肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

歴史(畿内戦国史以外)

スマホアプリ「囲碁であそぼ! の囲碁戦国時代」日本棋院

スマホで気軽にできるなら囲碁に初挑戦してみようかとダウンロードしてみた日本棋院の初心者向け囲碁アプリにて、妙に戦国時代愛があふれるチュートリアルモードが実装されていてかんたんしました。 www.nihonkiin.or.jp 「囲碁であそぼ!」は、囲碁入門者向…

島根県「安来市 月山富田城&足立美術館、大根島 由志園&全隆寺」

島根県、これまでは近くを通りつつも実地を訪れたことはなかった月山富田城や大根島を訪れて見たり、庭園や絵画など美しいものを眺めることができたりしてかんたんしました。 月山富田城 yasugi-kankou.com 説明不要かもしれませんが尼子氏の本城です。 大内…

島根県「大田市 石見銀山世界遺産センター・三瓶山西の原、雲南市 三刀屋城」

島根県の旅、石見銀山世界遺産センターで毛利元就さんが正親町天皇即位式に献上した銀の現物や灰吹法の解説を拝見できたり、たまたま通りがかった三瓶山の素晴らしい景色に胸を打たれたり、三刀屋城の夕暮れが美しかったり熊が怖かったりしてかんたんしまし…

島根県「浜田市 浜田城の緑、わさび葉寿し」

島根県浜田市を訪れまして、浜田城の苔むした石垣の緑、および、道の駅で購入したわさび葉寿司のおいしさにかんたんしました。 浜田城 kankou-hamada.or.jp お城好きのあいだでは名前が知られている気がする浜田城。 石見国府である浜田市において、現在も愛…

漫画「ナポレオン 完結記念 名ゼリフ集」長谷川哲也先生(少年画報社)

漫画ナポレオンが遂に完結して皆さまかんたんしましたよね。 歴史漫画好きの方は絶対に全巻読むようにいたしましょう。 ↓最終巻の公式HP www.shonengahosha.co.jp 私に西洋史やフランス社会の豊富な知見があれば登場人物一人ひとりやストーリー展開・演出・…

佐賀県「唐津城、肥前名護屋城、須古城、虹の松原からの」

肥前のお城を回るシリーズ、佐賀県に入りまして唐津や名護屋を訪れたり、龍造寺家本拠の須古城を登ったり、将太の寿司の聖地を巡ったりしてかんたんしてきました。 あちこち旅してると現実逃避できていいですねえふふふ。 唐津城 karatsujo.com 肥前名護屋城…

長崎県「福江城、島原城、平戸城」

海の近くのお城訪問シリーズで、長崎県の著名なお城にも訪れてかんたんしてまいりました。ところ変われば景色も表現も変わりますので、それぞれのお城に独特な魅力があっていいですねえ。 福江城 goto.nagasaki-tabinet.com 長崎は五島列島、ちまたでは日本…

和歌山県「安宅氏城館、雑賀崎城、道成寺」

先日銚子に行ってきたので、千葉と和歌山のつながりを実感したくなり、和歌山県にも行ってまいりました。 海を介して千葉と和歌山が繋がっていたという歴史を思い浮かべるとかんたんしてしまいますね。 千葉県銚子市「飯沼観音 圓福寺の三好関係者の墓? 供…

「稲葉一鉄さん所縁の曽根城、岡部元信さん所縁の鳴海城・刈谷城」

東海地域で一度は行ってみたいと思いつつ行ったことがなかった稲葉一鉄さんゆかりのお城と岡部元信さんゆかりのお城を訪ねることができてかんたんしました。 別にめちゃくちゃ事績や生涯に詳しいわけではないんですけどなんか好きな二人。 稲葉一鉄さんや岡…

香川県「善通寺、海岸寺、丸亀城、高松城、十河城、そして竹居岬の海」

香川県の空海さんゆかりのお寺、著名なお城、そして十河一存さんで知られる十河城などなどを旅しておりまして、いずれも来てよかった感あふれる感銘を受けることができました。加えて、竹居岬の海の美しさ、透明感はまったく予期していなかっただけにとりわ…

「戦国武将列伝6 東海編 感想」編:柴裕之さん/小川雄さん(戎光祥出版)

