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「こううんりゅうすい 最終8巻感想 案の定の本宮エンド」本宮ひろ志御大(グラジャン)

 

本宮ひろ志御大版の「まんが 日本の歴史」こと「こううんりゅうすい」が、すべてをブン投げて案の定な本宮エンドを迎えていてかんたんしました。

 

grandjump.shueisha.co.jp

 

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不老不死の力を得た徐福さんと卑弥呼さんと秦の始皇帝さんと聖徳太子さんが日本・世界の歴史の流れを見守る漫画だったのですが……。

 

乙巳の変の顛末や行基さんの事績等までは真面目に描いてはって私的には面白かったのですが……。

 

以下、ネタバレます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御大、飽きたのでしょう。

 

 

舞台が奈良時代から現代まで飛びました。

 

 

 

その間、注目すべき人物は……

 

 

戦国時代の織田信長さんと、

 

 

幕末の坂本龍馬さん、

 

 

以上2名しか現れなかったそうです。

 

 

これには全歴史ファン悶死不可避。

 

 

 

 

 

……ま、まあ、1万年以上続いた原始社会と比較して、人類が「クニ、政治、戦を始めた」という点だけで見れば、確かに奈良時代から現代まで大きくは変わっていないのかもしれませんが……。

 

織田信長さんと坂本龍馬さんという人選は完全に御大の趣味でしょうから突っ込むのはやめておきましょう。

 

なお、信長さんと龍馬さんも不老不死になりました!

(ちなみに不老不死勢の力は一人当水爆五千発分だそうです)

 

 

 

 

さあ、不老不死6名が現代に現れてどうなるかというと……

 

従来、彼らは「人類の歴史にはタッチしない」というスタンスを守り続けていたのですけれど……

彼ら自身が飽きてしまったようで。

 

 

織田信長さんは、全暴力団を束ねるドンとなって日本で内戦を始め、次いでアメリカに喧嘩を売って空を飛んでホワイトハウスに殴り込み、トランプさんの頭をブッ叩きます。

「ぐわあっはははは」

「何がICBMじゃ このわしも同じ軌道を通ってやるわっ」

(大気圏外を飛びながら)

 

「わしは日本から飛んで来た織田信長 すでに六百年以上生きている バケモノじゃ」

「今この地球に必要なのは絶対的な力で立つ一人の王じゃ それはこのわしよ」

 

 

 

聖徳太子さんと坂本龍馬さんは勝手に世界各国と外交を初めて「軍事力放棄」を実現しかけます。

あと、聖徳太子さんは小泉進次郎さんの身体を乗っ取って総理大臣になります。

 

 

 

秦の始皇帝ことエイセイさんは習近平さんに説教して聖徳太子さんへの協力を取り付けます。

 

 

 

卑弥呼さんと徐福さんはドン引きしながら傍観していた次第です。

(徐福さんは織田信長さんに多少操られながら)

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

そうこうしていたら、いきなり

地球に巨大な隕石が迫ってきました。

 

 

核ミサイルで迎撃する人類。

 

 

隕石は砕け散るも、

破片が無数に地球へ降り注ぎ……

 

 

一旦世界は滅び、

人類は三千万人まで減りました。

 

 

 

唐突!!!

あまりにも唐突ゥ!!!!

 

 

 

 

 

で……

 

 

 

西暦2500年くらい。

 

 

人類は再び繁栄し。

 

 

AIとかロボットとかが活躍する中。

 

 

織田信長さんが世界の王となり。

 

 

そんな織田信長さんと他の不老不死5名が

戦ったりもしましたけど。

 

 

最期はみんなで宇宙に出て

新天地たる惑星を目指して

旅立っていきました!

 

 

 

完!!!!

 

 

 

 

 

 

いやあ、非常に本宮ひろ志御大らしい、楽しい漫画でしたね。

途中から完全に「夢幻の如く」再びでした。

 

歴史ファンには特段おすすめしませんが、本宮ひろ志御大らしいスケール感とイキイキ感と勢いと強引な店じまいが好きな方にはおすすめですよ。

卑弥呼さんかわいいし。

 

 

現実の歴史はブン投げるわけにもいきませんので、本宮ひろ志的熱情を持ちつつも地道に着々と人類の歴史が流れていきますように。

隕石エンドはやだなあ。

 

 

「こううんりゅうすい<徐福>3-4巻感想 卑弥呼さんいいよね」本宮ひろ志先生(グランドジャンプ) - 肝胆ブログ