肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

陶彫「般若心経」池田満寿夫さん(三重県菰野町パラミタミュージアム)

 

以前三重県北部を回った際、立ち寄ったパラミタミュージアムで鑑賞した池田満寿夫さんの陶彫「般若心経」がめっぽうアバンギャルドかつプリミティブでめちゃくちゃ興奮するほどかんたんしました。

 

この美術館は足を延ばして訪れる値打ちがふんだんにあると思います。

隣りにおいしい自然薯屋さんもありますし。

www.paramitamuseum.com

 

 

池田満寿夫さんは画家・版画家にして、小説を書けば芥川賞受賞、映画を撮ればヒット、テレビの娯楽番組にも出演……等々、一時は時代の寵児として知られた人物ですが、早くに亡くなられたこともあり、若い世代の方々は馴染みがないかもしれません。

 

私も、池田満寿夫さんといえば腋毛や陰毛を強調した女性ヌード像のイメージが強くて(よく考えればこのモチーフも荒々しくプリミティブだ)、晩年に作陶や仏教美術を手がけられていたということを全然存じませんでした。

 

↓ 参考:池田満寿夫さん作品のグーグル画像検索

池田満寿夫 作品 - Google 検索

※小学生は性癖が歪むので見ないように。会社とかでも見ない方がいいです。

 

 

 

こちらのパラミタミュージアムは、岡田一族の女性経営者、「イオンを創った女」として名高い小嶋千鶴子さんが創立したとのこと。

まさに池田満寿夫さんの作品「般若心経」を常設展示することをメインに創建されたそうで、「パラミタ」も「波羅蜜多」から取っているそうですよ。

小嶋千鶴子さんはビジネスパーソンとして著名ですが、夫とともに芸術方面でも有名だということも存じませんでした。多才な方っているもんだ、スゲェなあ。

 

22年6月5日までは平山郁夫さんの作品展もやっているので、なおのことおすすめ。

平山郁夫さん版の洛中洛外図、初めて見れたので嬉しかったです。

 

 

ミュージアムでは、「般若心経」図録が経年劣化を踏まえ500円で売っていたのもありがたい。

 

こんなに内容と値段が釣り合っていない買い物、久しぶりです。

いずれ古書店とかで何千円何万円の値打ちが出そうなものを、500円で買えてしまっていいのかしら。

 

 

池田満寿夫さんの「般若心経」は、ものすごくオリジナリティの高いデザインでして、伝統的な仏像等の日本美術とは全く文脈が異なります。

 

写実性……まあ本物の仏様を見たことがある人自体少ないのでしょうけど……重視というよりは、土の中から発掘した仏塔らしきものに仏様らしい顔がゴロンと乗っかっていたりはめ込まれていたりするようなデザインが中心なんですね。

初見の人に「誰が作ったと思いますか?」と聞いたら、たぶん大半は「うーん、千年以上前の、敦煌とかガンダーラらへんに住んでいた人じゃないですか。砂漠に埋まっていた系でしょ?」と答えると思う。

それくらい、現代日本人の感覚から離れたところにあるデザイン。

 

そのため、評価という点では賛否両論が激しい、というか積極的に評価することすら避けられていたみたいな話も耳にしましたけど、私はとても好き。

特に「地蔵」シリーズが好き。

原始仏教哲学とかに関心を抱いたことがある人は絶対見るべき。

仏教に興味がない方でも、土偶とか縄文土器とか洞窟壁画とかメソポタミア美術とか、原始的で人間的でエネルギーが高い、マジカルでミスティックなアートが好きな方は見た方がいいですよ。

 

本当に、現代人がよくこんな作品を形にできたものだと思います。

 

 

最後に、池田満寿夫さんが作陶に魅せられた時の述懐が良い文章だったので、紹介させていただきます。

私の作風や考え方が変ったのは四年前、岩手県藤沢町で縄文風な野焼をした時からである。野原に薪を積みあげて焼くこのもっとも原始的な焼き方は、天高く燃え上がる炎の力をまざまざと見せつけられて興奮した。だが翌朝焼跡に行ってみるとほとんどの作品が破壊されていたのだ。火力が強すぎたのである。打ちのめされ、茫然としたが、破壊されながらも原形をとどめている造形に炎がつくりあげた神秘的な美しさを感じた。陶作品は土を固め、炎で焼き、そしていつかは砂にもどっていく。私ははじめてそこに宗教的な輪廻を感じた。人類はいかに多くのものを創造し、多くのものを破壊されて来たことか。そしてえいえいとものを造り続ける。炎は土を固め、同時に灰燼に化す魔力を持っている。創造と破壊の神秘を持つ炎の芸術、陶こそ般若心経にふさわしいと考えたのは、この野焼の経験があったからである。

 

 

とても印象に残りましたし、多くの方を魅了する力を持っている作品群だと思いますので、今後も定期的に池田満寿夫さんの作品がリバイバルされていきますように。

 

 

 

 

 

「Bloodstained:RotN オーロラモード ナイトメア攻略 感想」

 

Bloodstained : Ritual of the Nightに、いつの間にかオーロラさんという女性キャラでの攻略モードが実装されていて、操作してみたらミリアムさん・斬月さん・ブラッドレスさんたちともまた違ったふわふわアクションとストロング攻撃力を楽しめてかんたんしました。

