肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

アート・映画・芝居

映画「街の野獣(1950) 感想 薄っぺらい男の追い詰められっぷりが最高」ジュールズ・ダッシン監督

イギリスを舞台にしたノワール(犯罪)映画「街の野獣(Night and the City)」を初めて観たところ、主演リチャード・ウィドマークさんの薄っぺらいのに憎めない演技と悲惨な追い詰められ方が最高でかんたんしました。 あと、必要以上に出てくるプロレスシー…

「高村光雲 幕末維新懐古談 感想」青空文庫

青空文庫に、彫刻家高村光雲さんの懐古談が掲載されていてかんたんしました。 上村松園さんであったり、青空文庫は芸術家関係の文章を復刻してくださっているのがありがたいですね。 www.aozora.gr.jp 高村光雲さん(1852-1934)は写実的な生き物の彫刻で名…

「東京「街角」地質学 感想 この本はガチおすすめ」西本昌司さん(イースト・プレス)

東京都市部のオフィスビルや商業施設で使用されている石材を題材に、石の美しさ、石の種類と成り立ち、近代の石材利用史、石を通じた地球の歴史等々を軽妙に教えてくださる書籍にかんたんしました。 都市部での散歩が飛躍的に面白くなってしまう、散歩道の開…

「ギャラリーフェイク 35巻 感想」細野不二彦先生(ビッグコミックス)

久しぶりに刊行されたギャラリーフェイクの新刊が、時事ネタを充分に活かしつつ物語としてもアートリスペクトとしても面白くてかんたんしましたぜ。 www.shogakukan.co.jp 以下、ネタバレを一部含みますのでご留意ください。 収められているお話は次のとおり…

「UNFIX 1-12話 感想」田口清隆監督

ウルトラマン等で有名な田口清隆監督がyoutubeで公開している自主製作作品「UNFIX」が噛めば噛むほど的に面白くてかんたんしました。 少年魂が燃える特撮というより、特撮の味わいを活かしたアート的な印象ですね。 www.youtube.com 以下、幾分ネタバレを含…

舞台「迷子 感想 とりわけ青柳尊哉さんの業が深すぎませんか」劇団時間制作

久しぶりにお芝居を見に行ってみたところ、あまりにも業が深い内容に重いものを抱きつつ、それだけに演じられている役者方の生命力が満ち満ちていてかんたんしました。 zikanseisaku.com 青柳尊哉さんが出ているのかあ。 DXダークリングの販促で「迷子を見…

映画「相撲道―サムライを継ぐ者たち― 感想」

映画「相撲道」がたいそう面白くてかんたんしました。 これは相撲ファンは観るべきだし、相撲に興味のある方や海外の方にも胸を張って見せられそうだし、何より後進の力士方のモチベーションアップに繋がりそうですね。 sumodo-movie.jp 前半は境川部屋・豪…

「特撮のDNA―ウルトラマン展 感想」&「小石川後楽園」

あまり行ったことのない水道橋界隈に立ち寄り、特撮のDNA展と小石川後楽園にかんたんさせていただきました。 ウルトラマンを眺めていたり、何も考えずに庭を歩いたり池っぺりを見つめたりしていると倦んだ心も紛れますね。 特撮のDNA―ウルトラマン Genealogy…

「桃山―天下人の100年展 感想」東京国立博物館

東京で悲しいことがあって少し落ち込んでいたのですが、帰り道に立ち寄った桃山展が素晴らしい内容でかんたんしたので元気を取り戻しました。 tsumugu.yomiuri.co.jp 政治史における安土桃山時代は、1573年の室町幕府の滅亡から1603年の江戸幕府開府までの30…

映画「夜は我がもの 感想」ジョルジュ・ラコンブ監督

ジャン・ギャバンさん主演の映画「夜は我がもの」を観てみたらものすごく面白くて、これはきっと名作映画として広く知られているんやろなあと思ってネット検索したら情報がほとんど出てこなくてびっくりしましたが、もう1回観てみたらやっぱり面白くてかんた…

