか。

 

 

こうした考証ネタを提供してくれた意味でも、DFFは良ゲーでありました。

続編もいくつか出ているみたいですし、シリーズが引き続き繁盛してくれるといいですね。

 


次はディシディア ロマンシングサガが発売されますように。