 

オーロラさんの元ネタ「Child of Light」というゲームは未プレイなので、ちょっと興味が湧いてしまいますね。

 

playbloodstained.com

 

 

とりあえず2週クリア、2週目はナイトメアで攻略してみました。

 

 

 

 

攻略ルートとしては、ほぼミリアムさんと同じです。

ガレオン船で目覚めて、城の各地を踏破した後、東洋魔道研究棟、巨獣区、永久氷棺と進んでいく感じ。

バッドエンド条件&回避方法もミリアムさんと同じです。

 

クラフトワークさんを倒すと空を飛べるようになり、

ウァラクさんを倒すと大人(剣の振りがスピードアップ&水中行動可能)になり、

オロバスさんを倒すとトゲダメージ無効になります。

また、斬月さん2戦目クリアで赤い月を斬れるようになります。

 

 

 

 

 

以下、ネタバレを含みますのでご留意ください。

 

 

 

 

 

オーロラさんの目覚め。



こんな感じに、要所要所でテキストでストーリーが語られます。

コラボ元のChild of Lightをプレイしていたらもっと楽しめるんだろうな。

 

 

 

当初のオーロラさんは子どもの姿で、空も飛べません。

腕力が足りないのか剣も大振りです。

 

 

 

空を飛べるようになると、ゲーム感覚がガラッと変わります。

 

ただし、まだまだ剣は大振り。

とはいえ、オーロラさんの攻撃は基本光属性ですし、攻撃力そのものもかなり高く設定されていますので、ノーマルモードだったら適当に剣を振っているだけでボスを成敗することが可能です。

 

 

 

 

更に、双竜の塔クリアで大人の姿になると。

 

攻撃スピードが格段に上がって、空を飛びまわりながら光の斬撃を連打してくる超怖いお姉さんになられます。

彼女も様々なシャードの力を使えるのですが、正直シャードは補助的な扱いに留めて、飛行・斬撃・バックステップ、あるいは着地・斬撃・パリィでの立ち回りを極めにいった方が楽だと思いますね。

 

 

 

その後、トゲ無効の白ドレスも身にまとい。

 

 

 

 

斬月さん2戦目を経て物語の核心に近づいていきます。

 

 

 

それはいいのですが、彼女の問いかけに対して和歌で返答する斬月さんがシュールで面白いんですよね。

 

まじめに会話を続けるオーロラさんもそこはかとなくおかしい。

斬月さん、Curse of the Moon2も含め、ちょいちょい無自覚ボケを挟んでくるので侮れません。

「Bloodstained:Curse of the Moon2 攻略の感想 ワイワイリスペクト」(インティ・クリエイツ) - 肝胆ブログ

 

 

 

以降は、ミリアムさん同様の流れを経てゲームクリアになります。

 

良い子のミリアムさんに聞かせる物語としての体裁をとっていることが明らかになり、なんとなく心があたたかくなる感じがします。

原作のChild of Lightもあたたかい物語なのでしょうかね?

買ってみようかなあ。

 

 

 

オーロラさんは「空を飛べる」一点で、プレイ感覚が大きく変わって楽しい。

いつものマップも、飛び回りながら眺めていると美麗さひとしおです。

 

 

 

 

さて、ナイトメアになるとさすがに難易度が上がりますが、他のキャラクターでナイトメアクリア済みということもあり、ほぼほぼ初見でボス撃破可能でした。

ちょっと手こずったのはアルフレッドお爺ちゃんくらい。

 

 

というのも、オーロラさんの2つのシャードの、パッシブ効果が凶悪過ぎて。

 

ひとつ目は「オエンガス」。

 

これをつけていると、基礎ステータスが伸びる上に、パリィによるカウンター威力がハネ上がります。

 

 

ので、斬月さんの斬撃だろうが●●さんの鞭・ドロップキック・エルボーだろうがマスターカーペンターさんのタガネ投げだろうが、タイミングを合わせてパリィするだけでボスをかんたんに撃破できてしまうのであります。

 

相性にもよりますが、レベル1でも300前後のダメージを浴びせられるという。

こいつは強いや!

 

 

 

もうひとつは「ルベラ」。

 

発動するとTAMAKO・DEATHさんを召喚できるのですが、同時にオーロラさんのHPを150くらい回復してくれるのです。

オーロラさんは通常攻撃でMPを回復できるので、通常攻撃とルベラを組み合わせれば、HPが尽きることは基本なくなるという雑なゲームに!

 

 

しかも、もともとのTAMAKO・DEATHさんが宙を浮いている敵に特攻なので、攻撃面でも恩恵が大きいという。

 

 

そういう訳で、日ごろはオエンガス、HPが減ったり浮いている敵に会ったりしたらルベラ、と使い分けるといいと思いますよ。

やー、オーロラさん強いわ。

 

 

 

なお、ボス戦といえば、オーロラさんの特性上、ヴァレファールさんとグレモリーさんはことに楽勝になってしまいます。

 

ヴァレファールさん。

宙に浮いているのでコイン挟み無効、天井のトゲも無効。

オーロラさんは一文無しなのでコインスティールも無効という。

 

 

 

グレモリーさん。

オーロラさんの攻撃が光属性特攻の上、浮いているので厄介なイネスが無効。

なんならルベラでぶべらもできるという。

 

 

