肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「AIやVR、今や化粧品販売にも必須か-資生堂や世界ブランド動かす」ブルームバーグの記事より

 

ブルームバーグに載っていた「資生堂等の化粧品会社がAIやVRを」という記事にかんたんしました。

 

AIやVR、今や化粧品販売にも必須か-資生堂や世界ブランド動かす - Bloomberg

 

 

ちょっと前に東洋経済でこういうニュースも目にしていたのでなお興味深いです。

toyokeizai.net

 

 

 

化粧品やファッションは、私の世代だとデパートや商業ビルがメインチャネルなイメージですが、けっこうなスピードでオンラインショップやCtoCに切り替わりつつあるようです。

 

確かにこれら業界は経営層も現場も危機感持ってそう。

アパレルの友達は、若者向けの服を売っているのに仕事の数割は毎日来るお婆ちゃんの話し相手だとか言ってたしなあ。

若者が服屋に来ねー。ていうか街に若者がいねー。

 

 

 

画像の超高画質化と、VRやARの技術と、それを支える処理能力が組み合わさったら。

 

画面上の自分のアバターに、好きな化粧品や服や髪型を当ててみて、バーチャルな試用・試着の上でモノを買うような……購買行動が一般化していくのでしょうか。

 

www.vertex-pts.com

 

 

化粧品ならスマホくらいのサイズでもいけそう。

むしろスマホの操作性とバーチャルメイクの操作の相性がよさそう。

 

 

化粧品店やアパレルショップも、いまはモノを並べるスペースを沢山取っていますが、そのうち全身画像の撮影とバーチャル高画質な試用・試着を試すスペース……ファッションの店というより写真撮影店のような見かけの……に切り替わっていったりして。

撮ったデータはスマホと共有できて、家族や友達に見せてから後で決済することもできたりして。

 

そうすると店舗やバックヤードにたくさん在庫を置く必要もなくなって、画面で選んだ商品をそのままおうちにお送りしますね的なオペレーションになりますね。

ファッション業界独特の素敵な紙袋文化がピンチだ。

 

うん、そうやって試用・試着にかかる手間が大胆に軽減されたら、ファッション業界の主流である「ブランド専属のショップ(特定ブランドしか置いていない)」が減っていって、セレクトショップのような「ブランド乗り合い型のショップ(色んなブランドを置いている)」が増えていきそうだなあ。

店員は色んなブランドの個性や組み合わせの妙を説明せんとあかんくなるから大変だ。

でも説明でけんとAIにやらせよーぜってなるから失業のピンチだ。

資生堂お姉さんたちをリスペクトしている人は多いので、客側としても彼女たちのこれからが不安であります。

 

 

……技術が一定水準まで行った時点で、インフラ面で商売の仕組みを先行的につくったショップが覇権取りそうだなあ。

 

 

 

こういうことを考えているとまだまだこの業界もビジネスチャンスがたくさんあるんじゃねという気分になってきます。

 

案外、化粧品やファッションの世界こそが一番身近なSociety5.0になっていくのかもしれませんね。

 

 

 

何はともあれ、現場で働いている人たちと情報を共有化し、現場で働いている人たちの心情にも配慮した事業構造変化がなされていきますように。