肝胆ブログ

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大相撲「2025名古屋場所感想 技能戦がよい場所だった、特に若隆景」

 

大相撲2025名古屋場所、私の中でノーマークだった琴勝峰関が13勝という見事すぎる成績、想像以上のプレッシャー強さを魅せつけて優勝しはってかんたんしました。その上で、今場所は若隆景関を筆頭に見どころのある技術をたくさん見られて、満足度の高い場所でしたね。

 

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今場所の幕内勝ち越しは次の方々です。

 

13勝 琴勝峰(優勝、殊勲賞、敢闘賞)

11勝 大の里、安青錦(技能賞)、玉鷲(殊勲賞)
   熱海富士、草野(敢闘賞、技能賞)

10勝 若隆景、高安、藤ノ川、御嶽海

  9勝 阿炎、豪ノ山、一山本、隆の勝、翠富士、
   美ノ海、正代

  8勝 琴櫻、霧島、伯桜鵬、平戸海、宇良

 

 

琴勝峰関の優勝には本当に驚かされました。

徳勝龍関の優勝以来の驚きかもしれない。

本来の実力に比して番付が低すぎる、というのはあるかもしれませんが、元々有していた実力や才幹、コンディションの復調、これまで重なってきた悔しい思い、弟の新入幕等、色々なものが噛み合ってこんなに堂々とした好成績を叩き出すとは。

まったくノーマークだった自分の見る目のなさが悔しい、相撲ファンとしていい勉強をさせていただきましたし、これだから相撲は面白い。

来場所は番付を大きく上げてくるでしょうし、上位、三役への定着を目指してこれからも長く活躍いただきたいところです。個人的には今場所のメンタル・パフォーマンスの安定感にいちばん目を見張ったので、これからも優勝争い等で勝負強さを発揮してくださるのを楽しみにしています。

   

11勝勢としては新横綱の大の里関。個人的には豊昇龍関ともども好きですし応援しているので、ちょっとやそっとの批判にめげずマイペースに横綱として育っていっていただきたいところ。横綱という地位に対しては色んな人が色んなことを言いまくります中、大事なのは他人の物差しではなく自分の物差しで道を歩むことだと思いますわ。

 

今場所は11勝勢全員がえらいよかったですね。

安青錦は期待以上の活躍。千秋楽けっこう緊張していたっぽいかわいさもありましたけど、場慣れしてきたら三役定着、大関狙いも夢ではないでしょう。

玉鷲関はシニアファンが元気になる、本当にありがたやなご活躍です。最年長記録を次々に更新してはりますが、来場所は三役きちゃいますかね? 上位がまあまあ詰まってますけれども40代三役見てみたいなあ。

熱海富士関もよく場所を引っ張っていただきました。ころころと変わる表情の魅力に、ますますファンが増えた場所だったと思います。

草野関も大器を示すには充分でしたね。今場所はヒーローが多過ぎて注目が集まりきらなかった感もありますが、通常の場所だったら彗星のごとく現れた扱いされていたことでしょう。草野関もデカい身体が目立ちがちな中で実は豊富な引き出しの上手さが武器なタイプっぽいですし、キャリアを重ねる中で様々な名場面を見せてくれそう。

 

10勝勢もよかった。

特に若隆景関。序盤の取りこぼしが本当にもったいないですが、中盤以降の技のキレっぷり、目くるめく攻防が連日最高に格好よかった。琴櫻関戦の体位置のつくり方ですとか。今場所の若隆景関の取組は相撲のお手本動画としても最適かと思います。見て分かったつもりになってもマネできそうにありませんが。来場所も二桁あげてください。

 

9勝勢のなかでは一山本関ですね。場所のリードっぷりが素晴らしいし、熱海富士関以上に今場所はファンを増やしたのではないでしょうか。10日目までだったら間違いなく敢闘賞だったことでしょう。

 

8勝勢の中では霧島関と伯桜鵬関が、絶好調とまでは言えないまでも、復調と地力向上が伝わってくる取組でしたね。もう少し何かが噛み合えばばっと星が増えそう。期待度高いです。

 

 

あとは大栄翔関と遠藤関が休場で、この見どころの多い場所に不在だったのが残念。

大げさに言えば、彼ら二人がいれば今場所大勝ちした面々に対する厚い壁にもなっていたことでしょうし。豊昇龍関も含め、実力者の不在が分かりやすく結果に出た場所だったようにも思います。

 

 

別件で名古屋いってたのですが、この時期の名古屋はめっちゃ暑いですけど雰囲気よくていいですね。駅で力士の方とすれ違ったりすると夏の名古屋って感じがします。

チケット取れないのは悔しいものの連日満員御礼なのは何より、相撲の人気が名古屋でも日本全国でもますます高まってまいりますように。