映画「ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス 感想 ガイと大地とホマレ先輩」

延期していた劇場版ウルトラマンタイガが無事に開幕いたしましてかんたんしました。 ドラマ少なめ、バトル多めの子ども心に響く映画でしたよ。 m-78.jp 以下、少しのネタバレ含みで感想を。 ドラマ面 ドラマパートはかなり少なめですが、その中で歴代ニュー…

映画「白い馬(1953)感想 美しい馬と少年、無垢な感情」アルベール・ラモリス監督

「白い馬」というフランスの短編映画(40分)の馬と少年が、容姿も心根の表現も美し過ぎてかんたんしました。 短編映画ということもあり、ストーリーはシンプルです。 野生の白い馬がいた 牧夫たちは白い馬を捕獲しようとするが上手くいかない 漁師の少年が…

画集「神業の風景画 ホキ美術館コレクション 感想」芸術新聞社

休館しているホキ美術館の画集が発売されていたので購入してみたところかんたんするような美麗な風景画が満載でした。 www.gei-shin.co.jp ↑ 絵です。 以前も別の画集を取り上げたことがありますが、写実絵画と呼ばれるジャンルに興味を持っています。 「息…

映画「雨月物語 感想 日本固有の美と物語の普遍性」溝口健二監督(大映)

1953年に制作された映画「雨月物語」が映像も物語も美しくてかんたんしました。 おおきくは上田秋成さんの原作をベースにしながら、日本固有の美と物語の普遍性を兼ね備えた傑作に仕立てられています。 海外での評価が非常に高いと耳にしますが、さもありな…

「ぜいたく列伝 感想」戸板康二さん(文春文庫)

往年の富豪・文化人・政治家等の個性際立つ贅沢エピソードを記したエッセイ本がなかなか読み応えがあってかんたんいたしました。 books.bunshun.jp 著者は戸板康二さん。 「ちょっといい話」で知られる、歌舞伎評論、小説、エッセイ等様々な文章で才を発揮し…

「長襦袢の魅力 感想」編著:岩田ちえ子+中村圭子+中川春香(河出書房新社)

着物の中に着る「長襦袢」のアンティークものを特集した書籍がたいへん美しく興味深い内容でかんたんしました。 これは江戸~戦前頃の創作をする方にはぜひ読んでいただきたいですね。 www.kawade.co.jp 現代では「下着」のように扱われがちな長襦袢ですが、…

映画「エドワールとキャロリーヌ(1951) 感想」ジャック・ベッケル監督

夫婦喧嘩コメディ映画「エドワールとキャロリーヌ」が親近感の湧く喧嘩描写が大変優れている上にヒロインのキャロリーヌ(若いときのアンヌ・ヴェルノン)さんが非常にキュートでかんたんしました。 以下、ネタバレを含みます。 ストーリーはあってないよう…

映画「アイアン・ホース(1924)」ジョン・フォード監督

アメリカ初の大陸横断鉄道の建設史を描いた西部劇サイレント映画「アイアン・ホース」が正統派のエンターテインメントと濃密なオス臭さがブレンドされた傑作でかんたんしました。 大陸横断鉄道の完成は1869年です。 それまで、アメリカの東海岸から西海岸へ…

「ハマスホイとデンマーク絵画 展の感想」東京都美術館

楽しみにしていたハマスホイ展を見に行ってみたところ、心をニュートラルにしてくれる静かな作品の数々にかんたんいたしました。 artexhibition.jp www.tobikan.jp '20/1/28現在は東京都美術館で開催されています。 4月以降は山口県立美術館に移るそうなので…

映画「大いなる幻影 感想」ジャン・ルノワール監督

あけましておめでとうございます。 年末年始に積んでいた映画を何本か観てみたところ、「大いなる幻影」という古い戦争もの映画があたたかい傑作でかんたんいたしました。 ↓映画館で観た訳ではないのですが、参考になるリンクを貼っておきます。 kac-cinema.…

