肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

大相撲'19名古屋場所感想「大栄翔関が地味によかった」

 

大関が全員休場してどうなってしまうのかと危惧された名古屋場所が想像以上に盛り上がって千秋楽までしっかり面白かったのでかんたんしました。

 

www.sumo.or.jp

 

 

勝ち越した力士は次のとおりです。

 

14勝 鶴竜(優勝)

12勝 白鵬、照強(敢闘賞)

11勝 琴勇輝、友風(殊勲賞)

10勝 遠藤(技能賞)

  9勝 御嶽海、佐田の海北勝富士、琴恵光、逸ノ城、炎鵬(技能賞)

  8勝 志摩ノ海、阿炎、碧山、大栄翔、千代大龍、妙義龍、隠岐の海

 

 

鶴竜関、よかったですね。

連日キレのいい取組を見せてくださった上に、千秋楽大一番での攻防はすこぶる見応えがございました。

優勝インタビューもさすがのお人柄がにじみ出る内容で、観衆を非常にあたたかい気持ちにしてくださったのではないかと思います。

 

白鵬関ともども、更なる怪我がなきよう、引続き長く活躍していただきたいものです。

やっぱり横綱が引っ張っていく場所はいいですよね。

 

 

 

12勝をあげた照強関もよかったですね。

炎鵬関とともに場所を湧かせてくださいました。

 

照強関には今場所、伊勢ヶ浜部屋の物語面でも心を揺さぶられました。

 

安美錦関の引退。

いつも家族への感謝を口にされる安美錦関が好きでした。

安美錦関引退に対する照強関の言葉。

稽古では下手の切り方や脇の締め方を教わった。偉大な先輩がいる部屋に入ってよかった。ずっと安美錦関の背中を見て育った。これからは親方として指導していただいて、番付を早く上げたい

“小兵旋風”照強、安美錦に感謝「偉大な先輩がいる部屋に入ってよかった」 - zakzak

 

そして、日馬富士氏を語る照強関の言葉。

体重イコール重さじゃない。低さ、角度、スピードが重なって重さになる。それはうちの横綱(元日馬富士)が証明している

照強 幕尻Vへ2敗守る 先人の“極意”継ぐ小兵「体重イコール重さじゃない」/スポーツ/デイリースポーツ online

 

こういう言葉を重ねられると、相撲ファンとしては涙ぐんでしまうものがあります。

 

小さな身体で、なおかつ「押し」で星をあげていく照強関には、物語性を帯びた格好良さがございますね。

 

 

 

遠藤関が再び輝きを増してきている一方、御嶽海関は実力に比してやや物足りない成績が数場所続いていますね。

関脇時代の豪栄道関のような空気感をまとい始めている気がします。

どこかでバッと殻を破るような覚醒を期待したいところです。

 

 

 

さて、優勝力士や優勝争い力士や三賞力士ではないんですが、個人的に活躍ぶりと成長ぶりを注目したいのが大栄翔関です。

 

今場所、成績だけを見れば8勝7敗とやっとの勝ち越しに見えるのですけど。

その細目が……

 

  1. ○明生(押し倒し)
  2. 逸ノ城(押し倒し)
  3. 琴奨菊(押し出し)
  4. 栃ノ心(押し出し)
  5. 玉鷲(はたき込み)
  6. ●高安(はたき込み)
  7. 白鵬(はたき込み)
  8. 鶴竜(はたき込み)
  9. ○宝富士(押し出し)
  10. ○御嶽海(突き出し)
  11. ○正代(上手投げ)
  12. ○朝乃山(引き落とし)
  13. ●阿炎(押し出し)
  14. ○竜電(押し出し)
  15. ●碧山(はたき込み)

 

となっておりまして、ベテラン勢にはまだまだ勝てていないんですが、注目すべきは御嶽海関、正代関、朝乃山関、竜電関と、台頭しつつある若手勢を倒しての幕内上位勝ち越しなんですよ。

 

実際、後半戦の、とりわけ御嶽海関戦なんかは非常に優れた内容で、地味ながら実力を高めてきてはるのがよく分かる一番だったと思います。

負けた取り組みも内容はそんなに悪くないですし。

 

園芸部経験あり、ひまわり好き、控えめな笑顔がかわいい、なんでもないときの表情もかわいい、等々の萌えポイントも豊富な力士ですし、なんかそろそろ「来そうな」気配を感じるんですよね。

大栄翔関の活躍にこれからも注目していきたいと思います。

 

 

 

とりあえず来場所は大関陣がみんな復活してカド番脱出したり優勝争いしたりしてくださいますように。

貴景勝関は相撲以外のニュースが残念な雰囲気になってきていますが、そういうのも含めて再起して活躍してくださいますように。

 

 

 

定点観測

 若隆元(幕下26枚目) 4勝3敗

 若元春(幕下5枚目)   5勝2敗

 若隆景(十両4枚目)   8勝7敗