肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

2022-01-01から1年間の記事一覧

「戦国時代の流行歌 高三隆達の世界 感想 いい本なのに売ってない」小野恭靖さん(中公新書)

堺が誇る戦国時代の文化人「高三隆達」さんを軸に戦国時代の流行歌を紹介していただける本が良著でかんたんしたのですが、なぜか出版元の中公新書HPには紹介ページすらなく、amazon等各種通販サイトでもほとんど在庫切れで惜しいなあと思います。 戦国時代の…

「怪盗くいしん坊 感想 ビッグ錠先生の絵はスプーンづかいがいいよね」ぶんか社

令和4年の年の暮れにビッグ錠先生の食漫画の新刊が発売されるという信じがたい事件が起きていてかんたんしました。 www.bunkasha.co.jp ビッグ錠の最新コミックスが登場! 料理上手なドロボウ・コングが活躍する「快盗くいしん坊」のほか、名作「スーパーく…

「知ってるつもり 無知の科学 感想 コミュ力やっぱり大事……」スティーブン・スローマン&フィリップ・ファーンバック / 訳:土方奈美(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

認知科学者のお二人が書いた人間の知識の傾向をテーマにした書籍が知的好奇心をくすぐる内容でかんたんしました。 年の瀬にまじめな本を読むといい年だった感が出ていいものですね。 www.hayakawa-online.co.jp 自転車や水洗トイレの仕組みを説明できると思…

「帰って来たどらン猫2上下 感想 小鉄とジュニアの灘・有馬? 編」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエのスピンオフ猫漫画「どらン猫」シリーズ、今回は関西人におなじみの灘・有馬を舞台にした快作でかんたんしました。 www.futabasha.co.jp www.futabasha.co.jp 「ジュニアが帰って来ん! きっとまた小鉄のせいや!」いつものように大騒ぎの百…

信長の野望20XX「レベル120・クラスチェンジ“己”の実装」

信長の野望20XX、レベル120・クラスチェンジ「己」が実装されてかんたんしました。 ストーリーを楽しむだけであれば敵の強さがそんなにインフレしているゲームではないと思いますので、趣味的にお金をかけてこだわりたい人はどうぞという感じなんでしょうか…

小学館版学習まんが「日本の歴史8 戦国大名と織豊政権 感想 畿内・三好描写の充実に慄く」

有名な歴史漫画「小学館 学習まんが 日本の歴史」がさいきんリニューアルされたと聞きましたので、パラリと戦国時代の目次を見てみたら“第2章第3節 「天下」への道~三好長慶の躍進~”という信じがたいチャプターが混じっていてかんたんしました。 たいへん…

月風魔伝「GetsuFumaDen:Undying Moon 攻略した感想 ※v1.1.1時点。面白いので追加アップデート求む」

コナミから唐突にリブートされた月風魔伝「GetsuFumaDen:Undying Moon」をプレイしたみたところ、良質なアクション、ローグライクという触れ込みですが個人的には往年のシューティングゲームのような手触り感がめっぽう楽しくてかんたんしました。 www.konam…

大相撲2022九州場所感想「相撲戦国時代の乱世は続く」

年を締める大相撲九州場所。 白鵬関の引退や照ノ富士関の膝悪化を受け、番付秩序が崩壊した、平幕優勝が続く相撲戦国時代の到来だと言われて久しいですが、2023年を迎えるにあたって次世代の台頭もまだまだ見通しきれない混沌っぷりにかんたんしてしまいます…

三重県津市美杉町「北畠神社・霧山城 細川高国作の庭園が見事」

三重県の山深いところにある北畠神社・霧山城へ遂に行くことができまして、そこで拝見した北畠氏館跡庭園(伝:細川高国作庭)が見事すぎてかんたんしました。 おりしも季節は晩秋。 色づく紅葉が散り始めた景の中、 北畠氏の南北朝期・戦国期それぞれの晩秋…

「水軍と海賊の戦国史 感想」小川雄さん(平凡社)

平凡社の「水軍と海賊の戦国史」が非常に面白くて、もっと早く読んでおけばよかったなあとかんたんしました。 三好家や大内家・毛利家、織田家・豊臣家・徳川家等々、水軍を擁した大名は数多いので幅広い戦国時代ファンにおすすめですよ。 www.heibonsha.co.…

