肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「冬の鷹 感想 働く社会人や引退した社会人におすすめ」吉村昭さん(新潮文庫)

解体新書訳出の過程を描いた吉村昭さんの「冬の鷹」を読みまして、前野良沢さんと杉田玄白さんの対比がまるで研究者とビジネスパーソンとの対比のようで非常にリアリティ深く、しみじみかんたんしました。 主人公は前野良沢さんなので構成は前野良沢さん寄り…

「鷹将軍と鶴の味噌汁 江戸の鳥の美食学 感想」菅豊さん(講談社選書メチエ)

日本人と鳥食の歴史を解きほぐした本が売っておりまして、読んでみたら非常に解像度の高い記述っぷりにかんたんさせられました。 「鷹狩」「鷹や鷹でとらえた鶴の贈答」「野鳥レシピ」等、現代から失われまくっている文化だけに想像力が刺激されて非常に面白…

「サガ2 久々攻略の感想 ちからorすばやさ特化ロボ強いね……」サガコレクション版(スクウェア)

GBのサガ2を久々にプレイしてみました。 サガ2はサクッとクリアしたことがあるだけでやり込んだことがなかったので、ちからorすばやさに特化させたロボがこんなに強かったのかいと驚いたり、噂のしちしとうが異常値な威力だったりと新鮮に楽しめてかんたんし…

「ギャラリーフェイク 38巻 感想 シリーズでも指折りの良作揃い」細野不二彦先生(小学館)

ギャラリーフェイクの単行本が久しぶりに発売されておりまして、収録されているエピソードがシリーズの中でも特筆すべきほどに良作揃いでかんたんしました。 ギャラリーフェイクに親しんだことがある方なのであれば38巻は見逃さない方がいいと思いますぜ。読…

映画「ウルトラマンブレーザー大怪獣首都激突 感想 親世代のウルトラ入門に最適」

ウルトラマンブレーザーの映画を軽い気持ちで観に行ってみたら、小さな子どもの育児に悩んだ経験のある大人にとっては刺さりまくる内容でかんたんしました。 制作サイドも「初めて特撮やウルトラマンを見る人」を意識して制作されたという通り、一見さんにと…

「エイハブ 感想 最高傑作という科学者もいる」猿渡哲也先生(集英社)

猿渡哲也さんの「エイハブ」単行本をようやく入手でき、圧倒的画力から繰り出される圧倒的超展開の連続と原典由来の圧倒的文学性とにかんたんいたしまして、確かに「やばっ最高傑作だよ・・・・たぶん」と作者がおっしゃるのも分かるなあと思いました。 www.…

「ザ☆ウルトラマン 初視聴の感想 効果線がすごく効果的」円谷/日本サンライズ

ダンバインと同時並行でザ☆ウルトラマンも毎日視聴を続けて全話見終わりまして、そのアニメならではの効果的な効果線/陰影の使い方、BGMや演出のよろしさ、特撮実写と比べてヌルヌル進む展開の気持ちよさに大変かんたんしました。 クセになる魅力というか、…

「聖戦士ダンバイン 初視聴の感想 これは面白いわ」富野由悠季総監督(日本サンライズ)

今さらながらダンバインを初視聴しましたところ、大変おもしろくてこれは確かに色んな人に影響与えたやろなあということが直感的に理解できる名作でかんたんしました。 なお、私の視聴前ダンバイン知識はスーパーロボット大戦シリーズのEX、第4次、F、α、お…

「陰陽師 天鼓の巻 感想 “器”が特によかった」夢枕獏さん(文春文庫)

陰陽師シリーズの天鼓の巻、読みやすい短編ものが多数収められている巻でございまして、その中でも「器」という作品が家族ものとして非常に優れ、かつ哀しいお話で胸を打ちかんたんしました。 books.bunshun.jp 以下、ネタバレは抑えつつもほんのり展開と感…

信長の野望20XX「松永久秀の追憶 感想 筒井順慶さんもよかった」

信長の野望20XX、三好家に追憶二度打ちが来ていてかんたんしました。 星5も3人目。西日本勢のなかでは突出して三好家が優遇されてしまっていますがいいんしょうかというか商売は成り立っているんでしょうか。 ↓松永久秀の追憶イベント実装リリース nobu201x.…

