肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

大相撲'21初場所感想「まさか大栄翔関の優勝を目撃できるとは」

 

大相撲2021年初場所、推しの大栄翔関が初優勝を遂げられてかんたんしました。

 

こんな日がこようとは……!

個人的には琴奨菊関⇒豪栄道関⇒稀勢の里関の優勝以来の「まさか」「遂にやってくれた」感があって、すこぶる嬉しいです。

 

www.sumo.or.jp

 

 

今場所幕内の勝ち越し力士は次のとおりです。

 

13勝 大栄翔(優勝・技能賞・殊勲賞)

11勝 正代、朝乃山、照ノ富士(技能賞)

10勝 琴ノ若

9勝   隆の勝、高安、御嶽海、逸ノ城、宝富士、志摩ノ海、

      阿武咲、豊昇龍、明瀬山、翠富士(技能賞)

8勝   霧馬山

 

 

人数が少ない……!

 

コロナ禍で休場力士が相次ぐ中、開催そのものの妥当性や、人数が減った中での成績にあれこれ言われることも多かろうと思いますが、そういうのは出場している力士方の奮闘とは直接関係しないことですから、好成績をあがられた方々に対しては素直な賛辞をきっちりお送りしたいと思います。

 

 

大栄翔関の優勝を見れるとは思っていませんでしたので、心から嬉しいです。

もともと彼は安定して9~10勝できる力士ですから、調子によっては優勝争いに加わることも充分あろうとは想像していたんですけれども。

 

今場所は突きの回転に加え、従来以上に足が前へ前へ出せていたのが最高でしたね。

千秋楽の隠岐の海関戦のラスト、足を先にしっかり前に出した上での諸手突きで決めたのが、今場所の大活躍を象徴しているようでめっちゃアガりました。

 

それに、プレッシャーも相当あったでしょうに、立ち合いの際、いつも先に両手を土俵につけて相手の気を待っている姿が、まことに頼もしく、格好よかったです。

 

優勝インタビューも、まさしく大栄翔関の人柄が存分に出ていましたよね。

あの「嬉しいです」「はい」「本当に嬉しいです」という、派手さの欠片もないコメント、朴訥な話し方!

かわいい……格好いい……好き……。

 

これからも大栄翔関には上に昇っていただいたり、玉鷲関のように長く活躍いただいたりして、ファンを喜ばせてくださることを祈っております!

 

 

 

大関陣については、貴景勝関や正代関が注目を集めた場所でしたが、私としては朝乃山関が底堅いポテンシャルを見せてくれた場所だった印象がございます。

組んでしまえば好不調のない安定した強さを発揮されますので、立ち合いや差し手等の工夫で自分優位の型に持っていけるようになれば、綱取りも近づくことでしょう。

要するに白鵬関的な方向な訳ですけれども。

 

加えて照ノ富士関。

もはや実質大関と誰もが見做している訳ですが、来場所で本当に昇進されることを心待ちにしております。

 

 

勝ち越し勢の中では、翠富士関が目を引きましたね。

肩透かしが話題になりました通り、センスの良さに驚かされます。

反射神経とか身体能力以上に、相手の重心を掴む武術的センスがずば抜けているような印象で、たいへん魅力的な個性です。

 

高安関や宝富士関が復調してきているのも嬉しいですし、

阿武咲関や志摩ノ海関、豊昇龍関が着実に力をつけているのも嬉しいです。

大栄翔関に並ぶもう一人の推し、隆の勝関も上位で安定して星を取れるようになってきているので、この流れで更なる好成績も期待しちゃいますね。

 

 

負け越した中では、7勝8敗の北勝富士関ですね。

もう少しで、更に壁を破って、高みに行けそうな気配を感じます。

来場所以降、大暴れして目立って、埼玉出身力士は大栄翔関だけじゃないんだぜ感を発揮して埼玉県民を喜ばせてあげてほしいところです。

 

 

 

なかなか難しいとは思いますけど、来場所はコロナ禍が少しは落ち着いたり、横綱大関陣が復帰して力を見せつけてくれたりして、出場力士数的な意味でも番付の格的な意味でも、より充実した場所になりますように。

 

大栄翔関が大活躍してくれたのは大変嬉しいですし、しばしば初優勝力士が出るのも楽しいんですけど、戦国時代的な混沌感、上下の定めの不確かさがいつまで続くのか感がそろそろ濃くなってきている印象もありますね。

 

 

 

※定点観測:相撲界の毛利三兄弟はコロナ休場