肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「ぼくの輪廻 1~3巻 栄賢編(高野山編)」嶋木あこ先生(Cheese!)

 

 

「ぼくの輪廻」というギャグ漫画の破壊力に打ちのめされてかんたんしました。

 

cheese.shogakukan.co.jp

 

f:id:trillion-3934p:20171029210218j:plain

 

 

 

すごいですね……!

 

この漫画すごいですね……!!

 
衝撃的でした。


笑いまくりました。

絶対に電車の中とかで読んだらダメなやつです。

 


けっこう仮面伝染るんです。稲中地獄甲子園マサルさんB.B.Jokerクロマティ高校デトロイト・メタル・シティなどなど……

桁外れなインパクトで世を揺らしたギャグ漫画ってあるじゃないですか。

 


この「ぼくの輪廻」はそうしたレジェンド作品に並ぶ突貫力を持っていると思います。

絵が抜群にきれいで、それが更に笑いのキレを高めていますね。

 


ただ、巨乳ネタとBLネタに偏っていますので、そうした内容がダメな人には向かないでしょう。

逆に、そうした内容ウェルカムな人には最高だと思います。

 

 

いまのところ4巻まで出ているのですが、今回は1~3巻の栄賢編(高野山編)を紹介いたします。

 


以下、ネタバレを含みますのでご留意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この作品は3人の男女によるラブ? ストーリーとなっております。


主人公は「乃木篤朗」さんというマンガ家。

そこに、乃木さんのことを好きな女性「室伏花撫」さんと、乃木さんのことを好きなゲイ「蓮城アキラ」さんが登場してまいります。

 


この3人。

実は空海さんの時代の高野山(800年代前半)に生きていた僧侶と女人を前世に持っています。


主人公の乃木さんの前世は空海さんの弟子「栄賢」さん。

女性(巨乳)の室伏さんの前世は栄賢さんに助けられた女性「ヤイ」さん(巨乳)。

ゲイの蓮城さんの前世は栄賢さんの同僚僧侶「両珍」さん(ゲイ)。


「理趣釈経」を巡る比叡山高野山の確執といった史実を取り入れつつ、女人禁制・男色OKな高野山を舞台に当時から3人の色恋模様が展開されてきたと。
高野山に叱られそうな内容ですが、ご寛恕いただいて連載が続くことを祈ります)

で、なんやかんやあって3人の恋はどれひとつ実ることなく、その無念の思いが転生先の現代まで残っていて……という展開なのですが。

 


そんな細かい内容なんて割とどうでもよく。


登場人物たちが繰り出すキレッキレの台詞とビジュアルを楽しむのが本旨であります。

 

 


前後関係を一切説明せずに印象的な場面を紹介しますと。



高野山での水行中に栄賢さんが両珍さんの尻を揉みしだきながら涙を流すシーン(1巻)

「違う」
「コレじゃない…」
「こんなんじゃないのだ…」


ですとか。

 


現代の乃木さんが編集者さんに漫画の方向性を熱く語るシーン(2巻)

「形 大きさ 触感が異なるように 乳房にも個性があります 巨乳にも人権を認めるべきです」
「栄賢は初めてヤイの乳に触れた瞬間ヤイの巨乳に恋をしたのです」
「栄賢はヤイの巨乳を愛してしまった」
「つまり…」
「巨乳は星の数ほどあれど」
「栄賢にとってはヤイのおっぱいでなければダメなのです」


ですとか。

 


栄賢さんがヤイさんと結ばれるために、両珍さんを相手に初夜の習演をするシーン(2巻)

「ところで栄賢…」
「つかぬことを聞くがコレは一体 何をしているのだ」

「これは初夜の習演である」

「初夜の?」

「私はヤイ殿の乳 ヤイ殿は私の臀部」
「各々 同時に触るには この体位しかないのだ」


(2巻の表紙をご参照ください)

f:id:trillion-3934p:20171029215222j:plain

 


ですとか。

 


過呼吸になった両珍さんがヤエさんの乳に安らぎを覚えるシーン(3巻)

「体のフラつきにより」
「図らずも俺の頭はあやつの乳へ一直線」

!?

「すると…」
「驚くべきことに」
「目の前に現れたのは 愛しい栄賢の尻だったのだ」


ですとか。

 


高校時代の乃木さん(全裸)と蓮城さん(全裸)がシャワールームで理趣釈経を唱和するシーン(3巻)

「けんせいせいくしほさい」
「てきえっせいせいくしほさい」
「いしたくせいせいくしほさい」
「こうべいせいせいくしほさい」
「しんらくせいせいくしほさい」
「しょくせいせいくしほさい」
「きょうせいせいくしほさい びせいせいくしほさい」
「びょうてきせいせいくしほさい よくせんせいせいくしほさい」
「しょくせいせいくしほさい あいはくせいせいくしほさ」
「いっせいしさいしゅ」
「せいせいくしほさい」


ですとか。

 


もうなんかたまらないシーンが次から次へと出てまいります。


百聞は一見にしかずですので、興味があれば試し読みでもしていただければと存じます。

 

もっと話題になるべき作品だと思いますよ。 

 

 


そのうち深夜アニメになりますように。

僧侶と交わる色欲の夜に的な感じで。 

 

 

「ぼくの輪廻 最終回までを通した名セリフ集」嶋木あこ先生(フラワーコミックス) - 肝胆ブログ