肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「松永久秀 天下兵乱記 感想」児玉望さん(幻冬舎MC)

昨年に発売されていた松永久秀さんの小説が、さいきんの史実研究をベースに松永久秀を等身大の好人物として描いておられてかんたんしました。 www.gentosha-book.com じわじわと松永久秀さんのコンテンツも増えてきているような印象があります。 松永久秀さ…

「貞観政要 全訳注 感想」呉兢さん / 訳注:石見清裕さん(講談社学術文庫)

貞観政要の全訳注を読んでみましたら、古来から読み継がれてきたことも納得の素晴らしい本であることがひしひしと実感できてかんたんしました。 人の上に立つ人、あるいは人の上に立つ人に物申す立場にある人にとっては、座右の書とする価値が充分にあると言…

信長の野望20XX「異聞 小田原城包囲戦 感想」

信長の野望20XX、3か月にわたって開催された「異聞 小田原城包囲戦」のストーリーがようやく完結しまして、20XX版戦国時代の着地点がいい意味でどこに行くのかますます分からなくなっていてかんたんしました。 ↓イベント実装のリリース お知らせ お知らせ 「…

「じゃりン子チエ 文庫版25巻 感想 物語の時代設定」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエの文庫版25巻。 じゃりン子チエの物語は、なんとなく1970年代くらいで時代設定が固定されているものだと思っていたのですが、実は固定されているのはチエちゃん周辺の暮らしぶりだけで着実に時代は進んでいることが伺えてかんたんしました。 w…

「戦国北条家の判子行政 感想」黒田基樹さん(平凡社新書)

平凡社の北条家新書を手に取ってみましたら、さいきんの後北条家内政研究を分かりやすく紹介いただけるとともに現代行政実務に通じるというレアな視点でのフィーチャーがなされていてかんたんしました。 www.heibonsha.co.jp 禄(財産)と寿(生命)、まさに…

映画「嘆きのテレーズ 感想 後から倫理観を歪まされていたことに気づく名作」マルセル・カルネ監督

1953年のフランス映画「嘆きのテレーズ」を観てみましたら、ストーリーライン、演技、演出が巧み過ぎて、いつの間にか非倫理的な行為を応援しながら鑑賞していたことに映画が終わってから気づかされてかんたんしました。 以下、ネタバレ前提で感想を書いてい…