肌寒くなってくる中、そじ坊の鴨南蛮が今年もコストパフォーマンスに優れていてかんたんしました。
↓そじ坊のサイト(杵屋グループ)
https://www.gourmet-kineya.co.jp/brands/11/
「そじ坊」という蕎麦屋チェーンは不思議なお店です。
味はまあまあおいしいというところ。
立ち食いそばと美味しい街の蕎麦屋の間くらいのポジション。
値段は安くはない。
美味しい街の蕎麦屋と同じくらいの値段はします。
ホールの店員さんの数を絞っているから、ピーク時間は放置されることもしばしば。
食前にポリポリサービスがあるとはいえ、コストパフォーマンスがめちゃくちゃいい店ではありません。
(同じ杵屋グループの「おらが蕎麦」の方が安くて盛りがいい)
ただ、立地はすこぶるよいです。
出店戦略が素晴らしい。
出店しているエリアは商業施設、オフィスビル、空港等。
周辺の競合店はたいてい若者向けであったり格安店だったりで大混雑。
そんな中、「蕎麦」という大外れしないものを扱っていて、比較的空いていて。
中年以上の年代にとっては「なんか入りやすい……」絶妙の存在になっているのです。
スタッフの少なさも相まって、ピークタイムを外れた時間のそじ坊は、そんな独特の雰囲気に馴染んだ中高齢顧客の憩いの場みたいな様相を呈していたりします。
ランチタイムをずらしてダラダラするにはちょうどいいんですよね。
かくいう私も、中途半端な時間に蕎麦をすすっている一人であります。
そじ坊の中で、寒い季節のおすすめが「鴨南蛮そば」908円(税抜)。
コストパフォーマンスが微妙なそじ坊の中で、抜群のコストパフォーマンスを誇る逸品。
税込みで1,000円くらいしますが、世間の鴨南蛮は1,500円くらいします。
それに比べれば安い。
味もおいしいんですよ。
なんかすごくバランスがいいんです。
鴨油がたっぷり染み出たおつゆ。
山椒をかけてすすれば身体がめっちゃ温まります。
寒い日でも額に汗が浮かぶ。それがめっちゃ気持ちいい。
ぼそぼそだけどコシもある、不思議な食感の蕎麦。
濃い味のおつゆと絶妙にマッチしています。
主役の鴨はたっぷり5切れくらい入っています。
固いんですけどね、味はしっかりしているんですよ。
噛み応えもむしろ肉喰っている感じがして、エネルギーが湧いてきます。
同じく5切れくらい入っている焼きネギ。
これがつゆと鴨油を吸っていてやたらうまい。
鴨ネギとはよくぞ言ったもんだと思います。
鴨南蛮って、寿司ともうなぎとも違う「特別感」がある食べ物じゃないですか。
なかなか鴨南蛮を気安く食べられる蕎麦屋さんも少ないじゃないですか。
そんなレアセレブメニューを気軽にチェーン店で食べられるんだから、そじ坊のmy食生活への貢献度は極めて大きいものと捉えています。
鴨南蛮をもっと身近に。
私は秋から冬にかけて、月1回くらいは食べています。
午前中にいい仕事した日の、ちょっとしたご褒美にもなっています。
いいですよ、そじ坊の鴨南蛮。
私がよく行く店舗は採算が悪いのか、最近ますますホールスタッフが減っています。
ワンオペとまではいきませんが、現行すき家と変わらなくなってきているような。
できれば閉店とかせず、しぶとく営業を続けてくださいますように。
土用の丑の日に「そじ坊のうな重定食 税込2150円」 - 肝胆ブログ