やーー、オーロラさん、ほんま強いわ。

さすが他作品の主人公だけありますね。

 

 

 

こんな感じに、オーロラさんプレイはふわふわ操作感と鬼ツヨ攻撃を堪能できるので、初心者にもおすすめしやすいモードだと思います。

 

他作品キャラでメトロイドヴァニアマップを進むというのは斬新な楽しさがあると思います。

こうしたコラボレーションが各ゲームでどんどん広がっていきますように。

 

 

「Bloodstained:Ritual of the Night」が探索型悪魔城の集大成過ぎて感動した - 肝胆ブログ

「Bloodstained:RotN 斬月モードをナイトメアで攻略完了」 - 肝胆ブログ

「Bloodstained:RotN ブラッドレスモードをナイトメアで攻略完了」 - 肝胆ブログ

「Bloodstained:RotNのランダマイザーモードが面白い」 - 肝胆ブログ

「Bloodstained:RotN クラシックモード 攻略した感想」 - 肝胆ブログ

 

 

 

 

 

滋賀県立安土城考古博物館「戦国時代の近江・京都(六角氏展) 感想」、および「観音寺城と安土城」

 

麗らかなゴールデンウィーク

滋賀県までドライブして珍しい六角氏の企画展示を見たり、軽い気持ちで観音寺城安土城を登ったらめっちゃ疲弊したりしてかんたんしました。

 

 

戦国時代の近江・京都(六角氏展)

azuchi-museum.or.jp

 

 

 

安土城ゆかりの博物館で、開館30周年記念の企画が六角氏展というのがまことにイケてますね。

京都新聞さんがスポンサードしてくれているそうですが、内容としましては村井祐樹さんの著書「六角定頼」に沿ったものになっている気がします。

こういう企画が実現していること自体、やっぱり本を出版するのは大事ですね。

「六角定頼 感想」村井祐樹さん(ミネルヴァ書房) - 肝胆ブログ

 

 

展示構成としては、六角氏の成り立ちから高頼さん、定頼さん、義賢さんを中心に書状や肖像画等が並べられている感じです。

六角氏ファンや畿内戦国史ファンなら間違いのない展示になっていますので、近江八幡方面に遊びに行く機会があるならついでに寄ってみるといいと思いますよ。

 

 

個人的にドキドキしたやつは次の通り。

  • 観音寺城から出土した中国の絵付陶磁器、観音寺城下町から出土した将棋のコマ、等から察せられる当時の賑わい・文化度の高さ。

  • 蜷川親元さん(一休さんの新右衛門さんモデルの息子さん)肖像画の、穏やかで賢そうな表情、緻密なヒゲ。

  • 充実している伊庭貞隆さんの書状類。

  • 細川澄元さん肖像画の、兜・鎧の模様の細やかさ、朱色の差し色の美しさ。

  • 桑実寺縁起絵巻の、田園表現の立体感・写実性。

  • あらためて証如さんの肖像画をよく見ると、けっこう迫力あるというか押し出しの強そうな顔つきで、本人も意外と強硬派だったりしてという気持ちになる。

  • 顔を描き直しされてる三好実休さん肖像画にウケる。クレームでもついたのだろうか。

  • 現物を見るとめっちゃビッシリと字で埋められている六角承禎条書写―春日家文書―(有名な、斎藤家との婚姻同盟にキレてたりするやつ)。

  • 「安土記」に、天正十年正月一日、織田信長さんが大名や家臣に本丸御殿の他、本丸御殿近くの「江雲寺御殿」も見学させたとの記述あり。江雲寺は六角定頼さんの法名安土城に六角定頼さんゆかりの施設があったり、織田信長さんが六角定頼さんを意識したりしていた……?? というロマンで展示を締めくくる構成。

 

 

加えて、常設展示とあわせて、六角義賢(承禎)さんの書状類、やたら食べ物の御礼文書が多いのがチャーミングです。

そういうイメージ戦略で展示しているのだろうか。

 

ことにかわいいのが常設展にある「鮎ありがとう」という文書で、単なる「ありがとう」だけでなく、「めっちゃ美味かったです」と本人感想付きの文章になっていてほんまに嬉しかったんやろなあ感に溢れている名手紙だと思いまする。

「鮎」の字だけめっちゃ墨濃いし。

 

六角義賢さん、帆掛け船みたいな形の花押もかわいいんですよね。

近江の大名アピールにすごく成功していると思う。

 

知れば知るほど魅力が出てくるタイプのおじさんなのかもしれません。

 

 

 

ところで、安土城考古博物館は、観音寺城のふもとにあるのがウケます。

もともと織田家施設と見せかけた六角家施設なのかもしれない。

 

山と田園に囲まれた西洋風建築で、ビジュアルがいいですね。

 

 

 

 

観音寺城観音正寺

www.biwako-visitors.jp

kannonshoji.or.jp

 

さて、六角氏展を見たので、せっかくだから観音寺城にも寄ってみるか、でも観音寺城ってガチ山城だから軽い気持ちでは登れないって聞くよなあ……と逡巡していたところ、「車だったら、有料林道で観音正寺の近くまで登ることができる。観音正寺から観音寺城まではすぐだよ」という情報を入手しまして。

 

なるほど! じゃあ行ってみるか!

