タチバナ31巻を読んでいたら不意打ち百合を喰らってかんたんして「あ゛~、あ゛~~!」って画太郎漫画のババアみたいな変な声が出ました。
これが……「私のカムパネルラ」というやつか。
以前も紹介しましたが、めしばな刑事タチバナは主に中高齢のおっさんたちが身近な食について語り合う地味なおっさん漫画であります。
「めしばな刑事タチバナ 27巻 大江戸すぺしゃる編」原作 坂戸佐兵衛先生 / 作画 旅井とり先生(徳間書店) - 肝胆ブログ
表紙の帯には「シリーズ累計150万部突破中!」とありますが、実は24巻からずっと150万部突破が謳われているのは内緒です。
この31巻では私が気に入っているルノアール好きの“社長”が再登場してくれたりして、安定のおっさんハードボイルド味を楽しませてくださっていたのですが。
31巻を通じて同じく私が気に入っている韮澤課長が高い画力で大活躍していてその点についても非常に嬉しいのですが。
それらの高品質話よりも何よりも、恒例辛味部の話が……
なんかもう、えらいことになっていたんですよ。
しかしこのえらいことさ、上手く伝えられないんです。
セリフを引用しても、該当箇所の画像をアップしたとしても、この31巻を単独で読んでいただいたとしても、正確に気持ちを共有することはできないんじゃないかと思う。
端的に言えば社会人百合なんですけどね。
しかも内容は村中さんと代々木さんの何気ない一夜に過ぎないんですけどね。
前にもこんな場面があったりもしたんですけどね、シャワー一緒に浴びるかの話で。
……この話から喰らった主観的衝撃。韻波句徒。
頭からつま先までの衝撃のイナズマ。
思えば、私の身には前フリがありました。
アクタージュだってそう。
某ミステリ小説だってそう。(重大なネタバレになるのでタイトルは伏せます)
さいきん、別に百合を求めて読んでいる訳ではないのに、やたらクオリティの高い百合要素をぶつけられることが多かったのです。
刃牙やドラえもんにおけるグルメシーンなんかと同じで、そういうのメインな作品じゃないのに、やたら場景が印象に残ることってあるんですよね。
何を言っているのか自分でも分からなくなってきていますが、私の人生で百合に接する場面なんてひとかけらもなかったのに。
ここにきていきなり……百合神様が舞い降りた。
閾値を超えた。
私の中の獅子吼ダムが決壊したのであります。
31巻も続く長期漫画における、1-2巻に1回くらいのささやかな百合味描写により、私の中で少しずつ水位が増していたのでしょう。
気づいた時には遅かった。
やべえな、百合系コンテンツにハマるとはさすがに思わないが、おっさんグルメ漫画を求めているのに心のどこかでは次の辛味部活動を渇望している自分を否定できない。
そして辛味部……からの真夜中のスイーツ製作部。
代々木さんの早とちり傾向、いいよね……。
私がいちばん好きな登場人物はあくまで韮澤課長なんだけど、だけどもよ、真夜中のスイーツ製作部の眩暈と幻惑がね。
くるよね。
あ゛~あ゛~~。
いつにもまして訳の分からない記事ですが、ひょっとしたら日本で何人かくらいは同じ気持ちになった人がいるんじゃないかなと思って正直にいまの心境を書きあげました。
早く私の頭が冷静さを取り戻しますように。
興味がない領域のコンテンツでも、一流のコンテンツに接し続ければ、いつかは閾値を超えて取り込まれちまうんだ。
覚えておこうぜガイズ。