「鬼太郎夜話 感想 原作水木のその後」水木しげる先生(中公文庫)

中公文庫でゲゲゲの鬼太郎本編以外の鬼太郎作品刊行が始まり、初めて読んだ「鬼太郎夜話」に「鬼太郎の誕生」以降の水木さんや美人版猫娘等が登場してかんたんしました。映画「鬼太郎誕生」も面白かったことですし、この界隈にますます注目が集まっていくと…

大相撲2024初場所感想「休場多いのにレベルの高い場所だった、故に照ノ富士関の強さが引き立つ」

大相撲2024初場所、休場者がとても多く出て残念でしたが、取組一番一番は見ごたえがあり力士たちも全体的に好調そうで嬉しく見ておりましてレベルが高い場所になってよかったなあと思っていたところに照ノ富士関が後半になればなるほど力強さマシマシになっ…

「雨月物語 感想 透明度の高い面白さ」上田秋成さん / 校注:長島弘明さん(岩波文庫)

映画の雨月物語が面白かったので、あらすじくらいしか把握していなかった原文の雨月物語をあらためて読んでみましたところ、日本型ドラマのオリジン感、純粋に面白い部分を抽出して蒸留したような透明感が際立つ面白さでかんたんしました。 「読む能」とでも…

「悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん 久々攻略の感想」悪魔城ドラキュラアニバーサリーコレクション

悪魔城ドラキュラアニバーサリーコレクション、FC版のぼくドラキュラくんまで収録されていてかんたんしました。GB版は未実装なところだけは残念ですね。 www.konami.com 「初代悪魔城ドラキュラ 久々攻略の感想」悪魔城ドラキュラアニバーサリーコレクション…

「サガ1 久々攻略の感想 やっちまったぜ・・・・」サガコレクション版(スクウェア)

Steamでゲームボーイ版Sa・Gaシリーズが収録されているサガコレクションというものを発見しまして、めっちゃ久しぶりにサガ1をプレイしてみたら記憶どおりに面白く、記憶にないセリフに若かりし勢いの力強さを感じ、かんたんいたしました。 (スマホでもプレ…

「大寧寺の変の黒幕=三好長慶説」トーマス・D・コンランさん

嘘か真か知らないが大寧寺の変の首謀者は三好長慶さんだという科学者もいる――というのが本当に発表されていてかんたんしました。 まあ真偽は私には分かりませんが、こういう黒幕とか悪役とかの立場であってもこの時代の三好長慶さんの存在感、他国への影響力…

「初心者にも分かりやすい山城の魅力……おすすめな小谷城と高取城」

先日ドライブの途中で小谷城に立ち寄ってみましたら、「魅力を体感できる山城 第1位」という掲示がされておりまして、ついふらふら登ってみたら確かに私のような素人にも分かりやすい魅力が詰まっていてかんたんしました。 私もそこそこ各地のお城を回っては…

「ドラキュラ伝説Ⅱ 久々攻略の感想」悪魔城ドラキュラアニバーサリーコレクション(コナミ)

ドラキュラ伝説2を久しぶりにプレイしてみましたら、さすがの良質なゲームバランス、独特のもっさりさ含め触っていて楽しい操作感、シリーズでも屈指の良BGM、そして憎たらしいほど強い愛息ソレイユさんと、お楽しみポイントがふんだんで非常にかんたんしま…

「イワン・デニーソヴィチの一日 感想 超寒くて超熱くて超おもしろい」ソルジェニーツィンさん / 訳:木村浩さん(新潮文庫)

たいへん寒くなってまいりました折、めっちゃ寒くてめっちゃ面白い小説に出会えてかんたんしました。 www.shinchosha.co.jp 1962年の暮、全世界は驚きと感動で、この小説に目をみはった。当時作者は中学校の田舎教師であったが、その文学的完成度はもちろん…

信長の野望・新生PK「デモプレイだとどの大名家が天下統一するか(どのCPU大名家が強いか)」

信長の野望・新生PKにて、デモプレイでどのCPU大名家が天下を統一するか実験してみたらなかなかおもしろい結果になってかんたんしました。 デモプレイ条件 共通ルールとして、こんな感じに設定しています。 なお、1.1.4版です。 登録武将や史実武将編集等は…