 

と有料林道で観音正寺入口まで行ってみたところ。

 

 

石碑脇に置いてある杖に一抹の不安を感じつつ、石段を登り始めたら……

 

石段が果てしなく続いている!!

 

甘かった……。

 

観音正寺さんといえば西国三十三所のナンバーサーティツー、

お年寄りが大好きな西国三十三所

清水寺さんや長谷寺さんと同じくらい気楽に観光できるだろうと思っていたらとんだ見込み違いでしたわ……。

 

石段、おじいちゃんおばあちゃんも大勢登ってはりましたけど、みんなゼイゼイ。

よく見たら「天空の寺院」とか書いてあるし。

 

 

結論、車を使おうが観音正寺観音寺城を登るのは大変!

ということがよく分かりました。

 

たとえ六角氏ファンの方々でも、ここは近江八幡観光とかクラブハリエとかのついでくらいの気持ちで寄ると不意打ちを喰らうので気をつけましょう。

歩きやすい靴、ハンドタオル、水筒やペットボトル等々は必須です。間違っても気合いいれたメイク、かわいいスカート、おろしたての靴とかで来てはいけません。

 

 

 

しんどい分、観音正寺さんにたどり着いた時の解放感は素晴らしいですよ!

 

 

 

 

観音寺城本丸には、観音正寺さんの脇から入っていけます。

 

ここから。

 

 

 

10分ほど歩く(また少し登る)と、本丸にたどり着きます。

 

 

有名な石垣は、ここから更に歩く必要があるので今回は断念しました。

 

というか、ひと気のない本丸のところで、なぜかスキンヘッドのお兄さんが何かの歌を熱唱しているというシュールな光景に出会ってしまい、深入りする前に引き返そうという判断が働いたんですよね。

もしかしたらあのお兄さんは人間ではなく危険を知らせる観音様の使いとか山の精とかだったのかもしれません。

 

 

 

 

安土城

www.biwako-visitors.jp

 

 

せっかく安土まで来たんだから、安土城にも寄っていくか……でも行ったことあるし観音寺城で疲弊したしなあ……でも六角定頼さんゆかりの施設があったのかもしれないみたいな話を知ってしまったしなあ……と逡巡しつつ、安土城にも行ってしまいました。

 

 

安土城の入り口。

 

昔より整備されてきれいになった気がしますね。

昔より観光客もたくさん。よかったよかった。

 

 

 

有名な大手道。

 

安土城もけっこうな登り道です。

 

それにしても、石段の段差がけっこう高いんですよね。

私は背が高い方なので歩幅は平均よりもあるはずなのですが、ちょいちょい大きく足を広げる必要があります。

今より平均身長が低いであろう戦国時代の人たち、そうとう大股で歩いていたんでしょうか。江戸時代よりは戦国時代の方が背は高いという説を聞いたこともありますけど。

 

 

 

羽柴秀吉さんの屋敷があったとされる場所。

 

 

 

目立つ看板。勝手に史跡ガイドを始める人が実際にいたのでしょうか。

 

 

 

本丸付近、黒金門の石垣。立派だわあ。

 

 

 

天守跡付近。

 

この付近に六角定頼さんゆかりの施設があったんでしょうか。

真偽は分かりませんが、ロマンのある説を聞けてよかったですわ。

 

 

 

天守跡からの景色。昔はもっと手前まで湖が広がっていたそうです。

 

 

昔よりも多くの城を見た後に、あらためて安土城を訪れると、縄張りの良さや広大さ、石垣等の立派さに圧倒されますね。

さすがの貫禄です。

ドラマの多さも含めて、惹かれる人が多い・増えているのも納得。

 

 

あと、信長公本廟付近に天下布武デザインの絵馬がたくさん吊られていたのですが、その中に信長の野望ミュージカルの大成功を願う稲葉良通さん」の絵馬があって驚きました。

ファンの熱い魂を感じますね。

 

 

 

 

 

以上、六角氏の企画展が開催されていることだけでも驚きですし、観音寺城観音正寺は想像以上に大変だけど想像以上に立派で、安土城もイメージよりはるかに多くの観光客を呼び寄せていて、それぞれポジティブサプライズでございました。

 

近江八幡はもとより優れた観光地で散歩するにも楽しい街ですし、そこに戦国時代ファンも加わって、一層多くの人から愛されていくといいですね。

その中で六角氏の人気もじわりじわりと高まってまいりますように。

 

 

 

 

おまけ

 

近江八幡城から眺める琵琶湖。

近江八幡城はロープウェイで登れるのでらくちんです。

 

なお、カップルの聖地化しているので、近江八幡城は逆に清潔な恰好で訪れた方がいいと思います。

 

 

 

 

 

信長の野望20XX「奥州仕置 異聞 感想 + 細川藤孝・毛利秀就」

 

信長の野望20XX、「奥州仕置 異聞」が実装され、歴代信長の野望シリーズの中でもトップクラスに格好いい蒲生氏郷さんを堪能できてかんたんしました。

 

↓奥州仕置 異聞のリリース

nobu201x.gamecity.ne.jp

 

 

 

以下、ネタバレを少しだけ含みますのでご留意ください。

攻略に役立つ内容はありません。

 

 

 

 

 

 

 

奥州仕置異聞のプロローグ。

 

 

いわゆる「葛西大崎一揆」を舞台にしていることが分かりますね。

 

