肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「長慶弁当とは」日経新聞の三好長慶で地域おこし記事(徳島支局長 長谷川岳志さん)

 

少し前の日経新聞三好長慶で地域振興してる方がいますよ的な記事が載っていてかんたんしました。

 

www.nikkei.com

 

 

出水康生さんの主張が取り上げられています。

郷土史家および作家としてエッジの効いたアピールをよくされておりますので、三好家好きならご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

この日経記事でも

これは徳島が損をしているのではとの思いを強め、長慶の研究を始めた

徳島県人はとかく地元には何もないと卑下しがちで自信がない

ひとりでも多くの人が長慶でもうかる仕組みを作ることが大切だ

などなどの鋭い発言をされております。

 

個人的には賛同しかねる主張も一部含まれているものの、なんであれ三好家推しを何十年も続けられて四国・関西に三好家顕彰のネットワークを構築されたエネルギーには敬服いたしますし頭が下がりますね。

 

 

 

そんな記事のうち、氏のご発言の中で

長慶弁当、長慶のお酒、長慶のお菓子など土産物をたくさんそろえていけばよい

 

というところに目を引かれました。

 

 

 

なるほど。

 

長慶弁当。

 

考えたことありませんでした。

地域振興に歴史を活かすなら、確かにこういう企画をせねばなりません。

 

 

 

幸い、三好家は料理のエピソードがけっこうあります。

 

 

たとえば将軍足利義輝さんを迎えた「御成」の料理。

以前NHKの「歴史秘話ヒストリア」でも取り上げられておりました。

歴史秘話ヒストリア - NHK

(エピソード2の「本膳料理」に長慶義興親子が登場)

 

1人当80貫(約800万円)かけたという超高級料理の数々。

十四番も能が演じられたというセレブ演出付き。

 

鯛、海老、アワビにハモにかまぼこ。

珍味のカラスミやクラゲ。

デザートに栗・柿・蜜柑など。

現代でも好まれている食材が多いので、松花堂弁当的なこしらえにそのまま転用できそうですね。

 

 

 

他にも織田信長さんに捕らえられた料理人坪内某さんのエピソード。

 

三好家風の薄味の料理を出したら信長さんに殺されそうになって、

しょっぱい料理を出しなおしたら絶賛されたというやつです。

 

二段弁当にして、上段を薄味の京風煮物や手毬寿司に、下段を味噌カツやエビフライなどのガッツリ系にしたら三好家→織田家という支配者の移り変わりが表現できて面白いかもしれない(や、悪趣味か。ていうか購買層が謎だ)。

 

 

 

京料理のお店で、お客さん一人ひとりに女将さん手書きの和歌をプレゼントしてくれるところがあるのですが。

そんな感じでお弁当に全百種の和歌カード(昔の永谷園東海道五十三次みたいに)をつけてくれる「連歌弁当」とか……淑女方には受けるかも……ていうか和歌をイケメン擬人化して100人揃えたらイケんじゃね……(もはや三好家関係なし)。

 

 

…………。

 

 

まあ、無理に史実からネタを拾ってくるより、現代のうまいものに戦国武将の名前を冠するのが一番売れると思いますね。

身も蓋ないことを言うと。

 

べこ政宗さんとか。

信玄餅さんとか。

 

徳島県は麺類がおいしいイメージがありますけど、弁当には向かないかなあ。

阿波尾鶏とかすだち鶏とかの焼き鳥弁当が一番手堅そう。

 

 

 

 

ちなみに私がいままで食べたことのある戦国武将ゆかりの土地の弁当の中では、上杉謙信さんの春日山城の近く、直江津で売っている「鱈めし」が一番おいしかったです。

 

あれはすごい。

 

www.heimat.co.jp

 

 

 

この鱈めしクラスのおいしさの弁当が三好家ゆかりの地で誕生したらいいですね。

 

 

三好家ゆかりの地は関西広域連合の地とかぶるので、上手くいったら本当に地域振興によい影響が出るのかもしれません。

いちファンとしてはあんまりだいそれたことには関心がないのですが、楽しかったり嬉しかったりする人が増えるならそれが何よりだと思います。

 

 

小説や漫画やゲームに加えて、食べもの関連とかでも面白いコンテンツが登場していきますように。