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かんたんにかんたんします。

「ウルトラマンオーブクロニクル(年代記) エピソード10構想」ウルトラマンオーブ完全超全集より(小学館てれびくんデラックス)

 

オーブ熱やジャグジャグ熱が高まってきて、ついに超全集を買ってしまいました。

映像化されていないウルトラマンオーブの物語「エピソード10構想」や各監督インタビュー、クレナイガイ&ジャグラスジャグラーなりきりフェイスマスクなどなど異常に豊富なコンテンツの数々にめっちゃかんたんです。

 

 

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定価2,800円。

内容が濃いので後悔していません。

 

 

まずは付録のガイさんマスクとジャグジャグマスク。

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このマスクで、みんなでジャグジャグしよう!

ガイとケンカはダメだよ!

★マスクをしたまま、外で遊ばないでね!

 

とのことであります。

ウルトラマンや魔人態ではなく石黒英雄さん、青柳尊哉さんの生顔お面てのがすごい。

 

ほら、欲しくなってきたでしょう?(笑)

 

 

 

超全集の主な内容は次のとおり。

 

 ・『太平風土記』再現縮刷版

 ・ストーリー・キャラクター・怪獣紹介(劇場版、THE ORIGIN SAGA含む)

 ・石黒英雄×青柳尊哉クロストーク

 ・監督インタビュー
   -田口清隆監督
   -アベユーイチ監督
   -市野龍一監督
   -冨田卓監督
   -武居正能監督
   -坂本浩一監督
   -小中和哉監督
   -おかひでき監督

 ・スペシャル企画 ウルトラマンオーブクロニクル<年代記
  田口清隆×中野貴雄 エピソード10構想を語る

 ・ウルトラマンオーブ「1908年のできごと」第二稿

 ・オーブ用語辞典

 ・放送・スタッフ・キャストリスト

 ・影絵ギャラリー

 ・THE ART OF ウルトラマンオーブ

 ・ウルトライベント2016~2017

 

 

どれもこれも密度と熱気が高くて素晴らしいのです。

 

 

とりわけ注目したいのは、ここでしか明らかにされていない「エピソード10構想」。

ウルトラマンオーブのオリジンサーガやTV放送や劇場版は、この10個のエピソードの一部でしかないという位置づけなんですよ。

 

記事によりますと、ウルトラマンオーブクロニクル<年代記>とは

 

 第1章「命の木」編ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA)

 第2章「俺は銀河の渡り鳥」編……ガイさんが4つのエレメントを得る物語

 第3章「ブラックホールを盗んだ男」編……オーブリングとダークリング登場

 第4章「激闘!イシュタール文明」編……オーブとマガタノゾーアの戦い

 第5章「ルサールカより愛をこめて」編……オーブとナターシャの物語

 第6章「さすらいの太陽」ウルトラマンオーブTVシリーズ

 第7章「宇宙魔女賊ムルナウの逆襲・サデスの帰還」(劇場版)

 第8章「超空大凶獣デザストロ」……オーブ・ゼロ・Xとデザストロの戦い

 第9章「冥府魔道の使者」ウルトラファイトオーブ)

 第10章「渡り鳥、宇宙(そら)を行く」……ガイ、ジャグラーの物語は続く

 

という構成なのだそうです。

未映像化の章もそれぞれ興味深いですね。

 

この本では、それぞれの章のあらましがかなり詳しく掲載されていますので気になる方はぜひチェックしてみてください。

ちなみに劇場版のムルナウさんやサデスさんは第2章で初登場します。

ムルナウさんは恐竜戦車を操って悪さしていたようで、恐竜戦車好きとしては嬉しい。

 

 

個人的には、第4章のオーブとマガタノゾーアの戦いが気になります。

絵コンテも一緒に載っているのですが、

「地上を驀進するマガタノゾーア
 地面を突き破りつぎつぎ触手が伸びる」

「次々来る触手をオーブカリバーで斬り走るオーブ
 TB」

「大ロング
 建物を崩して出てくる触手
 互いに進撃するオーブとマガタノゾーア」

「走り込み、飛ぶオーブ
 カメラ振り上げつつT-up

 飛ぶオーブへつぎつぎ伸びる触手
 “サーカス”状態の空中戦へ

 オーブ、空中でオーブスプリーム発射姿勢へ」

 

なる一連の流れにとてもワクワクさせられました。

オーブの触手プレイ板野サーカス、ぜったい興奮すると思うのです。

 

 