戦国武将列伝の東海編、先行研究の厚みっぷりをかんたんする場面が多く、収録人数をもっと増やしたり一人当たりのページを増やしたり何なら上下編にすることもできそうやなと感じ入りました。逆に言えば、よくこれだけの情報量を一冊にまとめたものです。書…

「人物業書 高台院 感想 ねね(愛称)さんは史実ベースでも魅力的」福田千鶴さん(吉川弘文館)

高台院さん(北政所さん、ねさん、ねねさん、おねさん、寧さん)の人物業書が出ていまして、そういえばちゃんとした彼女の評伝を読んだことがないなと思って購入してみましたら、確かに一般的な人物像イメージとは若干違いますけれども史実ベースな実像もや…

「ナポレオン言行録 感想」編:オクターヴ・オブリ / 訳:大塚幸男(岩波文庫)

ナポレオンさん自身の言葉や手紙を収録した本が日本語訳されておりまして、漫画や小説等で有名なあのセリフの元ネタはこれだったのかと理解できたりジョゼフィーヌさんへの態度のアゲサゲっぷりが平凡な若い男性っぽくてウケたり息子への手紙が実際的な示唆…

「伊勢参宮文化と街道の人々 ケガレ意識と不埒者の江戸時代 感想」塚本明さん(吉川弘文館)

江戸時代の伊勢神宮参りを舞台にした人々の意識の建前と実態を興味深い筆致で描いた本が出版されていてかんたんしました。 なかなかデリケートな話題・論点をふんだんに含みますのでていねいに本を読むタイプの人以外には勧めにくいところもありますけれど、…

「沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う 感想」山舩晃太郎さん(新潮文庫)

水中考古学者の山舩晃太郎さんによる素人向け水中考古学紹介本が非常に面白くてかんたんしました。 海底の砂に埋もれさえすれば船や積み荷の劣化は最小限に抑えられる。水中考古学の知見や技術が深まれば歴史の新発見も増えるに違いなく、明るい未来が目の前…

楠木正成所縁「金剛山登山からの千早城と観心寺 春はよい季節」

ものすごく久しぶりに金剛山を登ってみまして、楠木正成さんゆかりの千早城と観心寺を訪れましたら春ならではの爽やかな清閑さを満喫することができてかんたんしました。 山に登るにせよ寺社を訪れるにせよ、新緑の季節は本当にいいものです。 www.chihayaak…

「中世ヨーロッパの城の生活 感想 想像力を補強してくれるよい資料」ジョゼフ・ギース&フランシス・ギース / 訳:栗原泉(講談社学術文庫)

中世ヨーロッパにおけるお城の暮らしをまとめた文庫本を目にしまして、読んでみたら思った以上に中世城主の日々の暮らしや仕事や特性など記述が多種多方面に及んでいてかんたんしました。 中世ヨーロッパといえばファンタジー的世界を想像するときの土台にな…

「初心者にも分かりやすい山城の魅力……おすすめな小谷城と高取城」

先日ドライブの途中で小谷城に立ち寄ってみましたら、「魅力を体感できる山城 第1位」という掲示がされておりまして、ついふらふら登ってみたら確かに私のような素人にも分かりやすい魅力が詰まっていてかんたんしました。 私もそこそこ各地のお城を回っては…

小説「山内の鷲 神代勝利 感想」佐野量幸さん(不知火書房)

佐賀県で手に入れた神代勝利さんの小説が思った以上に面白くてかんたんしました。 龍造寺・鍋島コンテンツはまだまだ少ないので、龍造寺隆信さんのライバルサイドから見た佐賀戦国史ってのは貴重ですし面白いものですね。 ↓ 本のオフィシャルHPが見つからな…

佐賀県佐賀市「高伝寺 龍造寺・鍋島家墓所」等

ものっすごく久しぶりに佐賀県へ行くことができまして、ずっと行きたかった高伝寺(龍造寺・鍋島家墓所)を訪れることができてかんたんしました。 www.koudenji.com 鍋島直茂さんの父、鍋島清房さんが創建されたという高伝寺。 今回初めて知ったんですが清房…

