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かんたんにかんたんします。

「とんかつの食べ方(食の軍師1巻by泉昌之先生より)」

 

新規開拓した近所のとんかつ屋さんがおいしくてかんたんしたので、名著「食の軍師」で取り上げられていたとんかつの食べ方を思い出しました。

 

www.nihonbungeisha.co.jp

 

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「食の軍師」はトレンチコートの男「本郷さん」が、脳内軍師とあれこれ脳内軍議しながら食べものを食べたり、勝手にライバル視している「力石さん」と張りあったりする漫画です。

 

巻が進むにつれて実在の飲食店のレポ漫画みたいになっていきましたので、作品独特の味わいや力石さんとの戦を楽しむのであれば1巻がおすすめ。

 

 

その1巻はまことに名作揃いなのですが、中でも5話「とんかつの軍師」は秀逸でして、主人公の本郷さんがとんかつ定食をどのような組み立てで食べ進めていくかを丹念に描いておられます。

 

 

流れを紹介いたしますと。

 

注文はまず「瓶ビール」

からの「上ロース定食(肉6切れ)、お新香だけ先、ご飯みそ汁後から」

 

食べ進め方は

  1. ビール
  2. お新香
  3. 右から2番目の肉を「塩レモン」
    (追ってビールを流し込む)
  4. 一番右の脂が多い肉を「ウスタジャブジャブカラシベッタリの計」
    ※この時、同時に一番左の肉にとんかつソースをたっぷりたらしヅケにする
  5. ご飯とみそ汁の援軍投入
  6. 「醤油カラシ」で肉
    (追って食う白い飯のうめえこと)
  7. キャベツにとんかつソース
  8. 「塩カラシ」で肉
  9. 「とんかつソースカラシ」で肉とご飯
  10. みそ汁で落ち着く
  11. 最後の「とんかつソースヅケ」肉でご飯をかっこむ
  12. 天下統一

 

というもの。 

 

 

とんかつの食べ方だけを抜き出せば、順に

  1. 塩レモン
  2. ウスターソース&カラシ
  3. 醤油&カラシ
  4. 塩&カラシ
  5. とんかつソース&カラシ
  6. とんかつソースヅケ

 

ということになりますね。

さすが泉昌之さん(泉晴紀さん&久住昌之さん)、とんかつの食べ方ひとつで、あたかも美しいオーケストラのような流れを組み立てておられます。

この「食の軍師」や「夜行」を読んで、マイ「食べ進め方」に開眼した方も多いことでありましょう。

 

 

食べ方は個人の好みですから、どんな調味料をつけようが味噌カツ一本槍になろうが何もつけずに食べようが全部OKですし、各々が自分なりのこだわりを持ってそれを語るというのも人類らしい高等な知性を感じられておつなものだと思います。

(押し付けなければ) 

 

 

参考事例として、私の場合の食べ方もメモらせていただきます。

とんかつやハンバーグやお好み焼は端から順に食べていきたい派なので、左から右に向かって順に食べていきます。

 

  1. とんかつソース(肉とソース両方のおいしさに満足する)
  2. 塩で食べて分かっている感を出す(おいしい)
  3. 醤油で食べて分かっている感を出す(おいしい)
  4. とんかつソース(でもやっぱりソースが一番やなと再認識する)
  5. とんかつソース&カラシ(「なんぞ大事なモン忘れてへんか?」「カラシや!!」と極道めしごっこをする)
  6. とんかつソース&カラシ(最高においしい)

 

書き起こしてみると、どろどろしたソースがやっぱり好きなようです。

おいしいんだもん、ソース。

 

 

こんなしょうもない話で盛り上がれるような人と、食事をともにしたいものですね。

 

とんかつを食べたい食べ方でいつでも食べられるような、えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいの暮らしを送れる人々が着々と増えていく世の中でありますように。

 

 

 

漫画「食の軍師とは 概要と力石」泉昌之先生(週刊漫画ゴラク) - 肝胆ブログ