葛西大崎一揆、秀吉さんによる天下一統後のイベントであるだけに、従来の信長の野望でも取り上げられたことはなかったんじゃないかなあ。

基本的に本能寺の変以降は関ヶ原大坂の陣くらいしか実装されないイメージ。

 

 

なお、残念ながら一栗放牛さんや南条隆信さんら葛西・大崎旧臣は登場せず、イベントの内容は伊達政宗さんと蒲生氏郷のドラマ、それぞれの妻と上方の様子、プラス甲斐姫さんという構成になっています。

 

 

また、プロローグの時点でどうやら北条家が上方勢に滅ぼされてしまっているぽいのが涙を誘いますね。

せっかくひとつ前の異聞イベントで「新三国同盟」が結成され、北条・武田・今川の三家で上方勢に対抗しようぜ! ってしていたところなのに涙

信長の野望20XX「異聞 小田原城包囲戦 感想」 - 肝胆ブログ

 

やはり旧201Xも最終的にはほぼ史実通りに関ヶ原の戦いが訪れたのと同じように、ある程度はプレイヤーの介入で展開を変えることができても、歴史はおおむね史実通りに動いてしまう――歴史の修正力は非常に大きいものなのかもしれません。

 

そのうち(来年か再来年かもっと先か……)実装されるであろう三好家イベントも、異聞ストーリー上は景気が良くても、最終的には滅び去る前提なんだと捉えておくべきなのでしょうし、

龍造寺主従も異聞の沖田畷を仲良く生き抜いたとて、最終的にお家は「鍋島藩」になっているということなのでしょう。

 

その上で登場人物一人ひとりのドラマがしっかりしていれば私は満足なので、いずれ新三国同盟の格好いい散りざまをイベント化してほしいものですがこれは高望みしすぎでしょうか笑。

 

 

 

 

奥州仕置に戻りまして、詳しい展開は伏せておきますが、

大人しく上方に従う気持ちがまったくない伊達政宗さん、好感度高いです。

 

伊達政宗さんに関して言えば、201Xのピュア宗さんよりも、20XXのオラ宗さんの方が私は好きだな。

 

 

 

対して、蒲生氏郷さんは有名なエピソードを織り交ぜながら、落ち着きも大志もある格好のいい大人として描かれます。

 

豊臣の時代になっても、織田信長さんを基準に人を評価しているところもいいですね。

(というか20XXでも織田信長さんはどこかでポックリ逝ってしまわれたのでしょうか)

 

蒲生氏郷さん、信長の野望シリーズでは能力値だけが無性に高くて、一方で能力値に相応しいようなイベント・演出を貰う機会は全然なかっただけに、こうやって魅力を正面から描いていただけると素直に嬉しいものがございます。

蒲生氏郷さんゆかりの地での愛されっぷりからも、エピソードをちゃんと普及させれば相応しい人気を得られる人物だと思いますの。

 

 

 

その他、かさねさんは

 

人間離れが進行してきている気がします。

そんな中、甲斐姫さんとの関係ではなかなか見ごたえのある掘り下げがなされていて、彼女の人物像についてはますます奥行きが出てきている感じがあります。

 

 

 

また、新しいボスも出てまいりました。


氷姫。

雪女さんとキャラ被りしているのが気になりますけど、新たな敵バリエーションが増えるのは開発方の余力を感じられるので少し安心します。

 

 

 

なお、伊達政宗さんと蒲生氏郷さんがそれぞれ強い魅力を発揮している一方、唐突に格を下げられている石田三成さんにウケました。

 

石田三成さんほどの方が操られるとなると、もうどれだけメジャー武将であっても操られる可能性があると思っておいた方がよさそうです。

それにしても「邪悪路線の石田三成さんが雑な策略をこらす」というのは思いのほか絵面が面白かったように思うのですが、昨今の石田三成人気の高まりを踏まえるとそう何度もできない展開だろうなあ。

 

 

 

20XXの戦国時代イベント、なぜか龍造寺家・島津家から始まり、その後は織田家、今川家、浅井家&朝倉家、本願寺雑賀衆、武田家、北条家、伊達家、上杉家(予定)と進んできておりますが、

龍造寺家を除けばおおむね人気・知名度順に実装されていると思った場合、毛利家や長宗我部家より先に三好家が実装されるとなんだか気後れしてしまいますね。

 

毛利元就さん&三息子、あるいは長宗我部家の面々、まったくアップデートされていないですし、長宗我部家に至っては一度もイベント化されていないですし。

(まあ長宗我部家は大志・大志PKでめっちゃ強かったんですけど)

 

201Xラストや平安時代続き、更には他7つの時代等も含め、今後の実装の順番がさっぱり予想できないことをむしろ楽しみの材料に、引続きいい感じのリリースが続いていきますように。

 

 

 

 

ところで、久しぶりにガチャ・勾玉交換しました。

 

 

薬術師で速度デバフ持ちという便利な細川藤孝さん。

 

拡大図もけっこう好き。

 

 

 

どことなく三好之長さんを思い出させてくれる毛利秀就さん。

 

私にとっては、三好之長さん、塩義輝さんに続く3人目の覇道者アタッカーなのでありがたいっす。

思いのほか強いし、毛利家ぽさの欠片もない顔グラも好みなので、落ち着いたらいっちょ毛利アナザーにでも挑戦してみようかと思います。

 

