肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

宮城県仙台市の「大崎八幡宮」と「とんかつ石亭 八幡茶屋」

 

大崎氏と伊達政宗さんゆかりの神社(国宝)「大崎八幡宮」と、その鳥居横にあるとんかつ屋さん「石亭 八幡茶屋」にかんたんいたしました。

 

www.oosaki-hachiman.or.jp

 

 

仙台に行く用事がありましたので、足を延ばして大崎八幡宮を参拝してまいりました。

 

大崎八幡宮平安時代坂上田村麻呂さんが岩手県へ勧請し、室町時代には奥州探題の大崎氏のもとで繁栄。

大崎氏滅亡後は伊達政宗さんの手で現在の仙台市へ移されたという由緒がございます。

 

八幡宮武家の崇敬を集めたことで知られております。

加えて、奥州では最高クラスの家格を有していた「大崎」の名を冠することで、伊達政宗さんの仙台統治安定を図ったということなのでしょう。

 

 

 

鳥居。仙台駅からバスで20分足らずです。

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ご由緒その①。

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ご由緒その②。

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年中行事。もうすぐ有名などんと祭がありますね。

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境内図。

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参道の様子。威風堂々とした品位が漂っています。

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長床。雪が積もっているのが東北地方の神社っぽくていいですね。

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長床の中には、ご当地スポーツチームの巨大絵馬が奉納されております。

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国宝の社殿。残念ながらお正月モードで覆いが施されておりました。

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三色の鈴緒がとてもきれいです。

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ちらっと社殿を覗いたところ。確かに絢爛豪華だ……もっとよく見たかった!

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現地の方が説明してくれたところによると、大崎八幡宮は豊臣政権の各種巨大建築で名を成した職人たちが腕を振るって建築したもので、この神社を手掛けた職人たちは後に日光東照宮の創建にも関わったとのことです。

 

豊臣期と徳川期の間に建てられたこの大崎八幡宮は、職人たちの腕がもっとも熟練していた時期の作品。

だから大崎八幡宮こそ日本一!

 

そんな熱い思いを語っていただきました。

実際、そんな名工たちを畿内から連れてきた伊達政宗さんは凄いですね。

 

 

境内では伊達政宗さんによる「四ッ谷用水」の解説もありました。

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参道では屋台もたくさん出ていて、「きりたんぽ」や「蔵王の豆乳ドーナツ」といった関西では珍しい食べ物も売っておりました。

地域ごとの風情があって、知らない土地のハレの日というのはいいものです。

 

 

 

 

 

 

参拝後、ちょうどお昼時だったので鳥居横のとんかつ屋さんに入ってみました。

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めっちゃ美味しかったです……!

 

ロースかつは分厚くて肉汁たっぷりで脂も甘くてサラリとしていて。

ごはん・漬物・味噌汁もハイクオリティに誠実な逸品で。

 

これは超いい。

通いたい。

うちは八幡さんにお参りしたらここでとんかつを食べるんだ、ていう家庭になりたい。

 

 

 

実は、お店に入ったときは「大丈夫かな」と思ってしまったのです。

 

というのも、メニュー表などに「うちの豚肉やとんかつはこんなにすごい」みたいなアピールがたくさん書いてありまして……。

 

能書き・アピールの多いとんかつ屋さんは危ない。

いまは亡き東京上野の迷とんかつ屋「H」を忘れるな。

 

そんな危惧を抱いていたのですが……。

 

 

杞憂でよかったです。

能書きが多くても少なくても、美味しければすべてOKですよね。

 

 

また東北に来たときは寄らせていただきたいと思います。

 

 

 

 

八幡宮・とんかつともに満足度の高い寄り道でございました。

 

どちらも末永く繁栄いたしますように!

 

 

 

 

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おまけ 信長の野望・大志の大崎家

 

 

大崎家は超名門武家「斯波氏」の一員であります。

 

南北朝時代、東北は北畠氏を中心とした南朝勢力との争いが激しく。

室町時代になっても鎌倉公方を牽制する必要があって。

 

奥州探題大崎家は極めて重要な立場のお家だったんですけれども……。

 

 

実際は地域国人の独立性は強いわ、

伊達稙宗さんは超辣腕だわ、

伊達政宗さんは暴れん坊だわで……

 

大崎家の勢力はどんどん弱まるばかり。

最終的には豊臣秀吉さんの奥州仕置&葛西大崎一揆勃発でお家滅亡と相成りました。

 

 

残念ながら大崎家って言ってもピンくる人は少ない……

むしろ「一栗放牛さんや南条隆信さんの仕えた家」と言った方がまだピンとくる人が多いんじゃなかんべかという気すらいたしますが。

(滅んだ家ならではの史料の少なさもあって研究もあんまり進んでないそうです)

 

 

ゲームでは、伊達政宗さんに一矢を報いたり葛西大崎一揆の勢いがすごかったりという面を反映してか、それなりに戦える力は持っておりますよ。

 

 

 

最後の当主義隆さん。

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実績相応の弱さです。求む再評価。 

美少年衆を可愛がり過ぎてお家内紛をもたらしたという不名誉逸話で知られています。

改易後は上杉景勝さんに仕えたそうです。

 

 

 

可愛がられた寵童の新井田隆景さん。

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大●義隆さん × ●●●隆景さん……からのお家滅亡。

西国の某名門守護さんを連想せずにはいられません。

 

 

 

92歳で討ち死にした一栗放牛さん。まさに最期の一花。

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能力値というより、何か特徴のある個性を備えていてほしいタイプですね。

家中のお年寄りが触発されて元気になるとか。

 

 

 

伊達政宗さんが派兵してきた先遣隊を破ったことで知られる南条隆信さん。

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「神技」「大崎家侍大将中の名将」とたたえられた割にはそこそこのステータス。

地域バランスも踏まえてもうちょっと強くしてさしあげてもいい気がいたします。

 

 

 

最後に武将一覧(1577年時点)。

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11人も武将がいます。

頑張ればきっと何とかなるはず……!