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「ウィザードリィ#6 久々攻略の感想および考察(王妃・レベッカ・ベラ・ゾーフィタス等)」SFC 禁断の魔筆版

 

ウィザードリィ#6を久々に攻略いたしまして、私はやっぱり#6~#8の雰囲気が大好きやなと再認識できてかんたんしました。

 

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正式タイトルは「BANE OF THE COSMIC FORGE(BCF)」。

「コズミックフォージによる破滅」的な感じです。

 

コズミックフォージというのは、直訳すれば宇宙精製とか宇宙偽造的な意味になりますが、このゲームでは書いたことがなんでも現実になってしまうペンのことを指します。

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ゲームのストーリーとしては、かつてコズミックフォージを巡って王や王妃や魔法使いがなんやかんや盛り上がっていたと伝わる城跡に冒険者たちが乗り込んでいったらエラいもん見てしもたわ、的なお話になります。

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以下、当記事はウィザードリィ#6およびシリーズ作品の重大なネタバレを含みますのでご留意ください。

 

 

 

 

 

パーティはBloodstainedな感じでプレイしてみました。

縛りというほどのものではありませんが、転職なしプレイです。

時間ができればこのまま#7、#8とプレイしていきたいところです。

 

 

サムライの斬月さん。

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サムライはキリジュツスキルで敵の首をばしばし刎ねてくれるので、攻撃面ではなかなか頼りになります。#8だと他の職業が強くなるので地味なんですけどね。

 

 

モンクのハチさん。

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モンクは#6~#8まで安定して強くていいですね。素手で充分強い上に、希少なサイオニック呪文を使えるのも渋いです。

 

 

ヴァルキリーのミリアムさん。

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ヴァルキリーはレベルアップが速い、装備が充実、僧侶呪文が有能、#7・#8ではスタンロッドが猛威を振るう、と長所ずくめですので初心者はパーティに加えましょう。

 

 

レンジャーのロバートさん。

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レンジャー、というか弓装備は#6・#7では無能極まりない存在です(#8で救済されます)。弓のことは忘れて適当な槍や鞭、錬金術呪文で頑張りましょう。

 

 

ビショップのドミニクさん。

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ビショップはレベルアップが遅いので、転職なしプレイ以外では使用は推奨されません。使う場合はレベルアップ時のスキルポイントを吟味して早めに強い呪文を覚えましょう。(ビショップも#8で救済されます)

 

 

アルケミストのアルフレッドさん。

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アルケミストは最重要呪文のブラインディング・フラッシュ(敵の攻撃命中率低下&敵の防御力半減)・アスフィクシエイション(敵全体即死)を覚えるので、それだけで充分役に立ちます。暇なときはポーションやアイテムを投げる役も似合いますね。

 

 

 

以下、感想や考察を。

 

 

プレイ風景・感想

冒険の舞台。朽ち果てた城の描写テキストが好き。

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スヌープチェリ(スヌーピー)を拾ったり。

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序盤なのに終盤の敵とエンカウントしてレベル上げできたり(なかなか勝てないので効率はよくない)。

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セクシーな女戦士のコミュニティに侵入したり。

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人魚を狩ってレベル上げしたり。

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不思議の国のアリス味のある芋虫に出会ったり。

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王の精鋭たちと戦って伝説の装備を手に入れたり。それぞれ末弥純氏のイラストをもとにしたドット絵が大変素敵ですね。

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レア敵のグレーターデーモンさんを狩ってレア装備の座頭市棒を手に入れたり。

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最強敵ティラノザウルスを最強呪文ライフスティールで瞬殺したり。

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#7に続く当時衝撃だったエンディングがいまでは感慨深かったり。 

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プレイしていて本当に楽しいゲームであります。

難易度は相応に高い上、クセが強いので、コツを掴むまでは大変なんですけどね。

 

 

 

 

続いて、久しぶりにプレイして浮かんだ考察を3点ほど。

すべて私見ですので、冗談話としてお受け止めくださいまし。

 

 

考察①:ドラキュラとゾーフィタスは、トレボーとワードナなのか?

wiz6のラスボスとwiz1のラスボスは似ていることで知られていますね。

災いの王と狂王。

魔法使いと魔法使い。

あるいは魔法使いとバンパイアロードの組み合わせ。

 

当時、#6のお城でこの落書きを見つけ、驚愕した方も多いのではないでしょうか。

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トレボーサックス(トレボー最低だわ)。

かつて#1、#4で使用されていたフレーズです。

 

じっさい、トレボーさんは死んでも亡霊としてうろうろするくらいタフですし、ワードナさんは#4のエンディングのひとつで「別次元」に旅立つことを仄めかしていたりもしますし、彼らが転生・転移した姿がドラキュラさんとゾーフィタスさんなんだという考察も成り立つとは思います。

 

とはいえこの説を採用すると、彼らは#1で魔除けを巡って争い、#6で同じようにペンを巡って争ったことになるので、トレボーさんやワードナさんが「学習能力のないバカ」みたいになってしまって個人的には嬉しくありません。

とくにワードナさんは#4で一種の神性まで帯びていたので、その成れの果てが#6ていうのはちょっとなあ。

 

また、#6の舞台がリルガミンの成れの果てなのかと言われると、城下町がない点、城の周辺にリルガミン譚で触れられなかった古代の森や死者の川が広がっている点、ニルダの杖や大地の宝珠等が仕事をしている様子がない点等から、一致しているとは言い難い気がします。どちらの世界でもカシナート製品が流通している点等から別方向に考察することもできそうですけどね。

 

 

そういう訳で、#6の落書き「トレボーサックス」は、#1の狂王トレボーさんのことではなく、#6のお城にトレボーさんという名の性格が悪くてネズミ駆除を怠ってしまうコックでもいたんだろう、ということで解釈しておこうと思います。

 

 

 

 

考察②:王妃の死因は? ベラは誰の子か?