 

 

 

ウルトラマンXの「神木隊長、橘副隊長、からのネクサス!」

 

あらためてウルトラマンXを通して見ていて、ギンガとともにニュージェネレーション作劇の基礎を築いた功績に敬意を表しつつ、縦糸としての「親から子どもへ」が大人向けなドラマ感に富んでいることを実感してかんたんしました。

 

imagination.m-78.jp

 

 

以下、ネタバレを含みますのでご留意ください。

要はウルトラマンエックス視聴2回目の、特に印象に残った点の感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラマンXは

  • エックスさんのサイバーな格好良さやゴモラアーマーを始めとした鎧装備のインパクト、
  • 主人公大空大地さん(高橋健介さん)の爽やかなイケメンっぷり、
  • ラスボス グリーザの生理的にくる恐ろしさ、
  • 「激撮!Xio密着24時」

 

等々が話題になることが多い気がいたしますが、あらためて全話一気視聴しますと、「親子の絆」を非常に細やかに描いていることに気づかされます。

 

しかも、主人公大空大地さん(父母がともに行方不明)を始めとして、ベリーハードな親子関係ばかりで。

 

 

大空大地さんは両親との絆から虹色の光を見出してエクスラッガーを入手したり最終回に臨んだりといい感じの展開を見せていくことになる訳ですが、

あらためて観ていると、主人公の親子関係を描いていくためのサブストーリーとして、主人公所属部隊「Xio」の神木隊長および橘副隊長の親子ドラマがすごく良くて、これは土曜の朝からお父さんお母さんが泣いてしまうやつやなあとほれぼれしたのですよ。

 

 

 

まずは15話「戦士の背中」にて。

 

神木隊長が、娘が幼い頃(そして妻は重病)から、家族よりも仕事を優先せざるを得ない状況がずっと続いたため、娘との関係は冷え切ってしまい、娘の結婚式に出るか否かで逡巡する……というお話なのですが。

 

妻と娘を置いて出動する若き日の神木隊長の迷いをはらんだ表情と、

それをジッと見上げてくる幼い娘の眼差しが、

もう親的にはものすごく胸に来るものがございます。

 

 

とりわけ、成長して結婚を控えた娘が、父の役目が「家族よりも優先すべき仕事」「父が行かねば、大勢の人々が犠牲になる」ことを理解はしつつも、

「頭では分かってるんだけど……でも、実際にそれをされると……つらいんだよね」

 

と剛速球を父にぶつけるシーンは、子どもと一緒にウルトラマンXを見ている善良な親御さんの脳を破壊するには充分過ぎる威力です。

こんなん、警察消防自衛隊から船乗りからSEから海外勤務者から管理監督者まで、緊急で職場に呼び出されたり長期間家から離れたりする親は、頭をブン殴られたようなショックですよ。

 

分かってるんや……

親かて頭ではわかってるけど親も実際のところつらいんや……

でも仕事にも意味があるし誰かがやらんと世の中まわらんのや……

 

的な。

 

 

もちろんこうしたおつらい導入の後、神木隊長は大変男前な奮闘とファイティングスタイルで魅せてくださいますので、お子様の心に穏やかでないものが残ることはないと思います。

しかしながら、神木隊長が大変男前なだけに、父母問わず、親御さんは自分の背中が神木隊長と比べてどの程度のものなのか深く内省せずにはいられなくなるのです。

 

 

 

続く第16話「激撮!Xio密着24時」では、ラストシーンにて橘副隊長が娘二人から動画メッセージを受け取る様が描かれます。

前話に続き、橘副隊長もまたかわいい娘っ子と離れて暮らしている、でもオンラインを活用する等の努力により良好な関係を維持している、ということが一瞬で伝わってくる、大変現代的な良いシーンなんです。

これもまた、子どもと一緒にウルトラマンXを観ている親御さんの気持ちをドキッとさせるには充分です。身近過ぎるその努力。

 

 

 

そして。

最終話直前の第20話「絆 -Unite-」。

 

この回は、結論から言えば橘副隊長がウルトラマンネクサスに変身するという衝撃的なエピソードで著名なのですが。

 

そこに至るまでの過程として、

  • 16話で登場した橘副隊長の娘さん二人が、夫と一緒に現在はカナダで暮らしていること
  • スペースビーストが突如出現して、演出も何となくウルトラマンネクサスっぽくなってくること
  • 橘副隊長が日本でスペースビーストと戦っている同時刻、カナダの湖で娘二人がベムラーに襲われること

 

が丁寧に描写されてまいります。

 

「ネクサス」風の演出で、「子どもが襲われる」と来ると、ネクサス視聴経験のある親としてはもう気が気でありません。

 

とりわけ、15話に続いて子役さんの演技がやたら良すぎて、ベムラーを前に絶望「お母さーん! お父さーん!」と泣き叫び続ける娘さんの姿は非常にショッキングでして、ネクサス視聴経験のある親としては「マジやめて」となること間違いなしなのであります。

 

15話以降、HPを削られ続けてきた親視聴者としてはここでメンタルの限界を迎えそうになること必至です。

 

 

 

