久しぶりに高槻に行ったので、霊松寺の三好義興さん墓に立ち寄ってみました。
多くの人は訪れておりませんでしたが静かな墓所で雰囲気がよくかんたんしましたし、帰り道に芥川商店街(サンロード芥川)で買い食いしたコロッケがやたら美味しくて、満足度の高い散歩でありました。
霊松寺はJRの高槻駅から10分弱歩いたところにあります。
バスでも行けますが、歩いた方が早いくらいの距離感です。
参道。若干ひるむ傾斜です。
践祚直後に勅願寺とされたようですので、やっぱり三好家への配慮なんですかね。
いいことを言ってはる掲示板。
お寺のこういうメッセージ掲示板、なんか好きです。
坂を登ったところ。
ご由緒。
黄金の胎内仏伝説とくれば、ギャラリーフェイクの名作「消えた黄金仏」を思い出さずにはいられませんね。
境内の様子。
昨年の台風のためか、全面的に修復工事中でございました。
それにもかかわらず清閑な雰囲気を保っておられるのは、お寺の方々の心がけがよほど素晴らしいのでしょう。
しっかし高槻もタワーマンション増えましたねーー。
梅田にも京都にも近くて便利ですもんね。
続いて三好義興さんのお墓。
境内から出て、道を挟んで北側(駅の反対側)の墓地にあります。
バス停「下天神」
の手前にある白い戸口
から入ると分かりやすいですよ。
お墓のご様子。
静かに眠れそうな環境で、とてもよいお墓だと思います。
墓石がカンカン石と呼ばれていて、叩くとカンカン鳴るそうですが、あまりカンカン感はないように感じました。
ていうか墓石をカンカン鳴るほど叩いてはいけないと思うんですが、昔の人は墓石を叩く習慣でもあったんでしょうか。8ビートで叩くと故人が喜ぶぞ、みたいなん。
お墓の近くには三好長慶さんの紹介看板もあります。
三好一族はマイナーなのでとりあえず長慶さんを紹介しているんでしょうけど、いずれは三好義興さんを紹介する看板もできてほしいものです。
若年で亡くなった割には、足利義輝さんとの金閣寺デートや御成、対六角畠山の合戦での活躍等、事績が豊富ですし、そんな彼が急逝してしもたらそらアカンわ皆ショックやわが伝わっていい(悲しい)看板になると思うんですよね。
帰りに、芥川商店街(サンロード芥川)にも立ち寄ってみました。
商店街を入ったところに「m's meat 肉のマルヨシ 芥川店」という肉屋さんがあるのですが、ピンと来て買い食いしたコロッケ(80円)がめっぽう美味しかったです。
飾り気はないけど確かな仕事を感じられる実力派、という感じで。
コロッケをかじりながらの商店街散歩って、楽しいんですよね……。
芥川商店街、和菓子屋さんの店頭で店員さんとお客さんが楽しそうに会話していたり、碁会所にお爺ちゃんたちがニギニギ集まっていたりして、親近感の湧く通りでした。
商店街の出口(駅の反対側)には芥川宿仇討ちのパネルがあったりも。
美少年をサムライ二人が取り合っての果し合い、からの仇討ち旅。
主人公は加藤嘉明さんのひ孫14歳……という。
昔なんかの小説で取り上げられていた気もするんですが、思い出せません。
気のせいかなあ。
以上、高槻は昔も今も栄えていて、散歩するにはとてもいい街ですね。
面白い店が多くて、よく見たら色んな史跡もあって、って素敵やと思うの。
台風被害は大変でしたが、引続き復旧が着実に進んでいきますように。
「大阪府 秋の三好祭 感想(大東市、高槻市、堺市)」 - 肝胆ブログ