夜の京都「大文字の送り火、岡崎神社、祇園界隈」

久しぶりに大文字の送り火で京都に行きまして、夜の京都をふらふら散歩したんですがやはり古都ならではの景色に風情がありましてかんたんしました。 ja.kyoto.travel okazakijinja.jp 大文字の送り火、通称では大文字焼き。 素人が遠方で燃える火をきれいに…

「夜桜お染 概要と見どころと若村麻由美さん」フジテレビ/映像京都

BSフジで夜桜お染の再放送をやっていたので、まとめ撮りして久々に全話見返したところ、やっぱりこの作品は面白いなあ、ちょっと早すぎたなあとかんたんしました。 わざわざ録画で観なくてもDVD持ってるんですけどね。 www.bsfuji.tv ↓このオープニング題字…

映画「祖谷物語 -おくのひと- 感想」蔦哲一朗監督

祖谷物語という不思議な映画にかんたんしました。 iyamonogatari.jp 徳島県三好市の祖谷を舞台にした映画です。 祖谷といえば平家の落人伝説であったりかずら橋であったり201X三好長慶さんのスキル鍛錬であったりで有名ですね。 (映画のクレジットによれば…

「かわいいこわいおもしろい 長沢芦雪」岡田秀之さん(新潮社)と「新美の巨人たちで“虎図”」

長沢芦雪さんの特集本を読んでいたらテレ東でも「虎図」が取り上げられていてかんたんしました。 なんというシンクロニシティ。 www.shinchosha.co.jp www.tv-tokyo.co.jp ※本の表紙の虎図と、新美の巨人たちで取り上げられた虎図は別のものです。 本の表紙…

「六古窯展 感想」出光美術館

東京、有楽町の出光美術館で開催している「六古窯展」が地味で素朴で力強い見どころが多い内容でかんたんしました。 こういう展示、好きです。 idemitsu-museum.or.jp 六古窯……中世から瀬戸、常滑、越前、信楽、丹波、備前で制作されてきたやきものはファン…

映画「翔んで埼玉感想……完成度高いし何より出演者が皆楽しそう」武内英樹監督(東映)

レイトショーの「翔んで埼玉」を観に行ったら完売満席だわ観客笑いまくりだわ終わったら拍手起こるわと大好評で実際めっちゃ完成度が高かったのでかんたんしました。 これは良い漫画原作映画、上質な地方ディスプロレスエンターテイメントですね。 関西人が…

「新鋭女流花便り寄席」@お江戸上野広小路亭

東京は江戸風の寄席に生まれて初めて行ってみたら女性出演者限定の公演をやっていて、それがまた一つひとつとても面白くてかんたんしました。 「お江戸上野広小路亭」::日本有数の繁華街上野で落語・講談・古典芸能を楽しむ ↓行った日のプログラム(オフィシ…

朗読劇「雪間の草 感想」イストワール histoire 第9話 & 堺市「さかい利晶の社」

わりと最近堺市にできた施設「さかい利晶の社」で千利休さんを題材にした朗読劇を鑑賞したところ、たいへん情念深い作品で心揺らされかんたんしました。 www.osakagas.co.jp www.sakai-rishonomori.com 大阪ガスさんは、社会貢献活動として関西の歴史を題材…

「修羅外道 本家襲撃 感想」片岡修二監督(オールインエンタテイメント)

白竜さん主演のVシネマが、相当低予算っぽいのにカメラ・音楽・編集の巧みな演出により迫力とテンポのよい娯楽作品に仕上がっていて、職人さん方の腕前にかんたんしました。 白竜さんと竹内力さん(特別出演)の名前でVシネマ好きを手堅く掴み、 中山麻里さ…

映画「ロトセックス」廣田幹夫監督

ロトセックスという口にするだけでIQが下がりそうなタイトルのアダルト映画がB級感全開でありながら無駄にほっこりできてしまってかんたんしました。 貴重な休日に自分は何を観ているんだろうとも思いつつ。 ロトセックス - Google 検索 70分弱の短い作品に…