なので、ドラマ的にも親的にもギリギリなこの状況で、

  • 橘副隊長の前に突如エボルトラスターが降臨し、
  • ネクサスっぽい鼓動音が響き、
  • 橘副隊長がネクサスに変身、スペースビーストを鉄拳粉砕し、
  • ネクサスのポーズで空に飛び立ち、
  • カナダまで高速飛行、
  • 娘さんをベムラーから守り、
  • 娘さん、夫(しかも川久保拓司さん)と視線を交わす。
  • 「諦めるな……!!」

 

の一連の演出を摂取すると、絶望から希望への振れ幅がデカすぎて頭と胸がクラッシュするのです。

 

Xのネクサス客演回を名作たらしめているのは、20話単体での演出の良さもさることながら、15話から、更には1話から続いている親と子の絆の物語があってこそだと私は強く主張したい。

 

 

 

それにしても、親子の絆を描く上で、最終話直前にネクサス客演を持ってきたのはスゴイ。スゴ過ぎる。あらためて強くそう思いました。

 

「悲劇を防ぐネクサス」

「土曜の朝に相応しいネクサス」

「ネクサス好きが見てみたかったネクサス」

 

申し分のない幸せ!!

 

ネクサス本編の陰惨な視聴経験があるからこそ、ネクサス最終話で巨大なカタルシスを得られるのだし、エックス客演回で歓喜することができるのだ。

みんなも(精神的体力が充分あるときに)観ようウルトラマンネクサス!!

 

 

 

 

 

そういえば帰ってきたウルトラマンでも鍵っ子が登場していた記憶がありますし、ウルトラシリーズはちょいちょい親の精神を攻めてまいりますね。

 

ウルトラシリーズ、既に2-3世代がともに視聴する作品として確立している訳ですし、メインは当然お子様向けに作成いただきつつ、たまには大人にこそ刺さるような作品も引続き飛び出してきますように。

 

 

 

 

映画「狂恋(1946) 感想」ジョルジュ・ラコンブ監督

 

1946年のフランス映画「狂恋(Martin Roumagnac)」が恋愛悲劇としても裁判サスペンスとしても完成度・テンポ高く面白くてかんたんしました。

 

 

 

 

大まかなストーリーとしましては、

建築士のルーマニャックさん(ジャン・ギャバンさん)が美人の未亡人と出会います、

美人未亡人のブランシュさん(マレーネ・ディートリヒさん)は過去も現在もいろいろあった女性です、

二人は熱愛しますが、やがて嫉妬と誤解から関係が破綻します、

そして物語は悲劇&サスペンス展開へ……

 

というもの。

 

 

以下、ネタバレを含みますのでご留意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクシングの会場で二人は出会います。

建築士は常連、未亡人は田舎町がつまらなくて気晴らしに初めて来た感じ。

 

未亡人の美貌と脚線美に浮かれる建築士さん、

初めて見るボクシングの迫力に圧倒される未亡人さん。

 

 

 

 

再会した二人は、あっという間にデートしたり肉体関係を結んだり。

 

フランスの恋愛は展開が早くていいですね。

 

このお二人、プライベートでも恋人同士だったそうで。

そういう話を聞くと、お互いを見つめる視線に意味深さをはらんでいるような気になるのが不思議。

 

 

 

 

二人は別荘を建てることになり、パリに家具の買い出しへ。

建築士さんは田舎者なのでパリの居心地があまりよくないのですが、未亡人さんは奔放に美貌アピール。

 

 

 

 

 

そんな感じで仲睦まじかったのですが、未亡人さんは美人さんですので、いろんな男性から口説かれています。

 

 

若者からも一目ぼれされ。

 

この若者、「エドワールとキャロリーヌ」の旦那さんじゃないか。

映画「エドワールとキャロリーヌ(1951) 感想」ジャック・ベッケル監督 - 肝胆ブログ

 

 

 

 

最近奥さんを亡くした領事さんからは特に執拗に口説かれています。

 

未亡人さんも建築士さんと出会う前は彼と上手く付きあっていたのですが(彼は裕福ですし)、建築士さんのことをバカにされてブチ切れ。

スレているようでピュアな未亡人さんが素敵ですね。

 

 

 

 

ところが、建築士さんは彼女と他の男たちの関係に嫉妬・誤解して、最悪のキレ方をしてしまいます。

 

ここの憎たらしいジャン・ギャバンさんの演技、

無表情なのに傷ついていることがめっちゃ伝わるマレーネ・ディートリヒさんの演技がどてもいいですね。

 

田舎男子の素朴さが悪い方向に出てしまう展開、よくある話だけに見ていてつらいものがあります。

 

 

 

 

未亡人さんはたいそう傷つき、お店(小鳥屋)の鳥を逃がしてしまいます。


恋人の前では無表情を維持していたのに、恋人が去ってから顔を歪ませて感情をあらわにするタイプの美人、いいものだと思います。

かくありたいものですね。

 

 

 

 

更に、憤りがやまない建築士さんは…………

 

「アバズレ」2回目。

語彙力の少なさが彼の出自とコンプレックスを語っているようで哀しい。

 

建築士さん、とうとう未亡人さんを手にかけてしまいました……。

 

 

 

 

そして、映画はここから趣をガラッと変えて、裁判サスペンスパートに。

 

 

時計をずらしてアリバイ工作をやってみたり。

 

 

 

 

かなり熱と勢いのこもった裁判劇が繰り広げられたり。

 