ほかにもガイさんをストーカーするジャグラーさんをストーカーする美少女「ビランキ」さんの存在。

そんな人がいたのか。

「夜明けのコーヒー、一緒に飲むか?」とジャグラーはビランキに語りかける。

喜んでジャグラーの入れてくれたコーヒーを飲むビランキ。

その意識がフッと遠のく。

異郷の惑星、荒野の真ん中で目覚めたビランキ。

「俺についてくるな J」と書き残されたメモを手にしている。

ジャグラー様の馬鹿! 私、絶対あきらめないから! 私の愛は永遠なんだから!」

ビランキの叫びが荒野にこだまする。

(第5章ー2「空飛ぶ円盤の謎を追え!」より)

 

これは映像化したらジャグジャグファンのお姉さま方が発狂してしまいそうですね。

 

この5章ー2ではガイさんが某秘密機関の軍人からレザージャケットを譲り受けていたりして、こちらも注目度高いです。

 

 

第3章では、自身に懐いていた少年「ショーティー」さんをジャグラーさんの陰謀で失ったガイさんがブチ切れてジャグラーさんを殴り殺そうとするシーンがいい。

殴られてなお嬉しそうなジャグラーさんもいい。

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脳波怪獣ギャンゴさんが出てきたりするのも嬉しいのですが、何よりこのジャグジャグ笑顔のインパクトは強すぎです。

「黄金の銀河に浮かぶオーロラ」という例のワードなんかも出てきますよ。

 

 

 

 

エピソード10以外のコンテンツでは、監督方へのインタビューがよございました。

とりわけ、青柳尊哉さんの怪演への評価が一様に高くてここでもジャグジャグ成分豊富なのには唸りましたね。

 

「青柳さんがノリノリで、マガジャッパのカードの匂いを怪しくかぐシーンが、あまりにアブナイ感じになってしまって、さすがにそれはダメって(笑)。でも、すごいいい意味での悪ノリがジャグラーにはありましたね。」

「女性スタッフのウケが非常によくて、彼は男たちには分からないフェロモンを出してるんだろうなんて言ってました(笑)。」

(田口清隆監督)

 

「病院ではジャグラーも変態モード全開。あそこはなぜ白衣だったのか?とよく聞かれますが、答えは「ただ気持ち悪いから」。青柳さんは変態芝居を付けると面白がって演じてくれるんでこっちも調子に乗ってしまうんですよね。」

市野龍一監督)

 

――20話(メトロン回)はラストのジャグラーの熱演もすごいですね。

「ラストのジャグラーは目いっぱい気持ち悪くやってもらいました。何というか、笑いすぎてうまく言葉が出てこないっていうのをやりたかったんですね。あのシーンは残念ながらアフレコになってしまったんですけど、アフレコの時は青柳くんは「THE ORIGIN SAGA」でキレイなジャグラーをやってた頃なので、「オレ、気持ち悪いの忘れてるわ」って言ってましたね。それで気持ち悪いのを思い出してって(笑)。」

(冨田卓監督)

 

 

 

……なんかだんだん超全集というかジャグジャグさん個人を取り上げる記事みたいになってきましたが、せっかくなので石黒英雄さんと青柳尊哉さんのクロストークの一部も引用しておきます。

 

――なるほど、石黒さんは常に全体も含めて考えていらして。

石黒・いやいや口うるさい空っぽな役者なだけですよ。

青柳・空っぽか…空っぽなのはいいよね。あんまり詰め込み過ぎてるとうまく飛べないし。

石黒・あのさ、ちょいちょいポエム入れるのやめてくれない?お前のツイッターじゃないんだからさ(笑)。

青柳・オレ140文字で勝負してるからさ(笑)。

石黒・放送中は僕、ジャグラーツイッターを助けてたんですよ。ジャグラーの後ろから副音声みたいに、「本物ってなんだろう、それを求めながら、自分は四葉のクローバーを探してる…」ってつぶやいて。

青柳・お、それ書くわ(笑)

石黒・それでずっと遊んでましたね。

 

 

 

あと、「ウルトラマンオーブ用語辞典」にはこんな用語も載っていました。

 

【あん くー どう ふーどる】

Un coup de foudre

仏語で“雷の一撃”。出会い頭のひとめぼれを意味する言葉。ナオミと初めて出会ったジャグラーが発した言葉。(1話)

 

ためになりますね。

 

 

 

こんな感じでとても充実した仕上がりのウルトラマンオーブ完全超全集。

オーブ好きには必読レベルにおすすめでありますよ。

 

なんか’18.7から始まるウルトラマンR/Bにもオーブが出てくるみたいですし、これからもオーブの物語がなんらかの形で続いていくといいですね。

いつか機会があればエピソード10の残りも映像化されますように。

 

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なお。

超全集によれば、ゾフィーさんが封印したのはマガオロチの「卵(マガ魂)」だったそうです。

 

ゾフィー対マガタノオロチなんてなかったのか……残念。

卵でも充分すごいはずなんですけど。

 

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