「マッカラーズ短篇集 感想 共感しないが見ていられる愛」カーソン・マッカラーズさん / 訳:ハーン小路恭子さん・西田実さん(ちくま文庫)

クィア(奇妙な/性的マイノリティを包含する)小説の名手として知られるカーソン・マッカラーズさんの短編集を初めて読んでみましたところ、確かに奇妙で、直接的な同性愛というよりは「愛の多様性」というものを感じさせてくれる内容でして、そうした愛のか…

信長の野望・新生PK「おすすめの政策・奉行」「家宰」「名所」

信長の野望・新生、PKになってゲームバランスが非常にこなれた作品になりまして、私としてもかんたんしていますし、楽しんでプレイしている方も評判きいてこれから始めようという方も多いんじゃないかと思います。 そこで、新生独特の要素「政策・奉行」につ…

信長の野望・新生PK「PK版群雄繚乱 尼子経久攻略感想 最強の謀=筋肉(能力upガン積み)」

あけましておめでとうございます。 年の暮れは信長の野望三昧、尼子経久さんで遊んでいたんですが、政策や家宰での能力upを積み重ねるとアホみたいに強くなってかんたんしました。 信長の野望・新生PK「兄弟相克 長尾景虎攻略感想 上杉謙信プレイは麻薬です…

小説「山内の鷲 神代勝利 感想」佐野量幸さん(不知火書房)

佐賀県で手に入れた神代勝利さんの小説が思った以上に面白くてかんたんしました。 龍造寺・鍋島コンテンツはまだまだ少ないので、龍造寺隆信さんのライバルサイドから見た佐賀戦国史ってのは貴重ですし面白いものですね。 ↓ 本のオフィシャルHPが見つからな…

「姫君を喰う話 宇能鴻一郎傑作短編集 感想 哲学的エロス、変態というか怪人」宇能鴻一郎さん(新潮文庫)

芥川賞を受賞したという「鯨神」を含む宇能鴻一郎の短編集を読んでみたところ、「エロいよ」という一般的イメージのさらに上を行くといいますか、頭のいい人がエロとは何かを考え抜いている感じがするといいますか、一部登場人物がエロい変態というよりはも…

「地の糧 感想 旅や散歩がしたくなる」ジッドさん / 訳:今日出海さん(新潮文庫)

ジッドさんの「地の糧」という本を読んでみましたところ、言い回しや文体はなかなかに難解でありながら、言いたいことはなんとなく伝わってくる気もしますし、パーツパーツでぐっとくるいいこと言ってはる気がしますし、何よりも世の中の見知らぬ土地には美…

信長の野望20XX「開眼ブースト 主に自分用備忘メモ 」

信長の野望20XX、今年もクリスマスに開眼ブーストが来てくれてかんたんしました。 大盤振る舞いすぎて去年の1回限りになるんちゃうかなと思っていたので素直に驚きましたし感謝ですわ。 来年以降も恒例行事になってくれることを前提に、以下は主に自分用の備…

信長の野望・新生PK「兄弟相克 長尾景虎攻略感想 上杉謙信プレイは麻薬ですね」

信長の野望・新生PK、前回はじっくりと浪岡家で攻略したので、今回はサクッと強い人で攻略しようと思って長尾景虎(上杉謙信)さんでプレイしてみたところ、政略画面では「義の将」特性が発動しまくり合戦画面では「越後の龍」特性が発動しまくりで脳内から…

「シュリーマン旅行記 清国・日本 感想 清国末期の描写が胸を打つ」ハインリッヒ・シュリーマンさん / 訳:石井和子さん(講談社学術文庫)

トロイア遺跡発掘で名高いシュリーマンさんが清国・日本(幕末)を訪れた旅行記を文庫で気安く読むことができてかんたんしました。 本の存在は聞いたことがあったのですけどまさか文庫で普通に読めるとは思っていなかったのでありがたいですね。 bookclub.ko…

信長の野望・新生PK「天下布武 浪岡顕範攻略感想 浪岡伝・鎮守将軍の旗を称えよ(※武将所属替あり)」

信長の野望・新生PK、イケてるアップデートが続いてかんたんしましたね。 こんなに良心的なアップデートが何度もなされた作品は久しぶりじゃないでしょうか。 コーエー社に対する忠誠がアップしてしまったファンも多いんじゃないかと思います。 信長の野望・…