肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

キン肉マン第247話「美しきルチャドールの意地!!の巻が傑作回過ぎてうなる」ゆでたまご先生(プレイボーイwebコミック)

 

今週のキン肉マンが現キン肉マンのよいところを全て凝縮したかのような傑作回でかんたんしました。

私の中では今シリーズ現時点で断トツのベストバウトです。

 

 

↓ちょっとでもキン肉マンに興味ある人は今週中に読みましょう。
bookstore.yahoo.co.jp

 

 

 

現行シリーズでは、いまだ素性や全容がよく分からない敵「オメガ・ケンタウリの六鎗客」とキン肉星王位争奪戦を争った「運命の5王子(除くソルジャーマン)&キン肉マン」が戦い始めたところでして、いまは初戦でキン肉マンマリポーサが戦っているところです。

 

キン肉マンマリポーサですよ。

あの盗っ人ジョージがすごいキレイな眼で参戦してくれているんですよ。

いまやすっかり熊本城の一口城主となって改心してはるようです(埼玉県在住)。

 

 

今週はそのマリポーサさんと六鎗客「ヘイルマン」の決着回です。

以下、ネタバレ上等で見どころを挙げていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず今週はセリフテキストが最高でした。

これぞゆでたまご先生節!

誰にも真似できない、あふれる知性とおかしみを感じる絶妙な日本語表現!!

 

 

先週の「背中 背中~~!!」という面白すぎるヒキから始まった今週は。

ノックさんの

「あ…ああ~~っ」

というキン肉マンでお馴染みの驚き声から始まりましたよ。

 

 

 

読者にとってヘイルマンさんはすでに敗北が確定している状態なのですが、

「ひ…火だ!(メラメラ)

ですとか

「チキショオオ~~ッ」

「勝利までもう一歩だったのに~~っ」

ですとか、

ヘイルマンさんの素過ぎるコメントがまず面白い。

 

 

 

続いて、マリポーサさんとヘイルマンさんのあふれる知性が伺えるやりとり。

「クッ…なるほど そうだったのか
 そもそも最初のあの足4の字固めが
 撒き餌だったということか!」

「フッ…察しがいいな そのとおり
 私があの場面で足4の字に出れば
 実力のある超人ならそれを裏返して鎌固めにくることは定石
 ここまでの攻防でお前がズブの素人ではないと
 十分理解できたからこその捨て身の作戦だ」

 

と、一見とても高度な頭脳戦をやっているように思えるのですが冷静に考えると「せやろか」感がむらむら湧いてくるこの会話センス。

 

 

 

そんな読者のん?感を吹き飛ばすマリポーサさんのスゲェ格好いい啖呵。

「この試合中貴様は私から一度は炎を奪い
 蝶の羽根さえ奪い取った たいしたものだ」

「だが かつて盗っ人ジョージとして名を馳せた私が
 奪われっぱなしではあまりに屈辱的」

「だから私もお前が最も屈辱的なものを
 奪い返してやったのだ!」

「それが…」

「お前が一度は心に抱いた」

「勝利への希望だーーーっ」

 

とマリポーサ式マッスル・リベンジャー(この表現もやさしい)にムーブを移していく展開が超熱いのです。

やはり冷静に考えたら蝶の羽根が奪い取られている(足を負傷させられている)のに普通に宙を舞っているマリポーサさんは何かがおかしいのですがもはやそんな細かいことなんて気になりませんよね。

 

 

12発ヘッドバットを喰らわしているのを見るともう読者のテンションはアゲアゲ。

そう、マリポーサのこの技が見たかったんだよ。

 

「ヘイルマン
 頭は溶けて
 体はフラつく~~~~っ」

 

という実況もそのまんまでいいぞいいぞ~~っ。

 

 

 

ここからマリポーサさんの新必殺技「アステカセメタリー」に移行して見事決着が着くのですが、フィニッシュ直前のマリポーサさんのセリフがまたいいんですよね。

 

「王位争奪という柵(しがらみ)から外れた

 私の放つ新技」

 

という枕詞がね。もうね。

マリポーサさんの進化を鋭く格好良く表してくださっていてマリポーサ好きの読者にとってはもう感涙ものなのですよ。

そうだよ、私たちはこんな5王子を待っていたんだよ完璧超人始祖編で悪魔超人のリバイバルを見たときからずっとずっとね、と思い起こされてしまうんですよ。

マリポーサ式マッスル・リベンジャーをここまで磨き上げたのならばこれはもうシルバーマンさんもニッコリして祝福の光を放ってくださるはずだよぉ……!

 

 

 

ここまでページを追ってくるころには、

 

「コーナーポストに立って腕組みをするマリポーサさん」

「アステカセメタリーに至る類例のないムーブ」

「シュン ピキィピキィピキィ バリリ(氷リング破壊)」

「サッ(勝利ポーズ)」

 

という超イケてる必見モノ作画の勢いもあって読者は興奮状態です。

とりわけアステカセメタリーのムーブは是非ともアニメや3DCGの動画で見てみたい逸品ですよ。格ゲーとかで再現されたら間違いなく人気キャラになると思います。

 

いつの間にか集まってきている観客や、地味にひな壇超人としていい仕事をしているウルフマンも場を盛り上げてくださいまして。

いい。

本当にいい。

 

 

 

 

ここ数話の攻防はもちろんあったのですけど、それ以上に今週のキン肉マンは1話の中に現行キン肉マンの魅力がぎゅっとぎゅーっと詰まっていたと、あらためて強調しておきたいです。

ものすごく読者満足度の高い回でした!

 

 

 

これだけ密度の高い回はそうそう創り出せないだろうとは思いつつ、まだ初戦ですので今後の試合も負けないくらい盛り上がっていってくださいますように。

 

マリポーサさん、もう1試合くらいやってほしいなあ。