肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

山梨県甲府市の「武田神社(躑躅ヶ崎館跡)」

 

山梨県武田神社に行ってみたところ、ご当地での武田一族の愛されっぷりにかんたんしました。

 

甲斐 武田神社

 

 

シャインマスカットとワイン目当てで山梨県を訪れたのですが、少し前に上杉神社に行ったことを思い出して武田神社にも行ってみようと思い立った次第です。

山形県米沢市「上杉神社」と「国宝 上杉本 洛中洛外図屏風」 - 肝胆ブログ

 

 

武田神社甲府駅からバスで10分程度。

思い立ったタイミングでアクセス可能な近さがありがたいですね。

 

 

外観。

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入り口には風林火山の旗がひらめいております。

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付き合ってくれた友人はずっとテニミュの「風林火山」を歌っていました。

お前は~林!!

 

立派な石垣がありますが、武田氏時代のものなのかはよく分からなかったです。

形状的には武田氏滅亡後のものに見えるけどどうなんだろう。

創作作品等では「人は石垣だし、どのみち躑躅ヶ崎館まで敵が攻め寄せてきたらどうしようもないから、この地に特別な防備など要らぬ」みたいな信玄ドクトリンをときどき耳にしますので、ちょっと気になりました。

 

 

 

武田神社はもともと躑躅ヶ崎館があった場所に創建されたそうで。

信長の野望とかやっている人にはおなじみの地名ですね。

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境内のマップ。

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武田菱デザインの灯篭が素敵。

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きれいな芝生と能楽堂

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以前演じられた能のプログラム。

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興味が湧きます。

戦国武将ゆかりの地で能を観れるのは場景がマッチしていていいですね。

 

 

 

拝殿。

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空の青さと樹木、建築の取り合わせがとても映える神社だなあという感想です。

左右に武田菱入りの大朱杯が飾られているのもご当地人気が感じられて好き。

 

 

 

拝殿の近くには「豊臣興業」さんが。

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実は山梨では、大阪夏の陣の後、密かに逃げ延びた豊臣秀頼さんの隠し子が武田氏旧臣に匿われ細々と血脈を残したという言い伝えが(ありません)。

 

 

 

なぜかキティさんもいらっしゃいます。

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さて、この手の神社の楽しみといえば宝物殿ですよね。

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甲州金関係の史料や、武田氏所縁の武具などを拝見することができます。

 

おっと思ったのは「大井夫人(信虎さんの妻、信玄さんの母)の懐剣」。

鋭そうな刃の光もさることながら、黒塗・花菱入りの鞘がきれいでね。

こんなものを懐に入れていたらさぞ気が引き締まったことだろうと思います。

 

他にも「亀甲の槍」が業物っぽくて格好よかったです。

 

思いのほか全体的に武田菱よりも花菱をあしらった品が多くて、武田氏の柔らかな一面を見たような気になりました。

 

 

上杉神社の宝物殿(稽照殿)にも行ったので、武田・上杉の対決ということであえて煽るようなことを書きますが、

 

 ・収蔵物は上杉神社の方が上

   ー上杉鷹山さん関係等、江戸時代以降の品もありますしね。

 

 ・訪問客へのガイド、ホスピタリティは武田神社の方が上

   -武田神社にはパンフがある、HPがある。

 

というのが私の印象です。

突破力推しの上杉家と、組織力推しの武田家という構図がいまも続いているんですね。

 

 

 

神社の前の土産屋さんでも武田信玄関係のグッズがたくさん売っており、ていうか甲府の街のあちこちで風林火山的な言葉が散りばめられていて、信玄さんを中心に武田氏が本当に愛されているんだなあと思いました。

 

来年が甲府の開府500周年(武田信虎さんの躑躅ヶ崎館への移転が1519年)ということもあり、ますます武田氏顕彰が盛り上がっていくのでありましょう。

 

甲府市の周年行事が無事成功し、土地の歴史への誇りや愛情がこれからも受け継がれていきますように。

 

 

 

おまけ:甲府駅前の武田信玄さん像。

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アップ。優れた造形ですね。

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後ろ姿。信玄さんの特定の文脈ではニーズがありそうな構図です。

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