肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「はしれギンガ」&「オーブとたびびとのふく」感想(あいうえお館のウルトラかいじゅう絵本より)

 

噂には聞いていたのですが、ウルトラマンシリーズの絵本の完成度がやたら高くてかんたんいたしました。

ウルトラマン愛と子どもの知育情操教育とを両立しているところがすごいですね。

 

www.aiueo-kan.co.jp

 

 

さいきん、身近に赤ん坊がいるので、読み聞かせてあげようと目についた二冊を購入してみました。

 

「はしれメロス」「きたかぜとたいよう」というメジャー物語と、ウルトラマンシリーズとがウルトラタッチした絵本。

 

冷静に考えると、これはちびっ子も大人も両方が楽しめる、いい視点ですね。

 

 

 

はしれギンガ
(ぶん:ごとう まさるさん/え:ヒカリンさん)

f:id:trillion-3934p:20200916224805p:plain

 

 

「たすけてください。

 おうさまが みんなを いじめるのです」

 

おうさまはベリアル陛下です。

 

 

 

「では ギンガのかわりに

 わたしを つかまえて ください」

 

身代わりになるのは、案の定ビクトリーです。

ビクトリーは本当にそんなこと言ってくれそう。

 

なお、この後、牢屋の中で正座して待っているビクトリーが超かわいいので必見です。

 

 

 

「ここで あきらめたら

 ビクトリーが ろうやから

 でられなくなってしまう」

 

原作準拠のセリフですが、ギンガがビクトリーのために力を振り絞る展開というのはいいものですね!

 

 

 

「おれさまが まちがっていた。

 だれかを しんじるのは

 すばらしいこと なのだな」

 

反省したおうさま。

ベリアル陛下なので説得力が足りない気がします笑

 

 

 

 

オーブとたびびとのふく
(ぶん:ごとう まさるさん/え:わたなべ たかゆきさん)

f:id:trillion-3934p:20200916225935p:plain

 

 

たびびとを みて

ジャグラスジャグラー

いいました。

どちらが はやく

 あの ババルウせいじんの

 コートを ぬがせられるか

 きょうそうしよう

 

のっけからキレッキレです。

 

 

 

なんだよ! あいつ!

ジャグラスジャグラー

カッとなって いいました。 

 

 なんなんだよ! 一度くらいに俺に略

 

 

 

オーブは さくせんを

かんがえます。

よし! あいての

 きもちに なってみよう

 

素晴らしい知育!

子どもに読み聞かせたい要素!

(なお直後バーンマイト

 

 

 

ジャグラスジャグラー

オーブは

せんとうで しょうぶを

ふりかえりました。

 

勝負の後は一緒にお風呂。

仲良しかよ!!

 

 

 

 

 

以上、いずれも展開やオチにシュールなものを孕みつつですが、

どちらも元の作品の良質なメッセージを充分に活かしていて、かつウルトラマンなので子どもへのヒキが強いというのがイケています。

ウルトラマンと絵本の親和性にびっくり。

もともと神秘的な存在だから、説話文学的なものと相性がいいのかもしれませんね。

 

 

お店にはなかったのですが、シリーズの「ベリアルとくものいと」や「ゼロとふしぎなおふだ」も見つけたら買ってみたいです。

 

 

全30巻が刊行済みとのことですけれども、第2期作品としてオーブの続編や、マン・ゾフィー兄さんあたりの新作もそのうち発売してくれますように。