「葉山嘉樹短篇集 感想 プロレタリアというより悲惨な庶民文学という印象」葉山嘉樹さん(岩波文庫)

漫画太郎先生の蟹工船がめちゃくちゃ面白くてかんたんしたので、最近読んでかんたんしたプロレタリア小説「葉山嘉樹短篇集」の感想を。 www.iwanami.co.jp shonenjumpplus.com 葉山嘉樹さんは初期プロレタリア文学を代表する方ということで名前だけは知って…

「大阪府 秋の三好祭 感想(大東市、高槻市、堺市)」

三好長慶さん生誕500年……ということで、気がつけば大阪府で3つも三好長慶さんの展示が催されていてかんたんいたしました。 意を決して3地点をいっぺんに回ってみましたが、3地点制覇なんてロマサガ/ミンサガ以来の挑戦で楽しかったですわ。 大東市立歴史民…

映画「拳銃魔 感想 テンポが良い、悪女セリフが良い」ジョセフ・H・ルイス監督

1950年のアメリカ映画「拳銃魔」、主人公が悪女に諭されてテンポよく闇落ちしていきテンポよく犯罪を重ねテンポよく追い詰められていく様が非常に見ていて趣深くかんたんしました。 以下、ネタバレを含みますのでご留意ください。 「拳銃魔」は、銃が得意だ…

ファミコン「月風魔伝 久々攻略の感想」

ファミコン時代のコナミの名作「月風魔伝」を久しぶりにプレイしてみましたところ、当時最高峰のBGMやグラフィックに浸ることができてかんたんしました。 Steamでリブート月風魔伝を買ったら、セットでついてきましたの。 先にファミコン版の方をクリアして…

信長の野望20XX「生駒吉乃の追憶 感想 信長のネオロマンス20XX」

信長の野望20XX、開催中のイベント「生駒吉乃の追憶」を見て、はじめは「ああ、生駒家の菩提寺の存続が話題になっていたもんな」くらいの気持ちで読んでいたのですが、読み進めると隠しきれない乙女ゲーの匂いにかんたんさせられました。 ↓イベントのリリー…

「じゃりン子チエ 文庫版32巻 感想 百合根の禁酒、チエちゃんの仇討ち」

じゃりン子チエの文庫版32巻、ギャグが豊富でケラケラ笑えるイイ感じの巻なんですが、その中で久しぶりにシリアスな面を見せたチエちゃんが男前すぎてかんたんしました。 www.futabasha.co.jp 当巻に収められているお話は次の通りです。 建て直しはどこ…? …

信長の野望・新生「勢力別のイベント数」

信長の野望・新生、「三好家や足利家のイベントがえらい増えててめでたいな」と感じまして、せっかくなので勢力別のイベント数を数えてみましたら、実際かなり多いことが分かってかんたんしました。 信長の野望・新生「三好家・畿内イベント感想1/2 永禄の和…

信長の野望・新生「1618年群雄繚乱 北条家攻略の感想 所領経営の妙(上位集落200個)の道は遠い」

さいきんの信長の野望シリーズ恒例の全員集合シナリオ「群雄繚乱」。 いつもと同様、難易度はそんなに難しくはないものの、全員集合そのものが持つ楽しさ・お祭り感を満喫することができてかんたんしました。 信長の野望はキャラゲーの面が大きいので、武将…

信長の野望・新生「三好家・畿内イベント感想2/2 三好家崩壊・松永久秀の最期」

信長の野望・新生の三好家・畿内界隈イベントの充実っぷりにかんたんした続きです。 信長の野望・新生「三好家・畿内イベント感想1/2 永禄の和睦・平穏期まで」 - 肝胆ブログ 信長の野望・新生の「能力値合計の順位」と「三好・畿内・相馬家」 - 肝胆ブログ …

信長の野望・新生「三好家・畿内イベント感想1/2 永禄の和睦・平穏期まで」

信長の野望・新生、イベント面では三好家・畿内界隈が優遇されまくっていて、全勢力の中でも織田家・武田家に次ぐんちゃうかというくらいのボリュームでかんたんしました。 2022.10.13追記:すみません、少し盛ってました。 信長の野望・新生「勢力別のイベ…

