大志、シレッと木沢長政さんが登場している上に再評価されていてかんたんしました。
木沢長政さん。
畠山総州家の武将だけれど細川家と二股。
細川晴元さんに三好元長さんを讒言※したり、元長さんを滅ぼすために三好宗三さんとともに一向一揆を扇動したり、一向一揆の収拾がつかなくなったら法華一揆も扇動して宗教勢力同士で潰しあいさせたり。
※元長さんもたいがい非道なことしてるので自業自得な面もあります
最終的には主家畠山総州家を下剋上しつつ細川晴元さんからも距離を取って独立勢力化。大和の在地勢力(柳生家等)を配下に組み込んだり、独自に足利将軍を擁立しようとしたり(逃げられて失敗)と野望を拡げまくったものの……
盟友の遊佐長教さんに裏切られたうえ、三好長慶さん21歳たちに太平寺の戦いで討ち取られるという。
非常に濃密な人生を歩んだ御方であります。
細川家から見ても畠山家から見ても三好家から見ても筒井家から見ても仇敵という香ばしいキャラですので、ごく一部の戦国時代ファンからは一目置かれている存在なんですよ。
定義が難しいんですが、見方によっては畿内における戦国大名の先駆けですし。
三好長慶さんに野戦で土をつけたことのある数少ない人物でもありますしね。
(これも定義が難しいんですが、ひょっとしたら唯一の人物かもしれない)
もっとも、長政さんに関する研究はほとんど進んでいないこともあり、実像はいまだよく分からない状況です。
(木沢長政さんに関する論文を収録した書籍「南近畿の戦国時代」が最近出版されたそうなので、年末年始に読むつもりです)
「南近畿の戦国時代 躍動する武士・寺社・民衆」編:小谷利明さん・弓倉弘年さん(戎光祥出版) - 肝胆ブログ
そんな木沢長政さん。
従来シリーズでは残念な評価だったんですが……
↓創造PK時点。
新作の大志では、能力が大アップしておりました。
こんなところでも畿内勢から抜け駆けするんですね長政さん。
統率+38、武勇+17、知略+18、内政-2、外政は80!
ものすごい成長ぶりです。
顔グラは引続き朝からワンカップ飲んでそうな面構えですけどね。
人物紹介。元長さんを討ったところが評価されたっぽい書きぶりです。
大志の最古シナリオは「河越夜戦(1545年)」で、木沢長政さんは1542年没です。
当然出ているはずがない、PKまでお預けというイメージだったんですが。
シレッと群雄集結の「松永家」に混じっていましたよ。
それにしても松永家、メンツがひどい(笑)。
全員下剋上です。
完全にアウトレイジ勢力になっています。
信頼できそうな家臣が弟くらいしか見当たりません。
柳生家の面々や楠木正虎さんがいてくれたらいいのに。
史実シナリオでは存在しないのに、群雄集結等の仮想シナリオでは登場する長政さん。
そういえば前作の創造無印でも、三好宗三さんが同じような扱いで仮想シナリオだけに登場していましたね。
スタッフ方の謎なこだわりが面白いです。
ちなみに宗三さん(三好政長さん)は再評価されておりません。
この能力では1週間くらいで長慶さんに滅ぼされてしまいそうです。
元祖数寄武将としても細川政権の屋台骨としてももっと評価されてほしいですね。
本人よりも刀(宗三左文字)の方が有名になってしまっていますし。
そんな中、この忠誠状況はちょっと感動しました(群雄集結の三好家)。
以上、PKで木沢長政さん(ひょっとしたら三好元長さん)のイベント要素が追加されたりするんじゃなかんべか、と希望を抱いてしまう発見でした。
なんだかんだで少しずつ信長さん以前の畿内勢に注目が集まってきている証なのかも。
98%くらいのユーザーにとってはどうでもいい話だと思いますが、じりじりとこの辺のメンツが受け入れられていきますように……。
信長の野望201X「木沢長政さん登場」&「全体攻撃バフのロマン」 - 肝胆ブログ