東京メトロの立ち食いそば「そば処 めとろ庵」の春菊天そばが異常においしくてかんたんしました。
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「春菊天そば」。
関西人にはあまり馴染みのないメニューかもしれません。
私の場合、10年くらい前に「めしばな刑事タチバナ」の1巻で韮沢課長(好き)とタチバナさんが
「やっぱり外せないのが富士そばの春菊天だな」
「基本でしょう!」
と会話しているのを読んで 、初めて春菊天そばという概念を知りました。
その後、関東の立ち食いそばでは比較的メジャーなジャンルということを知って、物珍しさもあって何回か食べたことがある程度の理解、「ああ、けっこう美味いんだね」と思うくらいの愛着だったのでございますが。
めとろ庵の春菊天そばを食べて、衝撃が走ったんですよね。
うますぎて。
細かく刻んだ春菊が、かき揚げと同じく平たい丸型で揚げられており。
サクッとかじっても春菊フレーバーが爽やか美味い。
つゆにつけてジュクっと散らしても春菊フレーバーが爽やか美味い。
食べやすくて美味い。
しかも、めとろ庵は立ち食いそばとしては蕎麦もつゆもけっこうおいしいので。
やや甘めの味&やや固めのそばと、春菊天の相性が実にいいんですよ。
春菊の爽やかさが力強いので、ちくわ天なりイカ天なりを加えてもヘビィにならないのもいい。
春菊はビタミン豊富なので罪悪感を抱かない、むしろ身体にイイことしている感が出るのもいい。
美味い、爽快、身体にイイ。
完全食かよ春菊天そばァ! と盛り上がること間違いなしです。
真面目に、なんで春菊天って関西で流行っていないんでしょうね。
すき焼きには春菊入れるのに。
讃岐系を含め、うどん屋でもあまり見かけない。
うどん好きは野菜不足になりがちですから、春菊天を普及させたらいいのに。
まったく見かけない訳ではないんですけどね、たいてい春菊を素材の形そのまま揚げていて、味はいいけどカサ高くて食べにくかったりするんですよ。
味はいいんですけどね。
めとろ庵スタイルみたいに、刻んでつゆに溶けやすいかき揚げにしている方が好き。
そもそも関東の立ち食いそば自体が苦手という関西人も多いと聞いたことありますけれども、先入観抜きに食べてみたらどの店もたいていおいしいし、どうせなら珍しい春菊天そばにトライしてウマァ! するのも幸せだと思います。
めとろ庵の春菊天そば、初めて食べたのは去年で、コロナ禍もあって出かける機会が減って全然再会できなくて、「早く春菊天を」「苦しい」「春菊天のことしか考えられなくなります」状態だったので久しぶりに味わうことができて何よりでした。
春菊天の魅力が全国区になって、そこかしこのそば屋やうどん屋にじわじわ普及していきますように。