小説「われは鬼なり 十河一存伝 感想」三日木人さん(郁朋社)

十河一存さん初の歴史小説「われは鬼なり 十河一存伝」が三日木人さんの三好三部作ラスト作品として発売されていまして、個人的には三部作のなかで圧倒的に一番面白くてかんたんしました。 小説「新三好長慶伝 龍は天道をゆく 感想」三日木人さん(幻冬舎MC…

大相撲2022秋場所感想「玉鷲関の優勝に皆笑顔、でも若手も着実に力をつけている」

大相撲2022年の秋場所、玉鷲関かな、高安関かな、どっちが優勝してもスゲェ嬉しいなと思いながら千秋楽まで引っ張っていただきまして誠にかんたんしました。 上位陣どうこうの話題はともかく、昔よりも30代の力士が息長く活躍いただいているおかげで、結果と…

信長の野望・新生「1584年小牧長久手の戦い 羽柴家攻略の感想 長宗我部家の150年越しリベンジ」

信長の野望・新生の特典シナリオ「小牧長久手の戦い」。 PK前にもかかわらず羽柴秀吉さんの駆け上がりイベントが多数収録されているようなので挑戦してみましたが、残念ながら四国征伐までしか達成できず、九州征伐や小田原評定の達成が難しすぎてかんたんし…

信長の野望・新生「1582年夢幻の如く 信長生存仮想イベント後の攻略 三好咲岩(康長)無双」

信長の野望・新生、本能寺の変シナリオまでくると織田家・豊臣家だと消化試合になるし他の勢力でやると時間めっちゃかかるしどうしようかなと思っていたら、信長さんが生存する仮想イベントが実装されていたので見てみるかとプレイしてみましたところ三好咲…

評伝「世阿弥 感想 大衆性と芸術性、一過性と永遠性」北川忠彦さん(講談社学術文庫)

講談社学術文庫で復刊された「世阿弥」評伝を読んでみましたところ、単純な世阿弥さんアゲにとどまらない、同時代の政界・芸能界動向や世阿弥作品の批評・他の能作家作品との比較等々の多角的な視点で実像を解きほぐす内容になっていてかんたんしました。 bo…

信長の野望・新生「1575年長篠設楽原の戦い 徳川家攻略の感想 信長さんマジいい人」

信長の野望・新生。 信長の野望シリーズの後半シナリオはどの地方も大勢力化が進んでいるので戦が長期化したりして面倒な面もあるのですが、1575年の徳川家はほどよい難易度とほどよい達成感を味わえてかんたんしました。 信長の野望・新生「1546年信長元服 …

「遺留捜査(2022)第5話 感想 会社の資金と個人情報、(無断で)お借りします!」テレ朝

NHKの全ウルトラマン大投票にかんたんした流れで遺留捜査(2022)第5話を観てみたら想像以上のウルトラマンオーブオマージュっぷりに腰の力が抜けるくらいかんたんしました。なんちゅうドラマをつくってくれたんや…なんちゅうもんを…。 www.tv-asahi.co.jp …

「帰って来たどらン猫(じゃりン子チエスピンオフ) 感想」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエのスピンオフ漫画「帰って来たどらン猫」が昭和の任侠映画&人情映画的コミックとしてパーフェクトな出来栄えでかんたんしました。 はるき悦巳先生の脚本・構成力は本当に素晴らしいと思う。 www.futabasha.co.jp 「じゃりン子チエ番外篇 どら…

三重県名張市「赤目四十八滝 感想 百地三太夫さんがつい居ついてしまうのも分かる美しさ」

最近南紀・三重方面の散策を強化していますので、行ったことのなかった赤目四十八滝を体験してかんたんしてきました。 www.akame48taki.com 近鉄特急が止まることで知られている三重県名張市。 関西東部、近鉄支配圏にゆかりのある方にはなじみ深い街ですね…

信長の野望・新生「1570年信長包囲網 織田家攻略の感想 信長さんの愛され包囲網」

信長の野望・新生。 従来作でも忙しいことに定評のある信長包囲網シナリオの織田信長さん、忙しい新生ならなお忙し楽しいだろうと思ってプレイしたら、楽だわ強いわイベント多いわ従属先から愛されまくってるみたいな情景を見れるわでかんたんしました。 信…