「福岡市博物館 黒田侯爵家の名品展」と「水城、大野城、基肄城、大野城心のふるさと館」

いい機会なのでちょっと九州に行ってきまして、ねんがんの「岩切海部」や「水城跡」を見ることができてかんたんしました。 museum.city.fukuoka.jp www.onojo-occm.jp 黒田侯爵家の名品展 旧福岡藩主、黒田家の貴重なコレクションは、昭和53年(1978)9月、…

「戦国武将列伝2&3 関東編上下 感想」編:黒田基樹さん(戎光祥出版)

戦国武将列伝の関東編上下、享徳の乱から江戸時代までを通観する構成になっており、他地方と比べてもひときわスパンの長い歴史の壮大さを感じ取れてかんたんしました。 個人的に北関東や千葉は土地勘がないため、巻頭のお城マップを眺めながら読み進めるのが…

「戦国武将列伝9 中国編 感想」編:光成準治さん(戎光祥出版)

戦国武将列伝の中国編、光成準治さんの編纂が良いのかスッキリと読みやすく、近頃の研究のポイントも各登場人物のバックグラウンドや事績も非常に分かりやすくてかんたんしました。 執筆者が3人のみとシリーズ最少になっていますが、それだけに編集面では強…

「枢密院 近代日本の「奥の院」 感想 ガバナンスに関心がある方であれば超面白い本」望月雅士さん(講談社現代新書)

大日本帝国憲法下に設置されていた「枢密院」の歩みや果たした役割や生の議論を詳らかにご教示いただける新書が売っていてかんたんしました。 正直言って万人受けする本ではまったくないと思いますけど、行政や企業やNPO等々の機関設計・ガバナンス・内部統…

岐阜県「関ケ原ウォーランド 感想 怖いけど尊い、ノーモア関ヶ原合戦」

信長の野望・新生PKの関ヶ原イベントが面白かったり 信長の野望20XXで関ヶ原異聞が復刻されていたりしますので 関ヶ原ウォーランドを初めて訪れてみましたところそれ以外の西濃地域観光の記憶をすべて吹き飛ばすようなインパクトでかんたんしました。 https:…

「御成敗式目 感想」佐藤雄基さん(中公新書)

中公新書から出ていた「御成敗式目」が非常に面白い新書でかんたんしました。 御成敗式目成立前後の政治状況、 御成敗式目成立の前提となる荘園史、 御成敗式目の具体的な内容と運用、 そして御成敗式目が武士以外の世界や後の世でどのように受容されていっ…

「戦国日本を見た中国人 海の物語『日本一鑑』を読む 感想」上田信さん(講談社選書メチエ)

戦国時代の日本社会を描写した中国(明)の書籍「日本一鑑」の概説書がついに発売されていてかんたんしました。 とりわけ大友家や島津家や三好家等、九州・瀬戸内・畿内の戦国時代に関心のある方は手に入るうちに一読いただくといいんじゃないでしょうか。 b…

「戦国武将列伝11 九州編 感想」編:新名一仁さん(戎光祥出版)

戦国武将列伝の九州編、もともとあまり詳しくないので基礎的なことも他地域同様の境目地域を軸とした争いの模様も楽しく学べてかんたんしました。 https://www.ebisukosyo.co.jp/item/688/ 【目次】大友義鑑――西国の覇者大内氏と張り合った戦国大名 八木直樹…

「毛利氏の御家騒動 折れた三本の矢 感想 江戸幕府すごい」光成準治さん(平凡社)

関ヶ原後の毛利家のあれこれを一次史料ベースで解きほぐしてくれた書籍が発売されていまして、豊富な史料から浮かび上がる毛利家が分裂しかけていく様と、江戸幕府パワーにより最後は宗主のもと国がひとつに何とかまとまっていく様とが非常に興味深く、「戦…

「戦国武将列伝1 東北編 感想」編:遠藤ゆり子さん/竹井英文さん(戎光祥出版)

戦国武将列伝の東北編、情報のアップデートっぷりと各人物の相互関連っぷりが素晴らしくて、「武将列伝」でありながら「東北戦国史」とも呼べるくらい地域の歴史が立体的に描かれていてかんたんしました。 東北の戦国時代に興味を持ったら、どの家のファンで…