「柄」をテーマにしたコミックエッセイ「柄ラボ」が面白くてたいへん共感する内容でしたのでかんたんいたしました。
↓試し読みもできますよ。kc.kodansha.co.jp
いろんな「柄」のワンピース。
(絵本「わたしのワンピース」を連想してしまいます)
様々な場所で目撃する「柄」っていいよね、
「柄」を自分でつくってみると楽しいよ、
こんな「柄」スポットがあるのでおすすめですよ……
といった内容のコミックになります。
作者の宇仁田ゆみさんは「うさぎドロップ」などで知られる漫画家さんですので、「自分でスクリーントーンをつくってみる」という内容も豊富です。
ゲストで野村宗弘先生(「とろける鉄工所」等)や山本ルンルン先生(「マシュマロ通信」等)も登場しますし、漫画やイラストを描く人にとっては参考になるかもですよ。
私はぶきっちょで絵とか描けないので、「チェック(格子柄)は無地に縦横の線を引くのではなく、四角をたくさん並べてつくる(罫線部分が格子になる)」という基本的な内容だけで驚きました。
作者さん手作りの「柄」の中では、中華まん柄や花柄各種がかわいかったです。
ゆきだるま柄もソォキュート。
生地が欲しい。
ランチョンマットとかにしたい。
掲載されているスピンオフ作品「織ガール」もあたたかい内容でよかったです。
カーサブルータスとかに載ったら話題になりそう。
愛知県常滑市の「世界のタイル博物館」レポートも興味深かったです。
常滑市に行ったことあるのにこの施設は行ったことなかった。
行っておけばよかった……と思いました。
松坂木綿や伊勢木綿、日本の伝統柄について紹介いただけるページもあります。
江戸小紋っていいですよね……(ほしい)。
伊勢木綿 臼井職布さんのコメント
地元よりヨソの人のほうが評価してくれるんですよー…(フッ…)
は印象に残りました。
そうなんですよね……どこも一緒ですね……。
最後には思い出の漫画に登場した柄として、「はいからさんが通る」の矢絣(やがすり)を始めとした袴・洋装の柄の数々ですとか、ゲゲゲ・墓場の鬼太郎の布団の柄ですとかを取り上げてはりました。
これは共感必至ですね。
水木しげる漫画の布団、言われてみれば確かに……!! とかんたんしました。
「柄」に愛着がある人にとてもおすすめできる漫画です。
音楽や匂いが記憶を呼び起こすということは
よく言われますが
柄も仲間に入れてほしいなあと思う今日この頃です
という作者さんのコメントは至言だと思います!!
いままで以上に、漫画や服や小物の「柄」に注目してしまいそうです。
世界がますます鮮やかでありますように。