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これは有名なネタですね。

#6は、120年前の王族ドロドロドラマのエピローグだけを冒険者が目撃する仕立てになっており、120年前に何があったのか、登場人物によって語ることがバラバラなのであります。

 

 

まずはお妃様が語る内容はこんな感じ。

 

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一方で、王妃の話を信じずに物語を進め、レベッカさんから聞く話はこんな感じ。

 

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ぜんぜん違いますね。

 

王妃の死因は「レベッカに殺された」⇔「ペンの呪いで自業自得死」。

黒龍ベラは「レベッカの子」⇔「王妃の子(レベッカの腹違い弟)」、

 

冒険者たちの探索の様子からすると、

一般的に噂されている説は前者の王妃話ベース、

牧師の亡霊やベラの語る話(#8)では後者のレベッカ話ベース、

な印象です。

 

 

おそらくレベッカさんの話が真実なのだと思いますが、

その上で実は王妃の方が真実を話していた、王も牧師もベラもみんなレベッカさんの掌の上で転がされていた、レベッカさんはまことに悪魔の娘やでぇ、というかレベッカさんこそペンの呪いの化身やったんちゃうか……というのも業が深くて面白いですから、

ここはプレイヤー個々の判断に委ねたいところですね。

 

 

この120年前の真相を知りたくてたまらなくなる演出は、Wizardryシリーズの中でも屈指の出来ばえだと思います。

#6~#8は人気が低いと言われがちですが、ストーリーテキストはどれも最高なのでプレイする人が増えてほしいっす。

 

 

 

 

考察③:王妃は誰に鞭を振るっていたのか

王妃様の部屋を探索していると、こんなアイテムが見つかります。

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…………鞭と鋲打ちブラ。

 

こんなんが出てくるから王妃の話を信じない人が増えるんだと思う。

性的嗜好で人を判断してはいけません)

 

 

今回ふと思ったんですけど、お妃様は誰にこの鞭を振るっていたんでしょうね。

 

妃との関係を噂される人は大変多いので候補者はたくさんいます。

  • 王(夫)
  • ゾーフィタス(愛人)
  • ゾーフィタスの弟子ミスタファファス(火遊び)
  • この世界の正当な支配者を自称する悪魔(悪魔)
  • その他多数

 

 

王や悪魔を鞭で従えていたという構図も大変面白いのですが、個人的にはゾーフィタス説を推したいところです。

 

 

ゾーフィタスさんといえばペンの呪いで、善と悪に人格が分かれてしまったことで知られています。

 

すべての知識を得るも、力を失い採掘場に閉じ込められている善のゾーフィタスさん。

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一方、強大な魔法の力を得るも、正気を失った悪のゾーフィタスさん。

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ペンで全知全能的なことを望んだ結果、人格が分裂。

あらゆることを知ると頭がおかしくなってしまいますので、それを防ぐために人格が分かれるというのはなるほど感がございます。

(じっさい、#8では、あらゆることを知ると頭がおかしくなります)

 

 

このインテリ感あふれる説明にこれまでは納得していたのですけれど。

 

 

お妃様の鞭を眺めていると、私の中でひとつの疑念が。

 

 

もっともらしいことを言っているけど、本当は妃に開発されてドSの人格とドMの人格に分裂してしまったんじゃないの? と。

 

そう考えると、ドMの方(善の方)がダイヤモンドの壁に囲まれて120年も放置プレイされていること自体が本人の望んだことだったんじゃないかとすら思えてくるのでコズミックフォージの呪いは奥が深いんだぜ。

 

 

 

 

余談①:すごいぞ王とゾーフィタスとベラ

#8までプレイすると、王とゾーフィタスさんがコズミックサークルに殴り込んでコズミックフォージを強奪してきた件のパネェさや、ベラさんの#8での活躍のパネェさがよく分かります。

#6~#8は、一本のストーリーとしてプレイヤーを喜ばせてくれるのが嬉しい。

後編作をプレイするほど前編作の評価が上がる組み立てっていいですよね。

 

 

まったく王の言うとおりでした。

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確かに、ドラキュラ、ブラック・ナイト、ハイヤト・ダイクタ、ブリガード・ウォルタン、ロビン・ウィンドマーン、ゾーフィタスのパーティなら、アセンションピークでもうろうろできるかも。

 

 

当時の彼らは宇宙船を運用できていたようです。

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そしてベラさん。この頃から格がありますね。

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#8で彼に会えた時は感動しました。

 

 

 

 

余談②:攻略本

#6の攻略本は幾つか出ていますが、個人的にはこれが好き。

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攻略本としても創作作品(オリジナルパーティによるロールプレイング日記)としてもレベルが高い逸品です。

 

 

 

 

余談③:セガサターン

本当は、当初セガサターン版(#6&#7)をプレイしていたんですよね。

一度SS版もクリアしたことはあったので、バグまみれだけどいいところもあるんだよ的なことを考えていたのですけれど。

 

凶悪なスローバグにも負けず頑張ってた。

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最終的には、銀の十字架を捨てたのに、持っている前提で話が進んでしまうフラグバグが生じたので、さすがに許容できず断念しました。

くそう。

 

 

 

 

 

以上、いろいろ話しましたが、要はウィザードリィ#6~#8を愛しているぜ、と言いたいだけです。

いつかは日本語のリメイク版が発売されますように。 

 

 

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