地元びいきの証言人・聴衆の存在もあり、裁判を有利に進める建築士さん。

 

 

 

 

しかしながら、最後に未亡人さんの叔父さんが証言台に立ち。

 

真実の嘆きとでも申しましょうか。

自覚した自らの罪に押しつぶされる建築士さん。

 

裁判では無実を得るも、己の愚かさと過ちに向き合うことからは逃れ得ません。

 

 

 

 

映画の結末は伏せておきますが、プロセス、ラストともに美しい作品でした。

クラシックな人間らしさがよく表現されていると思う。

見る機会があればぜひご覧になってくださいませ。

 

 

世の中から、美人につきまとう誤解が少しでも減っていきますように。

 

 

 

「じゃりン子チエ 文庫版27巻 感想 花井センセの作家論」はるき悦巳先生(双葉文庫)

 

じゃりン子チエ文庫版27巻。

テツが小遣い欲しさに反省日記を書き始めたところ、アドバイスを送る花井センセの中に、作家としての矜持とお金稼ぎとの間のせめぎあいを垣間見れてかんたんしました。

このおじさん、シレッと格好いいですよねいつも。

 

www.futabasha.co.jp

 

 

 

27巻に収録されているお話は次の通りです。

 

  • 一年の計は……何
  • テツの懸賞日記
  • 日記のコツで大儲け
  • 反省は突然 体にやって来る
  • 日記をやめて元気になろう
  • 元気の出る日記のコツ
  • ジュニアの失踪
  • おたずね猫 ジュニア
  • あの世のおたずね猫
  • 逆さまの再会
  • ジュニア帰還説明会
  • 西萩桜前線
  • 西萩桜前線
  • お花見がこわい
  • サクラチル
  • 「サクラチル」余話
  • 人生持ちまわり
  • 「上がり」から「ふり出し」へ
  • からまる糸でグルグル巻
  • 素顔の痛み
  • 傷だらけでクラックラッ
  • 永ァ~~~すぎた春

 

前半はテツがおバァはんに乗せられて日記をつけ始める話、

中盤はアントニオジュニアがダイエットに励む話、

後半はカルメラ兄弟が結婚に進み始める話ですね。

 

 

以下、各キャラクターの名ゼリフを交えて感想を。

ネタバレも含みますのでご留意ください。

 

 

 

 

 

テツ&チエちゃん

「な…なに~一ページ五百円!!」

 

「つ…つまりそれは

 二日で千円

 三日で一万円」

「千五百円や」

 

おバァはんに乗せられて反省日記をつけ始めるテツ。

素なのかボケなのかが分かりにくいセリフが好き。

 

 

 

テツ&花井センセ

「人間セッパつまらんと勉強って

 身につかんもんですね」

「あわててかしこなると

 アホに戻るのも早いど」

 

小遣い欲しさに、花井センセの作文のコツ授業をまじめに聞くテツ。

花井センセのツッコミが名言だと思います。

 

 

 

花井センセ

「静かに……

 今テツの中で

 賞金と作家の血が格闘しとるんや」

 

(テツ、慣れぬ反省でとうとう倒れる)

 

「立派やテツ

 文章を書く人間の鑑や

 ワシそれ疲れるから仕事イヤで……

 チエちゃん一杯頼むわ」

 

お金がかかったとたん、皆の予想を超えて立派な文章を書き始めたテツ。

しかしながら、心底からの反省という未経験の挑戦に疲労が溜まり、花井センセに懸賞金を吊り上げられてプレッシャーも増え、遂には倒れてしまいます。

 

倒れたテツの姿に、職業作家としての自分に通じるものを感じ取ったか、めちゃくちゃ花井センセが嬉しそうでこちらも嬉しくなります。

 

 

 

アントニオ(霊)

「帰れ~

 おまえが芸者遊びするのは十年早いわい

 くそ~

 せっかく盛り上がってるとこに

 ガキが来たんじゃツヤ消しだぜ」

 

「バカヤロ~~~~

 こんな遊びがしたけりゃ

 おまえもシャバで

 もっと苦労して来い」

 

無理なダイエットでぶっ倒れたジュニア、三途の川っぽい場所で父に会う。

父は芸者遊びに夢中。

 

……再登場するたびにダメな面を見せるアントニオがけっこう好きです。

 

 

 

ミツル

「オレはそんなんでテッちゃんと

 つき合うとるんやないんじゃ

 好きとか嫌いとか……

 ほんまの友達は

 ええことも悪いことも

 丸がかえにつき合う気やないと

 やっていけんのじゃ」

 

テツとの関係をボソッと語るミツル。

幼友達の核心を突くようなことをおっしゃっていますね。

この巻はテツとミツルの関係性、ミツルとカルメラの関係性、それぞれが濃く描かれていますので、ミツルファンは必読の内容になっていますよ。

 

 

 

 

カルメラ兄弟の結婚話、そこに絡むミツルとの長年の因縁、詳細やオチは伏せておきます。いい意味で非常にガチャガチャした下町人情ものになっていていいですね。

 

見合いや仲人という言葉もだいぶ死語になってきている気もいたしますが、今後も若者が結婚に夢を持てるような世の中でありますように。

 

 

 

「じゃりン子チエ 文庫版26巻 感想 テツとヨシ江のプロポーズ」はるき悦巳先生(双葉文庫) - 肝胆ブログ